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SACDサラウンド・レビュー(492) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Khachaturian,Prokofiev
Piano Concertos
PTC 5186 510
Nareh Arghamanyan (piano)
Alain Altinoglu/Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
録音 2013年10月
PentaTone Classics

ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲変ニ長調
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調

ナレ・アルガマニヤン(Nareh Arghamanyan, 1989年~)はアルメニア、ヴァナゾル出身。5歳からピアノを始め、14歳の若さでウィーン国立音楽大学への入学を実現させた。2000年のジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクール(ジュニア部門)第2位、2008年にモントリオール国際音楽コンクール優勝。リストやラフマニノフをメイン・レパートリーとしている。2015年2月に来日し、京都市交響楽団とグリーグのピアノ協奏曲を共演予定。
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アラン・アルティノグル(Alain Altinoglu,1975年10月~) はフランス生まれの指揮者。パリ国立高等音楽院で学び、そこで10年間、合唱アンサンブルのクラスを指揮した。次第にコンサート指揮者としても知られるようになり、パリの複数のオーケストラのほか、ベルリンのシュターツカペレ、及びコンツェルトハウス管弦楽団を指揮。第2回室内オーケストラ演奏会が、ドレスデン・シュターツカペレでのデビューとなる。30代半ばにして、メトロポリタン歌劇場、シカゴ・リリックオペラ、ブエノスアイレスのテアトロ・コロン、ウィーン、ミュンヘン、ベルリンの国立歌劇場、さらに4つのパリの歌劇場を指揮し、オペラの分野で堂々たる成功を収めてきた。また、ザルツブルク音楽祭、オランジュ音楽祭、エクサン・プロヴァンス音楽祭にもすでに招待されている。
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ベルリン放送交響楽団(Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。略称はRSB。主にベルリン・フィルハーモニーおよびベルリン・コンツェルトハウスで演奏会を行っている。1923年10月のドイツ公共放送の放送開始と共に設立され、第二次世界大戦後は東ベルリン側に属し、DDRラジオ放送局(Rundfunk der DDR)のオーケストラとなった。ヒンデミット、プロコフィエフ、R・シュトラウス、ストラヴィンスキーらの作曲家たちが、指揮者、またはソリストとして、自作をこのオーケストラと共に演奏してきた。2002年にマレク・ヤノフスキが首席指揮者に就任し、ドイツ・シンフォニーのレパートリーを中心に披露している。最近では2011年10月にヤノフスキと共に来日し、ブラームスの交響曲などを演奏した。
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ワンポイントマイク中心の録音で、バックの高域弦の音の伸びはあまり無いが、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。一方、スポットマイクでとらえたソロのピアノの響きはとても良い。音像は左右、奥行き方向にも広い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメインだが、ピアノの直接音も拾っている。録音場所はベルリン、ベルリン=ブランデンブルク放送、放送局ビル(Haus des Rundfunks, RBB)でのセッション

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(491) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Gershwin Piano Concerto in F, Rhapsody in Blue.jpg
Gershwin
Piano Concerto in F, Rhapsody in Blue
HMU 807441
Jon Nakamatsu (piano)
Jeff Tyzik/Rochester Philharmonic Orchestra
録音 2006年7月 DSD Recording
Harmonia Mundi

ガーシュウィン:
・ピアノ協奏曲 ヘ調
・ラプソディ・イン・ブルー
・キューバ序曲


ジョン・ナカマツ(Jon Nakamatsu ,1968年~)米、カルフォルニア州、サンノゼ生まれの日系アメリカ人のピアニスト。4歳からピアノを始め、音楽学校には通わず、スタンフォード大学ではドイツ文学やドイツ言語学を学んだ。1997年ヴァン・クライバーン国際コンクール優勝
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ジェフ・ティジック(Jeff Tyzik,1951年8月~ )米、ニューヨーク生まれの指揮者、編曲家、トランペット奏者、プロデューサー。9歳でコルネットの演奏を始め、11歳からトランペットに変更。イーストマン音楽学校で学ぶ。ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団(Rochester Philharmonic)のポップス首席指揮者
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ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団(Rochester Philharmonic Orchestra)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ロチェスターを本拠地とするオーケストラである。本拠地ホールは、イーストマン音楽学校のイーストマン劇場である。1922年、イーストマン・コダックの経営者であり、音楽愛好家のジョージ・イーストマンによって設立された。年間140回以上の演奏会を行う。音楽監督は2014年よりWard Stareが就任。ポップス・オーケストラとしての首席指揮者は、ジェフ・タイジック(Jeff Tyzik)である。また、ロチェスター地区の第8学年から第12学年の若い音楽家からなるロチェスター・フィルハーモニック・ユース・オーケストラ(Rochester Philharmonic Youth Orchestra)のスポンサーでもある。
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ソロのピアノにはスポットマイク、後ろの演奏はワンポイントマイク中心の録音と思われ、ピアノの中低域の響きは良いが、高域弦の音の伸びはあまり無く、中低域弦の響きも豊かさに欠ける。音像は左右方向の拡がりはあるが、奥行き方向にはそれほど深くはない。トラック4のラプソディ・イン・ブルーの方がダイナミックレンジも広く、良い音に感じた。Stereo Sound誌2014年秋号に優秀録音盤として紹介されており、購入してみたが、期待外れだった。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(490) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bach Violin Concertos Nos. 1 & 2, Concerto for 2 Violins.jpg
Bach
Violin Concertos Nos. 1 & 2, Concerto for 2 Violins
PTC 5186 460
Vesko Eschkenazy(violin)
Tjeerd Top(violin)
Alexei Ogrintchouk (oboe)
Marco Boni/Concertgebouw Chamber Orchestra
録音 2012年5月 DSD Recording
PentaTone Classics

