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Raspberry PiとDAC基板の組み合わせでハイレゾ音源の再生(1) [オーディオ]

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)というLinuxボードとDACボードを組み合わせて、ハイレゾ音源の再生ができると言う情報を弟から得たので、WEBでいろいろ調べてみました。

PCオーディオファンがいろいろなことをやっており、I2Sバスを使ってDACを動かし、ハイレゾ音源が再生できる、と言うことで、私もトライしてみることにしました。

Raspberry Piはかつてイギリスで教育用コンピュータとして開発されたシングルボードコンピューターの改良版です。RISC OS Open Limitedより公式リリースされているLinuxを標準OSとして動作します。エイコーン社が開発し、ブロードコムのARMのRISC CPUが搭載されており、700MHzで動作します。種類はMODEL A,MODEL B,MODEL B+があります。

ラズベリー・パイ・オルグ
http://www.raspberrypi.org/

MODEL BとMODEL B+の音質の比較については以下のサイトにありました。
http://www.crazy-audio.com/2014/07/sound-quality-of-the-raspberry-pi-b/

ノイズの面では良さそうなMODEL Bをアマゾンから購入しました。MODEL Bは内蔵メモリがSDRAM512MB です。
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Raspberry Audio_2.jpg



OSはI2Sオーディオ用に開発されたdebian系のLinux のVolumioを使う予定です。調べてみるとRaspberry Piの性能の関係で音が途切れず再生できるのは192KHz/24bitまでのようです。

とりあえず、NOOBSというOSをSDメモリーカードから立ち上げて、初期画面が表示されることと、インターネットにアクセスできることを確認しました。

NOOBSフォルダーの中身
NOOBSのFile.png


NOOBS初期画面
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SACDサラウンド・レビュー(456) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Sibelius Works for Violin and Orchestra.jpg
Sibelius
Works for Violin and Orchestra
ODE 1074-5
Pekka Kuusisto (violin, conductor)
Tapiola Sinfonietta
録音 2006年1月 DSD Recording
Ondine

シベリウス:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
・ユモレスク第1番 ニ短調 Op. 87, No. 1
・ユモレスク第2番 ニ長調 Op. 87, No. 2
・ユモレスク第3番 ト短調 Op. 89a
・ユモレスク第4番 ト短調 Op. 89b
・ユモレスク第5番 変ホ長調 Op. 89c
・ユモレスク第6番 ト短調 Op. 89d
・2つのセレナード Op. 69
・組曲 (Suite) ロ短調 Op. 117
・劇付随音楽「白鳥姫 (Svanevit)」 組曲 Op.54

「白鳥姫」(Svanevit)は、スウェーデンの作家ストリンドベリの戯曲を基にシベリウスが1908年に作曲した劇付随音楽および管弦楽組曲。劇の上演後、シベリウスは付随音楽を7曲からなる組曲に編曲した。今日ではもっぱら組曲が演奏される。

ペッカ・クーシスト (Pekka Kuusisto ,1976年~)はフィンランドのヴァイオリニスト、指揮者。3才でヴァイオリンを始める。1983年、フィンランドの最高音楽府であるシベリウス・アカデミーに入学、1992年より1996年までインディアナ音楽大学で学ぶ。1995年、19歳でジーン・シベリウス国際ヴァイオリン・コンクールにおいてシベリウスのヴァイオリン・コンチェルトを演奏し、フィンランド人として初めて優勝。数多くの世界的クラシック・ミュージシャンやオーケストラと演奏するかたわら、フィンランドではフォーク・ロック・ジャズ・その他ジャンルに囚われない活動で知られる。
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タピオラ・シフォニエッタ(Tapiola Sinfonietta)は1987年に創設され、エスポー市管弦楽団とも呼ばれる。フィンランドの首都ヘルシンキに隣接したエスポーという市のタピオラ・ホールを拠点とする。芸術監督をオスモ・ヴァンスカ、ジャン=ジャック・カントロフ(1993年~2006年)などが歴任しており、現在首席指揮者、芸術監督は不在でカントロフが名誉指揮者を務める。
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ソロヴァイオリンにはスポットマイクを使用し、バックのオーケストラは1ポイントマイクを使用したと思われるような録音で、コンサートホールのセンターで聴くような音に近い。高域弦の音の伸び、中低域弦の音の厚みは少々不足気味。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメインで低めに抑えられている。録音場所はエスポーのタピオラ・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(455) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Buxtehude Sonatas Op. 1.jpg
Buxtehude
Sonatas Op. 1
47731-8
L'Estravagante
録音 2006年11月
    2007年1月
Arts Music

ブクステフーデ:トリオ・ソナタ集 Op. 1
・ソナタ ヘ長調 Op. 1 No. 1, BuxWV 252
・ソナタ ト長調 Op. 1 No. 2, BuxWV 253
・ソナタ イ短調 Op. 1, No. 3, BuxWV 254
・ソナタ 変ロ長調 Op. 1 No. 4, BuxWV 255
・ソナタ ハ長調 Op. 1 No. 5, BuxWV 256
・ソナタ ニ短調 Op. 1, No. 6, BuxWV 257
・ソナタ ホ短調 Op. 1 No. 7, BuxWV 258

ディートリヒ・ブクステフーデ(Dieterich Buxtehude, 1637年頃~1707年5月)は、北ドイツおよびバルト海沿岸地域、プロイセンを代表する作曲家・オルガニストである。声楽作品においては、バロック期ドイツの教会カンタータの形成に貢献する一方、オルガン音楽においては、ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクに端を発する北ドイツ・オルガン楽派の最大の巨匠であり、その即興的・主情的な作風はスティルス・ファンタスティクス(幻想様式)の典型とされている。
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レストラヴァガンテ(L'Estravagante)は2007年のブクステフーデ没後300年祭にあわせて結成されたVnのステファノ・モンタナーリ(Stefano Montanari)、(Elisa Citterio )、ステファノ・ロッシ(Stefano Rossi)、 Va dgのロドニー・プラダ(Rodney Prada)、Cem,Orgのマウリツィオ・サレルノ(Maurizio Salerno)の5人組。
L'Estravagante_1.jpg


