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2014年ランニング総括 [ランニング]

本年の私のランニングを振り返ってみますと、2年ぶりにエントリーしていた青梅マラソンは二日前からのからの大雪で大会史上3回目の雪による中止となり、1月19日に横田基地で開催されたフロストバイト・ロードレースのハーフと、13年ぶりにフルマラソンを走った、2月23日開催の東京マラソン2014でした。

今日は本年の「走りおさめ」でジョギング16kmをこなしました。
このところの寒さで小金井公園の池には氷が張っていましたが、今日は比較的暖かで、氷も解けだしており、気持ち良い汗をかきました。

年間走行距離は3047.9Kmになり、生涯初めて3000kmを越えました。東京マラソンに向けて走り込んだ1,2月の走行距離がきいています。

今年後半の月別走行距離は
7月 239.9Km
8月 254.7Km
9月 229.3 Km
10月 241.1Km
11月 245.1 Km
12月 244.7Km
__________
合計 1454.8Km

今までの通算走行距離は以下を参照ください。
http://t-yoko.sakura.ne.jp/runinng_distant.html

SACDサラウンド・レビュー(478) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Dvorak Symphonies Nos 4 & 8.jpg
Dvorak
Symphonies Nos 4 & 8
COV 91412
Marcus Bosch/Staatsphilharmonie Nürnberg
録音 2014年2月
Coviello Classics

ドヴォルザーク:
・交響曲第4番 ニ短調 Op. 13, B. 41
・交響曲第8番 ト長調 Op. 88, B. 163

交響曲第4番 ニ短調作品13は、1874年1月1日から3月26日にかけて作曲された。完成から数日後に、前年1873年に作曲した第3番が初演されている。交響曲第3番とこの第4番、それに室内楽曲をオーストリア政府文化省に提出し、高額の奨学金を得ることになった。第3楽章のみが1874年5月25日にプラハでスメタナの指揮により初演されたが、全曲の初演は1892年3月6日にドヴォルザーク自身の指揮により、同じくプラハで行われた。出版は1912年で、かつては現在の第8番が「第4番」として出版されていた。第2楽章がワーグナーのオペラ「タンホイザー」の「巡礼の合唱」そっくりに作られている。4楽章から成り、演奏時間は約43分。

交響曲第8番ト長調作品88は、1889年の8月から11月にかけて、ボヘミアのヴィソカにて作曲された。古くは出版順により第4番とよばれていた。第7番以前の交響曲にはブラームスの影響が強く見られ、また第9番「新世界より」ではアメリカ滞在のあいだに聞いた音楽から大きく影響を受けているため、この交響曲第8番は「チェコの作曲家」ドヴォルザークの最も重要な作品として位置づけることができる。ボヘミア的なのどかで明るい田園的な印象が特徴的で、知名度の点では第9番には及ばないものの、第7番などと同様に人気のある交響曲である。なお、第1楽章の展開部の入り、再現部の入りの処理、第4楽章が変奏曲であること、主調が平行調の関係にあることなど、形式面で、ブラームスの交響曲第4番との共通性が見られるのは興味深い。4楽章から成り、演奏時間は約35~40分。

マルクス・ボッシュ(Marcus Bosch ,1969年10月~)はドイツの指揮者。ヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター(1996年~2000年)、ザールブリュッケン歌劇場の監督(2000年~2002年)を歴任、2002年~2011年までアーヘン市にあるアーヘン交響楽団、2011/2012年のシーズンからニュルンベルク州立劇場の総音楽監督に就任するなど、着実に未来のドイツ系実力派指揮者の道を歩んでいる。1990年には合唱団ザ・ヴォカペッラ・コーラスを設立した。
Marcus Bosch_2.jpg


ニュルンベルク州立フィルハーモニー(Staatsphilharmonie Nürnberg)はニュルンベルク州立劇場専属のオーケストラで1922 年に現在の形になった。その起源は1377 年に存在記録がある、ニュルンベルク市の楽団にまで起源を遡るといわれ、バイエルン州ではバイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラ。オペラ上演と並行して、年8 回のオーケストラ・コンサートのほか、子供向けコンサートなど多くの企画を提供しており、1988 年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したことでも知られている。2011/2012年のシーズンからマルクス・ボッシュが音楽総監督に就任した。
Staatsphilharmonie Nürnberg_2.jpg

ワンポイントマイクをメインとした録音と思われる。ダイナミックレンジは大きく、奥行き感の有る録音でコンサートホールのセンターで聴いているような音に近い。高域弦は透明感があり、中低域弦は響きが豊である。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。ライヴ録音であるが、聴衆のノイズは消されている。録音場所はドイツ、ニュルンベルグのマイスター・ジンガー・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

LXA-OT3オペアンプ音質評価 [オーディオ]

トロイダルトランスを使ったドロッパー電源で駆動するデジタルアンプLXA-OT3のオペアンプを交換し、音質の違いを評価してみました。

下記の表のようにスペック的には、ナショナルセミコンダクタ製のLME49860NAが抜きん出ています。雑誌の記事やWebなどを見てみますと、新日本無線(JRC)のMUSES02の評価が良いようですが、今回は予算の都合もあり、MUSES01とMUSES02はスペックのみの比較となりました。

オーディオ用オペアンプ音質比較表.jpg

THD=全高調波歪率(f=1KHz) VOS=入力オフセット電圧 SR=スルーレート

JRC製のMUSES8820DとMUSES02をデーターシートで比較してみると、電気的な仕様は全く同じで、チャンネル・セパレーションだけが異なるので、中のチップは同じものを使用しているようです。価格に3,000円の差があるのは、リードフレームに無酸素銅を使用していることや、パッケージングなどの後工程の差だと思われます。

MUSES02チャンネルセパレーション                   MUSES8820チャンネルセパレーション
MUSES02_チャンネルセパレーション.jpgMUSES8820_チャンネルセパレーション.jpg

新日本無線のMUSES02の紹介記事で特長が書かれています。
評価結果は、あくまでも個人的な感想ですが、スペックのノイズ特性や歪の少ないものが良いかというと、そうでもなく、原音を忠実に再生すると言う面ではFET入力の方が優れているように感じ、クラシックはバイポーラ入力型、女性ボーカルはFET入力型が良いと思いました。FETは入力インピーダンスが高いので、前段の出力側との関係で音が変わるのですかね?

BD-Audioサラウンド・レビュー(9)  [サラウンド・サウンド・レビュー]

Rossini Complete Overtures Vol. 2.jpg
Rossini Complete Overtures Vol. 2
NBD0035
Christian Benda/Prague Sinfonia
録音 2011年9月
    2012年5月
Naxos

ロッシーニ:歌劇序曲集Vol.2
・歌劇「マオメット2世」序曲(1822年、ヴェニス版)
・歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
・歌劇「チェネレントラ」序曲
・コントラバスのオブリガード付き「大序曲」
・歌劇「マティルデ・ディ・シャブラン、または美女と鉄の心」序曲
・歌劇「婚約手形」序曲
・歌劇「タンクレディ」序曲
・歌劇「セヴィリャの理髪師」序曲
・歌劇「イタリアのトルコ人」序曲
・シンフォニア 変ホ長調
・歌劇「リッチャルドとゾライデ」序曲
・歌劇「トルヴァルドとドルリスカ」シンフォニア
・歌劇「アルミーダ」シンフォニア
・歌劇「オリー伯爵」第1幕の序奏
・歌劇「ビアンカとファッリエーロ」シンフォニア

クリスティアン・ベンダ(Christian Benda,)はチェコのチェリスト、作曲家、指揮者。18世紀のプロイセン王フリードリヒ2世に仕えたフランツ・ベンダを先祖とするボヘミアの音楽一族のベンダ家の末裔。プラハ・シンフォニアの首席指揮者、音楽監督を務めている。トリノ・フィルハーモニー、プラハ交響楽団、上海フィル・ハーモニー、オーケストラ・デッラ・トスカーナ、ポーランド国立歌劇場、ブダペスト・コンサート・オーケストラなどに客演している。
Christian Benda_4.jpg


プラハ・シンフォニア (Prague Sinfonia)はプラハ室内管弦楽団 (Prague Chamber Orchestra )が16回目の北米演奏旅行を行った際に大編成のオーケストラとして組織されたのが始まりである。クリスティアン・ベンダが首席指揮者、音楽監督を務めている。ザルツブルグ、ブレゲンツ、ベルリン、ドレスデン、ルツェルン、モントルー、チェルトナム、ブザンソン ビアリッツなどの音楽祭への参加実績が有る。
Prague Sinfonia_3.jpg


音像は左右、奥行き方向に大きく広がっており、サラウンド感はとても良い。各楽器の音のバランスも良く、揃ったようにミキシングされている。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル   5.1ch DTS-HD Master Audio 24bit/96KHz

トロイダルトランスを使用したオーディオ用電源ボックスの自作(3) [オーディオ]

弟からシンクロスコープを借りて、購入時付属していたスイッチング方式のACアダプタとのノイズ波形の比較をしてみました。

Fireface UCに付属していたACアダプタは無負荷時でも以下の写真のように周期約1000Hzのリップルノイズに重畳した22.85mV(P-P)ものスパイクノイズが乗っていました。
Fireface付属ACアダプタノイズ_1.jpg

Fireface付属ACアダプタノイズ_2.jpg

・Firface UC用電源+12V波形
①無負荷時波形
電圧レンジを最小にしても計測ギリギリの約0.23mVです。
+12V_無負荷.jpg

②Firface UCに供給して音源再生中の波形
6.7mV(P-P)周期1.925μS(519KHz)のリップルノイズ
+12V_再生中.jpg

供給しているケーブルのFirface UC側にファインメット・ビーズを入れているので、実際の高周波ノイズはもっと逓減されていると思います。


・LXA-OT3用電源+14V波形
①無負荷時波形
ノイズ波形としては計測ギリギリの約0.34mVまで落ちています。
+14V_無負荷時.jpg

②LXA-OT3に電源供給時(音源再生せず)
LXA-OT3からと思われる5.28mV(P-P)、周期3.24μS(308KHz)のリップルが乗っています。
+14V_負荷時.jpg

③LXA-OT3に電源供給時(音源再生時)
音源を再生していない時とほぼ同じ5.48mV(P-P)、周期3.24μS(308KHz)のリップルが乗っています。
+14V_再生時.jpg

SACDサラウンド・レビュー(477) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Prokofiev, Tcherepnin, Crumb.jpg
Prokofiev, Tcherepnin, Crumb
CCS SA 27909
Pieter Wispelwey (cello)
Vassily Sinaisky/Rotterdam Philharmonic Orchestra
録音 2007年11月(Prokofiev)DSD Recording 
    2008年12月(Tcherepnin, Crumb)
Channel Classics

プロコフィエフ:チェロと管弦楽のための「交響協奏曲」ホ短調 Op.125
チェレプニン:無伴奏チェロのための組曲
クラム:無伴奏チェロのためのソナタ

チェロと管弦楽のための「交響的協奏曲」作品125は、セルゲイ・プロコフィエフが1951年から1952年にかけて作曲した作品で、2作目のチェロ協奏曲である。プロコフィエフはその後、「チェロ小協奏曲」の作曲にも着手したが、これは未完に終わった。この協奏曲が「チェロ協奏曲第2番」とされなかった理由はいくつか考えられるが、最も大きなものとしては、これが「チェロ協奏曲第1番」作品58を改作したものであるという点が挙げられる。実際、楽曲の構成、主要主題は旧作と同じものによっているが、結果としては大きく異なる大曲に仕上がっている。また、管弦楽が交響的要素を強めている点も題名に反映されたと言える。初演者であり、改作にも協力したムスティスラフ・ロストロポーヴィチに献呈されている。3楽章からなり、楽章の構成と配置は基本的に協奏曲第1番と同一であるが、全曲で約38分に拡大されている。

アレクサンドル・ニコラエヴィチ・チェレプニン(Alexander Nikolayevich Tcherepnin、1899年1月~1977年9月)は、ロシア、サンクトペテルブルク生まれの作曲家、ピアニスト。父は作曲家のニコライ・チェレプニン(1873年~1945年)、三男は作曲家・シンセサイザー開発者のイワン・チェレプニン(1943年~1998年)。5歳で父から音楽を教わる。父がバレエ・リュスの指揮者だったおかげで多くの音楽家たちの薫陶を受ける。18歳でサンクトペテルブルク音楽院に入学。ロシア革命後の1918年、チェレプニン一家はグルジア経由でパリへ亡命。アレクサンドルは本格的に作曲家・ピアニストとしての活動を始め、モーリス・ラヴェル、イーゴリ・ストラヴィンスキー、フランス6人組などと親交を持つ。
Alexander Nikolayevich Tcherepnin_1.jpg


ジョージ・クラム(George Crumb, 1929年10月~)はアメリカ合衆国の現代音楽の作曲家、音楽教育者。ウェストヴァージニア州のチャールストン出身。少年時代から作曲を始める。イリノイ大学で音楽を学んだ後、ベルリンに短期留学してから帰国し、ミシガン大学で1959年に博士号を取得した。ベルリンではボリス・ブラッハーの指導を受けている。ヴァージニア州の大学に就職したのを手始めに、1958年にはコロラド大学でピアノと作曲の教授に就任し、1965年から長らくペンシルヴァニア大学の教壇に立った。1983年にはアネンバーグ大学の人類学教授を務めている。1997年に教職を退いたが、2002年の初めに、アリゾナ州立大学の教官として返り咲いた。この間も作曲を続けている。音色の探究や特殊奏法の徹底的な開発で知られ、弦楽器やフルートを喋りながら演奏させることで有名。神秘主義的・悪魔主義的な創作姿勢をとることから、その作風にスクリャービンやメシアンの精神的末裔を見出す評価もある。比較的小編成の室内楽が多く、大規模な管弦楽作品などは少数である。
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ピーター・ウィスペルウェイ(Pieter Wispelwey,1962年9月~)はオランダのハールレム生まれのチェリスト。アンナー・ビルスマに師事した後、アメリカにてポール・カッツ、イギリスにてウィリアム・プーリスに学ぶ。1985年、オランダで最も将来性のある演奏家に2年に一度与えられるエリザベス・エヴァーツ賞を、92年にはオランダ最高のオランダ音楽賞を受賞。 使用楽器は、1760年製のチェロ「Giovanni Battista Guadagnini」、および1710年製のバロック・チェロ「Rombouts」。
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ヴァシーリィ・セラフィーモヴィチ・シナーイスキィ(Vassily Serafimovich Sinaisky, 1947年4月~)は、ロシアの指揮者、ピアニスト。レニングラード音楽院にてイリヤ・ムーシンに指揮法を師事し、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団でキリル・コンドラシンの助手として指揮活動に入った。1973年に西ベルリンのカラヤン・コンクールで金メダルを受賞した。1991年から1996年までモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任した。また、ラトビア交響楽団の首席指揮者やオランダ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者にも就任している。ロシア国立交響楽団の音楽監督にも任命され、2002年まで在任した。2007年1月から2011年までマルメ交響楽団の首席指揮者、2010年から2013年までボリショイ劇場の音楽監督を務めた。
Vassily Serafimovich Sinaisky_1.jpg


ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団(蘭:Rotterdams Philharmonisch Orkest)は、オランダ・ロッテルダムに本拠を置くオーケストラである。創立は1818年であり、アマチュアのオーケストラとしてスタートした。初代の首席指揮者はヴィレム・フェルツァー。1930年から1962年までエドゥアルド・フリプセが首席指揮者をつとめ、このオーケストラの特色である切れの良いアンサンブルを定着させた。以後、主な歴任者としてジャン・フルネ、エド・デ・ワールト、デイヴィッド・ジンマン、ジェームズ・コンロン、ジェフリー・テイトなどがおり、1995年から2008年までヴァレリー・ゲルギエフ、2008年よりヤニック・ネゼ=セガンがその任を引き継いでいる。
Rotterdams Philharmonisch Orkest_1.jpg


交響的協奏曲ではソロのチェロの中低域の響きが豊で、バックの低弦の響きも厚みのある音をしている。こちらはライヴ録音であるが聴衆のノイズは消されている。トラック4以降のチェロの無伴奏では、より緻細な音まで拾っており、こちらの録音の方が良いように感じた。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質               ☆☆☆☆
チャンネル           5ch

SACDサラウンド・レビュー(476) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mendelssohn String Quartets Nos. 3 & 5 .jpg
Mendelssohn
String Quartets Nos. 3 & 5
PRD/DSD 250 269 
Zemlinsky Quartet
録音 2010年5月,6月 DSD Recording
Praga Digitals

メンデルスゾーン:
・弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.44-1
・アンダンテ Op.81-1
・スケルツォ Op.81-2
・弦楽四重奏曲第5番 変ホ長調 Op.44-3

弦楽四重奏曲第3番作品44-1は、フェリックス・メンデルスゾーンが1838年に作曲した弦楽四重奏曲。作品44は3つの弦楽四重奏曲(第3番、第4番、第5番)から成り、長調の第3番と第5番が作曲されたのが1838年で、短調の第4番は1837年に作曲、1839年に改訂されている。Op.44の3曲はまとめてスウェーデン王太子グスタフに献呈された。弦楽四重奏曲1番と同第2番はベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲の影響がみられるが、3番以降は彼独自の語法の発露がみられる。4つの楽章から構成されており、演奏時間は約30分。

弦楽四重奏曲第5番 作品44-3 は、フェリックス・メンデルスゾーンが1838年に作曲した弦楽四重奏曲。1838年2月6日に完成されたこの曲は、同年4月3日にライプツィヒでフェルディナント・ダーフィトらの演奏で初演を迎えた。Op.44の他の2作品に比べるとやや顧みられることの少ない本作品ではあるものの、形式面にはメンデルスゾーンの創意の跡が刻まれている。4つの楽章から構成されており、演奏時間は約35分。

ツェムリンスキー弦楽四重奏団(Zemlinsky Quartet)は1994年創設のチェコの弦楽四重奏団。2005年プラハの春国際音楽コンクール(Prague Spring International Music Competition)第2位、2007年にカナダのバンフ国際弦楽四重奏コンクール(Banff International String Quartet Competition )第2位、2010年フランスのボルドー国際弦楽四重奏コンコール(Bordeaux International String Quartet Competition )に優勝。
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録音はHarmonia mundiが請け負っており、高音質。各楽器はそれぞれの位置に良く定位している。第1ヴァイオリンの演奏が音量的に目立つ録音になっており、サラウンドスピーカーには直接音がかなり入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(475) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Brahms, Schoenberg.jpg
Brahms, Schoenberg
CCS SA 30411
Candida Thompson/Amsterdam Sinfonietta
録音 2007年6月
    2010年10月 DSD Recording
Channel Classics

・ブラームス:弦楽四重奏曲第1番ハ短調 Op.51-1(弦楽合奏版、編曲:Marijn van Prooijen)
・シェーンベルク:浄夜 Op.4(弦楽合奏版)

「浄夜」(Verklärte Nacht)作品4は「浄められた夜」とも呼ばれる。1899年にシェーンベルクがウィーンで作曲した弦楽六重奏曲。シェーンベルクの初期作品の中では、「グレの歌」と並んで最も有名かつ最も重要な作品の一つであり、その後たびたび弦楽合奏用に編曲や改訂が繰り返され、シェーンベルクの主な収入源となった。リヒャルト・デーメルの同名の詩「浄夜」に基づき、月下の男女の語らいが題材となっている。室内楽のための音詩という、きわめて特異なジャンルを開拓したことでも有名である。演奏時間は約30分の単一楽章で作曲されているが、デーメルの詩に対応して、5つの部分から構成されている。

カンディダ・トンプソン(Candida Thompson,1967年10月~) イギリスのグラスゴー出身の女性ヴァイオリニスト、指揮者。ロンドンのギルドホール音楽演劇学校(Guildhall School of Music and Drama)にてデーヴィド・タケノ(David Takeno)に師事し、ヴァイオリンのソリストのディプロマを獲得。引き続きカナダのバンフ芸術センター(Banff Centre for the Arts)にて学んだ。ベルグラード国際青年音楽コンクール(Jeunesses Musicales in Belgrade)を含め数々のコンクールで優勝。その後、ヨーロッパ、アメリカはじめ多くの国々でソロ活動を実施。ピアニストのPaolo Giacometti 、チェリストのXenia Jancovic とHamlet Piano Trioを結成。1995年よりアムステルダム・シンフォニエッタのコンサート・ミストレスに、2003年からは芸術監督に就任。
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アムステルダム・シンフォニエッタ(Amsterdam Sinfonietta)はオランダのアムステルダムを本拠地とするオーケストラ。レフ・マルキスによって創設され、彼が芸術監督を1997年まで務めた。その後、ピーター・ウンジャン(Peter Oundjian )が1998年から2003年まで、2003年からは女性ヴァイオリンニストのカンディダ・トンプソン(Candida Thompson)が芸術監督を務めている。
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高域弦は音の伸びも良くクリアな響きを伴い、中低域弦は重みのある豊かな響きをしており、好録音。サラウンドスピーカーからの音は直接音がかなり入っている。録音場所はオランダ、ハレムのフィルハーモニエ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(474) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Telemann Works for Oboe.jpg
Telemann
Works for Oboe
NWC 211193
Pauline Oostenrijk (oboe)
Richte van der Meer (cello)
Mike Fentross (theorbo)
Siebe Henstra (harpsichord)
録音 2002年11月
    2005年4月 DSD Recording
NorthWest Classics