J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
・2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043
・ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041
・ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042
・オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1060a

ヴェスコ・エシュケナージ(Vesko Eschkenazy,1970年~)はブルガリアのヴァイオリンニスト。音楽一家に生まれ、若手オーケストラの(Philharmonic Orchestra of Prof Vladi Simeonov)のコンサート・マスターに11歳で就任。L. Pipkov National Music School及びP. Vladiguerov State Music AcademyでヴァイオリンをAngelina AtanassovaやProf. Petar Hristoskovに師事。1990年にブルガリアを離れ、ロンドンのギルドホール音楽学校(Guildhall School of Music)でヴァイオリンのソロ演奏家のディプロマを獲得。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサート・マスター。
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アレクセイ・オグリンチュク(Alexei Ogrintchouk,1978年~)モスクワ生まれのオーボエ奏者。1998年ジュネーブ国際音楽コンクール・オーボエ部門で優勝。2005年からロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席オーボエ奏者を務めている。コンセルトヘボウに入団する前は、ゲルギエフ時代の2005年までロッテルダム・フィルの首席オーボエ奏者。
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マルコ・ボーニ(Marco Boni,1960年10月~)イタリアの指揮者。ミラノ音楽院(Academy of Music in Milan)を卒業後チェリストとしてのキャリヤを積み、ボロニア歌劇場(Comunale theatre )の首席奏者となる。イ・ヴィルトゥオージ・イタリア(I Virtuosi Italiani)のチェロのソリストになる。1987年より指揮者としてセルジュ・チェリビダッケ(Sergiu Celibidache)に師事し研鑽を積んだ。1994年よりコンセルトヘボウ室内管弦楽団の首席指揮者を務めている。
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コンセルトヘボウ室内管弦楽団(Concertgebouw Kamerorkest)は、オランダ・アムステルダムに本拠地がある弦楽アンサンブルである。 1957年にアムステルダム室内管弦楽団(Amsterdamer Kammerorchester)として設立され、1987年現在名に改称。メンバーはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の団員からなる。オランダ王室の婚礼などの公式行事で演奏を行うことでも知られている。1994年よりマルコ・ボーニ(Marco Boni)が首席指揮者を務めている。
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残響の多い教会での録音だが、ソロのヴァイオリンはその影響を感じられないが、低域弦の響きはとても豊な一方、少しこもりがちに聴こえ、影響を受けているように感じた。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。同様に教会で録音したレイチェル・ポッジャーとブレコン・バロックの演奏のこちらの方が音質では勝っていると思う。録音場所はオランダ、ハーレムのドープスヘヅィンデ教会(Doopsgezinde Kerk)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(489) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Vivaldi, Hasse, Perotti, Torelli enetian Christmas.jpg
Vivaldi, Hasse, Perotti, Torelli
Venetian Christmas
BIS-2089 SACD
Ewa Golinska(violin)
Komalé Akakpo(psaltery)
Ruby Hughes(soprano)
Martin Gester/Arte dei Suonarti
録音 2013年10月
BIS

ヴェネチアのクリスマス
ヴィヴァルディ:
・弦楽のための協奏曲 ホ長調「安らぎ、降誕祭のために」RV.270a 第2楽章 アンダンテ
・歌劇「ジュスティーノ」RV.717アリア「運命よ、おまえは私を招いたが、私には胸中、それほどに強き心がある」
・ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲ハ長調 RV.774(O. フーレによるプサルテリーとオルガン編)
・ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV.266 (O. フーレ校訂による初版)
・サルヴェ・レジナ ヘ長調 RV.617
ハッセ:「救い主のうるわしき母」
ペロッティ:ソナタ ト長調
トレッリ:コンチェルト・グロッソ ト短調 Op.8-6

擦弦楽器の一種プサルテリー(psaltery)は弦を指や烏の羽ではじいて演奏する。14世紀から15世紀に愛用されており、机や膝の上に置いたり首から紐でつるしたりと奏法は様々。
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アルテ・デイ・スオナトーリ(Arte dei Suonarti)はポーランド西部の都市ポズナン(Poznań )を本拠地とするピリオド楽器演奏団体。ヴァイオリン演奏家のエヴァ・ゴリンスカ(Ewa Golinski)と(Aureliusz Golinski)を中心に才能あるポーランドの若手演奏家により1993年に創立された。
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トラック1~5には擦弦楽器のプサルテリーが使用されている。オンマイクでとらえたその微細な音色をミキシングで他の楽器と音量を揃わせている。高域弦の音の伸び、低域弦の響きも豊かで好音質。トラック2,6~8,15~18にはソプラノの歌も加わる。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はポーランド、ミハウ・アルハニョウ教区教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(488) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bartok
Sonatas for Violin & Piano Nos 1, 2
HSACD 32515
Barnabás Kelemen (violin)
Zoltán Kocsis (piano)
録音 2010年12月
    2011年1月

バルトーク:
・ヴァイオリン・ソナタ第1番BB84 Sz.75
・ヴァイオリン・ソナタ第2番BB85 Sz.76
・無伴奏ヴァイオリン・ソナタBB124 Sz.117

無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、初演者メニューインの委嘱によって、1944年に作曲され、彼に献呈されている。2人の交友は1943年の秋、バルトークのヴァイオリン・ソナタ第1番を演奏会で採り上げることにしたメニューインが、作曲者直々のアドバイスをもらうべくバルトークの許を訪れたことから始まった。ピアニストであったバルトークだが、民謡採集活動の中でハンガリー農民やジプシーの奏でるヴァイオリンに触れ、更にヨゼフ・シゲティら多くのヴァイオリニストの知己がいたことからヴァイオリンの演奏テクニックにはかなり詳しかった。そのためこの曲も様々な技巧が盛り込まれており、かなりの難曲として知られている。4楽章で構成され、演奏時間は約23~25分

バルナバーシュ・ケレメン(Barnabás Kelemen, 1978年~)は、ハンガリーのヴァイオリニスト。6歳でヴァイオリンをヴァレーリア・バラニャイに師事して、11歳でフェレンツ・リスト音楽院への入学を許可され、エステル・ペレーニのクラスに入っており、2001年にディプロマを取得し、音楽院在籍中に、アイザック・スターン、ジェルジ・クルターグ、トーマス・ツェートマイアーらのマスタークラスに参加。1999年、ザルツブルクのモーツァルト国際ヴァイオリン・コンクールで第1位を獲得し、2002年にインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールでゴールド・メダルを獲得して、2006年にハンガリー共和国騎士十字勲章を授与された。
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ゾルターン・コチシュ(Zoltan Kocsis, 1952年5月~ )は、ハンガリーのブダペスト出身のピアニスト、指揮者、作曲家。5歳からピアノを始め、1963年にバルトーク音楽院に入学しピアノと作曲を学ぶ。1968年、リスト音楽院に進学し、パール・カドシャとフェレンツ・ラドシュに師事。1970年、ハンガリー放送主催のベートーヴェン・ピアノコンクールで優勝し、国際的な演奏活動を始めた。1983年に指揮者のイヴァン・フィッシャーと共にブダペスト祝祭管弦楽団(BFO)を設立。1997年にはハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の音楽総監督に就任。2014年6月にはハンガリー国立フィルを伴って来日し、ブラームスの交響曲第1番、シューベルトの交響曲第9番などを指揮した。
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Vnは左、Pfはセンターやや右寄りに定位している。ソナタNo.1の3楽章はテンポの速い曲で、コチシュの奏でるPfの低音域の響きがなかなか良い。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられている。2013年英グラモフォン賞(Gramophone Awards 2013)の室内楽部門受賞アルバム。録音はハンガリー、ブダペストのPHOENIX STUDIO

サラウンド・パフォーマンス ☆☆
音質               ☆☆☆☆
チャンネル           5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(487) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bach Oboe Concertos.jpg
Bach
Oboe Concertos
BIS-SACD-1769
Alexei Ogrintchouk (oboe)
Alina Ibragimova (violin)
Swedish Chamber Orchestra
録音 2009年8月
BIS

J.S. バッハ:オーボエ協奏曲集
・オーボエ協奏曲 ヘ長調 BWV 1053
・オーボエ協奏曲 ニ短調 (原曲:BWV 35, BWV 156, BWV 1056, BWV 1059)
・復活祭オラトリオ 「来い、急げ、走れ、逃げまどう者たちよ」 BWV 249 - アダージョ
・オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 BWV 1055
・オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV 1060


アレクセイ・オグリンチュク(Alexei Ogrintchouk,1978年~)モスクワ生まれのオーボエ奏者。1998年ジュネーブ国際音楽コンクール・オーボエ部門で優勝。2005年からコンセルトヘボウの首席オーボエ奏者を務めている。コンセルトヘボウに入団する前は、ゲルギエフ時代の2005年までロッテルダム・フィルの首席オーボエ奏者。
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アリーナ・イブラギモヴァ( Alina Ibragimova,1985年~)ロシア生まれのヴァイオリニスト。4歳でヴァイオリンを始め、10歳で家族とともに転居。97年からメニューイン音楽学校、その後ロンドン王立音楽院で研鑽を積み、ナターシャ・ボヤルスカヤ、ゴードン・ニコリッチ、クリスティアン・テツラフらに師事する。国際コンクールで入賞を重ね、2002年にソロ活動を開始。2005年、ザルツブルク・モーツァルト週間でクレメラータ・バルティカを弾き振りして注目を集める。
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スウェーデン室内管弦楽団(Swedish Chamber Orchestra)はエーレブルー・スウェーデン室内管弦楽団(瑞: Svenska Kammarorkestern Örebro)とも呼ばれ、スウェーデン・エーレブルー市を本拠地とするスカンジナビアで唯一の専任の室内オーケストラである。1995年にエーレブルー室内管弦楽団(Örebro Kammarorkester)とエーレブルー管楽合奏団(Örebro Kammarblåsare)が合併して設立。1997年から現在までトーマス・ダウスゴーが音楽監督を務めている。
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ソロのオーボエはかなり前に出たようにミキシングされている。バックの高域弦は音の伸びがあり、中低域弦の響きも豊か、また、音像も左右、奥行き方向にも広く好録音。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はスウェーデン、エレブルー・コンサートホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

第34回フロストバイトロードレース [ランニング]

昨日、横田基地で開催された第34回フロストバイトロードレースのハーフマラソンに参加してきました。

一昨日は北風のとても強い1日でしたが、昨日は風の無い、穏やかな快晴になり絶好のランニング日和でした。
昨年の東京マラソン以降、1回に20km以上走る練習は一切せず、6分/kmのジョギングのペースを守ることがしんどい体になってきました。スタート直後は周りのペースに合わせてしまい、今回も一定ペースでは走れませんでした。

基地内への入場は牛浜駅から徒歩15分ほどの第五ゲートから
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入場には本人を確認できる運転免許証、パスポート等が必要です
手荷物のチェック、金属探知器によるによるボディーチェックがされます
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受付は時間が早かったので、並ばず、すぐ終了しました
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5kmのスタート
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仮設トイレは数が少なく、長蛇の列ができていました
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自己計測ラップタイム

5km   24’33”
10km  25’08”
15Km  26’06”
20Km  26’36”
ゴール  6’20”
----------------------
    1:48’43”

SACDサラウンド・レビュー(486) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Echo de Paris .jpg
Echo de Paris
ACC 24173
Stephan van Dyck
Pierre Pitzl/Private Musicke
録音 2006年2月
ACCENT

エコー・ド・パリ
・ヴィンセント:不死鳥
・ゲドロン:何と勝ち誇った、羊飼いの娘の喜び (ゲドロン)
・バラール:アントレ、アンジェリーク
・ジョヴァンニ・パオロ・フォスカリーニ:フォリア
・ルイージ・ロッシ:小鳥よ
・ミシェル・ランベール:シルヴィ、イリス
・コルベッタ・フランチェスコ:パッサカリヤ
・L.クープラン:シンフォニー
・フランチェスコ・カヴァッリ:アポロへの哀歌

ステファン・ファン・ダイク(Stephan van Dyck) ベルギーのテノール歌手。ブリュッセル生まれで、ブリュッセル王立音楽院(Royal de Musique de Bruxelles)で歌を学び、ブリュッセル自由音楽大学(Musicologie à l'Université Libre de Bruxelles)で音楽学の学位をとる。その後ルネ・ヤコブスのヴェルサイユ・オペラ・スタジオ(Studio Versailles Opéra)、パリ国立高等音楽院(Conservatoire National Supérieur de Musique de Paris)のウイリアム・クリスティ(William Christie)に師事、以後、古楽器の著名なオーケストラと共演を重ねている。
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ピエール・ピツル(Pierre Pitzl)はギター奏者、リュート奏者、指揮者。ウイーン音楽大学(Wiener Musikhochschule)でギターとリュートを(Walter Würdinger)に師事。バーゼル・スコラ・カントルム(Schola Cantorum, Basel)にて(jürgen Hübscher), (Eugen Dombois ),(Hopkinson Smith)に師事。また、ビオラ・ダ・ガンバをヴィーランド・クイケン(Wieland Kuijken),(Christophe Coin)に師事。多くのアンサンブルに参加している。ウイーン国立音楽大学のビオラ・ダ・ガンバの教授に就いている。
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プリヴァーテ・ムジケ(Private Musick) 1998年に設立されたピエール・ピツル率いるヴィオール・コンソート。初期ルネサンスから後期バロックまでの音楽をギターやリュートなどの撥弦楽器を用いて演奏。
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このアルバムは1610年~1660年頃にパリで流行った様々な世俗歌曲などを集めたもの。トラック4,5,6,10,12,13,15,16,17,20は撥弦楽器だけの演奏、他のトラックはテノールの歌が加わる。サラウンドスピーカーからの音には豊かでないが、アンビエンスな音も含まれている。録音場所はオーストリア、ウイーンから西に60 kmにある町サンクト・ポルテンの宮殿Bischöfliches Palais

サラウンド・パフォマンス  ☆☆☆
音質              ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

FOSTEX製FE103-solを使用したスピーカーボックスの自作(1) [オーディオ]

FOSTEX製10cmフルレンジユニット「FE103」販売50周年を記念して限定生産され、2014年4月に発売されたFE103-solが今年に限定再生産されると知って手配しました。

「太陽のようないつも身近にある」、そんな愛着を持つことを願い、"FE103-Sol"と命名されたそうです。
主な仕様は
形式 10cmコーン形フルレンジユニット
インピーダンス FE103-Sol(8):8Ω
          FE103-Sol(16):16Ω
最低共振周波数 FE103-Sol(8):85Hz
            FE103-Sol(16):88Hz
再生周波数帯域 f0~40kHz
出力音圧レベル 90dB/1w(m)
入力(MUS.)  15W(NOM.5W)
m0         FE103-Sol(8):2.5g
           FE103-Sol(16):2.4g
Q0         FE103-Sol(8):0.44
           FE103-Sol(16):0.54
実効振動半径   4.0cm
マグネット質量  226g
総質量   0.65kg
バッフル開口寸法 φ93

詳細は以下参照ください
http://www.fostex.jp/products/fe103-sol/

バスレフ、バックロードどちらにも適合した8Ωタイプを選んだのですが、2月末ごろの到着予定日までに決め、詳細設計したいと思います。用途はサラウンド・バック用スピーカーとしてです。

設計候補①ダブルバスレフ
一般的なダブルバスレスポートの計算式は以下が使われているようです。

Fd1=160√(S1/Vc1(L1+r1)) [Hz]
Fd2=160√(S2/(Vc1+Vc2) x (L2+r2)) [Hz]

Fd1,Fd2=第1ダクト、第2ダクトの共振周波数(Hz)
S1,S2=第1ダクト、第2ダクトの面積(cm²)
L1,L2=第1ダクト、第2ダクトの長さ(cm)
r1,r2=第1ダクト、第2ダクトの半径、または半径換算値(cm)
Vc1,Vc2=第1空気室、第2空気室の実効内容積(リットル)
設計に注意する点は
・第1ダクトの共振周波数は第2ダクト共振周波数の2~3倍
・第2ダクトの共振周波数はスピーカーユニットの最低再生周波数の0.7~1倍

ダブルバスレフ機械系等価回路は
ダブルバスレフ機械系等価回路.png


●設計案
サイズ:W200xH450xD250mm
板厚:15mm
SPEDというスピーカー設計ソフトでのシミュレーション結果
ダブルバスレフ_FE103-sol_SPED_1.pngダブルバスレフ_FE103-sol_SPED_3.png
ダブルバスレフ_FE103-sol_SPED_2.png

ダブルバスレフ_FE103-sol_SPED_4.png


候補②スタガード・デュアル・バックロードホーン
2種類の音道を備えたバックロードホーンです

●設計案
サイズ:W180xH900xD350mm
空気室容積:***リットル
スロート:***c㎡x2
開口(ショートホーン):***c㎡
開口(ロングホーン):***c㎡
ホーン長(ショート):***cm
ホーン長(ロング):***cm
板厚:15mm 

物が来るまで時間が有るので、じっくり検討してから製作にかかろうと思います。

SACDサラウンド・レビュー(485) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bach Double Harpsichord Concertos.jpg
Bach
Double Harpsichord Concertos
BIS-2051 SACD
Masaaki Suzuki
Masato Suzuki
Bach Collegium Japan
録音 2013年1月
BIS

J.S. バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲集
・2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV 1062
・2台のチェンバロのための協奏曲 ハ長調 BWV 1061
・管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV 1066 (鈴木優人による2台チェンバロ編)
・2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV 1060

鈴木雅明(Masaaki Suzuki,1954年4月~ )は、バッハ・コレギウム・ジャパンの音楽監督、チェンバロ・オルガン奏者。神戸出身。東京芸術大学作曲科およびオルガン科を経て、アムステルダム・スウェーリンク音楽院においてチェンバロとオルガンをトン・コープマン、ピート・ケーに師事。東京芸術大学古楽科を設立し、2010年まで20年にわたって教鞭を執った。イェール大学音楽大学院および教会音楽研究所招聘教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授。BISレーベルでのBCJとの<バッハ:教会カンタータシリーズ>は、2013年2月に全曲演奏・録音が完結し、世界でもまれにみる偉業に大きな話題を呼んでいる。
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鈴木優人(Masato Suzuki,1981年~)はオランダ・デンハーグ生まれ。東京藝術大学作曲科卒業、同大学院古楽科にてオルガンを父・鈴木雅明に師事。2007年オランダ・ハーグ王立音楽院修士課程オルガン専攻を首席で修了。同年9月より同音楽院即興演奏科を栄誉賞付きで日本人として初めて修了。アムステルダム音楽院チェンバロ科にも学ぶ。現在、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして、また室内楽やチェンバロやオルガンソロなど国内外で演奏活動を展開している。
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協奏曲ではチェンバロの他にVn×2、Va×1、Vc×1、Violone×1の小編成での演奏。それぞれのチェンバロにはスポットマイク、他の楽器にはワンポイントマイクを使用したと思われるようなミキシングになっている。Vnは高域の伸びがあり、低域弦の響きも豊かで高音質。サラウンドスピーカからの音はアンビエンスがメイン。録音は彩の国さいたま芸術劇場・コンサートホールでの PCM 24bit/96KHz

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(484) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schumann, Piano Trios.jpg
Schumann, Robert & Clara
Piano Trios
92.549
Swiss Piano Trio
録音 2012年2月,6月
Audite

クララ・シューマン:ピアノ三重奏曲ト短調 Op.17
ローベルト・シュマン:
・幻想小曲集 Op.88
・ピアノ三重奏曲第3番ト短調 Op.110

スイス・ピアノ三重奏団(Swiss Piano Trio)は1998年に結成された、オーストリアのヨハネス・ブラームス・コンクールやイタリアのカルタニッセッタ室内楽コンクールなどの受賞歴を誇る実力派のピアノ・トリオ。メンバーはアンジェラ・ゴルベワ(Vn)、セバスチャン・ジンガー(Vc)、マルティン・ルーカス・ストウブ(Pf)。Auditeレーベルにはチャイコフスキー「偉大な芸術家の思い出」、E.フランクのピアノ三重奏曲をはじめ、質の高い素晴らしい録音をリリースしている。2014年からベートーヴェンのピアノ三重奏曲の全曲録音を開始した。
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Vnは左、Pfはセンター奥、Vcは右に定位している。
録音はスイス、ヌーシャテル、テンプル・ドゥ・バでのセッション。PCM24bit/44.14KHz

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(483) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Complete sonatas for keyboard and violin Vol. 2
CCS SA 22805
Gary Cooper (fortepiano)
Rachel Podger (Baroque violin)
録音 2004年10月
Channel Classics

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.2
・ヴァイオリン・ソナタ第27番ハ長調K.303
・ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調K.7
・ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調K.301
・ヴァイオリン・ソナタ第15番ヘ長調K.30
・ヴァイオリン・ソナタ第41番変ホ長調K.481

レイチェル・ポッジャー(Rachel Podger,1968~)はイギリス生まれのヴァイオリニスト。ドイツのルドルフ・シュタイナー・スクールで教育を受け、帰国後ギルドホール音楽演劇学校でミカエラ・コンバーティとデイヴィッド・タケノに師事した。在学中からバロック奏法に興味を惹かれ、バロック音楽を専門とするフロレジウムとパラディアン・アンサンブルという楽団の創設に関与する。その後も、このアンサンブルとコンサート・ツアーやレコーディングに参加し、国際的にも高く評価されている。1997年、トレヴァー・ピノックに招かれ、イングリッシュ・コンサートのコンサートミストレス兼協奏曲ソリストに就任、2007年からは自らが創設したブレコン・バロックの音楽監督になった。最近ではブレコン・バロックと共にトリフォニーホール・バッハ・フェスティバル2012に来日し、無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータなどを演奏した。使用ヴァイオリンは1739年ジェノヴァ製ペザリニウス(Pesarinius)
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ゲイリー・クーパー(Gary Cooper,)はイギリスのフォルテピアノ、チェンバロ奏者、指揮者、大学教授。チータム音楽学校(Chetham's School of Music)でオルガンとチェンバロを学び、その後オックスフォード大学でオルガンを学び優秀な成績で卒業。バッハとモーツァルトの鍵盤音楽の解釈者として、また、ルネサンス、バロックの古楽の指揮者としても活躍している。また、英国王立ウエールズ音楽学校(Royal Welsh College of Music and Drama)やバーミンガム音楽院 (Birmingham Conservatoire)でチェンバロとフォルテピアノの教授に就いている。
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ポッジャーの奏でるペザリニウスはクリアな響きをしている。一方、クーパーの弾く音量の少ないフォルテピアノ(Anton Walter,Vienna 1795 ; copy by Derek Adlam,1987)は近接マイクによる収録のためか、低音域キーの響きがこもりがちに聞こえる。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(482) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bach
Violin Concertos
474 639-2
Hilary Hahn (violin)
Jeffrey Kahane/Los Angeles Chamber Orchestra
録音 2002年10月
    2003年1月
Deutsche Grammophon

J.S.バッハ:
・ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調BWV.1042
・2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV.1043
・ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調BWV.1041
・ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調BWV.1060

ヒラリー・ハーン( Hilary Hahn,1979年11月~)はバージニア州レキシントン生まれ、ボルティモア出身のドイツ系アメリカ人のヴァイオリニストである。3歳11か月のとき、地元ボルティモアの音楽教室でヴァイオリンを始める。クララ・ベルコヴィチによる5年間の指導(最初の1年はスズキ・メソード)を経て、1990年、10歳でフィラデルフィアのカーティス音楽学校に入学し、17歳までウジェーヌ・イザイ最後の門下生ヤッシャ・ブロツキーに師事。1995年にはドイツで、ロリン・マゼール指揮のバイエルン放送交響楽団と協演し、海外デビューを果たした。1996年にはフィラデルフィア管弦楽団と協演し、ソリストとしてカーネギーホールデビューを飾った。
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ジェフリー・カーン(Jeffrey Alan Kahane ,1956年9月~)は米国、ロサンジェルス生まれのピアニスト、指揮者。5歳の時からピアノを習い、10歳からギター演奏を習い始める。その後、サンフランシスコ音楽院(San Francisco Conservatory of Music)にてピアノと指揮法を学び、1977年卒業。1981年ヴァン・クライバーン国際コンクール4位入賞。1997年よりロサンジェルス室内管弦楽団の音楽監督。
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ロサンジェルス室内管弦楽団(Los Angeles Chamber Orchestra)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンジェルスに本拠地を置く室内オーケストラである。1968年に設立。アメリカ有数の室内オーケストラとして、各種コンサートやツアーなど行っている。歴代の指揮者にはネヴィル・マリナー、ジェラード・シュワルツ、アイオナ・ブラウンらがいる。1997年から現在までジェフリー・カーン(Jeffrey Alan Kahane)が音楽監督を務めている。
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ハーンの奏でるヴァイオリンの音は少々硬質気味だが、高域の伸びは良く、バックの低域弦は豊かな響きを伴っている。サラウンドスピーカーには直接音がかなり入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(481) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
String Quartets Op. 18 Nos. 1, 4 & 5
PRD/DSD 250 183
Prazak Quartet
録音 2002年12月
    2003年1月,4月
Praga Digitals

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.1
・弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 Op.18-1
・弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18-4
・弦楽四重奏曲第5番 イ長調 Op.18-5

弦楽四重奏曲第1番ヘ長調Op.18-1は、1798年から1800年にかけて作曲され、1801年に出版された弦楽四重奏曲である。まとめて出版されたOp.18全6曲の中の1曲目であり第1番とされている。ただしこれは必ずしも作曲順を意味せず、この第1番がベートーヴェンの作曲した最初の弦楽四重奏曲ではなく、最初の弦楽四重奏曲は第3番ニ長調が最初の作品だった。音楽家の有名なパトロンのフランツ・ヨーゼフ・フォン・ロプコヴィツ伯に献呈された。ベートーヴェンにしては珍しいほど深刻さをもった2楽章を除き、全体に明るい曲風を持ちながら、よく練られた書法により、緊縮し充実した曲に仕上げられている。4楽章からなり、演奏時間は約30分。

弦楽四重奏曲第4番ハ短調Op.18-4は1800年ごろ、6曲からなるOp.18の弦楽四重奏曲の1つとして書かれた。特にこの曲はベートーヴェンにとって運命の調性であるハ短調で書かれており、曲集の中で、最も興味深いものである。4楽章からなり、演奏時間は約25分。

弦楽四重奏曲第5番イ長調作品18-5は1800年ごろにまとめられた、6曲からなる作品18の弦楽四重奏曲の中の1曲である。形式や曲想の上でモーツァルトの同じ調の作品(第18番K.464)との関連がしばしば指摘されている。4楽章からなり、演奏時間は約23分。

プラジャーク弦楽四重奏団(Prazak Quartet)はメンバーがまだプラハ音楽院の学生であった1972年に結成された。1974年のチェコ音楽年にプラハ音楽院室内楽コンクールで第1位を獲得。1975年プラハの春音楽祭で演奏を行って国際的なキャリアを踏み出した。そして1978年にはエヴィアン弦楽四重奏コンクールで第1位に輝き、同時にコンクール中の最優秀録音に授与されるラジオ・フランスの特別賞も獲得。ヨーロッパ音楽界の主要都市であるプラハ、パリ、アムステルダム、ブリュッセル、ミラノ、マドリード、ロンドン、ベルリン、ミュンヒェンなどで公演を重ねるほか、幾多の国際的なフェスティバルに招聘されては、メナヘム・プレスラー、ヨゼフ・スークといった第一級の演奏家たちと共演している。
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2チャンネルでの録音でスタジオでのセッションだが、S/Nが良く、4人があたかも、すぐ目の前で演奏しているようだ。録音場所はプラハのDomovina Studio

サラウンド・パフォーマンス  ――
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            2ch

SACDサラウンド・レビュー(480) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Strauss, Liszt, Korngold, Busoni, Schreker
PTC 5186 518
Kazuki Yamada/Orchestre de la Suisse Romande
録音 2013年7月
PentaTone Classics

管弦楽作品集
R. シュトラウス:歌劇「サロメ」 Op. 54, TrV 215 - 7枚のヴェールの踊り
リスト:メフィスト・ワルツ第1番 「村の居酒屋での踊り」 S514/ R181
コルンゴルト:組曲「シュトラウシアーナ」
ブゾーニ:踊りのワルツ Op. 53
シュレーカー:舞踊劇「ロココ」

エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(Erich Wolfgang Korngold, 1897年5月~1957年11月)は、モラヴィア地方(現在はチェコ)のブリュン生まれのユダヤ系の作曲家。オーストリアとアメリカ合衆国で活躍した。11歳の時に作曲したバレー・パントマイム「雪だるま」はウィーンでセンセーションを引き起こし、21歳の作品であるオペラ「死の都」は当時有数の上演回数を誇った。当時コルンゴルトはマーラーやR・シュトラウスの後継となる作曲家と目されていた。コルンゴルトの才能は特に劇場音楽の分野で発揮されたが、 こうした才能に注目した演出家のマックス・ラインハルトの誘いを受けて、彼はアメリカへ渡り映画音楽に手を染めることになる。1938年に故国オーストリアがナチス・ドイツに併合されると、ユダヤ人であったコルンゴルトはハリウッドで映画音楽に専念するしかなく、20本の映画に音楽をつけ、その後のハリウッド映画の華麗なオーケストラ・サウンドの礎を築いた。「風雲児アドヴァース」(1936)と「ロビン・フッドの冒険」(1938)ではアカデミー作曲賞を受賞している。演奏される機会の多いヴァイオリン協奏曲は、20世紀の名曲のひとつ。
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フェルッチョ・ブゾーニ(Ferruccio Busoni, 1866年4月~1924年7月)は、イタリア出身でドイツを中心に世界中で活躍した作曲家、ピアニスト、指揮者、音楽教師。作曲家として新古典主義音楽を提唱し、電子音楽や微分音による作曲など、未来の音楽像を描き出してみせた。シベリウスやニールセン、レーガー、マニャール、シェーンベルク、バルトークなど、ブゾーニの尽力によって世界の檜舞台に出た作曲家は少なくない。
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フランツ・シュレーカー(Franz Schreker, 1878年3月~1934年3月21日)はオーストリアの作曲家、指揮者。もっぱらオペラの作曲家であり、「拡張された調性」という手法や綜合芸術という概念を20世紀音楽の表現法に持ち込んで、美学的な多様性(ロマン主義、自然主義、象徴主義、印象主義、表現主義、新即物主義)や音色の実験が特徴的な作風を繰り広げた。シュレーカーは、ウィーン音楽院を卒業すると徐々にブラームスの影響力から離れ、リヒャルト・ワーグナーやリヒャルト・シュトラウス、ディーリアスやドビュッシーなど、多様な影響を折衷して独自の音楽語法を練り上げていった。基本的に調的な作曲家であるが、高度な半音階技法や複調の要素も組み合わされている。また、旋律性よりも多彩な和音の音色や音響を重視する姿勢は、ポスト・セリエル音楽による音響作曲法の台頭した1950年代終盤に、テオドール・アドルノにより再評価された。
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山田和樹(Kazuki Yamada ,1979年~)神奈川県生まれ。東京藝術大学で指揮法を小林研一郎、松尾葉子に師事。在学中に藝大生有志とともにTOMATOフィルハーモニー管弦楽団(2005年より横浜シンフォニエッタに改名)を結成し、音楽監督に就任。2009年に、若手指揮者の登竜門として有名なブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、2011年には出光音楽賞、2012年には渡邊暁雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、そして文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞を続けざまに授賞した。日本フィルハーモニー管弦楽団正指揮者、横浜シンフォニエッタの音楽監督、オーケストラ・アンサンブル金沢のミュージックパートナー、仙台フィルハーモニー管弦楽団のミュージックパートナー、東京混声合唱団のコンダクター・イン・レジデンスなどのポストを兼任。スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者。ドイツのベルリン在住。
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スイス・ロマンド管弦楽団( L’Orchestre de la Suisse Romande)は1918年エルネスト・アンセルメによってジュネーブで結成された楽団。1938年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。アンセルメの指導のもとで繊細で透明な音質を特色とする独特の個性をもつ楽団に仕上げられた。1967年アンセルメの引退後,音楽監督に1970~1977年サヴァリッシュ,1978~1985年ホルスト・シュタイン、85~97年アルミン・ジョルダン、ファビオ・ルイジ、2005年より2012年までマレク・ヤノフスキが、2012年7月からはネーメ・ヤルヴィが就任し、2015年まで務める予定。2012/2013年のシーズンには山田和樹が首席客演指揮者になった。2014年7月に山田和樹と共に来日し、サントリーホールなどで公演を行った。


トラック1の「サロメ」はダイナミックレンジの大きな録音で、各楽器の定位は良く、音像は左右、奥行き方向に広い。スポットマイクを多用したと思われる録音で、各楽器の音をバランス良くミキシングしている。カスタネット、トライアングルの打楽器の音色も良く再現されており、特にバスドラムのパンチの利いた音が印象に残った。リファレンス音源としても使える、久々の優秀録音だと思う。録音場所はスイス、ジュネーブのビクトリア・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(479) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Smetana
Má vlast
LSO0516
Sir Colin Davis/London Symphony Orchestra
録音 2004年10月
LSO Live

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」

「わが祖国」は、スメタナの代表的な作品で、1874年から1879年にかけて作曲された6つの交響詩からなる連作交響詩。各楽曲の初演は1875年から1880年にかけて、別々に行われており、全6作通しての初演は1882年11月5日、プラハ国民劇場横のジョフィーン島にある会場において、アドルフ・チェフの指揮の下で行われた。この曲は、毎年行なわれるプラハの春音楽祭のオープニング曲として演奏されることが恒例になっている。第2曲の「ヴルタヴァ」は、「モルダウ」(独: Die Moldau、英: The Moldau)の名でも知られ、たびたび単独でも演奏される。演奏時間は約74分。

サー・コリン・デイヴィス(Sir Colin Rex Davis, 1927年9月~ 2013年4月)は、英国の指揮者。生まれた家が貧しく、指揮者になるためのピアノを買う金がなくて、まず一番安い楽器のクラリネットから始める。王立音楽大学で更にクラリネットを学ぶが、ピアノの演奏能力の欠如を理由に指揮法の履修は禁じられていた。しかし同級生とカルマー管弦楽団を結成し、しばしば指揮を執っていた。1952年にロイヤル・フェスティバル・ホールに勤め、1950年代後半からBBCスコティッシュ交響楽団を指揮する。1959年に病身のオットー・クレンペラーの代理でモーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を指揮して一躍名声を馳せる。1960年代にサドラーズ・ウェルズ・オペラやロンドン交響楽団、BBC交響楽団を指揮する。1971年にゲオルグ・ショルティの後任として、コヴェント・ガーデン王立歌劇場の首席指揮者に就任。1980年にナイトに叙される。その後は、バイエルン放送交響楽団首席指揮者、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団名誉指揮者などを歴任し、1995年に母国イギリスのロンドン交響楽団首席指揮者に就任した。2013年4月14日、病気のため85歳で死去。
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ロンドン交響楽団( London Symphony Orchestra,略称LSO)は、イギリスのプロのオーケストラのひとつ。ロンドンのオーケストラの中でも中心的存在で、本拠地は、1982年よりロンドンのバービカンセンター。1904年にクィーンズホール管弦楽団のメンバーを中心に、英国初の独立採算、自主運営のオーケストラとして発足。同年6月9日にクィーンズホールにおいて、ハンス・リヒターの指揮で第1回コンサートを開催した。その後、リヒターは首席指揮者に就任し、1911年にエドワード・エルガーにその座を譲るまで楽団の基礎を固める。ロイヤル・フィルとならび、「女王陛下のオーケストラ」としても知られ、名誉総裁にはエリザベス2世が就いている。主な歴代首席指揮者にアンドレ・プレヴィン(1968年~1979年)、 クラウディオ・アバド(1979年~1988年)、マイケル・ティルソン・トーマス(1987年~1995年)、 コリン・デイヴィス(1995年~2006年)。2007年から現在までヴァレリー・ゲルギエフが就いている。
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ライヴでのワンポイントマイクを中心とした録音と思われるが、特に金管が前に出たミキシングになっている。バービカンホールの豊かな残響を伴い、ホールトーンは良い。サラウンドスピーカには直接音もかなり入っている。

サラウンド・パーフォマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch