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SACDサラウンド・レビュー(766) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Paganini 24 Caprices
BIS-2282
Sueye Park
録音 2016年9月、10月
BIS

パガニーニ:24のカプリース Op.1

ニコロ・パガニーニの24のカプリース(伊: 24 Capricci)作品1は、ヴァイオリン独奏曲で「24の奇想曲」とも呼ばれる。1800年から1810年頃にかけてジェノヴァで作曲され、その10年後の1820年にミラノで「作品1」としてリコルディから出版された。作曲の動機については不明ではあるが、ロカテッリやロードなどのフランコ・イタリア派作曲家たちからの影響がみられる。無伴奏曲なので、ヴァイオリンの重音奏法や、視覚的にも演奏効果の高い左手ピッツィカートなど強烈な技巧が随所に盛り込まれた作品。ヴァイオリン演奏家には難曲に挙げられている。フランツ・リストは演奏技巧のもつ音楽の可能性に触発され、ピアノ曲に第1・5・6・9・17・24番を編曲している。

スーイエ・パク(Sueye Park,2000年~)は韓国人ヴァイオリニスト。4歳でヴァオリンを学び始めた。2009年よりベルリンのハンス・アイスラー音楽大学(Hochschule für Musik "Hanns Eisler")の学生で、名ヴァイオリニスト、ウルフ・ヴァリーン(Ulf Wallin)に師事。最近ではワイマール・インターナショナル・スポア・コンクール(International Spohr Competition in Weimar)で音楽賞を獲得。ソリストとしては、ブランデンブルク・シンフォニー、ハイデルベルク交響楽団、スタット・カペッレ・ヴァイマル、バート・ライヒェンハル・フィル、マグデブルク・フィルなどのオーケストラと共演。
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スーイエ・パクの奏でるガルネリ’del Gesu’1739年製はクリアーで豊かな倍音の響きが美しい。スタジオでのセッション録音だがサラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音も捉えている。収録はスウェーデン、ピテオー、スタジオ・アクースティクム

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(765) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Rossini & Hoffmeister
BIS-2317
Minna Pensola
Antti Tikkanen
Tuomas Lehto
Niek de Groot
録音 2017年1月、2月
BIS

ロッシーニ:弦楽のためのソナタ
・弦楽のためのソナタ第1番 ト長調
・弦楽のためのソナタ第2番 イ長調
・弦楽のためのソナタ第3番 ハ長調
ランツ・アントン・ホフマイスター:
・コントラバス四重奏曲第1番 ニ長調
・コントラバス四重奏曲第2番 ニ長調

ミンナ・ペンソラ(Minna Pensola,1979年~)はフィンランドの女性ヴァイオリンニスト。シベリウス・アカデミーで学んだ後、 2001年に結成された「Meta4」のメンバーとして2004年にモスクワで開催されたショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクール(Dimitri Shostakovich String Quartet Competition)と2007年ウーンで開催されたヨーゼフ・ハイドン国際室内楽コンクール(Joseph Haydn Chamber Music Competition)に優勝。The Punavuori Chamber Music Societyの創設メンバーの一人。使用ヴァイオリンはSigne ja Ane Gyllenberg Foundation借与の1732年製Carlo Bergonzi 。
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アンッティ・ティッカネン(Antti Tikkanen)はフィンランド生まれのヴァイオリン、ヴィオラ奏者。「Meta4」の創設メンバーの一人。7歳からヴァイオリンを習い始め、Jokilaakso Music InstituteにてTomasz Orzechに師事。シベリウス・アカデミーでLajos Garam、 Mi-Kyung Lee 、Kreeta-Maria Kentalaに師事。フィンランド文化財団から借与されているストラディヴァリウス”ex Berglund”を弾いている。
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トゥオマス・レヘト( Tuomas Lehto,1985年~ )はフィンランドのチェロ奏者。2010年から2013年の間フィンランド放送交響楽団(Finnish Radio Symphony Orchestra)の首席奏者を務めた。2006年トゥルク・チェロコンクールで第3位。
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ニーク・デ・フロート( Niek de Groot)はオランダのコントラバス奏者。1996年から2006まで10年間ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席奏者を務め、現在はソリスト。室内楽奏者としても活躍している。1996年来ドイツ、エッセンにあるフォルクヴァンク芸術大学(Folkwang University of Arts, Essen)の教授を務めている。使用楽器は1747年製ドメニコ・モンタニャーナ(Domenico Montagnana in Venice )
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弦楽アンサンブルで演奏されることの多いロッシーニの「弦楽のためのソナタ」をコントラバスの入った弦楽四重奏で聴くと、新鮮な印象を受ける。ヴァイオリンはとてもクリアな音をしており、低域弦楽器の響きも豊かである。ホフマイスターでは左からVn、Va、Vc、Cbの順に定位している。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられている。収録はフィンランド、ヤコブスタード、シャウマン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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スーパー・ブルー・ブラッドムーン [自然写真]

赤銅色に輝く皆既月食(スーパー・ブルー・ブラッドムーン)を撮ってみました
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SACDサラウンド・レビュー(764) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Henricus Isaac
In The Time OfLorenzo de’Medici & Maximilan I
AVSA9922
Jordi Savall/Hespèrion XXI
La Capella Reial de Catalunya
録音   2016年12月
     2017年1月
Alia Vox

ハインリヒ・イザーク:ロレンツォ・デ・メディチとマクシミリアン1世の時代
・メディチ家のファンファーレ Palle,palle(器楽曲)
・モテット/歌曲 Parce,Domine
・La morra(器楽曲)
・モテット(4声) Sustinuimus pacem
・歌曲「インスブルックよ、さらば」
・祝いの歌 Hora e di maggio
・A la battaglia(器楽曲)
・アンジェロ・ポリツィアーノ:ラメント「Quis dabit capiti meo aquan」
・モテット Sancti spiritus assit nobis gratia
・モテット(6声) Angeli, Archangeli
・器楽による歌 La Mi La Sol
・モテット(6声) Optime Divino date munere pastor ovili
・モテット Circumdederunt me
・歌曲(リート) O Welt, ich muss dich lassen(作詞者不明)
・モテット(6声)Christus,filius Dei

ハインリヒ・イザーク(Heinrich Isaac ,1450年頃~1517年3月)は盛期ルネサンス音楽のフランドル楽派の作曲家。ジョスカンと同世代の作曲家の中では最も重要と看做されている。イザークの生い立ちについて詳細は不明だが、おそらくフランドルの出身。1470年代までには作曲していたことが分かっており、イザークに関する最初の文書は1484年にさかのぼる。同年イザークはインスブルックの宮廷作曲家だった。翌年、フィレンツェのロレンツォ・デ・メディチの宮廷音楽家となり、オルガン奏者、宮廷楽長ならびにロレンツォの子供たちの家庭教師をつとめた。1497年までにイザークは、神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世に仕官し、主君に同行してドイツ各地を歴訪、当時のドイツの作曲界に多大な影響を及ぼしたと見なされている。1514年にフィレンツェに戻り、同地で他界した。イザークは幅広い変化にとんだ楽曲をのこしており、ミサ曲、モテット、ドイツ語歌曲、イタリア語歌曲、器楽曲などがある。
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ジョルディ・サヴァール(Jordi Savall ,1941年~)スペイン東北部カタルーニャ州バルセロナ県イグアラダに生まれ、バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年に器楽アンサンブルのエスペリオンXXIを設立し、バーゼルを活動の拠点として数多くの録音を行ったが、1987年には合唱中心のグループであるレ・カペーリャ・レイアル・デ・カタルーニャを、1989年には管弦楽団ル・コンセール・デ・ナシオンを結成し、活動の中心をバルセロナに移すと共に、バロック期のスペインないしラテン系諸国の声楽、器楽作品を新鮮な解釈と表現のもとに演奏活動に取り組んでいる。最近ではサヴァール・トリオとして2017年9月に来日した。

エスペリオンXXI (Hesperion XXI)はサヴァールが1974年に夫人のソプラノ歌手モンセラート・フィゲーラスやその他の同郷の人々、各国からスイスに集まった仲間たちと一緒に結成した器楽・声楽アンサンブル。中世・ルネサンス・バロックの音楽の正確な解釈と、新しい演奏形式で注目を浴びる。
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主な楽器はガンバとリュート、オルガン、太鼓などの打楽器、コルネットなどの吹奏楽器でコーラスを伴う。残響が豊な聖堂での収録で、音像は左右、奥行き方向にも広い。
録音場所はスペイン、カタルーニャ州、Collégiale du Château de Cardona

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(763) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
Complete Piano Trios Vol.1
CC72765
Van Baerle Trio
録音 2017年6月
Challenge Classics

ベートーヴェン:
・ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調 Op.1-1
・ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3
・ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調 Op.11「街の歌」

ファン・ベーレ・トリオ(Van Baerle Trio)は2004年にピアニストのハンネス・ミンナール、ヴァイオリニストのマリア・ミルシテイン、チェリストのギデオン・デン・ヘルデールによって創設されたピアノ・トリオ。ファン・ベーレはオランダのアムステルダムにある通りの名前に因んでいる。3名はアムステルダム音楽院(Conservatorium van Amsterdam)学んでいた時に出会い、2011年のConcertgebou Vriendenkrans Competitionに優勝後はヨーロッパ各地で活躍している。
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ハンネス・ミンナール(Hannes Minnaar,1984年~)はオランダ生まれのピアニスト。アムステルダム音楽院にてヤン・ヴィン(Jan Wijn)に師事。エリザベート王妃国際音楽コンクール第3位など数多くの国際コンクールの入賞歴を誇る俊英ピアニスト。
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ピアノがセンター奥、ヴァイオリンが左、チェロが右に定位しており、左右への広がり感は少な目だが各楽器の音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられている。使用ピアノはクリス・メイン・コンサート・グランド2017。収録場所はオランダ、ヒルフェルスム

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(762) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schumann Piano Quartet.jpg
Schumann Piano Quartet
Brahms Piano Quintet
BIS-2258
Yevgeny Sudbin(piano)
Hrachya Avanesyan & Boris Brovtsyn(violins)
Diemut Poppen(viola)
Alexander Chaushian(cello)
2016年5月
BIS

シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
ブラームス:ピアノ五重奏曲ヘ短調 Op.34

エフゲニー・スドビン(Yevgeny Sudbin, 1980年~)ロシアのサンクトペテルブルク生まれ。幼少の頃から優れた音楽的才能を発揮し、1987年にはサンクトペテルブルク音楽院へ入学。90年にベルリンで研鑽を積んだ後、97年よりロンドンに居を構え、王立音楽院でクリストファー・エルトンに師事。その間にイタリア、コモ湖国際ピアノアカデミー参加、マレイ・ペライヤ、クロード・フランク、レオン・フライシャー、スティーヴン・ハフ、アレキサンダー・ザッツにも師事する。 06年にヨーロッパ、北欧ツアーのほか、大絶賛されたカナダとアメリカツアーを実現、フリック・コレクション・シリーズでニューヨーク・デビューを果す。2007年アメリカのアスペン音楽祭、フランスのラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ニューヨークのメトロポリタン博物館ピアノ・フォルテ・シリーズでデビューをする。2010年10月、アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホールデビューを果たす。2011年1 月、初来日し埼玉と東京のリ サイタルは絶賛を博す。2013年10月に来日し、スカルラッティのソナタなどを演奏した。
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ラチャ・アヴァネシヤン(Hrachya Avanesyan ,1986年~)はアルメニアのギュムリ生まれのヴァイオリンニスト。6歳のころからヴァイオリンを始める。1993年から2003年まで、エレバンのチャイコフスキー音楽専科中等学校で、A.クルチャン教授に学ぶ。1996年、10歳の時にアルメニア共和国コンクールのジュニア、シニアの両カテゴリーで第1位を獲得した。2006年、フランスで開催されたユーディ・メニューイン・コンクールで第1位を獲得、EMCY(若いアーティストのためのEU音楽コンクール)の特賞を受賞した。使用楽器は、1717年製のストラディヴァリウス「ピアッティ」。
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ピアノがセンター奥、左から1st Vn,2nd Vn,Va,Vcの順に定位している。サラウンドスピーカーからの音は、マイクを遠目にセッティングしたためか、アンビエンスな音も拾っている。録音はキプロス、ニコシア、ザ・シュー・ファクトリー

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(761) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Debussy Preludes Book 1&2
CC72727
Angela Brownridge
録音 2016年8月,9月
Challenge Classics

ドビュッシー:前奏曲集 第1巻
・デルフィの舞姫たち
・帆
・野を渡る風
・音と香りは夕暮れの大気に漂う
・アナカプリの丘
・雪の上の足あと
・西風の見たもの
・亜麻色の髪の乙女
・とだえたセレナード
・沈める寺
・パックの踊り
・ミンストレル
ドビュッシー:前奏曲集 第2巻
・霧
・枯葉
・ヴィーノの門
・妖精はよい踊り子
・ヒースの茂る荒地
・風変わりなラヴィーヌ将軍
・月の光がふりそそぐテラス
・水の精
・ピックウィック卿をたたえて
・カノープ(エジプトの壺)
・交代する3度
・花火
ドビュッシー:喜びの島

アンジェラ・ブラウンリッジ(Angela Brownridge,1944年10月~)イギリス、ヨークシャー州、グール生まれのピアニスト、作曲家。6歳でピアノを習い始め、12歳で天才的ピアニストとしてウィグモアホール・デビューを飾り、15歳から2年間ロンドンにてドロシー・ヘッセ(Dorothy Hesse)に師事。その後、エジンバラ大学にて奨学生としてケニス・レイトン(Kenneth Leighton)に師事し、ピアノと作曲を学ぶ。引き続いてローマでも研鑽を積む。ロンドン芸術協会コンペティションにて第1位を獲得。イギリス国内及びヨーロッパ、アメリカ、アジアで幅広く活躍している。
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教会での収録だが残響はほとんど感じない。マイクのセッティングの関係か、低域弦の音はセンター寄り、高域弦の音は左寄りに聞こえた。録音レベルは抑え気味。収録場所はオランダ、スキーダム、Westvest Church

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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走り納め [ランニング]

年末の大掃除も一段落したので、走り納めジョギングを10Km余り走ってきました。
ランニング年間走行距離は、本日で2473.2Kmになりました。

来年で6回目の年男を迎える私ですが、昨今の体力の衰えや、病気や怪我などへのリスクを考慮し、30年継続してきたレースへの参加は来年から取りやめ、ゆっくりとしたペースの健康ジョギングに徹することにしました。

皆様、来年もよろしくお願いいたします。


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SACDサラウンド・レビュー(760) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Britten, Hindemith
Violin Concertos
PTC5186625
Arabella Steinbacher/Vladimir Jurowski
Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
録音 2017年4月
PentaTone Classics

ベンジャミン・ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 15
パウル・ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲



アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Arabella Miho Steinbacher, 1981年11月~)はドイツのヴァイオリンニスト。ミュンヘンでドイツ人の父親と日本人の母親との間に生まれた。ヴァイオリンを始めたのは3歳からで、9歳時にはミュンヘン音楽大学にてアナ・チュマチェンコのもとで学んだ。ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスにも師事した経歴を持つ。2000年にハノーファーで開催されたヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクールで入賞、翌年にはバイエルン州より奨学金を授与された。ソリストとしてのキャリアは、2004年パリでの劇的で予期せぬデビューに始まる。急病のチョン・キョンファに代わって、舞台に立ち、ネヴィル・マリナー指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの協奏曲を演奏し、大成功を収める。その後も、彼女の成功が継続している理由は、20曲以上の協奏曲を含む、その多彩で奥深いレパートリーにある。CDでの受賞には、エコー・クラシック賞(ドイツでのグラミー賞)の年間ヤング・アーティスト賞、<ル・モンド・デュ・ラ・ミュジーク>のレ・ショック・デュ・モワ賞、そして二つのドイツ・レコード批評家賞がある。以前ユリア・フィッシャーが使用していたストラディヴァリウス「Booth」(1716年製、日本音楽財団貸与)を使用している。最近では2011年5月に来日し、ドヴォルザークの協奏曲などを演奏した。
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ウラディーミル・ユロフスキ(Vladimir Jurowski,1972年4月~)は、ロシア、モスクワ生まれのドイツの指揮者。父は指揮者のミハイル・ユロフスキ、祖父は作曲家で同名のウラディーミル・ユロフスキ。18歳でドイツに移住。音楽を学び、各地の歌劇場などで経験を積む。その後2001年グラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、数々の上演を行う。2007年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。ロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者やエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団の指揮者も務める。2011年10月、舌禍により解任されたゴレンシテインの後任としてロシア国立交響楽団の芸術監督に就任した。2017年10月にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共に来日し、ツアー公演を行った。
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ベルリン放送交響楽団(独: Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin,英語: Berlin Radio Symphony Orchestra)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。略称はRSB。1923年に設立された。第二次世界大戦後は東ベルリン側に属し、DDRラジオ放送局(Rundfunk der DDR)の放送オーケストラとなった。ドイツ再統一後の1994年にRIAS室内合唱団、ベルリン放送合唱団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団の4団体を所有する有限会社(GmbH)である"Rundfunk Orchester und Chöre GmbH Berlin"が設立され、その傘下となった。主にベルリン・フィルハーモニーおよびベルリン・コンツェルトハウスで演奏会を行っている。
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コンサートホールのセンターで聴くような音響空間の大きさを感じる収録。ソロヴァイオリンの音量は低めに抑えられているが、バックのオーケストラは奥行き感を感じる仕上がりになっている。録音場所はベルリン、Haus des Rundfunsk(rbb)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(759) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Piano Quartets.jpg
Mozart
Piano Quartets
CC72758
Kuijken Piano Quartet
録音 2016年9月
Challenge Classics

モーツァルト:
ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493
ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478

クイケン・ピアノ四重奏団(Kuijken Piano Quartet)はクイケン3兄弟のひとりとして知られるシギスヴァルト・クイケンが率いるピアノ四重奏団で、ヴェロニカ・クイケン(フォルテピアノ)、シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)、サラ・クイケン(ヴィオラ)、ミシェル・ブーランジェ(チェロ)の演奏者から成る。
このアルバムではクイケン3兄弟のうちのチェロ奏者であるヴィーラント・クイケンの娘のヴェロニカ・クイケンがフォルテピアノを担当しているが、ヴェロニカはクイケン四重奏団では第1ヴァイオリンを担当。

フォルテピアノはセンター後方に、ヴァイオリンが左、ヴィオラがセンター、チェロが右に定位している。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えており、ピアノの音はかなり距離感を感じる。録音場所はベルギー、ペータース教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(758) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Grandissima Gravita
CCSSA 39217
Rachel Podger/Brecon Baroque
録音 2016年9月
Channel Classics

グランディッシマ・グラヴィタ~18世紀のヴァイオリン・ソナタ集
ピゼンデル:ヴァイオリン・ソナタ ハ長調
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ イ短調op.2-5
ヴェラチーニ:
・ヴァイオリン・ソナタ ト短調op.2-5
・ヴァイオリン・ソナタ ニ短調op.2-12
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調op.2-2

ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(Johann Georg Pisendel, 1687年12月~1755年11月)はドイツ後期バロック音楽の作曲家・ヴァイオリニスト。長年にわたってドレスデンにおいて、当時ヨーロッパ随一のオーケストラであったザクセン宮廷楽団においてコンサートマスターを務めた。ピゼンデルは当時の最も進歩的なドイツ人ヴァイオリン奏者であり、アルビノーニやヴィヴァルディ、テレマンのような人たちからヴァイオリン協奏曲を献呈されている。門弟にヨハン・ゴットリープ・グラウンとフランツ・ベンダがいる。ヤン・ディスマス・ゼレンカとは親友同士で、ゼレンカの死後にその作品の出版に尽力した。作品は、残された数こそ少ないものの、いずれも質が高い。10曲のヴァイオリン協奏曲、4曲のコンチェルト・グロッソ、2つのヴァイオリン・ソナタのほか、トリオ・ソナタとシンフォニアが1曲ずつある。

フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(Francesco Maria Veracini, 1690年2月~1768年10月)はイタリア後期バロック音楽のヴァイオリニスト・作曲家。フィレンツェに薬剤師の家庭に生まれる。叔父アントニオにヴァイオリンを学び、しばしばともに共演するようになる。1711年にヴェネツィアで《8つの楽器のためのコンチェルト》を作曲し、神聖ローマ皇帝カール6世のための祭礼で演奏される。作品は、ヴァイオリン・ソナタや歌劇、オラトリオのほかに、ヴァイオリン協奏曲やリコーダーと通奏低音のためのソナタ、「序曲」こと管弦楽組曲も作曲した。
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レイチェル・ポッジャー(Rachel Podger,1968~)はイギリス生まれのヴァイオリニスト。ドイツのルドルフ・シュタイナー・スクールで教育を受け、帰国後ギルドホール音楽演劇学校でミカエラ・コンバーティとデイヴィッド・タケノに師事した。在学中からバロック奏法に興味を惹かれ、バロック音楽を専門とするフロレジウムとパラディアン・アンサンブルという楽団の創設に関与する。その後も、このアンサンブルとコンサート・ツアーやレコーディングに参加し、国際的にも高く評価されている。1997年、トレヴァー・ピノックに招かれ、イングリッシュ・コンサートのコンサートミストレス兼協奏曲ソリストに就任、ますます多忙な日々となった。最近ではバッハ・フェスティバル2012に来日し、無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータなどを演奏した。
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ブレコン・バロック(Brecon Baroque)はウェールズ南部の町ブレコンにある大聖堂で行われる音楽祭“ブレコン・バロック・フェスティバル”のために,ポッジャー自身が選び抜いたメンバーを集めて創設した。2007年創設の若いアンサンブルで、ポッジャーを含め、ヴァイオリンのボヤン・チチッチ、ヨハネス・プラムゾーラー、ヴィオラのジェーン・ロジャーズ、フルートのケイティー・バーチャー、オーボエのアレグザンドラ・ベラミー、チェンバロのスフィオントケヴィッチの計7名。 1パートを各1人受け持っている。
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ポッジャーの弾くヴァイオリンはとてもナチュラルでクリアーな響きをしており、目の前で弾いているようななまめかしい音である。チェンバロや他の楽器との音のバランスも良い。録音場所はロンドン、ハムステッド、St Jude-on-the-Hill教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(757) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Brahms Piano Works Vol.5.jpg
Brahms
Piano Works Vol. 5
BIS-2147 SACD
Jonathan Plowright(piano)
録音 2017年1月
BIS

ブラームス: ピアノ独奏曲全集 Vol.5
・ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.1
・7つの幻想曲 Op.116
・シューマンの主題による16の変奏曲 嬰へ短調 Op.9


ジョナサン・プロウライト(Jonathan Plowright,1959年~)はイギリスのピアニスト。1983年にロンドン王立アカデミー音楽院でゴールド・メダルを受賞。以降ヨーロッパ・ピアノ・コンクールで優勝するなど、輝かしい経歴を誇っている。英国王立スコットランド音楽院講師。
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レコーディング専用のスタジオでのセッション録音で、スタインウエーD274の低域弦の響きが美しく捉えられている。録音場所はイギリス、サクスンダム、ポットン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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夕方の空 [自然写真]

前線が通過したことで南風が北風に変わった11月11日の夕方、オレンジ色に染まった雲を撮ってみました。
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SACDサラウンド・レビュー(756) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Dvorak
Symphony No.1
COV91718
Marcus Bosch/ Nuremberg State Philharmonic Orchestra
録音 2016年11月
Coviello Classics

ドヴォルザーク:交響曲第1番ハ短調Op.3「ズロニツェの鐘」

交響曲第1番は、1865年の2月11日から3月24日にかけて作曲された。ドヴォルザーク自ら「ズロニツェの鐘」(Zlonické zvony )と名付けている。ドイツのコンクールに提出されたが入選せず総譜も失われたため、生前には演奏も出版もされなかった。番号も付けられず、かつては現在の第6番(ドヴォルザークの交響曲で最初に出版された)に「第1番」が付けられていた。ドヴォルザークの死後、1923年にプラハの歴史学者ルドルフ・ドヴォルザークの遺品の中からスコアが発見された。1936年にブルノで初演されたが、所有者の遺族は出版を許可せず、1961年になって国立音楽出版社から出版された。ズロニツェ(Zlonice)はプラハの西方にある町で、ドヴォルザークが家業の肉屋を継ぐための修業で少年時代をここで過ごし、また彼が初めて音楽の勉強をした町である。初演は1936年10月4日ブルノにて、ミラン・サックス指揮ブルノ国立劇場管弦楽団による。

マルクス・ボッシュ(Marcus Bosch ,1969年10月~)はドイツの指揮者。ヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター(1996年~2000年)、ザールブリュッケン歌劇場の監督(2000年~2002年)を歴任、2002年~2011年までアーヘン市にあるアーヘン交響楽団、2011/2012年のシーズンからニュルンベルク州立劇場の総音楽監督に就任するなど、着実に未来のドイツ系実力派指揮者の道を歩んでいる。1990年には合唱団ザ・ヴォカペッラ・コーラスを設立した。
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ニュルンベルク州立フィルハーモニー(Staatsphilharmonie Nürnberg)はニュルンベルク州立劇場専属のオーケストラで1922 年に現在の形になった。その起源は1377 年に存在記録がある、ニュルンベルク市の楽団にまで起源を遡るといわれ、バイエルン州ではバイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラ。オペラ上演と並行して、年8 回のオーケストラ・コンサートのほか、子供向けコンサートなど多くの企画を提供しており、1988 年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したことでも知られている。2011/2012年のシーズンからマルクス・ボッシュが音楽総監督に就任した。
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適度な残響を伴い、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。音場は横方向の広がりは有るが、奥行き方向にはあまり広がっていないように感じた。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。ドイツ、ニュルンベルク、マイスタージンガーハレでのライブ録音

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(755) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Flute Quartets
PTC5186567
Ulf-Dieter Schaaff(flute)
Philipp Beckert (violin)
Andreas Willwohl (viola)
Georg Boge (violoncello)
録音 2016年5月
PentaTone Classics


モーツァルト:フルート四重奏曲
・フルート四重奏曲第1番 ニ長調 KV.285
・フルート四重奏曲第2番 ト長調 KV.285a
・フルート四重奏曲第3番 ハ長調 KV.Anh.171(285b)
・フルート四重奏曲第4番 イ長調 KV.298



ウルフ=ディーター・シャーフ(Ulf-Dieter Schaaff)ドイツ、デュッセルドルフ生まれのフルート奏者、大学教授。10歳よりフルートをはじめ、ドイツ青少年コンクールにおいて数回第1位を受賞。ベルリンにてアンドレアス・ブラウ氏に、スイスのバーゼルにてペーター・ルーカス・グラーフ氏のもとで研鑽を積み、国立ケルン音楽大学国家演奏資格コースにおいてアンドレアス・アドリアン氏に師事。ベルリン放送交響楽団の首席フルート奏者。2000年より、フランツ・リスト音楽院教授に就任、国立ベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学でも教鞭を執っている。
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各楽器の音のバランスが良く、ナチュラルな響きをしており、特にチェロは中低域の響きが豊で良いと感じた。スタジオでのセッション録音であるが、サラウンドスピーカーからの音は、サラウンド用マイクのセッティングを遠目にしたのか、少し遅延がかかって聞こえた。録音場所はベルリン、ブリッツ・スタジオ。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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月間200km超ランが健康に良くないのか? [ランニング]

活性酸素がたまると動脈硬化、がんの原因になりえることは以前に「ランニングの効果と弊害」で述べましたが、2017年9月13日付の毎日新聞デジタル版の医療プレミアにこういう記事が出ていました。男女の市民ランナーを被験者に練習量に合わせて増減するテストステロンを調べた結果、「月間200km超ラン」が健康に良くない言うのです。
テストステロンは血液検査で解る、体にたまった活性酸素を取り除くことができる強い作用を持ったホルモンです。運動をし過ぎるとテストステロン値が下がってしまい、活性酸素を取り除くことができなくなり、ひいては寿命を縮める原因の1つになると言うのです。
疲労の蓄積度は年齢や体力などの要素によって、人それぞれに差異があると思いますが、年を取ってからのテストステロンの減少は寿命を縮める原因の1つと思はれますので、家人が緊急入院し、退院後に介護に取られる時間が増したのを機会に、月間走行距離を150km前後に抑えることにしました。
また、私自身、昨年で古稀をむかえ、毎回ついつい前半を飛ばしてしまう、(テストステロンを減らしてしまう)レースへの参加は、取り止めようと思っています。

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SACDサラウンド・レビュー(754) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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William Lawes
The Royal Consort
CKD 470 (2 Disks)
Phantasm
録音 2014年8月,9月
Linn Records

ウイリアム・ローズ:ロイヤル・コンソート集
・ロイヤル・コンソート集 第1番 ニ短調(抜粋)
・ロイヤル・コンソート集 第4番 ニ長調
・ロイヤル・コンソート集 第3番 ニ短調
・ロイヤル・コンソート集 第5番 ニ長調
・ロイヤル・コンソート集 第8番 ハ長調(抜粋)
・ロイヤル・コンソート集 第9番 ヘ長調
・5声のコンソート集 第4番 ヘ長調
・ロイヤル・コンソート集 第2番 ニ短調
・ロイヤル・コンソート集 第6番 ニ長調(抜粋)
・ロイヤル・コンソート集 第7番 イ短調(抜粋)
・ロイヤル・コンソート集 第10番 変ロ長調
・4声のコンソート集 ニ短調
・6声のコンソート集 第10番 ハ短調
・6声のコンソート集 第7番 ハ長調

ウィリアム・ローズ(William Lawes, 1602年5月~1645年9月)は、兄ヘンリーと同じく、イングランドの作曲家・宮廷楽師。ソールズベリー出身。王党派として清教徒軍と戦い、戦死した。ハートフォード伯エドワード・セイマーの庇護を得て、作曲家ジョン・コプラリオに師事。皇太子がチャールズ1世として即位すると、兄ヘンリーとともに宮廷楽団に採用される。1635年には、リュート奏者および声楽家の一人として常勤音楽家に任命されるが、それ以前から宮廷音楽の作曲を手懸けていた。成人してから全ての日々を、宮廷における任務に捧げ、世俗音楽やマスクのための歌曲を作曲し、またチャールズ1世の礼拝堂のためにアンセムやモテットを作曲した。
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ファンタズム(Phantasm)は1994年にヴィオール奏者ローレンス・ドレイフュス(Laurence Dreyfus)によって創設されたイギリスのアンサンブル。1997年と2004年の2度の英グラモフォン賞(古楽器楽部門最優秀賞)の受賞歴を持つ世界最高峰のヴィオール四重奏団。16世紀から18世紀の作品を主なレパートリーとしている。ローレンス・ドレイフュス(トレブル・ヴィオール、ディレクター)、ジョナサン・マンソン(テノール・ヴィオール)、ミッコ・ペルコラ(テノール・ヴィオール)、エミリア・ベンジャミン(テノール・ヴィオール)、マルック・ルオヤラン=ミッコラ(バス・ヴィオール)。
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Linnの録音チーフ・プロデューサーのフィリップス・ホップス氏が推奨する、当人が手掛けた録音の一つだけあって、音質は優れている。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられている。録音場所はオックスフォード、モードリン・カレッジ・チャペル

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(753) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Richard Strauss
Oboe Concerto
BIS-2163
Alexei Ogrintchouk(oboe)
Andris Nelsons/Royal Concertgebouw Orchestra
録音  2014年10月
    2016年7月
BIS

R. シュトラウス:
・オーボエ協奏曲 ニ長調 TrV 292
・セレナード 変ホ長調 TrV106
・ソナティナ第2番 変ホ長調「楽しい仕事場」TrV291


アレクセイ・オグリンチュク(Alexei Ogrintchouk)はモスクワ生まれのオーボエ奏者。1998年ジュネーブ国際音楽コンクール・オーボエ部門で優勝。2005年からコンセルトヘボウの首席オーボエ奏者を務めている。コンセルトヘボウに入団する前は、ゲルギエフ時代の2005年までロッテルダム・フィルの首席オーボエ奏者。
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アンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons, 1978年11月~ )は、ラトビア、リガ生まれの指揮者。音楽家の両親のもとに育ち、ピアノ、トランペット、歌唱を学ぶ。ラトビア国立歌劇場管弦楽団の首席トランペット奏者に就任。アレクサンドル・ティトフ、ネーメ・ヤルヴィ、ヨルマ・パヌラ、マリス・ヤンソンスより指揮を学ぶ。2003年から2007年の間、ラトビア国立歌劇場の首席指揮者に就任。2006年から2009年の間、北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。2008年よりバーミンガム市交響楽団、2014年よりボストン交響楽団の音楽監督。2017年からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長(カペルマイスター)に就任する予定。
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ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(オランダ語: Koninklijk Concertgebouworkest )は、オランダ・アムステルダムに本拠を置くオーケストラである。オランダ語における略称は KCO であるが、英語表記のRoyal Concertgebouw Orchestraの頭文字を取って RCO と表記される事もある。旧称アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団。首席指揮者は最近ではマリス・ヤンソンスが2004年~2015年まで、2016年からダニエレ・ガッティが就いている。

1ポイントマイクをメインとした収録と思われ、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。ソロのオーボエはバックのオーケストラとの音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからはアンビエンスな音がメイン。録音はオーボエ協奏曲がアムステルダム・コンセルトヘボウでのライヴ、セレナードとソナティナ第2番がアムステルダム、シンゲル教会でのセッション。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(752) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Quintets KV.516, KV.174.jpg
Mozart
Quintets KV.516, KV.174
TACET S224
Auryn String Quartet
Nobuko Imai
録音  2014年4月
    2015年5月
TACET

モーツァルト:
・弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K.516
・ 弦楽五重奏曲第1番 変ロ長調 K.174

今井 信子(Nobuko Imai,1943年3月~ )は、東京都生まれのヴィオラ奏者。6歳でヴァイオリンを始める。桐朋学園大学で室内楽を齋藤秀雄に師事する。1964年、桐朋学園オーケストラのアメリカ・ツアーでコンサートミストレスを務め、そのままアメリカに残り、タングルウッド音楽祭で小澤征爾指揮ボストン響のリヒャルト・シュトラウスの「ドン・キホーテ」を聴いたことをきっかけにヴィオラに転向する。水戸室内管弦楽団メンバー。1983年から2003年までドイツ国立デトモルト音楽大学の教授を務め、現在はジュネーヴ音楽院とアムステルダム音楽院の教授を務めながら、各国で演奏活動を行っている。1988年以来、アンドレア・グァルネリ(1690年製作)を弾いている。

アウリン弦楽四重奏団(Auryn Quartet)は1982年にドイツのケルンで結成された弦楽四重奏団。1982年にロンドン国際コンクール(London International Competition) 及びARDミュンヘン・コンクール(ARD Munich competition) にて1位を獲得。メンバーはヴァイオリンはMatthias Lingenfelder、Jens Oppermann、ヴィオラがStewart Eaton、チェロをAndreas Arndtが担当している。
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このシリーズと同様に 5名の奏者を円周状に配置し、あたかもその中心の位置で聴いているようになるサラウンド感のとてもある収録で、フロント・レフトに1st Vn、センターに2nd Va、フロント・ライトに1St Va、サラウンド・レフトに2nd Vn、サラウンド・ライトにVcが定位している。高域弦はナチュラルな響きをしており、高域は伸びのある音をしている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch


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SACDサラウンド・レビュー(751) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Haydn
‘Sun’Quartets Op.20
BIS2168
Chiaroscuro Quartet
録音 2015年12月
BIS

J.ハイドン:
・弦楽四重奏曲第34番 ニ長調 Op.20-4 Hob.Ⅲ34
・弦楽四重奏曲第35番 ヘ短調「レチタティーヴォ」 Op.20-5 Hob.Ⅲ35
・弦楽四重奏曲第36番 イ長調 Op.20-6 Hob.Ⅲ36

太陽四重奏曲(”Sun” Quartets)はハイドンが1772年に作曲した作品20の第31番から第36番までの6曲からなる弦楽四重奏曲集。1774年頃パリシュヴァルディエール社より初版が出版された。これら6曲は、アムステルダムのフンメル社から出版された版の表紙に、太陽の絵が描かれていたことから、「太陽四重奏曲」の呼び名で呼ばれている。ただし、他の出版譜には太陽の絵は無い。6曲中、3曲のフィナーレにフーガが導入されている。

キアロスクーロ弦楽四重奏団(Chiaroscuro Quartet)は1stVnのロシア生まれのアリーナ・イブラギモヴァを中心に2005年に結成された。絵画の「明暗法」を意味する名の通り、現代楽器にガット弦を張り、チェロ以外の3人は立って演奏。近年の主な活動は、エジンバラ国際音楽祭のデビュー、ドイツ、フランス、ベルギー、オランダの演奏会、ロンドンの新しい室内楽会場ワナメイカー劇場での演奏会。2013年、ブレーメン音楽祭に共催しているドイツのラジオ放送局のフェルデ賞を受賞、このブレーメン音楽祭には2014年夏にそのオープニングナイトコンサートで再出演が約束されている。この他に、ロンドンのウィグモア・ホール、ヨーク古楽センター、パリのルーヴル・オーディトーリアム、エクサンプロバンスのデ・ジュ・ドゥ・ポーム劇場、ディジョン劇場、リスボンのグルベキアン財団、オールドバラで演奏する。2016年4月に来日し、王子ホールなどで演奏した。
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前作(第1曲~第3曲)に続くハイドンの6つの弦楽四重奏曲 Op.20の「太陽四重奏曲」の後半の3曲。
各楽器はそれぞれの位置に良く定位しており、音のバランスも良い。サラウンドスピーカーからの音にはアンビエンスな音も含まれている。録音場所はドイツ、ブレーメン、センデザール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(750) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bach & Telemann.jpg
Bach & Telemann
CCSSA27208
Florilegium
録音 2007年8月
Channel Classics

テレマン:ターフェルムジーク第1集より協奏曲イ長調
J.S.バッハ:
・カンタータ第209番「悲しみのいかなるかを知らず」BWV.209
・三重協奏曲イ短調BWV.1044

J.S.バッハの三重協奏曲イ短調(BWV.1044)はフルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲で「フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲」と表記されることもある。この三重協奏曲は、1729年以降の1738年から1740年頃に作曲されたと推定されているが、自筆譜は紛失し、筆写譜も欠落している部分があるため、作曲の動機や実態は不明である。しかし、この作品もチェンバロ協奏曲などと同じように編曲であり、第1楽章と第3楽章はチェンバロ独奏の「前奏曲とフーガ イ短調 BWV894」の旋律が用いられ、第2楽章はオルガンのための「トリオ・ソナタ第3番 ニ短調 BWV527」の第2楽章の旋律が用いられている。このことから編曲であることが窺える。


ルーシー・クロウ(Lucy Crowe)はイギリスのソプラノ歌手。王立音楽アカデミーのオペラ・コースに学ぶ。2002年度ロイヤル・オーバーシーズ・リーグ音楽コンクールの金メダルを獲得。デイヴィッド・ウィルコックス指揮のヘンデル「メサイア」や、BBCプロムス2003に出演。
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ロドルフォ・リヒター(Rodolfo Richter)はイギリスのヴァイオリン奏者。王立音楽アカデミーにてバロック・ヴァイオリンをモニカ・ハジェットに師事。2002年から2007年までイギリスの古楽四重奏団パラディアン・アンサンブルのメンバー。
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フロリレジウム(Florilegium)は「音楽の花束」と言う名称を冠したロンドンを本拠地とする古楽アンサンブル。1991年にチェンバリストの(Neal Peres Da Costa)とフルート奏者のアシュリー・ソロモン(Ashley Solomon)によって設立された。現在アシュリー・ソロモンが監督に就いている。ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として日本人の市瀬礼子が参加している。女流バロック・ヴァイオリニストのレイチェル・ポッジャーもかつては参加していた。アシュリー・ソロモンはイギリスを代表するフルートとリコーダーの名手で、英国王立音楽院(RCM)の歴史的演奏部門長(Chair and Headof Historical Performance)とリコーダーの教授を務めている。
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各楽器間の音のバランスは良い。高域弦は透明感のある、低域弦は豊かな響きを伴っている。音場は左右への広がりを感じる。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音がメインだが、直接音も捉えている。録音場所はロンドン、ハイゲート、聖ミカエル教会。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(749) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Grand Tour Baroque Road Trip.jpg
Grand Tour
Baroque Road Trip
PTC5186668
Simon Murphy/New Dutch Academy
2016年3月、10月
PentaTone Classics

ヘンデル:歌劇「アルチーナ」より「帰ってきて、喜ばせて」
テレマン:ヴィオラ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト長調
ヴィヴァルディ:リュート、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051
ヴァッセナール(伝ペルゴレージ):弦楽合奏曲集「コンチェルト・アルモニコ第1番」
ヴィヴァルディ:フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ長調 RV.443
ヘンデル:歌劇「アレッサンドロ」より「なにかしらまた分からない」



ユニコ・ヴィルヘルム・ファン・ヴァッセナール・オブダム伯爵(Unico Wilhelm rijksgraaf van Wassenaer Obdam, 1692年11月~1766年11月)は、オランダの貴族、アマチュア作曲家。その作品「コンチェルト・アルモニコ」は、最近まで誤ってジョヴァンニ・ペルゴレージ作曲と伝えられてきた。オランダの軍人の子としてデルデンで生まれた。ライデンで法学などを学び、1723年に貴族の女性と結婚し、3人の子をもうけた。1725年から1740年の間に「コンチェルト・アルモニコ」を作曲するが、貴族であったため、自らの名を冠して出版することを望まなかった。

ミルシニ・マルガリティ(Myrsini Margariti)はギリシャ、ラリッサ生まれのソプラノ歌手。ヴァイオリンと声楽を国立アテネ音楽院、音楽学をアテネ大学にて学ぶ。その後、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院にてエリザベス・ウィルケ(Elisabeth Wilke)教授とグドゥルン・フォルケルト(Gudrun Volkert)教授に師事した。
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サイモン・マーフィー(Simon Murphy,1973年8月~)はオランダを中心に活躍するオーストラリア出身の指揮者、ビオラ奏者、音楽学者。シドニー大学を卒業後、シドニー交響楽団にてDavid Porcelijnやハンス・フォンク(Hans Vonk)に師事し指揮者として研鑽を積んだ。1996年からはオランダに渡り古楽の若手指揮者として活躍している。 新オランダ・アカデミー室内管弦楽団(New Dutch Academy)の指揮者、音楽監督を兼任している。

新オランダ・アカデミー室内管弦楽団(New Dutch Academy)略称NDAは、オランダのハーグを拠点とした2002年創立の古楽の演奏に特化したグループ。古楽器を使用し、18世紀の音楽を中心に演奏しており、国際賞も受賞している。指揮と音楽監督にはサイモン・マーフィーが就いている。

ヴァッセナールの弦楽合奏曲集ではビオラ奏者の朝吹園子がヴァイオリンで参加している。
各楽器の音のバランスは良く、高域弦は音の伸びが有り、低域弦は豊かな響きを伴っており、好録音。ヴィヴァルディのRV.443ではソプラノ・リコーダの響きが美しい。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はオランダ、デン・ハーグ、ゴシック・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(748) [サラウンド・サウンド・レビュー]

The Four Ballades.jpg
Chopin
The Four Ballades
CC 72728
Angela Brownridge(Piano)
録音 2016年8月,9月
Challenge Classics

ショパン:
・ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
・バラード第1番ト短調 Op.23
・バラード第2番ヘ長調 Op.38
・バラード第3番変イ長調 Op.47
・バラード第4番ヘ短調 Op.52
・幻想曲ヘ短調 Op.49

アンジェラ・ブラウンリッジ(Angela Brownridge,1944年10月~)イギリス、ヨークシャー州、グール生まれのピアニスト、作曲家。6歳でピアノを習い始め、12歳で天才的ピアニストとしてウィグモアホール・デビューを飾り、15歳から2年間ロンドンにてドロシー・ヘッセ(Dorothy Hesse)に師事。その後、エジンバラ大学にて奨学生としてケニス・レイトン(Kenneth Leighton)に師事し、ピアノと作曲を学ぶ。引き続いてローマでも研鑽を積む。ロンドン芸術協会コンペティションにて第1位を獲得。イギリス国内及びヨーロッパ、アメリカ、アジアで幅広く活躍している。
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残響の豊かな教会での収録だが、その影響はあまり受けていない。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられている。収録場所かオランダ、Schiedam、Westvest Church

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(747) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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MOZART
Serenades Nos 9 & 13, Marches
BIS-2244
Michael Alexander Willens/Kölner Akademie
録音 2015年12月
BIS

モーツァルト:
・行進曲 ニ長調 K.335, No.1
・セレナード第9番 ニ長調 「ポストホルン」K.320
・2つの行進曲 K.335 第2番 ニ長調
・セレナード第13番 ト長調 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K.525
・弦楽四重奏曲第1番 ト長調 K. 80 第3楽章 メヌエット

セレナーデ第9番は第6楽章の第2トリオでポストホルンが用いられることから、「ポストホルン・セレナーデ」とも呼ばれる。1779年8月3日にザルツブルクで完成されたが、どのような経緯で作曲されたかについては不明である。モーツァルトが作曲したセレナーデの中でも楽器編成が大きく、規模も大きいことから、何らかの祝典のために作曲されたと考えられている。全7楽章から成り、演奏時間は約40分。

セレナード第13番は1787年8月10日にウィーンで作曲が完了された。モーツァルトが作曲したセレナードの中でもっとも有名な作品。モーツァルト自身は、セレナードあるいはディヴェルティメントのどちらにも分類していなく、「小さな夜曲」といった意味のドイツ語「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」という曲名を作品目録に記載した。この期日はオペラ・ブッファ「ドン・ジョヴァンニ」の作曲中の時期にあたる。ただし何らかの機会のために作曲されたと考えられるが、初演に関する史料は残されていない。モーツァルトの自作の目録には第2楽章のメヌエットとトリオを含む5楽章として記載しており、元来5楽章からなっていたと考えられる。しかし理由は不詳だが第2楽章は散逸しており、下記のような4楽章形式で演奏される。弦楽合奏、あるいは弦楽四重奏にコントラバスを加えた弦楽五重奏で演奏される。通常演奏時間は17~8分であるが、楽譜の指示どおり全部繰り返しを行うと20分程度になる。

ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(Michael Alexander Willens)はアメリカの指揮者。ジュリアード音楽院にて指揮をジョン・ネルソン(ジュリアード音楽院)、レナード・バーンスタイン(タングルウッド)などに学ぶ。リンカーンセンターのグレート・パフォーマーズ・シリーズやドイツ、オーストリア、フランス、スペイン、イタリアなどの主要な音楽祭に出演。ケルン・アカデミーの音楽監督。

ケルン・アカデミー(Kölner Akademie)は指揮者のミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズによって、1996年に創設されたドイツのケルンを拠点とするオーケストラ。レパートリーは17世紀から21世紀までの音楽で、それらの作品をその時代の演奏解釈のもとに時代に合った楽器(バロック、クラシックなど)を使い分ける。歴史的研究を追求し、作曲家の意図を引き出すことを心がけるその演奏は新鮮で自然に聴こえ、作品の本来の姿を生き生きと響かせる。2013年5月にピアニストのブラウティガム、ヴィレンズと共に来日し、モーツアルトのピアノ協奏曲などを演奏した。

高域弦はナチュラルな響きを伴い、音像は、小編成での室内楽ホールで収録のためか、奥行き感はあまり無いが、左右への広がり感がある。特にセレナード第13番の弦の響きが美しく感じた。サラウンドスピーカからの音はアンビエンスな響きを良く捉えている。収録場所はケルン、ドイツ公共放送局・カンマームジークザール
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サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(746) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Shostakovich & Gubaidulina Violin Concerto.jpg
Shostakovich & Gubaidulina
Violin Concerto
CC72681
Simone Lamsma (violin)
James Gaffigan(Shostakovich)
Reinbert de Leeuw(Gubaidulina)
The Netherlands Radio Philharmonic Orchestra
録音   2016年5月(Shostakovich)
     2011年10月(Gubaidulina)
Challenge Classics

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op.77
グバイドゥーリナ:ヴァイオリン協奏曲「今この時の中で」

ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番 は、1947年から1948年にかけて作曲された。曲の長さ・内容・オーケストレーションとも大規模であり、交響曲に匹敵すると言える。ショスタコーヴィチの傑作の1つで、ヴァイオリニストのダヴィッド・オイストラフに献呈された。十二音技法を使うなどの前衛的な書法と、1948年2月に共産党中央委員会によりジダーノフ批判が始まったことから、ショスタコーヴィチは発表を控えた。スターリン死後の雪解けの雰囲気の中、交響曲第10番の初演が一応の成功をもって終え、ジダーノフ批判が一段落したと考えられた1955年、曲の完成から約7年が経った頃に発表された。楽器編成は打楽器を増強したオーケストラながらも、トランペット、トロンボーンを含まないことが特徴的。4つの楽章はそれぞれ独立した曲をなしており、古典的な音楽形式であるパッサカリアを第3楽章に配置したこと、「夜想曲」や「ブルレスケ」など、各楽章に標題をもっていることも特徴的。演奏時間は約35分。

ソフィア・グバイドゥーリナ(Sofia Gubaidulina, 1931年10月~ )は、ソ連邦のタタール自治共和国(現在のロシア連邦タタールスタン共和国)出身の現代音楽の女性作曲家。タタール系の父親とロシア系の母親の間に生まれる。カザン音楽院で作曲とピアノを学び、1954年に卒業する。モスクワ音楽院に進んで1959年までニコライ・ペイコに、さらに1963年までシェバリーンに師事。1970年代半ばに、作曲家仲間のヴィクトル・ススリンやヴャチェスラフ・アルチョーモフらと、民族楽器を用いた即興演奏グループ「アストレヤ」を結成。1980年代初頭にギドン・クレーメルの擁護を得て、ヴァイオリン協奏曲「オッフェルトリウム」がソ連邦の国外で演奏され、これが現在の国際的な名声のきっかけとなった。ペレストロイカが始まり、以前にもまして名声が高まると、ソ連を出て西ドイツに移住した。現在もドイツを拠点に自由な作曲生活を謳歌している。
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シモーネ・ラムスマ(Simone Lamsma,1985年~)はオランダのヴァイオリンニスト。5歳でヴァイオリンを始め、11歳でイギリスに移り、ユーディ・メニューイン・スクールでフ・クンに師事。その後、最年少で入学を許された英国王立音楽院にてモーリス・アッソンに学び、19歳で最優秀の成績と数々の賞を受賞し卒業。2011年には演奏分野において功績のある者に送られるAssociate of the RAMを授与された。国際コンクールでの受賞も数多い。2010年オランダのクラシック音楽分野で活躍したアーティストに贈られるオランダVSCDクラシック音楽賞の新人賞、北オランダで活躍したアーティストに贈られる3年に1度のゴールデン・ヴァイオリン賞も受賞。使用楽器は1718年製のストラディヴァリウス”Mlynarski"。
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ジェイムズ・ガフィガン(James Gaffigan,1979年~)はアメリカのニューヨーク生まれの指揮者。ボストンのニューイングランド音楽院(New England Conservatory of Music)とヒューストンにあるシェパード音楽学校(Shepherd School of Music at Rice University)で学ぶ。2004年のショルティ国際指揮コンクールで優勝。2011/12年のシーズンからルツェルン交響楽団の首席指揮者。オランダ放送フィルや、ケルン・ギュルツェニヒ管などで首席客演指揮者を務めている。

ラインベルト・デ・レーウ(Reinbert de Leeuw, 1938年9月~)はオランダ、アムステルダム生まれの指揮者、ピアニスト、作曲家。アムステルダム音楽院でピアノと音楽理論をヤープ・スパーンデルマンに学び、ハーグ王立音楽院でキース・ヴァン・バーレンに作曲を師事する。1974年以来、現代音楽を演奏するシェーンベルク・アンサンブルの指揮者兼音楽監督として活躍する一方、ピアニストとしても1970年代からサティ作品を積極的に取り上げ、国際的に高い評価を得ている。1994~8年にはタングルウッド現代音楽祭の芸術監督を務め、多くの作品の初演を手掛けた。また、作曲家、著述家としても活躍しており、極めて幅広い現代音楽のスペシャリストである。
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オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団(Netherlands Radio Philharmonic,略称RFO)はオランダ放送協会(NOS)が運営するオーケストラ。1945年に指揮者アルベルト・ファン・ラールテによって設立された。定期演奏会はヒルフェルスムで行われ、年に数回の特別演奏会がアムステルダムとユトレヒトで行われる。首席指揮者は2012/2013年のシーズンからマルクス・シュテンツ(Markus Stenz)。2011/12年の シーズンからジェイムズ・ガフィガンが首席客演指揮者を務める。


ショスタコーヴィチがヒルフェルスム、MCOスタジオ5でのセッションだが、ソロのヴァイオリンとバックのオーケストラとの音のバランスは良く、サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音。一方、グバイドゥーリナはロイヤル・コンセルトヘボウでのライヴでアンビエンスな音も含んでいる。使用楽器はショスタコーヴィチでストラディヴァリウス“Mlynarski”(1718)をグバイドゥーリナではストラディヴァリウス“ex Chanot-Chardon”(1718)を使用している。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(745) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Sibelius & Kortekangas
BIS-9048 SACD(2 Disks)
Osmo Vänskä/Minnesota Orchestra
録音 2016年2月
BIS

シベリウス:クレルヴォ Op.7 メゾソプラノ、バリトン、男声合唱と管弦楽のための
オッリ・コルテカンガス:「移住者たち」~メゾソプラノ、男声合唱と管弦楽のための
シベリウス:交響詩「フィンランディア」 Op.26~合唱と管弦楽のための

クレルヴォ(Kullervo)は、シベリウスの初期の合唱付き管弦楽曲。楽章の配置や内部構成から見ると交響曲と呼びうる内容を持っており、「クレルヴォ交響曲‘Kullervo’-sinfonia」とする俗称ないしは通称が一般化しているが、シベリウス自身は譜面の題扉に「交響曲」の文字を記入しておらず、「独唱者と合唱、管弦楽のための交響詩」との副題を添えていた。このような事情により、交響曲全集に収録されない場合がある。1891年の春から留学先のウィーンで、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」(第31章~第36章)に基づく管弦楽曲の作曲に取り掛かり、結局これが「クレルヴォ交響曲」として結実することになった。父カレルヴォの兄ウンタモに一族を滅ぼされ、一人残った母から生まれてその復讐を誓う、超人的な怪力だけれども不器用な悲運の男、クレルヴォの生涯の様々な段階を年代記風に追った内容。シベリウスの管弦楽曲としては最も規模が大きく、5楽章から成り、演奏時間は70~80分


オッリ・コルテカンガス(Olli Kortekangas,1955年5月~)フィンランド、ツルク生まれの作曲家。シベリウス音楽院にて作曲をエーロ・ハメーンニエミ(Eero Hämeenniemi)やエイノユハニ・ラウタヴァーラ(Einojuhani Rautavaara)などに師事。現在までオルガンのための多くの室内楽や楽器のソロ作品などを含む、合唱作品や管弦楽作品やオペラに至るまで、幅広い約140の作品を作曲している。ザルツブルク劇場賞、イタリア賞コンペティション特別賞、そして名高いテオスト賞など数多くの賞を受賞している。
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オスモ・ヴァンスカ(Osmo Vänskä,1953年2月~ )は、フィンランドの指揮者。元はクラリネット奏者であり、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団で活動していたが、シベリウス音楽アカデミーでヨルマ・パヌラに師事して指揮を学んだ後、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、指揮者としての活動を本格的に開始した。1985年にラハティ交響楽団の首席客演指揮者に就任、さらに1988年に同楽団の音楽監督に就任し、2008年に退くまで、フィンランドの一地方オーケストラに過ぎなかった同楽団を世界的なオーケストラに育て上げた。同楽団とのシベリウスの交響曲や管弦楽曲の録音は、世界的に評価が高い。1993年から1996年までアイスランド交響楽団、1996年から2002年までBBCスコティッシュ交響楽団のそれぞれ首席指揮者を務めた。また、2003年より2013年までミネソタ管弦楽団の音楽監督を務め、同楽団とベートーヴェンの交響曲の全曲録音を行った。2012年の2月に来日し、シベリウスの交響曲第2番などを読響と共演した。

ミネソタ管弦楽団(Minnesota Orchestra)は、ミネソタ州ミネアポリスを拠点とするアメリカ合衆国のオーケストラ。1903年にミネアポリス交響楽団(Minneapolis Symphony Orchestra)として設立され、同年11月5日に最初の演奏会を行なった。1968年にミネソタ管弦楽団に名称を変更した。主な歴代首席指揮者はユージン・オーマンディ、アンタル・ドラティ、大植英次(1995年~2002年)、オスモ・ヴァンスカ (2003年~2013年)など。

2016年2月4,5,6日に行われたパブリックコンサートでのライヴ録音。1ポイントマイクをメインとした収録と思われ、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。音場は左右、奥行き方向にも広い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音がメインだが、直接音も拾っている。録音場所はミネソタ州、ミネアポリス、オーケストラホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(744) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Brahms
String Quintets
PTC5186663
Members of the WDR Symphony Orchestra,Köln
録音 2016年12月
PentaTone Classics


ブラームス:
・弦楽五重奏曲第1番 ヘ長調 Op.88
・弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111

弦楽五重奏曲第1番は、1882年春6月頃、オーストリアの保養地バート・イシュルにて作曲された。ブラームス自身「親しみ易く気持ちの良いところ」と友人に語る此の保養地への想いが曲想に生きている。同年中に公開初演された。1883年までに総譜・パート譜・作曲者自身の連弾用編曲が出版された。3楽章から成り、演奏時間 約25分。

弦楽五重奏曲第2番は1890年夏頃、オーストリアの保養地バート・イシュルにて作曲された。擱筆した作曲者の魅力が詰まった逸品であり、作品全体にワルツの主題がちりばめられ、自家薬籠中のロマの音楽が終末部に展開される。4楽章から成り、演奏時間 約20~30分

ケルンWDR交響楽団チェンバー・プレーヤーズ(The WDR Symphony Orchestra Cologne Chamber Players)はドイツ、ケルンを本拠とする西部ドイツ放送局の所属オーケストラのケルンWDR交響楽団のメンバーで構成される室内アンサンブル。メンバーは中国、上海出身の第一ヴァイオリンでリーダのYe Wu, ルーマニア出身で第一ヴァイオリンのAndreea Florescu,ポーランド出身でヴィオラの Tomek Neugebauer,ドイツ出身のヴィオラのMischa Pfeiffer,女性チェリストのSusanne Eychmüller から構成されている。
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オフマイク気味で捉えた各楽器の音のバランスは良いが、横への広がり感はあまり無い。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられており、ほぼ直接音。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(743) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Falla
Noches en los jardines de España
PTC5186598
Mari Kodama(Piano)
Sophie Harmsen(Ms)
Kazuki Yamada/Orchestre de la Suisse Romande
録音 2016年7月
Pentatone Classics


ファリャ:
・交響的印象「スペインの庭の夜」
・バレエ音楽「三角帽子」
・歌劇「はかなき人生」~間奏曲とスペイン舞曲
・バレエ音楽「恋は魔術師」~火祭りの踊り

マヌエル・デ・ファリャ・イ・マテウ(Manuel de Falla y Matheu,1876年11月~1946年11月)は、スペインの作曲家。1890年代からマドリードでピアノを学ぶかたわら、近代スペイン音楽復興の立役者フェリーペ・ペドレルに作曲を師事。ファリャにスペイン民族音楽への興味を植え付けたのが、ほかならぬペドレルだったといわれる。ファリャはとりわけ、アンダルシアのフラメンコに興味を寄せ、多くの作品においてその影響を示している。1936年にスペイン内戦が始まり、グラナダにいた親友フェデリコ・ガルシーア・ロルカが銃殺されたことを機に祖国を離れることを決意、1939年にアルゼンチンに亡命した。フランコ政権からはたびたび帰国要請があったが、彼は終生拒否し続けた。
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交響的印象「スペインの庭の夜」は、独奏ピアノと管弦楽のための作品で、そのように明記されてはいないものの、演奏形態としてはピアノ協奏曲に準じ、またジャンルとしては交響詩に分類されることもある。ファリャがパリ滞在中の1909年に、親交があった同国人のピアニスト、リカルド・ビニェスに献呈するためのピアノ独奏曲「3つの夜想曲」として作曲が始められたが、ビニェスの示唆により、独奏ピアノと管弦楽のための楽曲に書き換えられた。完成したのはスペイン帰国後の1915年であり、作品はビニェスに献呈された。ファリャは本作を「交響的印象」と呼んでおり、ピアノ・パートは洗練されて華麗で雄弁だが、めったに他パートを圧倒することはない。管弦楽は官能的な筆致で綴られている。3楽章よりなり、演奏時間は平均24分

児玉麻里(Mari Kodama,1966年~)は、大阪府生まれのピアニスト。3歳でピアノを始める。6歳の時に家族とともに渡欧。14歳(1981年)の時にパリ音楽院に入学。ジェルメーヌ・ムニエにピアノを、ジュヌヴィエーヌ・ジョア・デュティユーに室内楽を学ぶ。同音楽院修了後、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共演で本格的な演奏活動を開始し、その後は世界各国のオーケストラとの共演、リサイタルなど精力的な活動を続けている。ピアニストの児玉桃は妹。夫は指揮者のケント・ナガノ。

山田和樹(Kazuki Yamada ,1979年~)神奈川県生まれ。東京藝術大学で指揮法を小林研一郎、松尾葉子に師事。在学中に藝大生有志とともにTOMATOフィルハーモニー管弦楽団(2005年より横浜シンフォニエッタに改名)を結成し、音楽監督に就任。2009年に、若手指揮者の登竜門として有名なブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、2011年には出光音楽賞、2012年には渡邊暁雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、そして文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞を続けざまに授賞した。日本フィルハーモニー管弦楽団正指揮者、横浜シンフォニエッタの音楽監督、オーケストラ・アンサンブル金沢のミュージックパートナー、仙台フィルハーモニー管弦楽団のミュージックパートナー、東京混声合唱団のコンダクター・イン・レジデンスなどのポストを兼任。スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者。ドイツのベルリン在住。

スイス・ロマンド管弦楽団( L’Orchestre de la Suisse Romande)は1918年エルネスト・アンセルメによってジュネーブで結成された楽団。1938年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。アンセルメの指導のもとで繊細で透明な音質を特色とする独特の個性をもつ楽団に仕上げられた。1967年アンセルメの引退後,音楽監督に1970~1977年サヴァリッシュ,1978~1985年ホルスト・シュタイン、85~97年アルミン・ジョルダン、ファビオ・ルイジ、2005年より2012年までマレク・ヤノフスキが、2012年7月から2015年まではネーメ・ヤルヴィ、2016年からはジョナサン・ノット(Jonathan Nott)が就任予定。2012/2013年のシーズンより山田和樹が首席客演指揮者になった。2014年7月に山田和樹と共に来日し、サントリーホールなどで公演を行った。

児玉麻里の弾くピアノの音は倍音の響きが美しく、バックのオーケストラとの音のバランスも良い。要所にスポットマイクを使用し、ヴィクトリア・ホールの豊かな残響をうまく利用した好録音。サラウンドスピーカーからの音には直接音も含んでいる。録音場所はジュネーブ、ヴィクトリア・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(742) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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HAYDN
Harmoniemesse,Symphony No. 88
900102
Mariss Jansons/Bavarian Radio Symphony Orchestra
録音 2008年10月
BR KLASSIK

J.ハイドン:
・シンフォニア ニ長調(序曲)Hob.Ia-7
・交響曲 第88番 ト長調 Hob.I-88 「V字」
・ミサ曲 第14番 変ロ長調 Hob.XXII:14 「ハルモニー・ミサ」

バイエルン放送合唱団(独: Chor des Bayerischen Rundfunks)は、ドイツ・バイエルン州ミュンヘンに本拠地を置く、バイエルン放送協会所属の合唱団。1946年5月1日に、ロバート・ザイラーによって設立された。最も古い放送合唱団の一つでもある。首席指揮者は歴代のバイエルン放送交響楽団の首席指揮者が兼任しており、オイゲン・ヨッフム、 クーベリック 、サー・コリン・デイヴィス 、マゼール、ヤンソンスらによって率いられてきた。
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南ドイツで最高のバロック様式の教会の一つのヴァルトザッセン、バシリカ聖堂(Waldsassen Basilika)でのライヴでの収録。このアルバムの組み合わせでミサ曲は教会での儀式を目的として作曲されたもので、教会での収録は厳かな雰囲気が出ていて良いのだが、管弦楽曲の演奏にはあまり適しないと思う。教会での特徴の、とても豊な残響を伴っており、サラウンドスピーカーからの音にはアンビエンスな音が多くを占めており、かなり遅れて聴こえる。今日のデジタル録音技術では位相の補正もできるが、やっていないようだ。演奏終了後の拍手は入っているが、咳音などのノイズは消されている。
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サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(741) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart String Quintets K.406 (516b) & K.515.jpg
Mozart
String Quintets K.406 (516b) & K.515
TACETS223
Auryn Quartett
Nobuko Imai
録音  2014年4月
    2015年3月
Tacet

モーツァルト:
・弦楽五重奏曲第2番ハ短調 K.406 (516b)
・弦楽五重奏曲第3番ハ長調 K.515

今井 信子(Nobuko Imai,1943年3月~ )は、東京都生まれのヴィオラ奏者。6歳でヴァイオリンを始める。桐朋学園大学で室内楽を齋藤秀雄に師事する。1964年、桐朋学園オーケストラのアメリカ・ツアーでコンサートミストレスを務め、そのままアメリカに残り、タングルウッド音楽祭で小澤征爾指揮ボストン響のリヒャルト・シュトラウスの「ドン・キホーテ」を聴いたことをきっかけにヴィオラに転向する。水戸室内管弦楽団メンバー。1983年から2003年までドイツ国立デトモルト音楽大学の教授を務め、現在はジュネーヴ音楽院とアムステルダム音楽院の教授を務めながら、各国で演奏活動を行っている。1988年以来、アンドレア・グァルネリ(1690年製作)を弾いている。
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アウリン弦楽四重奏団(Auryn Quartet)は1982年にドイツのケルンで結成された弦楽四重奏団。1982年にロンドン国際コンクール(London International Competition) 及びARDミュンヘン・コンクール(ARD Munich competition) にて1位を獲得。メンバーはヴァイオリンはMatthias Lingenfelder、Jens Oppermann、ヴィオラがStewart Eaton、チェロをAndreas Arndtが担当している。
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5名の奏者を円周状に配置し、あたかもその中心の位置で聴いているようになるサラウンド感のとてもある収録。フロント・レフトに1st Vn、センターに2nd Va、フロント・ライトに1St Va、サラウンド・レフトに2nd Vn、サラウンド・ライトにVcが定位している。
収録場所はドイツ、ヴッパタール、インマヌエル教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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