ゲオルク・フィリップ・テレマン:オーボエのための作品集
・様々な楽器のための練習曲集から ソナタ ホ短調
・6つのカノン風ソナタ Op.5から 第3番ニ長調 TWV40:119
・無伴奏フルートのための12の幻想曲 から 第3番ロ短調
・「忠実な音楽の師」から ソナタ イ短調
・ソナタ第1番ト長調 TWV40:118(6つのカノン風ソナタ Op.5 から)
・無伴奏フルートのための12の幻想曲 から 第2番イ短調
・様々な楽器のための練習曲集から ソナタ変ホ長調

パウリーネ・オーステンレイク(Pauline Oostenrijk,1967年~)はオランダのオーボエ、オーボエ・ダモーレ、イングリッシュホルン奏者。ズウォレ国立音楽院とアムステルダム・スウェーリンク音楽院で学んだ。1999年オランダ・ミュージック・プライズ(Music Prize of the Netherlands)を受賞。フェルナンド・ジレ国際コンクール優勝の他数々の国際・国内コンクール受賞歴を誇る。現在ハーグ・レジデンティー管弦楽団(Residentie Orkest)の首席オーボエ奏者を務めている。
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テレマンのフルートソナタをメインにオーボエで演奏したもので、通奏低音はチェロ、テオルボ、ハープシコード。オーステンレイクのオーボエは他の楽器より前に出た録音になっている。トラック5~7ではオーボエの2重奏だが、ライナーノートにはもう一人の奏者名が見当たらない。NorthWest Classicsと言うレーベルはチャンネル・クラシックスやソニーでインマゼールの録音などをプロデュースしていたT.A.ディールが運営するオランダの録音会社「コンパス」の自主レーベルだそうだ。

サラウンド・パフォーマンス  ----
音質               ☆☆☆☆
チャンネル           2ch

SACDサラウンド・レビュー(473) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Grieg Sigurd Jorsalfar, Landkjenning.jpg
Grieg
Sigurd Jorsalfar, Landkjenning
BIS-SACD-1391
Hakan Hagegard(Br)
Gorild Mauseth
Ole Kristian Ruud/Bergen Philharmonic
録音 2003年2月,6月 DSD Recording
BIS

グリーグ:
・付随音楽「十字軍の戦士シーグル」Op.22
・故郷への帰還 Op. 31
・ベルグリョート Op. 42
・リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲 EG 107 (編曲:J. ハルヴォルセン)
・山の精にとらわれし者 Op. 32

「十字軍の戦士シーグル」(Sigurd Jorsalfar)作品22は、グリーグの劇音楽。ビョルンスティエルネ・ビョルンソンによる、第1回十字軍に参加したノルウェー国王シーグル1世(1090年頃 ~1130年)を題材とした同名の戯曲のために作曲された。1872年作曲。1892年組曲に編曲。1903年、シュトゥットガルト宮廷劇場での公演のために曲を追加。

「リカルド・ノルドローク追悼の葬送行進曲」(Sørgemarsj over Rikard Nordraak)は、グリーグが作曲した管楽オーケストラ(吹奏楽)のための作品。タイトルは「リカール・ノールロークのための葬送行進曲」と表記されることもある。グリーグは1歳年上の作曲家リカルド・ノルドロークと仲が良かった。序曲「秋に」作品11を完成させたわずか数週間後、ノルドロークが23歳の若さで世を去ったという知らせを聞き、悲しみに打ちひしがれた。このことを受けて、1866年4月6日にグリーグはこの作品を作曲し、翌日にはトリオ部分を付け加えた。

ホーカン・ハーゲゴール(Hakan Hagegard,1945年11月~)はスウェーデンのバリトンのオペラ歌手。ストックホルム王立音楽学校を卒業。カーネギー・ホール、ロンドン王立オペラ劇場、スカラ座歌劇場、メトロポリタン歌劇場、シドニー・オペラハウス、ベルリン・オペラ、ウィーン国立歌劇場、スウェーデン王立歌劇場などを含む世界の歌劇場での実績がある。
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オーレ・クリスティアン・ルード(Ole Kristian Ruud,1959年10月~)はノルウェー北部のリレストロム生まれの指揮者。ノルウェー国立音楽大学(Norwegian Academy of Music)にてRichard Kjelstrupにクラリネットを師事、その後シベリウス音楽院(Sibelius Academy)にて指揮法を学んだ。1987年~1995年までトロンハイム交響楽団(Trondheim Symphony Orchestra)、1996年~1999年までノールショピング交響楽団(Norrköping Symphony Orchestra)首席指揮者、2000年~2002年までスタヴァンゲル交響楽団(Stavanger Symphony Orchestra)の芸術監督兼首席指揮者を歴任。1999年よりノルウェー国立音楽大学にて指揮法を教えている。2005年にはBISレーベルでベルゲン・フィル ハーモニー管弦楽団とのグリーグの管弦楽作品の全録音を完成した。
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ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団(Bergen Philharmonic Orchestra)は、ノルウェーの都市ベルゲンに本拠を置くオーケストラである。1765年に音楽協会「ハーモニエン」(Musikselskabet Harmonien)として設立。1983年に現在名になる。歴代の指揮者として、エドヴァルト・グリーグ、カルステン・アンデルセン、アルド・チェッカート、ドミトリー・キタエンコ、シモーネ・ヤングらが務めた。2003年から現在までアンドルー・リットン(Andrew Litton)が首席指揮者兼芸術顧問を務めている。
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ワンポイントマイクを中心とした録音と思われ、高域弦の音の伸びは無いが中低域弦の響きは豊かである。「十字軍の戦士シーグル」と「山の精にとらわれし者」ではバリトンの独唱が入る。「リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲」ではティンパニとグランカッサの連打を伴うダイナミックレンジの大きな録音になっている。録音場所はベルゲンのグリーグ・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(472) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bartok, Kodaly, Ligeti.jpg
Bartok, Kodaly, Ligeti
PTC 5186 360
Lawrence Foster/Gulbenkian Chorus & Orchestra
録音 2009年11月 DSD Recording
PentaTone Classics

ゾルターン・コダーイ:
・ガランタ舞曲
・組曲「ハーリ・ヤーノシュ」

ベーラ・バルトーク:
・2つの肖像 Op. 5, BB 48b
・狂詩曲第1番 BB 94b

ジェルジ・リゲティ:ルーマニア協奏曲

ジェルジ・リゲティ(György Ligeti,1923年5月~2006年6月)は、ハンガリーの現代音楽の作曲家。トランシルヴァニア地方(現ルーマニア、ティルナヴェーニ)生まれで両親はユダヤ系。電子音楽によって膨大な音を重ねて新しい音を作るなど新しい実験的手法で常に話題をまきながらも、人間的な響きで人々を魅了している現代音楽の巨匠の1人である。スタンリー・キューブリック監督作「2001年宇宙の旅」や「シャイニング」などに音楽が使用されたことで知られる。
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ローレンス・フォスター(Lawrence Foster,1941年10月~)は、アメリカ合衆国の指揮者。 カリフォルニア州ロサンゼルスでルーマニア系の両親の元に生まれる。ズービン・メータの下でロサンジェルス・フィルハーモニックの副指揮者として研鑽を積んだ後タングルウッド音楽センターで学び、1966年にクーセヴィツキー賞を受賞する。以後NHK交響楽団を始め、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団やフランクフルト放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団など様々なオーケストラの指揮者を務めている。
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グルベンキアン管弦楽団(Orquestra Gulbenkian)は、ポルトガルのリスボンを本拠とするオーケストラである。1962年に、リスボンを本拠とする文化財団「グルベンキアン財団」により設立された。 歴代の音楽監督は、ジャンフランコ・リヴォリ、ウェルナー・アンドレアス・アルベルト、クラウディオ・シモーネ、ムハイ・タンが務めた。2002年よりローレンス・フォスターが音楽監督兼首席指揮者を務めている。

いずれの作品も各地の民謡を取入れたもの。各楽器の音のバランスは良く、音像は左右、奥行き方向にも広がっている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。
ライヴ録音だが聴衆のノイズ、拍手は消されている。録音場所はリスボン、カルースト・グルベンキアン財団大講堂

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(471) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Historical Moment in Bayreuth
ARS 38 100
Dietrich Henschel
Roberto Paternostro/Israel Chamber Orchestra
録音 2011年7月
Ars Produktion

管弦楽作品集(バイロイトの歴史的瞬間 バイロイト・ライヴ2011)

サミュエル・コーエン:ハクティヴァ(イスラエル国歌)
ツヴィ・アヴニ:祈り
グスタフ・マーラー:リュッケルト歌曲集(抜粋)(編曲:D. ヘンシェル)
フェリックス・メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 「イタリア」 Op. 90
フランツ・リスト:夕べの鐘、守護天使への祈り S378/R473
リヒャルト・ワーグナー:ジークフリート牧歌 Op. 103


「ハクティヴァ」(Hatikvah)はイスラエル国歌。ユダヤ系の音楽家サミュエル・コーエン(Samuel Cohen,1870年~1940年)が1888年に作曲した。ユダヤ系の詩人ナフタリ・ヘルツ・インベル(Naftali Herz Imber,1856年~1909年)によって1877年に書かれた詩「Tikvateinu(我らの希望)」に曲をつけたもので、1897年に第1回シオニズム会議における賛歌「Hatikvah 」として採用された。イスラエルが独立した1948年にイスラエル国歌として非公式に採用され、2004年に議会の承認を経て、「Hatikvah」は晴れて公式のイスラエル国歌となった。

ツヴィ・アヴニ(Tsvi Avni,1927年~)はドイツ、Saarbrücken生まれのイスラエルの作曲家。1935年に両親と共にエルサレムに移住。若いころはAbel Ehrlich やPaul Ben-Haimに師事。1958年テルアビブにある音楽アカデミー(Tel Aviv Music Academy)を卒業。Edgard Varèseの推薦でアメリカ、Columbia-Princeton Electronic Music Centerにて作曲と電子音楽を学ぶ。
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ロベルト・パーテルノストロ(Roberto Paternostro,1957年~)ウィーン生まれのオーストリアの指揮者。イタリア系で、ヴェネツィアの家系。ハンス・スワロフスキーやジェルジ・リゲティに師事、カラヤン晩年のアシスタントを務めていたこともあり、1991年にはヴュルッテンベルク・フィルの首席指揮者に就任している。2010年よりイスラエル室内管弦楽団の芸術監督。
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イスラエル室内管弦楽団(Israel Chamber Orchestra)は、イスラエル・テルアヴィヴを本拠地とする室内オーケストラである。1965年にガリー・ベルティーニにより設立。イスラエルを代表する楽団の一つとして世界の様々なアーティストと共演したり、教育プログラムの実施など行っている。設立時より1975年までベルティーニが芸術監督を務め、以後ルチアーノ・ベリオ、ルドルフ・バルシャイ、ウリエル・セガル、ヨアフ・タルミ、シュロモ・ミンツ、フィリップ・アントルモン、サルバドール・マス=コンデ、ノアム・シェリフ、ギル・ショハトらが務めた。2010年からロベルト・パーテルノストロが芸術監督を務めている。
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ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーゆかりのバイロイトでイスラエル室内管弦楽団がワーグナーの作品を演奏した時のライヴ録音。ヒトラーが愛好し、ナチスの宣伝に利用したワーグナーの曲をイスラエルの楽団がドイツで演じるのは初めてだったそうだ。

ライヴなのでマイクのセッティングの制限による影響なのか?中低域弦の音は豊かな響きをしているが、高域弦は濁りがちで、クリアさに欠ける。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメインだが、聴衆のノイズは取り切れておらず、わずかだが入っている。録音場所はバイロイト、シュタットハレ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(470) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Haydn
The Seven Last Words of our Saviour on the Cross
COV 20905
Scaramouche Quartett
録音 2008年
Coviello Classics

ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉Op. 51, Hob.III:50-56 (弦楽四重奏版)

「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」はハイドンが1786年に作曲した管弦楽曲。同じ趣向のハインリヒ・シュッツの「十字架上での七つの言葉」と並んで知られている。原曲は管弦楽曲だが、後にハイドン自身の手によって、弦楽四重奏版とオラトリオ版が編曲されており、さらにハイドンが監修したクラヴィーア用の編曲版がある。1786年、54歳の頃にスペインのカディス大聖堂からの依頼によって作曲された。聖金曜日の礼拝において、福音書のキリストの十字架上での七つの言葉をそれぞれ読み、瞑想する時間に演奏されるための音楽となっており、序章に始まり、七つの言葉に相応する7曲のソナタ、最後にイエスの死のときに起こった地震(Il Terremoto)を表した力強い曲によって構成されている。

スカラムーシュ四重奏団(Scaramouche Quartett)は 2008年に結成され、オーストリア、ザルツウルグを拠点とする。1800年代古典調律(A=430hz)でチューニングしたピリオド楽器を使用している。メンバーはヴェルナー・ノイゲバウアー(Werner Neugebauer,ヴァイオリン:フランチェスコ・ルジェッリFrancesco Rugieri,1696年)、コーネリア・レシャー(Cornelia Löscher,ヴァイオリン:ミケランジェロ・ベルゴンツィ)、ファーミアン・レーマー(Firmian Lermerヴィオラ:ロレンツォ・ストリオーニ)、デトレフ・ミルケ(Detlef Mielke,チェロ:ガエタノ・チオキ)

ヴェルナー・ノイゲバウアー(Werner Neugebauer,1967年~)オーストリア,グラーツ生まれのヴァイオリン奏者、大学教授。 モーツァルテウム音楽大学でIrmgard Gahl教授に師事し、優秀な成績で卒業。1991 年にオーストリアの中央政府大臣賞を受賞。1993年からシャンドール・ヴェーグの率いるカメラータ・ザルツブルグ(Camerata Salzburg)のメンバーに加わる。1998 年にハイペリオン・アンサンブル(Hyperion Ensemble)のメンバーとなった。1993年よりモーツァルテウム音楽大学で教鞭を執っている。
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Vnは高域のクリアな響きを伴い、各楽器はそれぞれの位置に定位しており、音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメインとなっている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(469) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Stravinsky
Pulcinella
CSOR901920
Roxana Constantinescu(Ms)
Nicholas Phan(Lyric Tenor)
Kyle Ketelsen(Bass Bariton)
Pierre Boulez/Chicago Symphony Orchestra
録音 2009年2月
    2009年3月
CSO Resound

ストラヴィンスキー:
・3楽章の交響曲
・オーケストラのための4つのエチュード
・バレエ音楽「プルチネッラ」全曲

ロクサーナ・コンスタンティネスク(Roxana Constantinescu)ルーマニア、ブカレスト生まれのメゾソプラノ歌手。ジョルジュ・エネスコ・アカデミーでピアノと打楽器を、その後ブカレスト国立音楽大学で声楽を学ぶ。2003年に奨学金を得てウィーン音楽大学で学ぶ。2006年ミュンヘンのARD 国際音楽コンクールに優勝。2007/2008のシーズンよりウィーン国立歌劇場の専属歌手となり、小澤征爾指揮の「フィガロの結婚」ケルビーノでオペラデビューを果たす。2009/2010のシーズンまでウィーン国立歌劇場で活動後、その後はケルン歌劇場、ロサンゼルス・オペラ、ミネソタ・オペラ、ダラス・オペラ、アン・デア・ウィーン劇場、トゥールーズ・キャピトル劇場、ブカレスト国立歌劇場などに出演し、着実にキャリアを築く。
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ニコラス・ファン(Nicholas Phan,1979年1月~)はアメリカ、コネチカット州ハートフォード生まれのリリック・テノール歌手。ミシガン大学卒業の他、マンハッタン音楽学校(Manhattan School of Music)、アスペン音楽祭・音楽学校 (Aspen Music Festival and School)にて音楽を学ぶ。声楽をヒューストン・グランド・オペラ・スタジオ(Houston Grand Opera Studio)やGlimmerglass Opera Young American Artists Programにて習得。2006年Sullivan Foundation Award受賞。2004年にShoshana Foundation財団におけるRichard F. Gold Career Grantを獲得。ニューヨーク・フィル、イギリス室内管弦楽団、ロスアンジェルスフィル、 BBC交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、シカゴ交響楽団などと共演。
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カイル・ケテルセン(Kyle Ketelsen)アメリカ、アイオワ州クリントン生まれのバス・バリトン歌手。アイオワ大学卒業後、さらにインディアナ大学音楽学部で往年の名歌手ジョルジョ・トッツィに師事。いくつもの声楽コンクールで優秀な成績を収め、その舞台映えのする容姿と抜きんでた歌声でオペラ歌手としてのキャリアを順調に歩んでいる。2004年「ドン・ジョヴァンニ」のマゼットでシカゴ・リリック・オペラにデビュー。2005年には「魔笛」の弁者で英国ロイヤル・オペラにも初出演し、ジェノヴァ・サン・カルロ歌劇場では「フィガロの結婚」の題名役を務めた。翌06年「トスカ」のアンジェロッティでメトロポリタン歌劇場に初登場。
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ピエール・ブーレーズ(Pierre Boulez,1925年3月~ )は、フランスの作曲家および指揮者。パリ国立高等音楽院でアンドレ・ヴォラブールとオリヴィエ・メシアンに対位法や作曲を師事するが中退し、ルネ・レイボヴィッツにセリアリスムを学ぶ。作曲の弟子にはバーゼルの音楽大学で教えたハインツ・ホリガーがいる。フランス国立音響音楽研究所IRCAMの創立者で初代所長、現在は名誉総裁。1976年、コレージュ・ド・フランス教授に選出。1971年~1975年BBC交響楽団首席指揮者、1971年~1977年ニューヨーク・フィルの音楽監督、 1993年~2006年シカゴ交響楽団の首席客演揮者,2006年からは同楽団の名誉指揮者を歴任。現在はフリーで活躍中。
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シカゴ交響楽団(The Chicago Symphony Orchestra 略称:CSO)はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴを本拠地とするオーケストラ。創立は1891年、ニューヨーク・フィルハーモニックのヴァイオリン奏者の経歴を持つセオドア・トーマスが設立した。初の演奏会は1891年10月16・17日に行われている。初代音楽監督はセオドア・トーマス、最初のオーケストラの名称は「シカゴ管弦楽団」(Chicago Orchestra)であった。1904年に作られた本拠地のオーケストラ・ホール(座席数2,566)はややドライと思われていたものの音響的に悪くはなかった。マルティノン時代に構造的に老朽化したホールを改築する際、音響も改善しようとして失敗し、本格的にドライなホールとなってしまった。最近では2010年5月、リッカルド・ムーティが正式に音楽監督に就任し、首席指揮者にはベルナルド・ハイティンク、名誉指揮者にピエール・ブーレーズが就任している。

録音は元フィリップスの録音スタッフが創設したPentatoneレーベルの録音でおなじみの、オランダ・ポリヒムニア社の担当。スポットマイクを多用したと思われる録音で各楽器の音のバランスは良い。ライヴ録音だが聴衆のノイズや拍手は消されている。残響はあまり感じられず、サラウンドスピーカーには直接音がかなり入っている。「3楽章の交響曲」はダイナミックレンジが大な録音で、パーカッションとグランカッサの連打音が印象に残った。録音場所はシカゴ、シンフォニーセンターのオーケストラ・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質               ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(468) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Donaueschingen Harmoniemusik
PTC 5186 088
Bastiaan Blomhert/Wind Ensemble of the Academy of St. Martin in the Fields
録音 2005年12月 DSD Recording
PentaTone Classics

モーツァルト:ドナウシンゲン・ハルモニームジーク
・歌劇「後宮からの逃走」 K.384 (管楽合奏版)

歌劇「後宮からの逃走」はモーツァルトが1782年に作曲した三幕からなるドイツ語オペラであり、ドイツ語の原題では「後宮からの誘拐」(Die Entführung aus dem Serail)と呼ばれている。オーストリア皇帝ヨーゼフ2世の依頼により作曲され、1781年7月30日にステファニーから台本を受け取ったのちに作曲を開始した。同年9月にウィーンを訪問するロシアの大公の歓迎式典で演奏される予定だったが、大公の訪問が11月に延期されたうえ別の曲が使われることになったため、モーツァルトは曲の構成を練り直して翌1782年5月19日に完成。そして7月16日、ウィーンのブルク劇場で初演された。モーツァルトは前年に故郷のザルツブルクからウィーンに移住したばかりであったが、初演の成功によりウィーンでの名声を確立した。

バスティアーン・ブロムヘルト(Bastiaan Blomhert,1944年~)はオランダの指揮者、音楽学者。音楽一家に生まれ、幼少のころはヴァイオリンを習い、ヨアヒム・レントゲン(Joachim Röntgen)に師事し、室内楽に興味を持った。中等教育後、ユトレヒト音楽大学にて音楽学で修士号を習得。その後、モーツァルトの「後宮からの誘拐」のハルモニームジークの研究で博士号を習得。ハーグ王立音楽院にてヴィオラをLouis Stotijn、Jürgen Kussmaulに師事。ユトレヒト交響楽団(Utrecht Symphony Orchestra)にてプロの指揮者としてデヴュし、その後オランダの数々の交響楽団にて客演した。1992年~1995年にAmsterdam Wind Ensembleの芸術監督、首席指揮者を歴任。2000年、2005年にはアカデミー室内ウィンド・アンサンブル(Wind Ensemble of the Academy of St. Martin's in the Fields)に客演し、録音を行った。
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アカデミー室内ウィンド・アンサンブル(Wind Ensemble of the Academy of St. Martin's in the Fields)はイギリスの室内オーケストラのアカデミー室内管弦楽団(Academy of St. Martin-in-the-Fields)の管楽器メンバーによるアンサンブル。

オーボエ×2、バスーン×2、クラリネット×2、ホルン×2のメンバーから成るウィンド・アンサンブルだが、とてもS/Nの良い録音で、各楽器の音のバランスも良い。サラウンドスピーカーには直接音がかなり入っている。録音場所はロンドンのヘンリー・ウッド・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch