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SACDサラウンド・レビュー(783) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bach
Concertos for 2 harpsichords
AE 10087
Pierre Hantaï(Harpsichord)
Aapo Häkkinen(Harpsichord)
Helsinki Baroque Orchestra
録音 2014年
Aeolus

チェンバロ協奏曲集Vol.3 ~2台のチェンバロのための協奏曲集
J.S.バッハ:
・2台のチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調 BWV.1060
・2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調 BWV.1061
・2台のチェンバロのための協奏曲第3番ハ短調 BWV.1062
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:
2台のチェンバロのための協奏曲ヘ長調 Fk.10


ピエール・アンタイ(Pierre Hantaï,1964年2月~)はフランス、パリ出身のチェンバロ奏者、指揮者。パリでチェンバロを学んだ後、アムステルダムで巨匠レオンハルトに師事。1982年にブルッヘ国際古楽コンクールで第2位を受賞。たびたび古楽アンサンブルと共演しており、1987年にはシギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンドと、1989年にはジョルディ・サバール指揮ル・コンセール・デ・ナシオンと活動を共にした。2004年から自身の古楽団体「ル・コンセール・フランセ」を主宰。2002年、約500曲あるスカルラッティのソナタの録音プロジェクト第1弾を発表。昨年11月に第5弾をリリースしている。今年5月のラ・フォル・ジュルネTOKYOに来日した。
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アーポ・ハッキネン(Aapo Häkkinen,1976年~) はフィンランドのヘルシンキ出身のチェンバロ奏者、オルガニスト、クラヴコード奏者、指揮者。ヘルシンキ大聖堂の聖歌隊員として音楽教育を受け始め、13歳からシベリウス音楽院でハープシコードを習い始める。1995年から98年にはアムステルダムのスヴェーリンク音楽院でボブ・ファン・アスペレンとメンノ・ファン・デルフトに、1996年から2000年にはパリでピエール・アンタイにそれぞれ師事しており、グスタフ・レオンハルトの知己も得ている。またフィレンツェの鍵盤音楽の校訂を行っており、シベリウス音楽院や世界中のマスタークラスで教鞭を取っている。同時に、ヘルシンキ・バロック・オーケストラの音楽監督としても活躍している。最近では2017年11月にヘルシンキ・バロック・オーケストラと共に来日し、バッハのチェンバロ協奏曲第3番やランデンブルク協奏曲第5番など大演奏した。
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ヘルシンキ・バロック・オーケストラ(Helsinki Baroque Orchestra)は芸術監督のアーポ・ハッキネンによって2003年創立されたアンサンブル。2009年、リカルド・ミナシ(Riccardo Minasi)がアソシエイトディレクターに就任。

このアルバムでの演奏はオーケストラと名がつくものの、Vn×2、Va×1、Vc×1、Cemb×2の小さな編成。ブックレットの収録風景写真では、2台のチェンバロを直角に配置し、その内角側に弦楽器を配している。また、Vcには台を置いて他の楽器と音の出る水平方向の位置を揃えている。サラウンドスピーカーからの音はマイクの位置を後方に遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。収録場所はドイツ、ハノーファーの南西約50kmにあるマリエンミュンスター修道院(Abtei Marienmünster)にあるコンサートホール。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(782) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Korngold Violin Concerto.jpg
Korngold
Violin Concerto
CC72755
Liza Ferschtman (violin)
Jiri Malat/Prague Symphony Orchestra
Christian Vasquez/Het Gelders Orkest
録音   2017年11月(Korngold)
     2017年6月(Bernstein)
Challenge Classics

・コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
・バーンスタイン:セレナード ~プラトンの『饗宴』による

エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(Erich Wolfgang Korngold, 1897年5月~1957年11月)は、モラヴィア地方(現在はチェコ)のブリュン生まれのユダヤ系の作曲家。オーストリアとアメリカ合衆国で活躍した。11歳の時に作曲したバレー・パントマイム「雪だるま」はウィーンでセンセーションを引き起こし、21歳の作品であるオペラ「死の都」は当時有数の上演回数を誇った。当時コルンゴルトはマーラーやR・シュトラウスの後継となる作曲家と目されていた。コルンゴルトの才能は特に劇場音楽の分野で発揮されたが、 こうした才能に注目した演出家のマックス・ラインハルトの誘いを受けて、彼はアメリカへ渡り映画音楽に手を染めることになる。1938年に故国オーストリアがナチス・ドイツに併合されると、ユダヤ人であったコルンゴルトはハリウッドで映画音楽に専念するしかなく、20本の映画に音楽をつけ、その後のハリウッド映画の華麗なオーケストラ・サウンドの礎を築いた。「風雲児アドヴァース」(1936)と「ロビン・フッドの冒険」(1938)ではアカデミー作曲賞を受賞している。演奏される機会の多いヴァイオリン協奏曲は、20世紀の名曲のひとつ。


セレナード(Serenade )はレナード・バーンスタインが1954年に作曲した演奏会用作品。正式な題名は『ヴァイオリン独奏、弦楽、ハープと打楽器のためのセレナード(プラトンの『饗宴』による)』(Serenade for Solo Violin, Strings, Harp and Percussion (after Plato's "Symposium") )で、一種のヴァイオリン協奏曲になっている。正式な題名にあるように、プラトンの『饗宴』に着想を得て作曲された。ミュージカル以外ではバーンスタインの作品中、最もよく演奏されるものの一つである。クーセヴィツキー財団の委嘱によって作曲され、初演は1954年にヴェネツィアで、アイザック・スターンのヴァイオリン、バーンスタインの指揮で行われた。編成的に似通ったバルトークの『弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽』のような響きや雰囲気が感じられる部分がある一方、バーンスタインならではの躍動感やジャズ的な雰囲気、ユーモアも感じさせる。ベートーヴェンの交響曲第5番のオーボエの引用が入っていることでも有名。演奏時間は約30分。

リザ・フェルシュトマン(Liza Ferschtman,1979年~)はオランダのヴァイオリニスト。ロシア系の音楽一家に生まれ、ハーグの王立音楽院とフィラデルフィアのカーチス音楽院で学んだ。2006年、オランダで最も権威ある「オランダ音楽賞」を受賞。ユニークなプログラムと、聴き手にダイレクトに語りかける独特の演奏スタイルで人気を博している。ヘルマン・クレッバース(F.P.ツィンマーマンらの師匠)のもとで研鑽を積む。世界の名だたるオーケストラと共演しているほか、今井信子やエンリコ・パーチェらと、室内楽での共演も重ねている。
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イジー・マラート(Jiří Malát)はチェコ、プラハ出身の指揮者。 プラハ芸術大学(Academy of Performing Arts in Prague)にてヴァラク・ノイマン(Václav Neumann)に師事。1981年卒業後、ピルセン・オペラハウス(J. K. Tyl Theatre)の指揮者に就任。1985年には、ピルセン放送交響楽団(Pilsen Radio Orchestra)の指揮者、後にオストラヴァのヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団(Janáček Philharmonic Orchestra)、1988年にプラハの国立歌劇場の指揮者に就任。
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クリスチャン・ヴァスケス(Christian Vasquez,1984年~)ベネズエラ、カラカス生まれの指揮者、ヴァイオリニスト。9歳でヴァイオリンを学び始め、2001年からJoséAntonio Abreuに師事した。 2005年、シンフォニカ・ユヴェンユ・デ・アラグア・ホセ・フェリックス・リバス(JoséFelix Ribas Juvenile Symphony Orchestra of Aragua)の音楽監督に就任。 2009年にはロサンゼルス・フィルの指揮者グスタボ・ドゥダメルに指名されて、ベネズエラのテレサ・カレーニョユースオーケストラの音楽監督に就任。2010年3月にスタヴァンゲル交響楽団(Stavanger Symphony Orchestra、略称SSO)と共演し、2013年から2014年のシーズンから4年間の契約で音楽監督に就任することになった。2015/16シーズンには、アーネム・フィルハーモニー管弦楽団のプリンシパル・ゲスト指揮者に就任。
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プラハ交響楽団(Prague Symphony Orchestra)は、チェコプラハを本拠とするオーケストラである。1934年にFOK交響楽団として設立。FOKとはFilm-Opera-Koncertの略で、設立当初は映画音楽を中心的に行っていた。1952年にプラハ市公認オーケストラとなり、現在の楽団名を採用。音楽監督を置かず演奏活動を行っているが、セルジュ・ボドに名誉指揮者の称号を贈っている。2014年シーズンからフィンランド出身のピエタリ・インキネンが首席指揮者に就任した。

アーネム・フィルハーモニー管弦楽団(蘭Het Gelders Orkest, 英Arnhem Philharmonic Orchestra)はオランダの東部地区を代表するオーケストラ。1889年創立以来100年以上の歴史を誇る名門オーケストラで、オランダで最初にマーラーを演奏したオーケストラとして知られている。小林研一郎が2006年から2007年のシーズンに常任指揮者になり、2007年には初めて日本を訪れた。

収録はワンポイントマイクをメインとしたと思われる、ソロのヴァイオリンは前に出て、オーケストラは後ろに下がった奥行き感のある音場になっており、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。サラウンドスピーカーからの音は直接音がメインだが、低めに抑えられている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(781) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Maurice Ravel and George Gershwin
Piano Concertos
Denis Kozhukhin(Piano)
Kazuki Yamada/Orchestre de la Suisse Romande
PTC5186620
2017年7月
Pentatone

ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲ニ長調

デニス・コジュヒン(Denis Kozhukhin,1986年~)はロシアのニージニー・ノヴゴロド生まれのピアニスト。最初は母親からピアノのレッスンを受けた後、バラキレフ音楽学校で学び、14歳でディプロマを取得。23歳の2010年5月、圧倒的な評価を得て、エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝。これまでにマルタ・アルゲリッチ・プロジェクト、サハロフ音楽祭、パロマ・オシア夏季音楽祭、ルール・クラヴィーア音楽祭、ルーブル美術館オーディトリアム・シリーズ、プレステージ・シリーズ、などに招かれており、特に2003 年のヴェルビエ音楽祭・アカデミーではロイター財団賞を受賞し、翌年の同音楽祭でデビュー・リサイタルを開催した。2011年初来日、最近では2017年9月に来日し、N響第1865回定期公演 Cプログラムにてラフマニノフのピアノ協奏曲第4番を弾いた。
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山田和樹(Kazuki Yamada ,1979年~)神奈川県生まれ。東京藝術大学で指揮法を小林研一郎、松尾葉子に師事。在学中に藝大生有志とともにTOMATOフィルハーモニー管弦楽団(2005年より横浜シンフォニエッタに改名)を結成し、音楽監督に就任。2009年に、若手指揮者の登竜門として有名なブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、2011年には出光音楽賞、2012年には渡邊暁雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、そして文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞を続けざまに授賞した。日本フィルハーモニー管弦楽団正指揮者、横浜シンフォニエッタの音楽監督、オーケストラ・アンサンブル金沢のミュージックパートナー、仙台フィルハーモニー管弦楽団のミュージックパートナー、東京混声合唱団のコンダクター・イン・レジデンスなどのポストを兼任。スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者。ドイツのベルリン在住

スイス・ロマンド管弦楽団( L’Orchestre de la Suisse Romande)は1918年エルネスト・アンセルメによってジュネーヴで結成された楽団。1938年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。アンセルメの指導のもとで繊細で透明な音質を特色とする独特の個性をもつ楽団に仕上げられた。1967年アンセルメの引退後,音楽監督に1970~1977年サヴァリッシュ,1978~1985年ホルスト・シュタイン、85~97年アルミン・ジョルダン、ファビオ・ルイジ、2005年より2012年までマレク・ヤノフスキが、2012年7月から2015年まではネーメ・ヤルヴィ、2016年からはジョナサン・ノット(Jonathan Nott)が就任予定。2012/2013年のシーズンより山田和樹が首席客演指揮者になった。2014年7月に山田和樹と共に来日し、サントリーホールなどで公演を行った。

ダイナミックレンジの大きな収録で、ソロのピアノとバックのオーケストラとの音のバランスは良い。ヴィクトリア・ホールの豊かなホールトーンの中で、音像は大きく広がっている。ガーシュウインでは金管とバスドラムのダイナミックな響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音には直接音もかなり入っている。収録はスイス、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(780) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Masonic Works
BIS-2294
John Heuzenroeder(tenor)
Mario Borgioni(bass)
Willi Kronenberg(organ)
Alexander Puliaev(fortepiano)
Michael Alexander Willens/Die Kölner Akademie
録音 2016年12月
BIS

モーツァルト:フリーメイソンのための音楽集
・「われらが喜びを高らかに告げよ」 K.623
・無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが K.619
・フリーメイソンの喜び K.471
・結社員の旅 K.468
・ヨハネ分団の儀式のための讃歌 「おお聖なる絆」 K.148
・歌劇「エジプトの王ターモス」 K.345 (抜粋)
・汝、宇宙の魂に K.429
・「汝ら、われらの新しき指導者よ」 K.484
・今日こそ共に、愛する兄弟よ K.483
・フリーメイソンのための葬送音楽 K.477

ウィリィ・クローネンベルク( Willi Kronenberg,1962年~)はドイツのオルガン、チェンバロ奏者。ケルンとシュツットガルトでオルガンと教会音楽を学ぶ。 フライブルク音楽大学にてチェンバリストのロバート・ヒル(Robert Hil)に師事。アムステルダムではオルガニストのエワルド・クイマン(Ewald Kooiman)に師事。国際コンクールでいく度か優勝。2007年1月以来、セント・ジョセフ教会聖歌隊(Kirchenchöre St.Joseph)と聖トリニティ教会合唱団(Hl. Dreifaltigkeit in Köln-Poll)の音楽監督を務める。
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アレキサンダー・プリアエフ(Alexander Puliaev, 1962年~)ロシア、 レニングラード生まれのピアニスト。6歳からピアノを習い始めた。1985年にモスクワ音楽院でウラジミール・ナタンソ(Wladimir Natansson)に師事。ソリストと室内楽のミュージシャンとして数年活動後、アムステルダムのスウェリンク音楽院でチェンバロをアンネケ・ウイテボス(Anneke Uittenbosch)に、フォルテピアノをスタンリー・フーグランド(Stanley Hoogland )に師事した。1998年以来、ケルン音楽大学(Musikhochschule Köln)で教鞭を執っている。
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ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(Michael Alexander Willens)はアメリカの指揮者。ジュリアード音楽院にて指揮をジョン・ネルソン(ジュリアード音楽院)、レナード・バーンスタイン(タングルウッド)などに学ぶ。リンカーンセンターのグレート・パフォーマーズ・シリーズやドイツ、オーストリア、フランス、スペイン、イタリアなどの主要な音楽祭に出演。ケルン・アカデミーの音楽監督。

ケルン・アカデミー(Kölner Akademie)は指揮者のミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズによって、1996年に創設されたドイツのケルンを拠点とするオーケストラ。レパートリーは17世紀から21世紀までの音楽で、それらの作品をその時代の演奏解釈のもとに時代に合った楽器(バロック、クラシックなど)を使い分ける。歴史的研究を追求し、作曲家の意図を引き出すことを心がけるその演奏は新鮮で自然に聴こえ、作品の本来の姿を生き生きと響かせる。2013年5月にピアニストのブラウティガム、ヴィレンズと共に来日し、モーツアルトのピアノ協奏曲などを演奏した。
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フリーメイソンとは今から400年ほど前の16世紀後半から17世紀初頭に、「自由」、「平等」、「友愛」、「寛容」、「人道」という5つの基本理念を掲げ、「メンバー相互の特性と人格の向上」を目的とした友愛結社である。モーツァルトもその一員だったそうで、このアルバムにはモーツァルトが作曲したフリーメイスンのための音楽10曲すべてが収録されている。

高域弦の音の伸びは適度に有るが、編成が小さいためか音場の広がり感があまり感じられない。K.468はオーケストラにオルガンとテナーのソロが入り、K.148とK.619はフォルテピアノが入る。K.345はオーケストラのみの演奏。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。収録場所はケルン、ドイツ公共放送局・カンマームジークザール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(779) [サラウンド・サウンド・レビュー]

In Heavenly Harmony.jpg
In Heavenly Harmony
COV 91734
Daniel Auner(Violin)
Hannfried Lucke(Organ)
録音 2017年
Coviello

天上のハーモニー~ヴァイオリンとオルガンによる作品
・ヴィターリ/シャルリエ=ルケ編:シャコンヌ ト短調
・リスト:システィーナ礼拝堂への祈り
・レーガー/ディートハルト・ヘルマン編:ロマンス~ヴァイオリンとオルガンのための
・レーガー:間奏曲 ト短調 Op.80-6
・パラディス/ドゥシュキン編:シシリエンヌ
・ラインベルガー:6つの小品 Op.150~ヴァイオリンとオルガンのための



ダニエル・オーナー(Daniel Auner, 1987年~)はオーストリア、ウイーン出身のヴァイオリニスト。父親はロシアのサンクト・ペテルブルグ出身のピアニスト、母親はオーストリア出身のチェロ奏者。幼少のころからピアノを習い、6歳からヴァイオリンに変更。2000年よりウイーン音楽芸術大学でクリスチャン・アルテンブルガー(Christian Altenburger)に師事。2005年からザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学にてイーゴリー・オジム(Igor Ozim)に師事、2013年に卒業、その後マスタークラスにてボリス・クシュニール(Boris Kuschnir)に師事した。
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ハンフリード・ルケ(Hannfried Lucke,1964年~)はドイツ、フライブルグ生まれのオルガニスト。フライブルグ・音楽大学やザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学、ジュネーブ・音楽院で教会音楽やオルガンを学んだ。2000年よりザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学のオルガン科教授。
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教会でのオルガンとヴァイオリンのソロとの演奏だが、豊かな残響の中でもヴァイオリンの響きはクリアで濁りの無い響きをしており、オルガンとの音のバランスも良い。オルガンの重低音の響きを良く捉えている。収録場所はリヒテンシュタイン、ファドゥーツ、聖フローリン大聖堂
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サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(778) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mendelssohn
Works for Cello and Piano
BIS-2187
Ronald Brautigam(piano)
Christian Poltéra(Cello)
録音 2016年8月
BIS

メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品集
・協奏的変奏曲 ニ長調 Op.17
・チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 Op.45
・無言歌 Op.109
・アッサイ・トランクィロ
・チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58

クリスチャン・ポルテラ(Christian Poltera,1977年~)スイス、チューリッヒ生まれのチェロ奏者。チェロをナンシー・チャマチェンコ(Nancy Chumachenco)、ボリス・ペルガメンシコフ(Boris Pergamenschikow)師事、その後にハインリヒ・シフ(Heinrich Schiff)に師事。17歳の若さでヨーヨー・マの代役としてダヴィット・ジンマン指揮チューリヒ・トンハレ管弦楽団でエルガーのチェロ協奏曲を演奏。2004年にはボレッティ・ビトーニ賞(Borletti-Buitoni Trust Award)を受賞し、BBCの新世代アーティスト(BBC New Generation Artist)として選出された。トリオ・ツィンマーマンのチェロ担当。使用楽器はストラディヴァリウス「Mara」、1711年製
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ロナルド・ブラウティハム(Ronald Brautigam,1954年10月~)はブラウティガムと呼ばれることもある。オランダの主要なピアノ演奏家の一人。アムステルダムに生まれ、スウェーリンク音楽院でヤン・ウィーンに師事。その後、ルドルフ ・ ゼルキンについてアムステルダム、ロンドン、アメリカ合衆国で学んだ。1984 年にオランダの権威ある音楽賞のNederlandse Muziekprijsを受賞した。リッカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、ベルナルド・ハイティンク、フランス・ブリュッヘン、フィリップ・ヘレヴェッヘ、クリストファー・ホグウッド、アンドルー・パロット、ブルーノ・ワイルなどの著名な指揮者のもと、主要なヨーロッパのオーケストラと定期的に共演している。
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メインマイクを遠目にセッティングし、さらにフォルテピアノとチェロとの位置を前後にずらしたと思われる、奥行き感の有る収録になっている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音がメイン。収録場所はドイツ、 Neumarkt in der Operpfalz 、Reitstadel

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(777) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Divertimento & Preludes to Bach
PTC 5186714
Matt Haimovitz(Cello)
Jonathan Crow(Violin)
Douglas McNabney(Viola)
録音 2005年9月
PentaTone Classics

モーツァルト:
・バッハの作品による6つの前奏曲とフーガ K.404a
・ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563

ジョナサン・クロウ(Jonathan Crow ,1977年10月~)はカナダ出身のヴァイオリニスト。鈴木メソッドにて6歳からヴァイオリンを習う。トロント王立音楽院卒業。2011年のシーズン以来トロント管弦楽団のコンサートマスターを務める。2009年来ニュ・オックスフォード弦楽四重奏団(New Orford String Quarte)のメンバー。トロント大学音楽学部(University of Toronto)のヴァイオリン科教授、トロント・サマー・音楽祭( Toronto Summer Music Festival)の芸術監督を務める。
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ダグラス・マックナブネイ(Douglas McNabney)はカナダ、トロント生まれのヴィオラ奏者。1983年から1986年までケベック管弦楽団(Orchestre symphonique de Quebec)のヴィオラ首席奏者を務めた。現在モントリオールに在るマギル大学音楽学部(Schulich School of Music of McGill University) の室内楽教授。
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マット・ハイモヴィッツ(Matt Haimovitz,1970年12月~)はイスラエル生まれのチェリスト。5歳の時に家族と共にアメリカに移住。7歳からチェロを習い始めレナード・ローズ、ヨーヨー・マなどに師事。ドイツ・グラモフォンから天才少年としてデビューし、古典派から現代音楽にいたる幅広いレパートリーをもつ。主にアメリカとカナダで活動している。CD録音に「20世紀チェロ作品集」などがある。
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前半はバッハの「前奏曲とフーガ」をモーツァルトが弦楽三重奏に編曲したもので、各楽器の音色はクリアーで自然な響きをしている。PentatoneレーベルとカナダのOxingale Recordsレーベルとの共同企画「PENTATONE OXINGALE Series」。収録はカナダ、ケベック、聖オーギュスタン教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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ラ・フォル・ジュルネ TOKYO2018(2) [クラシック音楽鑑賞]

丸ビル1Fマルキューブでのエリアコンサートを聴いてから
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公演3日目の今日、以下の公演を聴いて来ました。

■公演番号M312(ホールA)
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」から第4楽章
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番 ト短調 Op.40

ピアノ ボリス・ベレゾフスキー
指揮 ドミトリー・リス
演奏 ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

ラフマニノフのピアノ協奏曲第4番 作品40は、フランス滞在中の1926年に完成された。ロシアを去ってからのラフマニノフが作曲した数少ない曲のひとつである。1914年には本曲のスケッチがはじめられていたが、1917年にロシアを離れて以降、ラフマニノフはほとんど創作活動を行っていなかった。しかし、ニコライ・メトネルのすすめでアメリカ各地を演奏旅行中の1924年から本曲の創作を再開した。本曲はメトネルに献呈されている。メトネルは翌1927年に完成した自作のピアノ協奏曲第2番作品50を献呈することで返礼した。
3楽章から成り演奏時間は約23分

ボリス・ベレゾフスキー(Boris Berezovsky,1969年1月~)はモスクワ出身のロシアのピアニスト。モスクワ音楽院卒。1990年チャイコフスキー国際コンクール優勝。超絶技巧と力強さ、独自の洞察力と豊かな感性を兼ね備えた才能あふれる音楽家として高い評価を得ている。ミュンヘン・フィル、ニューヨーク・フィル、ロンドン・フィル等世界的オーケストラと度々共演。

ドミトリー・リス(Dmitri Liss,1960年~)旧ソヴィエト生まれ。モスクワ音楽院で、モスクワ・フィルの音楽監督であったD.キタエンコに学び、彼のアシスタント・コンダクターとして指揮者のキャリアをスタートさせる。1984年卒業後、クズバス響の首席指揮者にロシアで最も若い指揮者として就任。1995年ザグレブの第1回ロブロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクールで優勝。それ以来、ウラル・フィルの芸術監督兼首席指揮者を務めている。その間、1997~1999年アメリカ・ロシア・ユースオーケストラの首席指揮者、1998~2003年ロシア・ナショナル響のアソシエイト・コンダクターにも就任。ロシア・ナショナル管、モスクワ・フィル、モスクワ放送響、サンクトペテルブルク・フィル、KBS響、ベルゲン・フィル、トロンハイム響、オランダ放送響、ハーグ・レジデンティ管などに招かれ、著名な音楽祭やホールにて共演を重ねている。

ウラル・フィルハーモニー管弦楽団は1936年創設。本拠はウラル山脈中央東麓のエカテリンブルク。1995年に指揮者ドミトリー・リスを迎えた。2010年にゲルギエフによりマリインスキー劇場に招かれ、西欧の国際音楽祭でも度々演奏。これまでロストロポーヴィチ、庄司紗矢香らと共演。

ドヴォルザークの新世界交響曲は第4楽章のみだったが、フィナーレはロシアの交響楽団が得意とする金管のパワーあふれる演奏だった。ラフマニノフのピアノ協奏曲第4番は4曲あるピアノ協奏曲の中では、あまり演奏されないテクニックを必要とする曲だが、ベレゾフスキーは見事に弾きこなしている印象を受けた。昨日と同じホールAだがピアノ位置は、聴いている位置とほほ同じ高さの、1階席の前から3分の1あたりのセンターの席だったので倍音の響きがより豊かに感じた。アンコールにラフマニノフの「プレリュードト短調Op.23-5」を弾いてくれた。

■公演番号M314(ホールA)
チャイコフスキー:イタリア奇想曲 Op.45
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26

ピアノ アンドレイ・コロベイニコフ
指揮 ドミトリー・リス
演奏 ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

アンドレイ・コロベイニコフ(1986年~)モスクワ生まれのピアニスト。5歳でピアノを始め、2001年、15歳でモスクワ音楽院入学、アンドレイ・ディエフに師事し、19歳で卒業。7歳で第3回チャイコフスキー記念青少年音楽コンクール優勝。それ以来、国内外における多くの著名コンクールで入賞を重ね、2004年第3回スクリャービン国際コンクール優勝、2005年第2回ラフマニノフ国際コンクール第2位及び聴衆賞受賞など、国内外のコンクールで21もの受賞暦をもち、この若さにして既に24カ国で演奏している。2006年ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭でフランス・デビュー、その成功によりナント、リオ・デ・ジャネイロ、東京のラ・フォル・ジュルネに招かれた。2007年1月には、ウラディーミル・アシュケナージ指揮でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏しロンドン・デビューを果たし、同年12月には台北でズデネク・マカル指揮/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団と共演している。

チャイコフスキーの「イタリア奇想曲」を久しぶりに聴いたが、冒頭のコルネットとトランペットの晴れやかなファンファーレは生で聴くと素晴らしく、フィナーレも力の入った演奏で盛り上がった。プロコフィエフのP協のコロベイニコフはテクニックのある弾きなれた演奏に感じた。アンコールには彼の得意とするスクリャービンの「12のエチュード10番Op.8 -10変ニ長調」。

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ラ・フォル・ジュルネ TOKYO2018(1) [クラシック音楽鑑賞]

東京国際フォーラムで3日から5日までの3日間にわたり開催されている、今年から呼び名が「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」から変わった「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO」に行ってきました。
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今年のテーマは「モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ」です。

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公演2日目の今日、以下の公演を聴いて来ました。

■公演番号M245(ホールC)
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」Op.62
シベリウス:悲しきワルツ
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64


指揮/ヴァイオリン ジュリアン・ラクリン 
演奏 ロイヤル・ノーザン・シンフォニア


ジュリアン・ラクリン(1974年12月~)ヴァイオリンニスト、指揮者。リトアニア・ヴィリニュス出身。1978年に両親に連れられオーストリアに移住。1983年にウィーン音楽院に入学するが、ロシアゆかりのヴァイオリン教育をボリス・クシュニールから受ける傍ら、ピンカス・ズーカーマンからも個人指導を受ける。幼少期から優れたヴァイオリニストとして注目され、80年代には最年少のソリストとしてウィーン・フィルと共演。ソリストとして世界的な指揮者・オーケストラから招かれる傍ら、M.ヤンソンスからの助言をきっかけに指揮者としても活躍。現在、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアの首席客演指揮者。

ロイヤル・ノーザン・シンフォニアはゲイツヘッドを拠点とする、イギリス唯一の常設の室内オーケストラ。1958年創設。過去にフィッシャーやH.シフらがシェフを務めた。現在、音楽監督フォークト、首席客演指揮者ラクリン、桂冠指揮者ツェートマイヤーに率いられている。近年、女王エリザベス2世から「ロイヤル」の称号を贈られた。

ヴァイオリニストで最近は指揮者もしているジュリアン・ラクリンが指揮と協奏曲ではソロを弾きながら指揮をした。ロイヤル・ノーザン・シンフォニアは2管編成の小編成での序曲「コリオラン」の演奏であったが、あまり違和感はなかった。ラクリンの指揮はアクションが大きく、Vnコンチェルトではソロ演奏の合間に弓を指揮棒にして奮闘している感が有った。



■公演番号M215(ホールA)
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21


ピアノ  アブデル・ラーマン・エル=バシャ
指揮   廖國敏 
演奏   シンフォニア・ヴァルソヴィア


アブデル・ラーマン・エル=バシャ(1958年10月~)はレバノン出身のピアニスト。10歳でオーケストラと初共演し、アラウから絶賛された。パリ国立音楽院でサンカンに師事。1978年、エリーザベト王妃国際コンクールで優勝。ベルリン・フィル、イギリス室内管等と共演。2013年、自身2度目となるベートーヴェンのソナタ全曲録音を達成。優れた作曲家でもある。

廖國敏(リオ・クォクマン)マカオ出身の指揮者。将来を有望視される若手指揮者の一人。ジュリアード音楽院留学中、カーティス音楽学校とニューイングランド音楽院でも指揮を学んだ。2014年、スヴェトラーノフ指揮者コンクール優勝。これまで、フィラデルフィア管、フランス放送フィル、オタワ国立芸術センター管、NHK響などを指揮。

シンフォニア・ヴァルソヴィアは1984年、メニューインがポーランド室内管弦楽団をもとに設立。作曲家・指揮者のペンデレツキが97年から音楽監督、2003年から芸術監督を務めている。2010年に開始したLFJワルシャワのレジデント・オーケストラでもある。これまで、アバド、デュトワ、アルゲリッチ、ルプー、クレーメルらと共演。

前から5列目のほぼセンターの演奏者の表情をまじかで観れる席だったが、ピアノからやや低い席だったので、音質的にはもう少し後ろの席が良かったかもしれない。アンダンテ・スピアナートは冒頭がピアノのソロで、途中から弦楽器がが加わり、さらに管が加わる1楽章のピアノ協奏曲。



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SACDサラウンド・レビュー(776) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
Diabelli Variations
BIS-1943
Ronald Brautigam (fortepiano)
録音 2015年8月
BIS


ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.15
・ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲 ハ長調 Op.120
・6つの国歌による変奏曲 Op.105

ディアベリ変奏曲 Op.120(33 Veränderungen über einen Walzer von Diabelli)は、ベートーヴェンが作曲したピアノ独奏曲。1823年に完成された晩年の傑作である。ベートーヴェンの「不滅の恋人」とされるアントーニア・ブレンターノに献呈された。作曲のきっかけは、1819年に作曲家で出版業も営んでいたアントン・ディアベリからの依頼にある。それは、彼の作った主題から、当時のヴィーンの作曲家たちにひとつずつ変奏を作曲してほしいというものであった。その中にはチェルニーやシューベルト、そして若きリストも含まれていた。ベートーヴェンにその誘いがかかったとき、彼はそれを拒否したにもかかわらず、結局ひとりで33もの変奏を作曲し、ディアベリの依頼を受けて作曲された寄せ集めの変奏曲よりも先に出版してしまったのである。

6つの国歌による変奏曲 Op.105(The National Airs with variations)は「主題と6つの変奏曲」又は「6つの民謡主題と変奏曲」とも言われ、ベートーヴェンにより1818年に作曲され、1819年Artaria社により出版された。ウェールズ民謡の田舎家の娘,シンキンは高貴な家の出だった,オーストリア民謡の鉢と小鍋、アイルランド民謡の夏の名残の薔薇、輝くワインを,激しい怒りで構成される。

ロナルド・ブラウティハム(Ronald Brautigam,1954年10月~)はブラウティガムと呼ばれることもある。オランダの主要なピアノ演奏家の一人。アムステルダムに生まれ、スウェーリンク音楽院でヤン・ウィーンに師事。その後、ルドルフ ・ ゼルキンについてアムステルダム、ロンドン、アメリカ合衆国で学んだ。1984 年にオランダの権威ある音楽賞のNederlandse Muziekprijsを受賞した。リッカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、ベルナルド・ハイティンク、フランス・ブリュッヘン、フィリップ・ヘレヴェッヘ、クリストファー・ホグウッド、アンドルー・パロット、ブルーノ・ワイルなどの著名な指揮者のもと、主要なヨーロッパのオーケストラと定期的に共演している。最近では2017年2月来日し、モーツァルトやベートーヴェンのピアノ・ソナタを演奏した。
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収録場所が教会であり、フォルテピアノの響きは残響を受け、豊すぎている感がある。特にサラウンド用スピーカからの音はマイクのセッティングを遠目にしているため、アンビエンスな音を多く捉えている。1822年代製作のレプリカでポール・マクナルティ製作によるフォルテピアノを使用。スウェーデン、エステローケル教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(775) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mahler
Symphony no.3
CCSSA38817(2Disks)
Gerhild Romberger(alto)
Cantemus children's Choir
Ivan Fischer/Budapest Festival Orchestra
録音 2016年9月
Channel Classics

マーラー:交響曲第3番ニ短調

ゲルヒルト・ロンベルガー(Gerhild Romberger)はドイツ、ゼーゲル出身のメゾ・ソプラノ(コントラルト)の歌手。デトモルト音楽大学にて学んだ後、ハイナー・エケルス(Heiner Eckels)、白井光子に声楽を師事。コンサートや歌曲のリサイタルを活動の中心とし、バロックから古典、ロマン派、現代に至るオラトリオや交響曲のソロを歌う。2003年以来デトモルト音楽大学の声楽科教授を務めている。
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バイエルン放送合唱団(独: Chor des Bayerischen Rundfunks)は、ドイツ・バイエルン州ミュンヘンに本拠地を置く、バイエルン放送協会所属の合唱団。1946年5月1日に、ロバート・ザイラーによって設立された。最も古い放送合唱団の一つでもある。首席指揮者は歴代のバイエルン放送交響楽団の首席指揮者が兼任しており、オイゲン・ヨッフム、 クーベリック 、サー・コリン・デイヴィス 、マゼール、ヤンソンスらによって率いられてきた。現代作品も数々の初演を担当しており、シュトックハウゼン、ペンデレツキ、ペルト、リーム、カンチェリ他の代表作を演奏してきた。次世代の才能発掘に熱心であり、ワークショップは繰り返し行われ続けている。

イヴァン・フィッシャー(Iván Fischer, 1951年1月~ )は、ブダペスト生まれのハンガリーの指揮者。ウィーン音楽院でハンス・スワロフスキーに師事し、ウィーン交響楽団などへの客演で正当な音楽を作っている。ユダヤ系ハンガリー人で、父シャーンドル、兄アダム、従兄弟ジェルジも指揮者という音楽家の家族である。ブダペスト祝祭管弦楽団の創設にかかわり、1983年来音楽監督を務めている。また、2011年からはベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者にも就任した。代表盤は音楽監督を務めるブダペスト祝祭管弦楽団との、バルトークやコダーイ、ドヴォルザークの作品など。
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ブダペスト祝祭管弦楽団(Budapest Festival Orchestra)は、ブダペストを本拠地とするハンガリーのオーケストラである。略称は英語ではBFO、ハンガリー語ではBFZ。2008年2月より現在に至るまで、創設者の一人、イヴァン・フィッシャーが音楽監督を務めている。1983年、指揮者のイヴァン・フィッシャーとピアニストのゾルターン・コチシュを音楽監督として創立した。構成する音楽家による自主的な演奏団体である。祝祭の名からもわかるように、当初は年に3、4回程度、ハンガリーの音楽祭などのイベントで演奏する団体であったが、1992年に常設オーケストラとなった。ハンガリー国内において、ベーラ・バルトーク国立コンサートホールやリスト音楽院大ホールで定期的にオーケストラ公演を行っている。また、定期公演中には毎年3月の「ブダペスト春の音楽祭」への出演も含まれる。近年ではザルツブルク音楽祭をはじめ世界各国の音楽祭に出演するなど、国際的な活躍も目立つ。
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ダイナミックレンジの大きな収録でコンサートホールのセンターで聴くような音に近い。要所にスポットマイクを配した収録と思われ、パワフルな金管の響きと低域弦の豊な響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音には直接音もかなり入っている。
本ディスクは音楽之友社、「レコード芸術誌」での2017年第55回レコード・アカデミー賞で「特別部門 録音」を受賞した。録音場所はハンガリー、ブダペスト、芸術宮殿(パレス・オヴ・アーツ)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(774) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Rachmaninov, Shchedrin
Piano Concertos
MAR0587
Denis Matsuev (piano)
Mariinsky Orchestra/Valery Gergiev
録音   2014年11月(Rachmaninov)
     2015年4月(Stravinsky,Shchedrin)
Mariinsky

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1
ストラヴィンスキー:カプリッチョ(1949年版)
シチェドリン:ピアノ協奏曲第2番

ロディオン・シチェドリン(Rodion Konstantinovich Shchedrin, 1932年12月~)はロシア人の作曲家でモスクワの音楽家の家庭に生まれる。父親は音楽理論の教師であり、また作曲家であった。モスクワ合唱教室に学んだ後、モスクワ音楽院でユーリ・シャポーリンとニコライ・ミャスコフスキーに作曲を、ヤコフ・フリエールにピアノを学ぶ。作曲家としての目立った活動に加えて、ピアノやオルガンのヴィルトゥオーゾとしても活動しており、自作の6つのピアノ協奏曲のうち半数は自らの演奏で初演した。ソ連崩壊後は、国際的な演奏旅行や協同制作の機会を利用しており、現在では、年間の活動の拠点をミュンヘンとモスクワに分けて過ごしている。 作曲家としての長年の功労に対して、1989年にベルリン芸術アカデミーより正会員に任命され、1992年には当時のボリス・エリツィン大統領よりロシア国家賞を授与された。
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デニス・マツーエフ(Denis Matsuev,1975年6月~)はロシアのシベリア地方に位置するバイカル湖沿岸の都市イルクーツクの音楽一家に生まれる。4歳でピアノを始め、たちまち素晴らしい才能を現す。1984年、9歳の時にハイドンのピアノ協奏曲でデビュー。地元の芸術学校を経て、モスクワ音楽院付属中央音楽学校に転入。在学中に南アフリカのローデンポート国際音楽コンクールでグランプリを獲得。94年、モスクワ音楽院に入学し、ナセドキン、ドレンスキーに師事。1998年に行われた第11回チャイコフスキー国際コンクール、ピアノ部門で優勝した。最近では2017年12月にはゲルギエフ、マリインスキー劇場管弦楽団と共に来日し、ラフマニノフのピアノ協奏曲を第1番から第4番までを演奏した。
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ヴァレリー・ゲルギエフ(Valery Abisalovich Gergiev, 1953~ )はモスクワでオセット人の両親の家庭に生まれる。その後、北オセチア共和国の首都オルジョニキゼ(現在のウラジカフカス)に移り、オルジョニキゼ音楽学校を卒業後、レニングラード音楽院(現サンクトペテルブルク音楽院)でイリヤ・ムーシンに師事し、指揮法を学ぶ。同院在学中にカラヤン指揮者コンクール2位、全ソ指揮者コンクール1位の栄誉に輝く。1977年レニングラード音楽院を卒業し、テミルカーノフの助手としてキーロフ劇場(現マリインスキー劇場)の指揮者となる。1988年、マリインスキー劇場の芸術監督に選出され、同劇場を世界中が注目する一流歌劇場へ発展させた、カリスマ性を備えた現代屈指の指揮者。2007年よりロンドン響首席指揮者。

マリインスキー劇場管弦楽団(Mariinsky Orchestra)、旧称キーロフ管弦楽団は、ロシア・サンクトペテルブルクにあるマリインスキー劇場付属のオーケストラである。ピョートル大帝の治世のもと18世紀に創設。ロシアで最も古い音楽団体として、由緒ある歴史を誇る。マリインスキー劇場は、19~20世紀の名作オペラやバレエが多数生まれた場所であり、ボロディン「イーゴリ公」、ムソルグスキー「ボリス・ゴドノフ」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」のほか、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ等がオペラやバレエの初演を行った。最近では2017年12月にはゲルギエフと共に来日した。

マリインスキー劇場ホールでのライヴ録音で、聴衆のノイズは完全に消されているが、編集による音質の劣化はあまり感じらせない出来。高域弦の音の伸びはあまり感じられないが、ピアノはナチュラルで良い響きをしている。ストラヴィンスキーでは豊かなホールトーンのある収録になっている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(773) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Musings
Chopin & Schubert
CC72756
Camiel Boomsma
録音 2017年5月
Challenge Classics

ショパン:
夜想曲第1番 変ロ短調 Op.9-1
即興曲第3番 変ト長調 Op.51
夜想曲第17番 ロ長調Op.62-1
夜想曲第13番 ハ短調 Op.48-1
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960

カミエル・ブームスマ(Camiel Boomsma,1990年~)オランダ、アムステルダム生まれのピアニスト。アムステルダム音楽院にてマルセル・ボーデ教授(Marcel Baudet)に師事。2013年のワーグナー・アニバーサーリー・イヤーにワーグナー奨学金財団より奨学金を得る。ブームスマは旋律を美しく歌うことでBBCミュージック・マガジンやグラモホン誌にて高く評価された。
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録音レベルが低めの収録だが、ピアノの響きは自然で、音像はセンターに集中することなく、左右への広がりがあり、サラウンドスピーカーからは教会の豊かなアンビエンスな音を感じる。収録はオランダ、ウエストヴェスト教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(772) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Silver Voice
Opera Arias played by Flute and Orchestra
CHSA5211
Katherine Bryan (flute)
Bramwell Tovey/Orchestra of Opera North
録音 2017年5月
Chandos

銀の声~フルートによるオペラ・アリア集
・モーツァルト/R.ヤンセンス編:『魔笛』によるファンタジー
・プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』より 「私のお父さん」
・グノー:歌劇『ファウスト』より宝石の歌「なんと美しいこの姿」
・モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より「どこにあるの美しい時は」
・ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』より「月に寄せる歌」
・グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』より「私は夢に生きたい」
・ガーシュウィン:歌劇『ポーギーとベス』より「サマータイム」
・ドリーブ:歌劇『ラクメ』より「花の二重唱」
・レハール:オペレッタ『メリー・ウィドウ』より「ヴィリアの歌」
・プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」
・ビゼー/F.ボルヌ編:カルメン・ファンタジー

キャスリン・ブライアン(Katherine Bryan, 1982年~)はイギリスの女性フルート奏者。マンチェスターのChetham's School of Musicに就学中の15歳でAudi Young Musician competitionに優勝し、認められ、ハーディング指揮アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(ASMF)と共演してコンチェルト・デビューをした。その後、奨学金を受けてアメリカのジュリアード音楽院に進み、ジーン・バックストレッサー(Jeanne Baxtresser)やキャロル・ウィンセンス(Carol Wincenc)に師事。2001年と2002年には、札幌のパシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)に参加した。2003年春には21歳の若さでロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管のフルート首席奏者に就任した。
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ブラムウェル・トヴェイ(Bramwell Tovey ,1953年7月~)イギリス生まれのピアニスト、作曲家、指揮者。最初にチューバを王立音楽大学(Royal Academy of Music)にて、ジョン・フレッチャー(John Fletcher)に師事。2000年よりバンクーバー交響楽団の音楽監督。2002年9月から2006年まで、ルクセンブルクフィルハーモニー管弦楽団の指揮者および音楽監督を務めていた。
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オペラ・ノース管弦楽団(Orchestra of Opera North, English Northern Philharmonia)別名イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニア。1978年イギリスのリーズに英国芸術審議会の要請により創設されたオペラ・ノースの専属オケ。首席指揮者スティーヴン・スローン。イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニアの名称は録音時の名称。
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リーズ・タウンホールでのセッション録音であるが、高域弦の音の伸び、低域弦の響きの豊かさはいまいち。ソロのフルートとバックのオーケストラの音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(771) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Brahms
Piano Concerto No.1, Violin Concerto
RCO17001(2 Disks)
Frank Peter Zimmermann (violin)
Emanuel Ax (piano)
Bernard Haitink/Royal Concertgebouw Orchestra/RCO Chamber Soloists
録音   2010年3月(Violin Concerto),12月(Piano Concerto)
     2016年6月( Piano Quartet)
RCO Live


・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
・シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15

フランク・ペーター・ツィンマーマン(Frank-Peter Zimmermann,1965年2月~)はドイツのデュイスブルク生まれのヴァイオリニスト。ヴァイオリニストの母親から手ほどきを受け5歳からヴァイオリンを始める。なお父親はチェリストであった。1975年、10歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いてデビュー。1976年にエッセンのフォルクヴァング音楽院に入学、ヴァレリー・グラドフに師事する。同年には全国青少年音楽家コンクールで優勝して「天才少年出現」として評判になる。その後、ベルリン芸術大学でサシュコ・ガヴリーロフに師事する。1979年、14歳でルツェルン音楽祭に出演。1983年、世界のメジャー・オーケストラや一流指揮者との共演を開始。2008年にはドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章を受章。2013/14シーズンは、トーンハレ管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスとしてジンマンやフォン・ドホナーニと共にシーズンを通してコンサートを行うとともに、パーチェとのリサイタルやトリオ・ツィンマーマンの演奏会を行っている。使用楽器はPortigon AGのサポートにより、かつてクライスラーが所有していた1711年製ストラディヴァリウス。
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エマニュエル・アックス(Emanuel Ax,1949年6月~)はアメリカのニューヨーク在住のピアニスト。ユダヤ系ポーランド人で、ウクライナのリヴィウに生まれ。6歳のとき父の手ほどきでピアノの学習を開始する。8歳の時に家族とともにワルシャワへ移り、さらに2年後にカナダのウィニペグへ移住する。1961年にニューヨークに移住し、ジュリアード音楽院のミェチスワフ・ムンツに師事した。また、父の薦めによりコロンビア大学へも入学し、フランス語を専攻した。1972年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで7位、1974年にテルアヴィヴ・アルトゥール・ルービンシュタイン国際コンクールに優勝する。1979年にはニューヨーク・エイヴリー・フィッシャー賞を獲得する。夫人はピアニストの野崎洋子
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ベルナルト・ハイティンク(Bernard Johan Herman Haitink, 1929年3月~)オランダ、アムステルダム出身で同地の音楽学校に学ぶ。1954年から1955年までフェルディナント・ライトナーに指揮を師事するまでは、地元のオーケストラでヴァイオリンを弾いていた。1955年にオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の次席指揮者(1957年より首席指揮者)に就任。1961年から1988年までアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の、1967年から1979年までロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のそれぞれ首席指揮者に就任。1978年から1988年までグラインドボーン音楽祭の、1987年から2002年までロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督を務める。1991年にエラスムス賞を受賞。1995年からボストン交響楽団の首席客演指揮者となり、2004年に名誉指揮者となっている。1999年にはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の名誉指揮者の称号を得ている。
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ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(オランダ語: Koninklijk Concertgebouworkest )は、オランダ・アムステルダムに本拠を置くオーケストラである。オランダ語における略称は KCO であるが、英語表記のRoyal Concertgebouw Orchestraの頭文字を取って RCO と表記される事もある。旧称アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団。首席指揮者は最近ではマリス・ヤンソンスが2004年~2015年まで、2016年からダニエレ・ガッティが就いている。
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ブラームスの2曲はライヴでの収録であるが、アムステルダム・コンセルトヘボウの豊かなホールトーンをうまく捉えている。ソロのヴァイオリン、ピアノともバックのオーケストラとの音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音も含むが直接音がメイン。シューマンのピアノ四重奏曲はアムステルダム、ヴァールゼ教会でのセッションによる収録。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(770) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Respighi
Vetrate di chiesa
BIS-2250
John Neschling/Orchestre Philharmonique Royal de Liège
録音 2016年3月,4月
BIS

オットリーノ・レスピーギ:
・ボッティチェッリの三連画 P.151
・日没 P.101
・交響的印象「教会のステンドグラス」 P.150

ジョン・ネシュリング(John Neschling,1947年~)はサンパウロ生まれのブラジルの指揮者。シェーンベルクやボダンツキーの血を引くという人物であり、スワロフスキー、バーンスタインの薫陶を受けたというキャリアの持ち主。1997年以来、サンパウロ交響楽団の音楽監督を務めていたが、2009年に楽団事務局のトップと争い同ポストを解任させられた。2013年1月よりサンパウロ市立劇場(Municipal Theatre of São Paulo)の芸術監督に就いた。
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リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団(Orchestre Philharmonique Royal de Liège)はベルキー、リエージュ王立音楽院付属の国立の管弦楽団。1960年設立でリエージュを本拠地とする。2011年9月よりクリスチャン・アルミンク(Christian Arming)が音楽監督に就いている。
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ジョン・ネシュリング&リエージュ・フィルによるレスピーギの管弦楽作品集の第4弾。
音響空間の大きな収録でコンサートホールの中ほどで聴く音に近い。高域弦の音の伸びは適度に有り、低域弦の響きは豊かである。サラウウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(769) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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J.S.BACH
Musical Offering
BIS-2151
Masaaki Suzuki
Bach Collegium Japan,members
録音 2016年8月
BIS

J.S.バッハ:
・音楽の捧げもの BWV1079
・ゴルトベルク変奏曲 BWV988 - アリア
・ゴルトベルク変奏曲の主題に基づく14のカノン BWV1087
・フルート・ソナタ ト長調 BWV1038

鈴木雅明(Masaaki Suzuki,1954年4月~ )は、バッハ・コレギウム・ジャパンの音楽監督、チェンバロ・オルガン奏者。神戸出身。東京芸術大学作曲科およびオルガン科を経て、アムステルダム・スウェーリンク音楽院においてチェンバロとオルガンをトン・コープマン、ピート・ケーに師事。東京芸術大学古楽科を設立し、2010年まで20年にわたって教鞭を執った。イェール大学音楽大学院および教会音楽研究所招聘教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授。BISレーベルでのBCJとの<バッハ:教会カンタータシリーズ>は、2013年2月に全曲演奏・録音が完結し、世界でもまれにみる偉業に大きな話題を呼んでいる。

バッハ・コレギウム・ジャパン(Bach Collegium Japan, BCJ)は、バロック音楽を専門とする日本のオーケストラおよび合唱団である。1990年に鈴木雅明によって設立され、1995年以来ヨハン・ゼバスティアン・バッハのカンタータのシリーズをBISレーベルより発売しており、リリースは数十枚にのぼる。BCJは毎年バッハのカンタータと器楽曲のプログラムを演奏している。2000年のバッハ没後記念250年には、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、テルアビブ、ライプツィヒ、メルボルンといった都市のフェスティバルに参加し、国際的に活動の幅を広げている。1999年、モービル音楽賞受賞。2014年、サントリー音楽賞受賞。
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音楽の捧げものでは左から1st Vn、2nd VnまたはVa、フルート、右にVc、センター奥にChmbが定位している。教会での収録であるが、サラウンドスピーカーからのアンビエンスな音は少な目で、ほぼ直接音が占める。収録場所はオランダ、ハーグ、Old Catholic Church

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(768) [サラウンド・サウンド・レビュー]

The Cello in Wartime.jpg
The Cello in Wartime
BIS-2312
Steven Isserlis(cello)
Connie Shih(piano)
録音 2016年11月
BIS

戦時のチェロ曲
ドビュッシー:チェロ・ソナタ L.144
ブリッジ:チェロ・ソナタ H.125
フォーレ:チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109
ヴェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品 Op.11
サン=サーンス:白鳥
ヒューバート・パリー:イェルサレム
アイヴァー・ノヴェロ:「Keep the Home Fires Burning」
トラディショナル:「神よ国王を護り賜え」

スティーヴン・イッサーリス(Steven Isserlis, 1958年12月~ )は、イギリス、ロンドン生まれのチェロ奏者。10歳からロンドンの国際チェロセンターでジェーン・コーワンに師事。1976年、アメリカのオバーリン大学に留学。1993年、アメリカでピアティゴルスキー芸術賞を受賞。同年、イギリスのロイヤル・フィルハーモニック協会から年間最優秀器楽演奏家賞を受賞。多岐にわたるレパートリーと、ガット弦を用いた個性的な音色によって有名。
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コニー・シー(Connie Shih)カナダ生まれのピアニスト。9歳でシアトル交響楽団とメンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番を共演し、オーケストラ・デビュー。1993年、30歳以下の最も優れたアーティストに贈られるシルヴァ・ゲルバー賞を受賞。ソリストとして、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ各地のオーケストラと共演し、ソロ・リサイタルもカナダ、アメリカ、アイスランド、イギリス、スペイン、イタリア、ドイツ、さらに中国で数多く開いている。また、室内楽もタベア・ツィンマーマン、イザベル・ファウストなど多くの世界的な音楽家たちと演奏し、中でもチェロのスティーヴン・イッサーリスとの度重なる共演は高く評価されている。
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「白鳥」「イェルサレム」「Keep the Home Fires Burning」「神よ国王を護り賜え」の4曲を第一次世界大戦時にイギリス陸軍兵士が戦場で弾いた、弾薬箱を胴に使い、持ち運びの際には弓などを箱の中にしまえるようになっているトレンチ・チェロを用いて録音をしている。
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チェロ、ピアノともほぼセンターに定位しているが、両者に奥行き感の差異はあまり感じられない。サラウンドスピーカからの音はアンビエンスのある音で、楽器から距離感がある。トレンチ・チェロの音は意外と良い音をしている。収録はイギリス、サフォーク州、ポットン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch


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新宿御苑の早咲きの桜と梅 [自然写真]

毎年この時期恒例になっている高校時代の同期会が昨日に新宿であり、今年もその前に早めに集まった4人で新宿御苑に行ってきました。少し風は有りましたが、日差しの暖かく感じる陽気で、多くの来園者がいました。

カワズザクラ(河津桜)
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新宿御苑の早咲きの桜と梅2018_2.jpg


カンザクラ(寒桜)がほぼ満開でした
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日本庭園のお茶室・楽羽亭の裏にある梅林
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SACDサラウンド・レビュー(767) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Chopin
24 Preludes
CC72768
Nino Gvetadze
録音 2017年6月
Challenge Classics

ショパン:
・24の前奏曲 Op.28(全曲)
・ 練習曲 変ホ短調 Op.10-6
・ワルツ第9番 変イ長調 Op.69-1
・ワルツ第2番 イ短調 Op.34-2
・ワルツ第10番 ロ短調 Op.69-2
・スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31

ニーノ・グヴェタッゼ(Nino Gvetadze)はジョージア共和国トビリシ生まれのピアニスト。ヴェロニカ・トゥマニシュヴィリ(Veronika Tumanishvili)、ノダール・ガブニア(Nodar Gabunia)、ナナ・クブティア(Nana Khubutia)の各氏に師事。その後オランダに渡り、パウル・コーメン(Paul Komen)、ヤン・ヴィン(Jan Wijn)に学ぶ。ハーグ王立音楽院(Conservatorium van Amsterdam)に在学中より数々の賞を受賞。中でも2008年にはフランツ・リスト国際ピアノコンクール(International Franz Liszt Piano Competition)第2位、あわせて批評家賞と聴衆賞も授与されている。また2010年、才能が際立っている若い音楽家に与えられているボルレッティ=ブイトーニ・トラスト賞(Borletti-Buitoni Trust Award) 受賞。
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プレリュードの第24曲のアレグロ・アパッショナートC189ではスタインウェイのフォルテッシモの低弦の響きが印象に残った。サラウウンドスピーカーからの音はほぼ直接音だが、低めに抑えられている。収録はオランダ、フリッツ・フィリップス・ムジークヘボウ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(766) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Paganini 24 Caprices
BIS-2282
Sueye Park
録音 2016年9月、10月
BIS

パガニーニ:24のカプリース Op.1

ニコロ・パガニーニの24のカプリース(伊: 24 Capricci)作品1は、ヴァイオリン独奏曲で「24の奇想曲」とも呼ばれる。1800年から1810年頃にかけてジェノヴァで作曲され、その10年後の1820年にミラノで「作品1」としてリコルディから出版された。作曲の動機については不明ではあるが、ロカテッリやロードなどのフランコ・イタリア派作曲家たちからの影響がみられる。無伴奏曲なので、ヴァイオリンの重音奏法や、視覚的にも演奏効果の高い左手ピッツィカートなど強烈な技巧が随所に盛り込まれた作品。ヴァイオリン演奏家には難曲に挙げられている。フランツ・リストは演奏技巧のもつ音楽の可能性に触発され、ピアノ曲に第1・5・6・9・17・24番を編曲している。

スーイエ・パク(Sueye Park,2000年~)は韓国人ヴァイオリニスト。4歳でヴァオリンを学び始めた。2009年よりベルリンのハンス・アイスラー音楽大学(Hochschule für Musik "Hanns Eisler")の学生で、名ヴァイオリニスト、ウルフ・ヴァリーン(Ulf Wallin)に師事。最近ではワイマール・インターナショナル・スポア・コンクール(International Spohr Competition in Weimar)で音楽賞を獲得。ソリストとしては、ブランデンブルク・シンフォニー、ハイデルベルク交響楽団、スタット・カペッレ・ヴァイマル、バート・ライヒェンハル・フィル、マグデブルク・フィルなどのオーケストラと共演。
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スーイエ・パクの奏でるガルネリ’del Gesu’1739年製はクリアーで豊かな倍音の響きが美しい。スタジオでのセッション録音だがサラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音も捉えている。収録はスウェーデン、ピテオー、スタジオ・アクースティクム

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(765) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Rossini & Hoffmeister.jpg
Rossini & Hoffmeister
BIS-2317
Minna Pensola
Antti Tikkanen
Tuomas Lehto
Niek de Groot
録音 2017年1月、2月
BIS

ロッシーニ:弦楽のためのソナタ
・弦楽のためのソナタ第1番 ト長調
・弦楽のためのソナタ第2番 イ長調
・弦楽のためのソナタ第3番 ハ長調
ランツ・アントン・ホフマイスター:
・コントラバス四重奏曲第1番 ニ長調
・コントラバス四重奏曲第2番 ニ長調

ミンナ・ペンソラ(Minna Pensola,1979年~)はフィンランドの女性ヴァイオリンニスト。シベリウス・アカデミーで学んだ後、 2001年に結成された「Meta4」のメンバーとして2004年にモスクワで開催されたショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクール(Dimitri Shostakovich String Quartet Competition)と2007年ウーンで開催されたヨーゼフ・ハイドン国際室内楽コンクール(Joseph Haydn Chamber Music Competition)に優勝。The Punavuori Chamber Music Societyの創設メンバーの一人。使用ヴァイオリンはSigne ja Ane Gyllenberg Foundation借与の1732年製Carlo Bergonzi 。
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アンッティ・ティッカネン(Antti Tikkanen)はフィンランド生まれのヴァイオリン、ヴィオラ奏者。「Meta4」の創設メンバーの一人。7歳からヴァイオリンを習い始め、Jokilaakso Music InstituteにてTomasz Orzechに師事。シベリウス・アカデミーでLajos Garam、 Mi-Kyung Lee 、Kreeta-Maria Kentalaに師事。フィンランド文化財団から借与されているストラディヴァリウス”ex Berglund”を弾いている。
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トゥオマス・レヘト( Tuomas Lehto,1985年~ )はフィンランドのチェロ奏者。2010年から2013年の間フィンランド放送交響楽団(Finnish Radio Symphony Orchestra)の首席奏者を務めた。2006年トゥルク・チェロコンクールで第3位。
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ニーク・デ・フロート( Niek de Groot)はオランダのコントラバス奏者。1996年から2006まで10年間ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席奏者を務め、現在はソリスト。室内楽奏者としても活躍している。1996年来ドイツ、エッセンにあるフォルクヴァンク芸術大学(Folkwang University of Arts, Essen)の教授を務めている。使用楽器は1747年製ドメニコ・モンタニャーナ(Domenico Montagnana in Venice )
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弦楽アンサンブルで演奏されることの多いロッシーニの「弦楽のためのソナタ」をコントラバスの入った弦楽四重奏で聴くと、新鮮な印象を受ける。ヴァイオリンはとてもクリアな音をしており、低域弦楽器の響きも豊かである。ホフマイスターでは左からVn、Va、Vc、Cbの順に定位している。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられている。収録はフィンランド、ヤコブスタード、シャウマン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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スーパー・ブルー・ブラッドムーン [自然写真]

赤銅色に輝く皆既月食(スーパー・ブルー・ブラッドムーン)を撮ってみました
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SACDサラウンド・レビュー(764) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Henricus Isaac
In The Time OfLorenzo de’Medici & Maximilan I
AVSA9922
Jordi Savall/Hespèrion XXI
La Capella Reial de Catalunya
録音   2016年12月
     2017年1月
Alia Vox

ハインリヒ・イザーク:ロレンツォ・デ・メディチとマクシミリアン1世の時代
・メディチ家のファンファーレ Palle,palle(器楽曲)
・モテット/歌曲 Parce,Domine
・La morra(器楽曲)
・モテット(4声) Sustinuimus pacem
・歌曲「インスブルックよ、さらば」
・祝いの歌 Hora e di maggio
・A la battaglia(器楽曲)
・アンジェロ・ポリツィアーノ:ラメント「Quis dabit capiti meo aquan」
・モテット Sancti spiritus assit nobis gratia
・モテット(6声) Angeli, Archangeli
・器楽による歌 La Mi La Sol
・モテット(6声) Optime Divino date munere pastor ovili
・モテット Circumdederunt me
・歌曲(リート) O Welt, ich muss dich lassen(作詞者不明)
・モテット(6声)Christus,filius Dei

ハインリヒ・イザーク(Heinrich Isaac ,1450年頃~1517年3月)は盛期ルネサンス音楽のフランドル楽派の作曲家。ジョスカンと同世代の作曲家の中では最も重要と看做されている。イザークの生い立ちについて詳細は不明だが、おそらくフランドルの出身。1470年代までには作曲していたことが分かっており、イザークに関する最初の文書は1484年にさかのぼる。同年イザークはインスブルックの宮廷作曲家だった。翌年、フィレンツェのロレンツォ・デ・メディチの宮廷音楽家となり、オルガン奏者、宮廷楽長ならびにロレンツォの子供たちの家庭教師をつとめた。1497年までにイザークは、神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世に仕官し、主君に同行してドイツ各地を歴訪、当時のドイツの作曲界に多大な影響を及ぼしたと見なされている。1514年にフィレンツェに戻り、同地で他界した。イザークは幅広い変化にとんだ楽曲をのこしており、ミサ曲、モテット、ドイツ語歌曲、イタリア語歌曲、器楽曲などがある。
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ジョルディ・サヴァール(Jordi Savall ,1941年~)スペイン東北部カタルーニャ州バルセロナ県イグアラダに生まれ、バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年に器楽アンサンブルのエスペリオンXXIを設立し、バーゼルを活動の拠点として数多くの録音を行ったが、1987年には合唱中心のグループであるレ・カペーリャ・レイアル・デ・カタルーニャを、1989年には管弦楽団ル・コンセール・デ・ナシオンを結成し、活動の中心をバルセロナに移すと共に、バロック期のスペインないしラテン系諸国の声楽、器楽作品を新鮮な解釈と表現のもとに演奏活動に取り組んでいる。最近ではサヴァール・トリオとして2017年9月に来日した。

エスペリオンXXI (Hesperion XXI)はサヴァールが1974年に夫人のソプラノ歌手モンセラート・フィゲーラスやその他の同郷の人々、各国からスイスに集まった仲間たちと一緒に結成した器楽・声楽アンサンブル。中世・ルネサンス・バロックの音楽の正確な解釈と、新しい演奏形式で注目を浴びる。
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主な楽器はガンバとリュート、オルガン、太鼓などの打楽器、コルネットなどの吹奏楽器でコーラスを伴う。残響が豊な聖堂での収録で、音像は左右、奥行き方向にも広い。
録音場所はスペイン、カタルーニャ州、Collégiale du Château de Cardona

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(763) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
Complete Piano Trios Vol.1
CC72765
Van Baerle Trio
録音 2017年6月
Challenge Classics

ベートーヴェン:
・ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調 Op.1-1
・ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3
・ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調 Op.11「街の歌」

ファン・ベーレ・トリオ(Van Baerle Trio)は2004年にピアニストのハンネス・ミンナール、ヴァイオリニストのマリア・ミルシテイン、チェリストのギデオン・デン・ヘルデールによって創設されたピアノ・トリオ。ファン・ベーレはオランダのアムステルダムにある通りの名前に因んでいる。3名はアムステルダム音楽院(Conservatorium van Amsterdam)学んでいた時に出会い、2011年のConcertgebou Vriendenkrans Competitionに優勝後はヨーロッパ各地で活躍している。
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ハンネス・ミンナール(Hannes Minnaar,1984年~)はオランダ生まれのピアニスト。アムステルダム音楽院にてヤン・ヴィン(Jan Wijn)に師事。エリザベート王妃国際音楽コンクール第3位など数多くの国際コンクールの入賞歴を誇る俊英ピアニスト。
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ピアノがセンター奥、ヴァイオリンが左、チェロが右に定位しており、左右への広がり感は少な目だが各楽器の音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられている。使用ピアノはクリス・メイン・コンサート・グランド2017。収録場所はオランダ、ヒルフェルスム

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(762) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schumann Piano Quartet.jpg
Schumann Piano Quartet
Brahms Piano Quintet
BIS-2258
Yevgeny Sudbin(piano)
Hrachya Avanesyan & Boris Brovtsyn(violins)
Diemut Poppen(viola)
Alexander Chaushian(cello)
2016年5月
BIS

シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
ブラームス:ピアノ五重奏曲ヘ短調 Op.34

エフゲニー・スドビン(Yevgeny Sudbin, 1980年~)ロシアのサンクトペテルブルク生まれ。幼少の頃から優れた音楽的才能を発揮し、1987年にはサンクトペテルブルク音楽院へ入学。90年にベルリンで研鑽を積んだ後、97年よりロンドンに居を構え、王立音楽院でクリストファー・エルトンに師事。その間にイタリア、コモ湖国際ピアノアカデミー参加、マレイ・ペライヤ、クロード・フランク、レオン・フライシャー、スティーヴン・ハフ、アレキサンダー・ザッツにも師事する。 06年にヨーロッパ、北欧ツアーのほか、大絶賛されたカナダとアメリカツアーを実現、フリック・コレクション・シリーズでニューヨーク・デビューを果す。2007年アメリカのアスペン音楽祭、フランスのラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ニューヨークのメトロポリタン博物館ピアノ・フォルテ・シリーズでデビューをする。2010年10月、アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホールデビューを果たす。2011年1 月、初来日し埼玉と東京のリ サイタルは絶賛を博す。2013年10月に来日し、スカルラッティのソナタなどを演奏した。
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ラチャ・アヴァネシヤン(Hrachya Avanesyan ,1986年~)はアルメニアのギュムリ生まれのヴァイオリンニスト。6歳のころからヴァイオリンを始める。1993年から2003年まで、エレバンのチャイコフスキー音楽専科中等学校で、A.クルチャン教授に学ぶ。1996年、10歳の時にアルメニア共和国コンクールのジュニア、シニアの両カテゴリーで第1位を獲得した。2006年、フランスで開催されたユーディ・メニューイン・コンクールで第1位を獲得、EMCY(若いアーティストのためのEU音楽コンクール)の特賞を受賞した。使用楽器は、1717年製のストラディヴァリウス「ピアッティ」。
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ピアノがセンター奥、左から1st Vn,2nd Vn,Va,Vcの順に定位している。サラウンドスピーカーからの音は、マイクを遠目にセッティングしたためか、アンビエンスな音も拾っている。録音はキプロス、ニコシア、ザ・シュー・ファクトリー

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(761) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Debussy Preludes Book 1&2
CC72727
Angela Brownridge
録音 2016年8月,9月
Challenge Classics

ドビュッシー:前奏曲集 第1巻
・デルフィの舞姫たち
・帆
・野を渡る風
・音と香りは夕暮れの大気に漂う
・アナカプリの丘
・雪の上の足あと
・西風の見たもの
・亜麻色の髪の乙女
・とだえたセレナード
・沈める寺
・パックの踊り
・ミンストレル
ドビュッシー:前奏曲集 第2巻
・霧
・枯葉
・ヴィーノの門
・妖精はよい踊り子
・ヒースの茂る荒地
・風変わりなラヴィーヌ将軍
・月の光がふりそそぐテラス
・水の精
・ピックウィック卿をたたえて
・カノープ(エジプトの壺)
・交代する3度
・花火
ドビュッシー:喜びの島

アンジェラ・ブラウンリッジ(Angela Brownridge,1944年10月~)イギリス、ヨークシャー州、グール生まれのピアニスト、作曲家。6歳でピアノを習い始め、12歳で天才的ピアニストとしてウィグモアホール・デビューを飾り、15歳から2年間ロンドンにてドロシー・ヘッセ(Dorothy Hesse)に師事。その後、エジンバラ大学にて奨学生としてケニス・レイトン(Kenneth Leighton)に師事し、ピアノと作曲を学ぶ。引き続いてローマでも研鑽を積む。ロンドン芸術協会コンペティションにて第1位を獲得。イギリス国内及びヨーロッパ、アメリカ、アジアで幅広く活躍している。
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教会での収録だが残響はほとんど感じない。マイクのセッティングの関係か、低域弦の音はセンター寄り、高域弦の音は左寄りに聞こえた。録音レベルは抑え気味。収録場所はオランダ、スキーダム、Westvest Church

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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走り納め [ランニング]

年末の大掃除も一段落したので、走り納めジョギングを10Km余り走ってきました。
ランニング年間走行距離は、本日で2473.2Kmになりました。

来年で6回目の年男を迎える私ですが、昨今の体力の衰えや、病気や怪我などへのリスクを考慮し、30年継続してきたレースへの参加は来年から取りやめ、ゆっくりとしたペースの健康ジョギングに徹することにしました。

皆様、来年もよろしくお願いいたします。


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SACDサラウンド・レビュー(760) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Britten, Hindemith
Violin Concertos
PTC5186625
Arabella Steinbacher/Vladimir Jurowski
Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
録音 2017年4月
PentaTone Classics

ベンジャミン・ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 15
パウル・ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲



アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Arabella Miho Steinbacher, 1981年11月~)はドイツのヴァイオリンニスト。ミュンヘンでドイツ人の父親と日本人の母親との間に生まれた。ヴァイオリンを始めたのは3歳からで、9歳時にはミュンヘン音楽大学にてアナ・チュマチェンコのもとで学んだ。ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスにも師事した経歴を持つ。2000年にハノーファーで開催されたヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクールで入賞、翌年にはバイエルン州より奨学金を授与された。ソリストとしてのキャリアは、2004年パリでの劇的で予期せぬデビューに始まる。急病のチョン・キョンファに代わって、舞台に立ち、ネヴィル・マリナー指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの協奏曲を演奏し、大成功を収める。その後も、彼女の成功が継続している理由は、20曲以上の協奏曲を含む、その多彩で奥深いレパートリーにある。CDでの受賞には、エコー・クラシック賞(ドイツでのグラミー賞)の年間ヤング・アーティスト賞、<ル・モンド・デュ・ラ・ミュジーク>のレ・ショック・デュ・モワ賞、そして二つのドイツ・レコード批評家賞がある。以前ユリア・フィッシャーが使用していたストラディヴァリウス「Booth」(1716年製、日本音楽財団貸与)を使用している。最近では2011年5月に来日し、ドヴォルザークの協奏曲などを演奏した。
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ウラディーミル・ユロフスキ(Vladimir Jurowski,1972年4月~)は、ロシア、モスクワ生まれのドイツの指揮者。父は指揮者のミハイル・ユロフスキ、祖父は作曲家で同名のウラディーミル・ユロフスキ。18歳でドイツに移住。音楽を学び、各地の歌劇場などで経験を積む。その後2001年グラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、数々の上演を行う。2007年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。ロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者やエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団の指揮者も務める。2011年10月、舌禍により解任されたゴレンシテインの後任としてロシア国立交響楽団の芸術監督に就任した。2017年10月にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共に来日し、ツアー公演を行った。
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ベルリン放送交響楽団(独: Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin,英語: Berlin Radio Symphony Orchestra)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。略称はRSB。1923年に設立された。第二次世界大戦後は東ベルリン側に属し、DDRラジオ放送局(Rundfunk der DDR)の放送オーケストラとなった。ドイツ再統一後の1994年にRIAS室内合唱団、ベルリン放送合唱団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団の4団体を所有する有限会社(GmbH)である"Rundfunk Orchester und Chöre GmbH Berlin"が設立され、その傘下となった。主にベルリン・フィルハーモニーおよびベルリン・コンツェルトハウスで演奏会を行っている。
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コンサートホールのセンターで聴くような音響空間の大きさを感じる収録。ソロヴァイオリンの音量は低めに抑えられているが、バックのオーケストラは奥行き感を感じる仕上がりになっている。録音場所はベルリン、Haus des Rundfunsk(rbb)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(759) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Piano Quartets.jpg
Mozart
Piano Quartets
CC72758
Kuijken Piano Quartet
録音 2016年9月
Challenge Classics

モーツァルト:
ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493
ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478

クイケン・ピアノ四重奏団(Kuijken Piano Quartet)はクイケン3兄弟のひとりとして知られるシギスヴァルト・クイケンが率いるピアノ四重奏団で、ヴェロニカ・クイケン(フォルテピアノ)、シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)、サラ・クイケン(ヴィオラ)、ミシェル・ブーランジェ(チェロ)の演奏者から成る。
このアルバムではクイケン3兄弟のうちのチェロ奏者であるヴィーラント・クイケンの娘のヴェロニカ・クイケンがフォルテピアノを担当しているが、ヴェロニカはクイケン四重奏団では第1ヴァイオリンを担当。

フォルテピアノはセンター後方に、ヴァイオリンが左、ヴィオラがセンター、チェロが右に定位している。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えており、ピアノの音はかなり距離感を感じる。録音場所はベルギー、ペータース教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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