演奏に参加しているのはバロック・ヴァイオリンのステファノ・モンタナーリとビオラ・ダ・ガンバのロドニー・プラダとチェンバロのマウリツィオ・サレルノの3名で、バロック・ヴァイオリンが左、チェンバロがセンター、ビオラ・ダ・ガンバが右に定位している。ビオラ・ダ・ガンバは中低域音は豊かな響きをしており、チェンバロの響きも良い。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられているが、直接音がかなり入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(454) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Perla Barocca, early Italian masterpieces .jpg
Perla Barocca, early Italian masterpieces
CCS SA 36014
Rachel Podger(violin)
Marcin Swiatkiewicz(harpsichord/organ)
Daniele Caminiti(theorbo)
録音 2013年10月
Channel Classics

イタリア初期バロックのヴァイオリン作品集

・フォンタナ:ソナタ第2番
・フレスコバルディ:トッカータ第1番
・ウッチェリーニ:ヴァイオリン独奏のためのソナタまたはトッカータ第5番   
「デッタ・ラ・ラウラ・リルチェンテ」
・カステッロ:ソナタ第2番
・マリーニ:2弦のためのソナタ第4番
・フレスコバルディ:スピネッティーナとヴァイオリンのためのトッカータ
・メアッリ:ソナタ第6番(Op.4, 1690)「ラ・ヴィンチオリーナ」
・レオナルダ:ソナタ第12番
・A.ガブリエリ:第1旋法によるリチェルカーレ
・チーマ:2声のソナタ(ミラノ、1610)
・ベルターリ:チャコーナ

レイチェル・ポッジャー(Rachel Podger,1968~)はイギリス生まれのヴァイオリニスト。ドイツのルドルフ・シュタイナー・スクールで教育を受け、帰国後ギルドホール音楽演劇学校でミカエラ・コンバーティとデイヴィッド・タケノに師事した。在学中からバロック奏法に興味を惹かれ、バロック音楽を専門とするフロレジウムとパラディアン・アンサンブルという楽団の創設に関与する。その後も、このアンサンブルとコンサート・ツアーやレコーディングに参加し、国際的にも高く評価されている。1997年、トレヴァー・ピノックに招かれ、イングリッシュ・コンサートのコンサートミストレス兼協奏曲ソリストに就任、2007年からは自らが創設したブレコン・バロックの音楽監督になった。最近ではブレコン・バロックと共にトリフォニーホール・バッハ・フェスティバル2012に来日し、無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータなどを演奏した。使用ヴァイオリンは1739年ジェノヴァ製ペザリニウス(Pesarinius)
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マルツィン・シヴィオントキエヴィチ(Marcin Swiatkiewicz)はポーランドの若き世代を先導するチェンバリスト。レイチェル・ポッジャーが率いるブレコン・バロックのメンバーの一人。
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ダニエレ・カミニティ(Daniele Caminiti)はイタリア、シチリア島メッシーナ生まれのテオルボ、リュート、アーチリュート奏者。ペスカーラ音楽院(Conservatorio in Pescara)にてクラシック・ギターを学びその後スイスのバーゼル・音楽・アカデミー(Musik-Akademie der Stadt Basel)にて3年間クラシック・ギターをオスカル・ギリア( Oscar Ghiglia)に師事し、ソロのコンサート・ディプロマを優秀な成績で獲得、その後バーゼル・スコラ・カントルム(Schola Cantorum Basiliensis)にてリュート奏者のピーター・クロトン(Peter Croton)に師事。ソリストとしてはオッタビオ・ダントーネ、アンドレア・マルコン、キアラ・バンキーニなどと共演、アカデミア・ビザンチナ、ベニス・バロック・オーケストラ、オランダ・バロック・ソサエティーなどのアンサンブルなどに参加。
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ポッジャーのバロック・ヴァイオリンは高域がクリアーな音をしており、前に出たように、また、チェンバロはセンターやや後方に位置したようにミキシングされている。トラック4,5ではトレボロとオルガンが通奏低音として参加。演奏の切れ間の静音時ヴォリュームを上げると送風機?の音がゴロゴロと聞こえ、少し気になる。サラウンドスピーカーには直接音がかなり入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(453) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Concerto veneziano
474 895-2
Giuliano Carmignola (violin)
Andrea Marcon/Venice Baroque Orchestra
録音 2004年5月
Archiv Produktion

ヴェネツィア協奏曲集

ヴィヴァルディ:
・ヴァイオリンと (2群の) 弦楽のための協奏曲 変ロ長調 RV583
・ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ホ短調 RV278
ロカテッリ:ヴァイオリン協奏曲 ト長調 作品3の9
タルティーニ:ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 イ長調 D.96

ジュリアーノ・カルミニョーラ(Giuliano Carmignola,1951年~ )はイタリアのヴァイオリニスト。モダンとバロック双方のヴァイオリンの演奏により知られる。ヴァイオリニストの父のもとトレヴィーゾに生まれた。ヴェネツィア音楽院でルイジ・フェロに学び、ナタン・ミルシテインとヘンリク・シェリングのマスタークラスも受講した。1973年のパガニーニ国際コンクールで第5位に入賞するなど、多くの国際コンクールでの入賞歴がある。ソリストとしてクラウディオ・アバド、エリアフ・インバル、ジュゼッペ・シノーポリなどの指揮者と共演した。1983年にアンドレーア・マルコンの主宰する古楽器グループ、ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカに参加し、バロック・ヴァイオリンの演奏や解釈の研究に取り組んだ。1997年にはマルコンとともにヴェニス・バロック・オーケストラを結成し、ヴェネツィア・バロックの復興に尽力している。ソニー・クラシカルとドイツ・グラモフォンに録音を行い、これまでにドイツのエコー賞とフランスのディアパソン・ドールを受賞している。
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アンドレーア・マルコン(Andrea Marcon,1963年~)はイタリアのオルガン奏者、チェンバロ奏者、指揮者、音楽学者。今やイタリア古楽界の最先端として認知されている。1997年にヴェニス・バロック・オーケストラを設立。ソニー・クラシカルと専属契約を結び、カルミニョーラとともに、斬新でダイナミックな解釈による「四季」と世界初録音となるヴィヴァルディの3つの協奏曲を録音したCDをリリース。従来のヴィヴァルディ解釈の枠を激しく打ち破った演奏は瞬く間にヨーロッパの音楽界に話題を巻き起こした。数々のオルガン・コンクール等で入賞。オルガンの録音は、ドイツレコード批評家賞、アントニオ・ヴィヴァルディ・レコード賞などをはじめ、数々の賞を受けている。スイスのバーゼル・スコラ・カントルムでバロック音楽の権威であるハンス=マルティン・リンデとトン・コープマンに師事し、97年以降は自身も教鞭を執っている。またヨーロッパ各地の音楽祭、コンサート・シリーズへの出演に加え、各地の音楽大学で後進の指導にあたるほか、数々の国際コンクールの審査員も務めている。
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ヴェニス・バロック・オーケストラ(Venice Baroque Orchestra)はアンドレーア・マルコンの提唱により1997年にアカデミア・ディ・サン・ロッコのメンバーを中心に新たに結成された古楽器オーケストラ。小編成の室内楽から大編成のオペラにまで対応できるフレキシビリティをもつのが特徴。
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カルミニョーラのソロのヴァイオリンはクリアー音で、かなり前に出たようにミキシングされている。バックの高域弦の音の伸びも良いが、中低域弦の響きの豊かさは少し物足りない。音像は左右に大きく、深い空間に広がっている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスを主体としており、音量は抑え気味。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

BD-Audioサラウンド・レビュー(8)  [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Berlioz
Harold en Italie
NBD0042
Lise Berthaud(viola)
Giovanni Radivo(violin)
Leonard Slatkin/Orchestre National de Lyon
録音 2013年10月
Naxos

ベルリオーズ:
・交響曲「イタリアのハロルド」 Op.16, H68
・序曲「ローマの謝肉祭」 Op.9, H95
・夢とカプリース Op.8, H88
・歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」 Op.23, H76~序曲

「イタリアのハロルド」は、エクトル・ベルリオーズによって書かれた、4部からなるヴィオラ独奏付き交響曲である。1834年6月に完成した。ロマンにどっぷり浸かった詩人ジョージ・ゴードン・バイロンの「チャイルド・ハロルドの巡礼」に着想を得て作曲されたもので、「幻想交響曲」の主題が固定観念として全楽章に登場するのと同じように、初めの楽章でヴィオラで提示される「ハロルドの主題」が、全曲に登場する。

リーズ・ベルトー(Lise Berthaud,1982年~)はフランス生まれのヴィオリスト。パリ国立高等音楽院でヴィオラを学ぶ。2005年ジュネーブ国際コンクールでヒンデミット賞を受賞。2006年小澤征爾が主宰する「スイス国際室内楽アカデミー」に世界の傑出したアーティストの1人として招待される。最近では、室内楽のパートナーとして樫本大進氏やエマニュエル・パユなどと活躍している。
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ジョヴァンニ・ラディヴォ(Giovanni Radivo,1969年~)はイタリア、ヴェローナ生まれのヴァイオリニスト。高校卒業後、バルセロナ音楽院でWalter Daga教授に師事し、優秀な成績で卒業。1990年にスイス、ジュネーブ音楽院にてCorrado Romano教授の指導を受ける。1991年から1992年にヨーロッパ・ユース・オーケストラに参加。
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レナード・スラットキン(Leonard Slatkin, 1944年9月~ )は、ユダヤ系アメリカ人指揮者。ロサンゼルスの音楽家の家庭に生まれる。父は指揮者・ヴァイオリニスト・ハリウッド弦楽四重奏団創設者のフェリックス・スラットキン。母は同四重奏団チェリストのエレノア・アラーである。インディアナ総合大学とロサン市立大学に学んだ後、ジュリアード音楽院にてジャン・ポール・モレルに指揮法を学ぶ。1966年に指揮者デビューを果たし、1968年にセントルイス交響楽団の指揮者助手となる。1977年よりニューオーリンズ・フィルハーモニー管弦楽団(現ルイジアナ・フィルハーモニー管弦楽団)の指揮者となった後、1979年にセントルイス交響楽団に音楽監督として復帰。2000年~2001年シーズンからはBBC交響楽団首席指揮者にも任命された。2008年~2009年のシーズンからはデトロイト交響楽団の音楽監督に就任した。2011年~2012年シーズンからフランス国立リヨン管弦楽団の音楽監督に就任。
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フランス国立リヨン管弦楽団(Orchestre national de Lyon)は、フランスのリヨン市に本拠を置くオーケストラである。1969年に、地方オーケストラ再編の一環としてローヌ=アルプ・フィルハーモニー管弦楽団(Orchestre philharmonique Rhône-Alpes)として設立。1971年現在名となる。1983年にリヨン歌劇場管弦楽団を分離する。歴代の音楽監督として、ルイ・フレモー、セルジュ・ボド、エマニュエル・クリヴィヌ、デイヴィッド・ロバートソンが務めた。2005年より準・メルクルが音楽監督に就任、2011年シーズンより、レナード・スラトキンが就任。
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イタリアのハロルドではソロのヴィオラがナチュラルな響きをしており、バックの中低域弦は厚みのある音をしている。残響は豊かで音像は左右、奥行き方向にも大きく広がっており、ホールトーン、サラウンド感はとても良い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。ライブ録音だが聴衆の拍手やノイズは消されている。録音場所はリヨンのオーディトリウム。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch(DTS-HD Master Audio 24bit,96kHz)

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SACDサラウンド・レビュー(452) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Elgar
Symphony No. 2
BIS-1879 SACD
Sakari Oramo/Royal Stockholm Philharmonic Orchestra
録音 2011年6月(Op.63,Op.70)
    2012年8月(Op.58)
BIS

エルガー:
・交響曲第2番 変交ホ長調 Op.63
・ため息 Op.70
・弦楽のためのエレジー Op.58

交響曲第2番は、エドワード・エルガーが1910年から1911年にかけて作曲した交響曲。第3番は未完に終わったため、完成した交響曲としては最後のものとなった。イギリス国王エドワード7世に献呈されることになっていたが、王が1910年5月6日に崩御したため、亡き国王エドワード7世陛下の追悼に捧げられた。曲自体は追悼よりはエドワード朝の叙事詩、回顧といった性格が強いものである。自筆の総譜にイギリスの詩人パーシー・ビッシュ・シェリーの詩「うた(Song)」(1821年) の一節「めったに、めったに来ない、汝、喜びの精霊よ!」がエルガーの筆跡でペン書きされており、その意味を巡って今日なお論議が続いている。初演は1911年5月24日、ロンドン音楽祭の一環として、エルガー自身の指揮、クイーンズ・ホール管弦楽団によって行われた。同年11月24日にはシンシナティ交響楽団の定期演奏会においてレオポルド・ストコフスキー指揮によりアメリカ初演が行われた。

サカリ・オラモ(Sakari Markus Oramo、1965年10月~ )は、フィンランド、ヘルシンキ生まれの指揮者。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学び、17歳でアヴァンティ室内管弦楽団の創設に参加する。その後、フィンランド放送交響楽団のコンサートマスターを務める。1989年から3年間、シベリウス音楽院の指揮者ヨルマ・パヌラのクラスに在籍した。1993年、フィンランド放送交響楽団の指揮者が病気のため公演の直前にキャンセルし、代役として指揮台に立った。この成功により、同交響楽団の副常任指揮者の1人となった。1999年、バーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任、2003年5月、同交響楽団が主催するフルーフ音楽祭の芸術監督を務めた。2006年より、フィンランドのコッコラ歌劇場の首席指揮者。2008年より、ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者をつとめている。
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ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(Royal Stockholm Philharmonic Orchestra)は、スウェーデンのストックホルムに本拠を置くオーケストラである。ノーベル賞授賞式で演奏することでも知られている。1902年に設立される。1992年にそれまでのストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(Stockholms Filharmoniska Orkester)から、「王立(Kungliga)」を冠した現在名となる。歴代の指揮者としてヴァーツラフ・ターリヒ、フリッツ・ブッシュ、ハンス・シュミット=イッセルシュテット、アンタル・ドラティ、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、パーヴォ・ベルグルンド、アンドルー・デイヴィス、パーヴォ・ヤルヴィらがいる。2000年から2008年までアラン・ギルバートが首席指揮者兼芸術顧問を務め、2008年からはサカリ・オラモが就任している。
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全体的に録音レベルは低めで、普段より4dB上げて聴いた。1ポイントマイクによる録音で高域弦の音の伸びは無いが、中低域音は厚みがある音をしており、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はストックホルム・コンサート・ホール。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(451) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Grand Chopin, Works for Piano and Orchestra
ABCD 335
Janne Mertanen (piano)
Jani Telaranta/Turku Philharmonic Orchestra
録音 2010年7月
Alba Records

ショパン:ピアノと管弦楽のための作品集
・演奏会用ロンド 「クラコヴィアク」 Op.14
・アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネ-ズ Op.22
・ポーランドの歌による幻想曲 Op.13
・「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 Op.2

ヤンネ・メルタネン(Janne Mertanen,1967年~)はフィンランドのピアニスト。最初にピアノを学んだのは1982年から1986年でヨエンスー音楽学校のマッティ・ハーパサロに師事。この間、ブルーノ・リグットとチューリヒのヴェレーナ・プフェニンガーのマスタークラスにも参加した。1986年から1992年にはヘルシンキのシベリウス・アカデミー。エーリク・T・タヴァッシェルナとドミートリー・バシキロフらに学んだ。最後は1993年から1995年にかけて、イタリアのイモーラにあるアカデミア・ピアニスティカでラザーリ・ベルマンに師事。1992年、ドイツのダルムシュタットで行われた国際ショパン・コンクールに優勝。幅広い音楽愛好家から注目されることとなった。同年のニューボリ北欧コンペティションでも第1位に輝く。ヤンネ・メルタネンは、ソロイストとしてフィンランドのほぼすべてのオーケストラと共演。特にショパンの音楽を得意とするピアニストとして知られる。ショパンのピアノ曲のほぼ全作品がレパートリー。
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ヤニ・テラランタ(Jani Telaranta,1976~)は、フィンランドの指揮者。1982年からユヴァスキュラ音楽院(Jyväskylän konservatoriossa)でアコーディオンを学び、ヨルマ・パヌラ(Jorma Panula)から個人的に指導を受けた後、シベリウス・アカデミー(Sibelius-Akatemia)でアツソ・アルミラ(Atso Almila)、エリ・クラス(Eri Klas)、レイフ・セーゲルスタム(Leif Segerstam)に師事。2000年には、新青年室内管弦楽団(UNKO, Uuden Nuoren KamariOrkesterin)を創設している。
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トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団(Turku Philharmonic Orchestra)はフィンランドの南西海岸のトゥルク(Turku)を拠点とする1790年創立のフィンランドで最も歴史のあるオーケストラ。2012年1月よりレイフ・セーゲルスタム(Leif Segerstam)が首席指揮者を務める。
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ALBAと言うレーベルを聴くのはこれに続き、2枚目だがフィンランドのレーベルでフィンランド、エストニアというフィン諸語圏の演奏家の演奏を録音しているレーベル。ソロのピアノはそこそこの音をしているが、高域弦が少し濁りがちに聞こえ、中低域弦の響きは厚みに欠け気味。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5.1ch

ウフィツィ美術館展 [美術・絵画鑑賞]

今月11日から上野の東京都美術館で開催されている「ウフィツィ美術館展」に行ってきました。今日は昼前から小雨が降り、少し肌寒い陽気が幸いしてか、並ばずに入場できました。
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イタリア・ルネサンスの中心都市となったフィレンツェにあるウフィツィ美術館はメディチ家が蒐集した膨大なコレクションを有しています。今回の展示はウフィツィ美術館に所蔵されている作品をメインに、アカデミア美術館、パラティーナ美術館、捨て子養育院美術館などフィレンツェを代表する美術館から16世紀のルネサンス美術を牽引した主要な画家たちの作品が75点集められました。今回の展示はボッティチェッリの作品で特に有名な「プリマヴェーラ」と「ヴィーナスの誕生」こそ有りませんが、ウフィツィ美術館に展示している作品の約半数を今回見ることができます。

サンドロ・ボッティチェッリ(Sandro Botticelli, 1445年3月~1510年5月)は、ルネサンス期のイタリアのフィレンツェ生まれの画家。初期ルネサンスで最も業績を残したフィレンツェ派の代表的画家。フィリッポ・リッピの元で学び、メディチ家の保護を受け、宗教画、神話画などの傑作を残した。

サンドロ・ボッティチェリ 「パラスとケンタウロス」 1480~85年 テンペラ、カンヴァス ウフィツィ美術館
[コピーライト]FOTO:S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze - Gabinetto Fotografico
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サンドロ・ボッティチェリ 「東方三博士の礼拝」 1490~1500年 テンペラ、板 ウフィツィ美術館
[コピーライト]FOTO:S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze - Gabinetto Fotografico
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サンドロ・ボッティチェリ 「聖母子と幼児聖ヨハネ」 1495~1500年 テンペラ、カンヴァス パラティーナ美術館 Photo by George Tatge
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サンドロ・ボッティチェリ 「聖母子」 1465年頃 テンペラ、板 捨て子養育院美術館
[コピーライト]FOTO:S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze - Gabinetto Fotografico
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アーニョロ・ブロンズィーノ(Agnolo Bronzino, 1503年11月~1572年11月)は、マニエリスム期のイタリア・フィレンツェの画家。メディチ家のフィレンツェ公コジモ1世の宮廷画家として活躍する。「愛の勝利の寓意」に代表される画風は、極めて知的・技巧的で洗練された美しさに満ちている。また、肖像画にも多数の優れた作品を残している

アーニョロ・ブロンズィーノ 「公共の幸福の寓意」1565~70年 油彩、錫板 ウフィツィ美術館
[コピーライト]FOTO:S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze - Gabinetto Fotografico
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ジョルジョ・ヴァザーリ(Giorgio Vasari, 1511年7月~1574年6月)は、イタリアのマニエリスム期の画家、建築家。芸術家の列伝でも知られる。イタリアのアレッツォ生まれ。1529年、ローマを訪れ、ラファエロらの作品に学ぶ。のちにメディチ家のトスカーナ大公コジモ1世お抱えの芸術家となった。現在は美術館になっているウフィッツィ宮殿も手掛けている。

ジョルジョ・ヴァザーリ 「無原罪の御宿りの寓意」 1541年 油彩、板 ウフィツィ美術館
[コピーライト]FOTO:S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze - Gabinetto Fotografico
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公式サイト
http://www.uffizi2014.com/

SACDサラウンド・レビュー(450) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Quartet & Quintets
SACC 72145
Lorenzo Coppola (clarinet)
Pierre-Yves Madeuf (horn)
Patrick Beaugiraud (oboe)
Kuijken String Quartet
録音 2003年5月(K.581,K.407) DSD Recording
    2004年1月( K.370)  
Challenge Classics

モーツァルト:
・クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
・ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407
・オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370

ロレンツォ・コッポラ(Lorenzo Coppola)はイタリア生まれのクラリネット奏者。オランダのハーグ王立音楽院(The Hague Royal Conservatory)でバロック・クラリネットをエリック・ヘプリヒ(Eric Hoeprich)に師事。アンサンブル・ゼフィーロのメンバーでもある。
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パトリック・ボージロー (Patrick Beaugiraud)はオーボエ・ダモーレ奏者。バロック・オーボエ奏者のマルセル・ポンセール(Marcel Ponseele)の門下生。バッハ・コレギウム・ジャパンやアムステルダム・バロックオーケストラに参加。
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クイケン四重奏団(Kuijken String Quartet)1986年に創設された、ベルギーを代表する古楽器アンサンブル。第1ヴァイオリンのシギスヴァルトと、チェロのヴィーラントのクイケン兄弟と、第2ヴァイオリンのフランソワ・フェルナンデス、ヴィオラのマルレーン・ティアーズによって構成されている。オリジナル楽器を使い、確かな時代考証をしたその演奏には、世界最高峰との呼び声も高い。ヴィオラの寺神戸亮を加えたクイケン・クィンテットとしてもモーツァルトの五重奏曲の全曲録音を果たしている。
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ソロの楽器はどれもあまり前に出ることもなく、センターに定位している。バックのピリオド弦はナチュラルな音をしており、特に第一ヴァイオリンのジギスヴァルトの音は透明感のある心地よい音をしている。サラウンドスピーカーには直接音がかなり入っている。録音場所はベルギー、シント=トロイデンのアカデミー・ザール(Sint-truiden Academie zaal)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch


SACDサラウンド・レビュー(449) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Tchaikovsky
Hamlet, Romeo & Juliet
PTC 5186 330
Tatiana Monogarova (soprano)
Maxim Mikhailov (bass)
Vladimir Jurowski/Russian National Orchestra
録音 2007年7月
PentaTone Classics

チャイコフスキー:
・幻想序曲、劇付随音楽「ハムレット」 Op.67a,Op.67bより
・幻想序曲「ロメオとジュリエット」(1869年原典版)

幻想序曲「ハムレット」作品67aは、チャイコフスキーが作曲した演奏会用序曲。シェイクスピアの戯曲「ハムレット」を題材としている。交響曲第5番とほぼ同じ年の1888年にフローロフスコエにて作曲された。順番としては、8月に交響曲第5番が完成され、その後直ちにこの「ハムレット」に着手しようとしたが、チャイコフスキーの頭の中では、両者が併存していた時期もあったと思われる。また、チャイコフスキーは1891年に「ハムレット」上演のための劇付随音楽も作品67bとして作曲している。

幻想序曲「ロメオとジュリエット」は、チャイコフスキーがシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」を題材として作曲した演奏会用序曲。1869年の9月から11月にかけて作曲され、1870年3月16日、モスクワにおいてニコライ・ルビンシテインの指揮によって初演された。楽譜は1871年にベルリンで出版されたが、その際に大幅な改訂が行われた。その後も改訂が行われ、現在演奏される決定稿が出版されたのは1881年である。交響曲第1番と第2番の間に作曲されたこの曲が、チャイコフスキーの最初の傑作という声も多い。

タチアナ・モノガロヴァ(Tatiana Monogarova ,1989年~)はモスクワ生まれのソプラノ歌手。ロシア舞台芸術アカデミー(Russian Academy of the Theatre Arts)の声楽部門を卒業。ボリショイ歌劇場で活躍中。
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マキシム・ミハイロフ(Maxim Mikhailov)はモスクワ生まれのバス歌手。オペラ歌手の家系に生まれた。彼の祖父のマキシム・ドミトヴィチ・ミハイロフはボリショイ歌劇場の最高のバス歌手だった。自身も1987年のグリンカ声楽コンクール優勝を機に、プリンシパル・ソリストとしてボリショイ歌劇に入団。ベルヴェデーレ国際オペラ・コンクールに優勝した1993年以降は、活躍の場をロシア国外へと広げ、パリ、ウィーン、北欧、ダブリン、ベルリン、ロンドン、ボローニャ、ミラノ、ヴェネチア、ナポリなど各地の有名歌劇場にて、その美声を轟かせている。
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ウラディーミル・ユロフスキ( Vladimir Jurowski,1972年4月~ )は、ロシア生まれのドイツの指揮者。モスクワの生まれ。父は指揮者のミハイル・ユロフスキ。18歳でドイツに移住。音楽を学び、各地の歌劇場などで経験を積む。その後2001年グラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、数々の上演を行う。2007年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団の指揮者も務める。2011年10月、舌禍により解任されたゴレンシテインの後任としてロシア・ナショナル管弦楽団の芸術監督に就任した。
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ロシア・ナショナル管弦楽団(Russian National Orchestra)は、モスクワを拠点とするロシアのオーケストラ。1990年に、著名なピアニストで指揮者のミハイル・プレトニョフによって創設される。2011年10月よりヴラディーミル・ユロフスキが芸術監督に就任した。今日では、世界屈指のオーケストラと看做されている。 ロシア国内で定期的に演奏を行い、欧米やアジアなどで世界的に演奏旅行を行い、アメリカ合衆国で定例演奏会を行なっている。

ハムレットの冒頭の低弦は厚みのある良い響きをしている。スタジオでのセッション録音で残響はあまり無いが、コンサートホールのセンターで聴く音に近い音で、音像も左右に広がっている。ロミオとジュリエットはダイナミックレンジのとても大きな録音。スタジオでの録音のせいか、サラウンドスピーカーには直接音もかなり入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(448) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Josef Wölfl
The Symphonies
CM 0022005
Pratum Integrum Orchestra
録音2005年3月,9月
Caro Mitis

ヨーゼフ・ヴェルフル:
・交響曲 ト短調 Op.40 
・交響曲 ハ長調 Op.41 
・フォルテピアノとチェロのための大二重奏曲 ニ短調 Op.31

ヨーゼフ・ヨハン・バプティスト・ヴェルフル(Joseph Johann Baptist Wölfl,1773年12月~1812年5月)は、オーストリア、ザルツブルク生まれのピアニスト、作曲家。ザルツブルクではレオポルト・モーツァルトとミヒャエル・ハイドンの下で音楽を学んだ。彼は7歳の時、ヴァイオリンの演奏によって初めて公の舞台に立った。1790年にウィーンに移るとヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを訪問しており、モーツァルトからいくらか指導を受けたものと考えられる。1795年にはこの町で、第1作となるオペラ「Der Höllenberg」を上演した。主な作品は交響曲以外にピアノ協奏曲6作品、弦楽四重奏曲、歌劇など。
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パヴェル・セルビン(Pavel Serbin,1978年~)はロシア、モスクワ出身の指揮者、バロック・チェリスト。プラトゥム・インテグルム・オーケストラの芸術監督を務める。グネーシン音楽学校(Gnessin Special Music School)を卒業後、モスクワ国立音楽院(Moscow State Tchaikovsky Conservatory)にてチェロをDmitry Miller、室内楽をAlexander Rudinなどに師事。その後古楽に興味を持ちバロック音楽の研鑽を積んだ。
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オリガ・マルティノヴァ(Olga Martynova)ロシアのフォルテピアニスト、チェンバロ奏者。モスクワ国立音楽院にてピアノとチェンバロを専攻し卒業。フランスにて古楽演奏家Hopkinson Smithのコンサートに出演し古楽の演奏に興味を持った。その後フランス国立音楽院(Ecole Nationale de Musique de Bobigny)にて研鑽を積み金賞を得て卒業。
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プラトゥム・インテグルム・オーケストラ(Pratum Integrum Orchestra)は古楽に造詣の深いモスクワ国立音楽院の学生・教師たちによって2003年に組織された、ロシアのピリオド楽器アンサンブル。“手付かずの牧草地”という意味の名を冠したこの団体の演奏は、ロシア色がどうこうということはまったくなく、あくまで正統なピリオド様式である。コンサートマスターはヴァイオリニストでもあるゲルゲイ・フィルチェンコ。
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ヴェルフルはモーッアルトと関係が深かったとあって作風も似ている。録音場所はモスクワ舞台芸術学校・馬術訓練ホールとあるが、残響がとても豊で、古楽器による演奏と言うことで高域弦の音の伸びはあまり無いがナチュラルな音をしている。又、中低域弦は響きが豊で音像も左右に広がっており、好録音。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(447) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bartok
Rhapsody, Scherzo, Violin Concerto No. 1
HSACD 32504
Zoltán Kocsis(piano)
Barnabas Kelemen (Violin)
Ivan Fischer/Budapest Festival Orchestra
Zoltan Kocsis/ Hungarian National Philharmonic Orchestra
録音1986年12月(Rhpsody)ブダペスト、イタリア会館
   1985年4月(Scherzo)ブダペスト、イタリア会館
   2006年10月(Violin Concerto)ブダペスト、パレス・オブ・アーツ
Hungaroton

バルトーク:
・ラプソディOp.1(Sz.27 BB 36b)
・スケルツォOp.2(Sz.28 BB 35)
・ヴァイオリン協奏曲第1番(Sz.36 BB 48a)

ヴァイオリン協奏曲 第1番は、1907年ごろから1908年に作曲された、最初のヴァイオリン協奏曲。楽章構成において伝統から献呈され、当時バルトークは彼女に思いを募らせており、この作品の抒情的性格の基調は逸脱しており、2楽章で構成されている。女性ヴァイオリニストのシュテフィ・ゲイエルにそこに由来するとされる。バルトークの思いは報われなかったため、アンダンテ楽章は管弦楽曲「2つの肖像」作品5に転用され、パロディの対象とされた。完成後から、ゲイエルの遺産の中から再発見されるまでのおよそ半世紀にわたって、本作の存在は知られていなかったため、以前は第2番のみがバルトークの唯一のヴァイオリン協奏曲であるとされていた。演奏時間は約22分

バルトーク・ベーラ・ヴィクトル・ヤーノシュ(Bartók Béla Viktor János , 1881年3月~1945年9月)はハンガリー領トランシルヴァニアのナジセントミクローシュに生まれ、ニューヨークで没したクラシック音楽の作曲家、ピアノ演奏家、民俗音楽研究家。作曲以外にも、学問分野としての民俗音楽学の祖の1人として、東ヨーロッパの民俗音楽を収集・分析し、アフリカのアルジェリアまで足を伸ばすなどの精力的な活動を行った。また、ドイツ・オーストリア音楽の伝統を受け継ぐピアニストでもあり、コンサートピアニストやピアノ教師として活動した。ドメニコ・スカルラッティ、J・S・バッハらの作品の校訂なども行っている。代表的な作品は舞踏組曲、弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽、管弦楽のための協奏曲、バレエ音楽「中国の不思議な役人」など。
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ゾルターン・コチシ(Kocsis Zoltán, 1952年5月~ )は、ハンガリーのブダペスト出身のピアニスト、指揮者、作曲家。日本では、同世代の他のハンガリーのピアニスト、ラーンキ・デジューやシフ・アンドラーシュと合わせて、「ハンガリーの三羽烏」や「ハンガリーの三天王」などと呼ばれている。シカゴ交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、サンフランシスコ交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、フィルハーモニア管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団など、世界の最も重要なオーケストラと共演し、演奏・録音活動に携わっている。
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ハンガリー国立フィルハーモニー(Hungarian National Philharmonic Orchestra)は、ハンガリー、ブダペストを本拠地とするオーケストラ。ハンガリー国立交響楽団が前身である。1923年に創立し、ブダペスト市立管弦楽団が母体だった。戦後は、フェレンツ・フリッチャイ、ラースロー・ショモジイが首席指揮者となった。この時代の客演指揮者は、オットー・クレンペラー、アンタル・ドラティなどが務めた。1952年、ヤーノシュ・フェレンチクが首席指揮者となり、1984年に没するまでフェレンチークの時代だった。1987年に小林研一郎が首席指揮者となり、1992年には音楽総監督となった。1997年、ゾルタン・コチシュが音楽総監督に就任した。1998年、ハンガリー国立合唱団とともに国立の組織となり、2000年初頭には、国立文化財省からの補助金を受け、発展を遂げた。
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ラプソディとスケルツォの録音は1986年、1985年と古く、フィリップスのレーベルが存在した頃にフンガロトンと共同制作したマスターをDSDリマスタリングしたもので音質はあまり良くない。おそらく、録音ソースは2chで、サラウンド、センターとLFEチャンネルを合成したものと思われる。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(446) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Prokofiev
Classical Symphony, Violin Concerto No. 2
CKD 219
Joseph Swensen (Violin,conductor)
Scottish Chamber Orchestra
録音 2003年3月
Linn Records

プロコフィエフ:
・交響曲第1番 ニ長調 「古典」 Op. 25
・ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.
・5つのメロディ Op. 35bis (J. スウェンセンによるヴァイオリンと管弦楽編)

ジョゼフ・スヴェンセン(Joseph Swensen,1960年8月~)はアメリカ、ニュージャージー州ホーボーケン生まれ。コペンハーゲン在住の指揮者、ヴァイオリン奏者、作曲家でもある。パリ室内管弦楽団の首席客演指揮者・芸術アドヴァイザー。スコットランド室内管弦楽団の首席指揮者(1996~2005年)を経て現在名誉指揮者、マルメ歌劇場首席指揮者(2007~2011)。パリ管、ロサンゼルス室内管、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、グラナダ市管等と共演。2012年5月に催されたラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012にはパリ室内管弦楽団を率いて来日した。使用楽器はグァダニーニ。
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スコットランド室内管弦楽団(Scottish Chamber Orchestra)は、イギリス・スコットランドのエディンバラを本拠地とする室内オーケストラである。1974年に設立。エディンバラのクィーンズホールを拠点としてスコットランド地方で活動しており、エディンバラ国際音楽祭でも活躍している。 主要な首席指揮者として、ユッカ=ペッカ・サラステ、アイヴィー・ボルトン、ジョゼフ・スヴェンセン(現名誉指揮者)らが務め、桂冠指揮者チャールズ・マッケラス(2010年7月亡)も頻繁に客演していた。2007年よりオラリ・エルツ(Olari Elts)が首席客演指揮者に就任し、2009年からは首席指揮者にロビン・ティチアーティ(Robin Ticciati)が就任している。
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高域弦の音の伸びはあまり無いが、中低域弦の響きは豊かで、厚みのある音をしている。ヴァイオリン・コンチェルトではソロのヴァイオリンはあまり前に出ることもなく、バックの演奏とのバランスが取れている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はエディンバラのアッシャー・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(445) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Haydn
Violin Concertos
ABCD 272
Elina Vähälä(Violin)
Virtuosi di Kuhmo
録音 2008年7月
Alba Records

ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集
・ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Hob.VIIa:4
・ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Hob.VIIa:3
・ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Hob.VIIa:1

エリナ・ヴァハラ(Elina Vahala, 1975年~)はアメリカのアイオワ州アイオワシティー生まれのフィンランド人のヴァイオリニスト。12歳の時、オスモ・ヴァンスカ率いるラハティ交響楽団と共演。その後フィンランドの主要なオーケストラと幾たびか共演。1999年にヘルシンキのシベリウス・アカデミーを卒業、同年ニューヨークで行われた若手音楽家国際オーディションで優勝し、北米、南米でも演奏活動を行っている。楽器はフィンランド文化省から貸与されているストラディヴァリウスを使用。
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ヴィルツオージ・ディ・クフモ(Virtuosi di Kuhmo)は1992年にフィンランドのクフモで行はれたクフモ室内音楽祭(Kuhmo Chamber Music Festival)のためにヴァイオリニストで指揮者のペーテル・チャバ(Peter Csaba)が創設した弦楽アンサンブル。フィンランドの主要なオーケストラのメンバーで構成される。エリナ・ヴァハラがコンサート・ミストレスを務める。
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教会の豊かな残響を伴う録音だが、ソロのヴァイオリンはそれに邪魔されないクリアな音をしており、又、あまり前に出ることもなくバックの演奏とのバランスが良い。バックの高域弦の音の伸びは良いが、中低域弦の響きがもう少しほしい。サラウウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はフィンランド、ハットゥラ教会(Hattula church)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(444) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Rimsky-Korsakov
Scheherazade
PTC 5186 378
Carlo Ponti/Russian National Orchestra
録音 2010年6月 DSD Recording
PentaTone Classics

リムスキー=コルサコフ:
・シェエラザード Op. 35
・スペイン奇想曲 Op. 34
・ナポリの歌 Op. 63

カルロ・ポンティ(Carlo Ponti Jr.,1968年12月~)はイタリア生まれの指揮者。主にアメリカで活躍している。父はイタリアの有名な映画プロデューサーのカルロ・ポンティで母親は女優のソフィア・ローレン。1999年~2001年にウィーン音楽大学でレオポルド・ハーガー(Leopold Hager)やエルヴィン・アクセル(Erwin Accel)に指揮法を師事。2000年よりロシア・ナショナル管弦楽団の副指揮者。2001年よりサンバーナーディーノ交響楽団(San Bernardino Symphony Orchestra)の音楽監督兼首席指揮者。2013年にはロサンゼルス・ヴィルトゥージ・オーケストラ(Los Angeles Virtuosi Orchestra)を創設。
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ロシア・ナショナル管弦楽団(Russian National Orchestra)は、モスクワを拠点とするロシアのオーケストラ。1990年に、著名なピアニストで指揮者のミハイル・プレトニョフによって創設される。2011年10月よりヴラディーミル・ユロフスキが芸術監督に就任した。今日では、世界屈指のオーケストラと看做されている。 ロシア国内で定期的に演奏を行い、欧米やアジアなどで世界的に演奏旅行を行い、アメリカ合衆国で定例演奏会を行なっている。
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スタジオでのセッション録音なので残響はあまり感じられないが、S/Nがとても良く、中低域音に厚みがある。各楽器の音のレベルもバランスよくミキシングされている。サラウンドスピーカーからの音は直接音がかなり入っている。録音場所はモスクワ、DZZ第5スタジオ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch