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SACDサラウンド・レビュー(513) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Roman
The 12 Flute Sonatas, Nos 1-5
BIS-2105 SACD
Dan Laurin(recorder)
Paradiso Musicale
録音 2013年10月,12月
BIS

フルートと通奏低音のためのソナタ集
ユーハン・ヘルミヒ・ルーマン:
・ソナタ第1番 ト長調BeRI 201
・ソナタ第2番 ニ長調BeRI 202
・ソナタ第3番 ハ短調BeRI 203
・ソナタ第4番 ト長調BeRI 204
・ソナタ第5番 ホ短調BeRI 205

ユーハン・ヘルミヒ・ルーマン(Johan Helmich Roman,1694年10月~1758年11月) ストックホルム生まれの作曲家で、宮廷楽長を務め、北欧では「スウェーデン音楽の父」や「スウェーデンのヘンデル」とも呼ばれ、18世紀スウェーデンの音楽界における重鎮であった。ロンドンに留学したルーマンはヘンデルにイタリア・バロック音楽の様式について薫陶を受けた記録も残されている。
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ダン・ラウリン(Dan Laurin,1960年~)はスウェーデン生まれのリコーダ奏者。オーデンセ音楽院、コペンハーゲン音楽院で学んだ。Drottningholm Baroque Ensemble、バッハ・コレギアム・ジャパンやベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの世界中の演奏団と共演している。ストックホルム王立音楽大学(Stockholm’s Royal University College of Music)のリコーダ教授。2011年にスェーデン王立音楽アカデミーより"Interpretation Prize" を受賞。
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パラディソ・ムジカーレ(Paradiso Musicale)はリコーダ奏者のダン・ラウリンが創設したバロックアンサンブル。リコーダ、チェロ(マッツ・オロフソン)、チェンバロ(アンナ・パラディーゾ)、バロック・ギター(ユーナス・ヌードベリ)
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リコーダ-のバックを受け持つ通奏低音だが、チェンバロが大きめの音量で、チェロ、バロック・ギターが控えめな音量でミキシングされている。ソナタ第1番、第5番の通奏低音はチェンバロ、チェロ、バロック・ギター。ソナタ第2番、第3番の通奏低音はチェンバロのみ、ソナタ第4番はチェンバロとチェロ。
録音場所はストックホルムに近いストックスンドの聖ペテロ教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

FOSTEX製FE103-solを使用したスピーカーボックスの自作(5) [オーディオ]

バッフルのスピカー用穴のテーパー加工
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塩ビ管VU65(呼び径65mm,外形76mm,近似内径71mm)をカットしました
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バスレフポート1 設計長49mm 塩ビ管カット34mm
バスレフポート2 設計長181mm 塩ビ管カット166mm

塩ビ管の板への接着はセメダインPM165R(木材、硬質プラスチック、コンクリート用)を使用しました。
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とりあえず、音だしをしてみました。
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低域が思ったようには出ていないようですが、女声ボーカルは濁りのないとてもクリアーな音でした。
吸音材の調整、バスレフポート長の調整でチューニングして特性のベストの状態を確認後に側板を接着し、ニス塗作業に移ります。
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FOSTEX製FE103-solを使用したスピーカーボックスの自作(4) [オーディオ]

木口のサンダーによる平面化を行い、木工用ボンドとハタガネを使用し、組み立て始めました。
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前回作ったD-55の組み立てには相当時間がかかりましたが、今回は簡単で、短時間で組み立てできました。

側面板の片方は初期のチューニングが終わるまでは接着しません。
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2枚のバッフルを接着後、ヤスリでスピーカー用の穴は内側に広がるように、バスレフポート用の穴は外側に広がるようにそれぞれテーパーをかけて整えます。

第2ダクトは完全固定せず、何種類かの長さを試聴比較して決定しようと思います。

塗装は透明ウレタンニス(油性)を2度塗り後、#400のサンドペーパーで研磨し、もう一度ニス塗り後、仕上げは水研ぎサンドペーパーの#1500で鏡面仕上げにしようと思います。

SACDサラウンド・レビュー(512) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Chabrier
Orchestral works
CHSA 5122
Neeme Järvi/Orchestre de la Suisse Romande
録音 2012年6月
Chandos

シャブリエ:管弦楽作品集
・楽しい行進曲
・歌劇「グヴァントリーヌ」 序曲
・ハバネラ(管弦楽版)
・狂詩曲「スペイン」
・ラメント
・気まぐれなブーレ(管弦楽版)
・田園組曲
・喜歌劇「エトワール」(抜粋)
・喜歌劇「いやいやながらの王様」(抜粋)

アレクシ=エマニュエル・シャブリエ(Alexis-Emmanuel Chabrier, 1841年1月~1894年9月)は、フランスの作曲家。幼い頃からピアノや作曲に興味を示し、とくにピアノの腕前は天才といわれるほどであった。しかし、父親の強い勧めによってパリで法律を学び、内務省に就職した。シャブリエは公務員生活を送る傍ら、フォーレやダンディら作曲家と親交を持ち、独学で作曲の勉強をつづけた。マネ、モネ、セザンヌら画家とも親しく、絵画の収集もしていたという。狂詩曲「スペイン」の作曲者としてよく知られる。シャブリエの本領が最も発揮された分野は、ピアノ音楽と考えられている。その和声は大胆で、音楽史的にもフォーレとともに、次世代のドビュッシー、ラヴェルへの橋渡しの役割を果たしている。
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ネーメ・ヤルヴィ(Neeme Jarvi,1937年~)エストニアのタリン生まれ。指揮者。タリン音楽学校で学んだ後レニングラード音楽院でエフゲニ・ムラヴィンスキーに師事。1963年、エストニア放送オーケストラの音楽監督になり、タリン室内管弦楽団を創立。エストニア歌劇場の首席指揮者を務め、1971年、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー指揮者コンクールで優勝。1980年に米国移住。1981年からスコットランド国立管弦楽団の音楽監督、1982年以降エーテボリ交響楽団の首席指揮者、1990年にはデトロイト交響楽団の音楽監督に就任。最近では2014年4月のN響定期公演に来日し、得意とするシベリウスの交響曲第2番やR.シュトラウスのバレエ音楽「ヨセフの伝説」、スヴェンセンの交響曲第2番といった珍しい作品を指揮した。
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スイス・ロマンド管弦楽団( L’Orchestre de la Suisse Romande)は1918年エルネスト・アンセルメによってジュネーブで結成された楽団。1938年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。アンセルメの指導のもとで繊細で透明な音質を特色とする独特の個性をもつ楽団に仕上げられた。1967年アンセルメの引退後,音楽監督に1970~1977年サヴァリッシュ,1978~1985年ホルスト・シュタイン、85~97年アルミン・ジョルダン、ファビオ・ルイジ、2005年より2012年までマレク・ヤノフスキが、2012年7月からはネーメ・ヤルヴィが就任し、2015年まで務める予定。2012/2013年のシーズンには山田和樹が首席客演指揮者になった。2014年7月に山田和樹と共に来日し、サントリーホールなどで公演を行った。
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ヴィクトリア・ホールの豊かな残響を伴い、ホールトーンは大変良い。1ポイントマイクがメインの録音と思われ、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。サラウンド・スピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

FOSTEX製FE103-solを使用したスピーカーボックスの自作(3) [オーディオ]

その後図面を変更し、バッフルの45°テーパー加工部の追加と3×6板の余材をぎりぎりまで使うように変更追加し、小型バスレフ用にも取れるようにしました。
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小型バスレフ用には底板の2枚だけは取れず、そのうちに近くのホームセンターで、MDFなどの板材を買ってきて、自分でカットしてみようと思います。

板のカットは新宿の東急ハンズに頼むことにし、事前に電話で3×6板15mm厚のシナ合板の在庫があることを確認し、先週に図面を持参し、カットの依頼をしてきました。カットには3日程かかり、昨日に送付されてきました。
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加工精度は±1mmですが、出来栄えは結構良かったです。木口もあまりざらつきはありませんでした。サンダーで木端を平にする程度で良さそうです。

SACDサラウンド・レビュー(511) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Serenades
CKD 287
Alexander Janiczek/Scottish Chamber Orchestra
録音 2006年6月
Linn Records

モーツァルト:
・行進曲 ニ長調 K. 189 (ヴァイオリンと管弦楽編)
・セレナード第3番 ニ長調 K. 185
・ロンド ハ長調 K. 373
・ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調 K. 261
・ロンド 変ロ長調 K. 269
・ディヴェルティメント 変ホ長調 K. 113

アレクサンダー・ヤニチェク(Alexander Janiczek)はポーランドとチェコの血を引く音楽一家に生まれのオーストリアのヴァイオリンニスト、指揮者。オーストリアのザルツブルグにあるモーツァルテームにてHelmut Zehetmair教授にヴァイオリンを学んだ。ハンガリー人の名ヴァイオリニストであったシャーンドル・ヴェーグが芸術監督をしていたカメラータ・ザルツブルクでコンサート・マスターを務めていた。現在ヨーロッパ室内管管弦楽団、カメラータ・ザルツブルクのゲスト・ディ レクターとしても活躍している。
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スコットランド室内管弦楽団(Scottish Chamber Orchestra)は、イギリス・スコットランドのエディンバラを本拠地とする室内オーケストラである。 1974年に設立。エディンバラのクィーンズホールを拠点としてスコットランド地方で活動しており、エディンバラ国際音楽祭でも活躍している。 主要な首席指揮者として、ユッカ=ペッカ・サラステ、アイヴィー・ボルトン、ヨゼフ・スヴェンセン(現名誉指揮者)らが務め、桂冠指揮者チャールズ・マッケラス(2010年7月亡)も頻繁に客演していた。2007年よりオラリ・エルツ(Olari Elts)が首席客演指揮者に就任し、2009年からは首席指揮者にロビン・ティチアーティ(Robin Ticciati)が就任している。
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高域弦の伸びは有るが、中低域弦の響きの豊かさが少しもの足りない。トラック9のロンドではヤニチェクの奏でるカデンツァの音がなかなか良い。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。録音場所はエジンバラのGreyfriars Kirk

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(510) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Shostakovich
Cello Concerto No. 2
CCS SA 25308
Pieter Wispelwey (cello)
Jurjen Hempel/Sinfonietta Cracovia
録音 2006年9月
    2007年12月
Channel Classics

ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番ト短調Op.126
ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番Op.87

ピーター・ウィスペルウェイ(Pieter Wispelwey,1962年9月~)はオランダのハールレム生まれのチェリスト。アンナー・ビルスマに師事した後、アメリカにてポール・カッツ、イギリスにてウィリアム・プーリスに学ぶ。1985年、オランダで最も将来性のある演奏家に2年に一度与えられるエリザベス・エヴァーツ賞を、92年にはオランダ最高のオランダ音楽賞を受賞。 使用楽器は、1760年製のチェロ「Giovanni Battista Guadagnini」、および1710年製のバロック・チェロ「Rombouts」。
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ユルイェン・ヘンペル(Jurjen Hempel,1961年~)はオランダの指揮者。ユトレヒト音楽院にて指揮法をデイビット·ポーチェリン(David Porcelijn)やケネス·モンゴメリー(Kenneth Montgomery)に師事。音楽院での研修中にすでにエド・デ・ワールト、ハンス・フォンクに招かれて指揮を経験した。又、小澤征爾の推薦を受けタングルウッドで指揮のクラスを受講。
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シンフォニエッタ・クラコヴィア(Sinfonietta Cracovia)は1994年、ロバート・カバラによって結成されたポーランドのオーケストラ。トップレベルの若手演奏家によって構成されるこの楽団は近年ヨーロッパを代表するオーケストラの一つと言われている。クラクフ市長の支援により市の文化機関となった。傑出したアーティストとの共演も多く、ロリン・マゼール、ヴァレリー・ゲルギエフなどと共演している。今までにヨーロッパとアメリカにおいて40回にも及ぶ公演を成功させ、ドイツ・グラモフォンレーベルでレコーディングも行っている。またベルリン・フィルハーモニー・ホール、コンツェルトハウスをはじめヨーロッパの一流ホールでの公演により、国際的な知名度を得た。テレビ番組にも多数出演しており、特に2007年にエミー賞を受賞したホロコーストを題材とした映画の中で、アウシュビッツで演奏し世界の注目を集めた。
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チェロ協奏曲の冒頭ではソロのチェロの低弦の重厚な響きが印象に残った。ブリテンの無伴奏チェロ組曲ではウィスペルウェイの技巧が偉観なく発揮されており、指が弦を擦る精細な音までとらえている。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられているが、直接音も拾っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(509) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Prokofiev
Symphony No.5, Scythian Suite
BIS-2124 SACD
Andrew Litton/Bergen Philharmonic Orchestra
録音 2014年1月,6月
BIS

プロコフィエフ:
・交響曲第5番変ロ長調Op.100
・スキタイ組曲「アラとロリー」Op.20

交響曲第5番はプロコフィエフの作品の中でも最も人気のある作品のひとつである。作曲は1944年に、モスクワ郊外のイヴァノヴォにある作曲家たちの山荘で一気呵成に行われ、わずか1ヶ月あまりでピアノ・スコアが書かれ、さらに続く1ヶ月でオーケストラのスコアが完成されたという。初演は1945年1月13日、モスクワのモスクワ音楽院大ホールにて、プロコフィエフ自身の指揮とモスクワ国立交響楽団の演奏で行われ、ソヴィエト全域にわたってラジオで中継された。4楽章から成り、演奏時間は約45分。

スキタイ組曲「アラとロリー」はプロコフィエフの管弦楽曲。1916年にまとめられ、同年1月29日に作曲者自身の指揮によってペトログラード(現サンクトペテルブルク)で初演された。当初はバレエ音楽として作曲されたが、後で演奏会用の管弦楽組曲(スキタイ組曲)に書き直された。4楽章から成り、演奏時間は約20分

アンドルー・リットン(Andrew Litton, 1959年~ )はアメリカ合衆国の指揮者。1992年よりダラス交響楽団の音楽監督に就任(2006年に任期満了)。シモーネ・ヤングの後を継いで2003年よりノルウェーのベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督兼首席指揮者に就任。
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ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団(Bergen Philharmonic Orchestra)は、ノルウェーの都市ベルゲンに本拠を置くオーケストラである。1765年に音楽協会「ハーモニエン」(Musikselskabet Harmonien)として設立。1983年に現在名になる。歴代の指揮者として、エドヴァルト・グリーグ、カルステン・アンデルセン、アルド・チェッカート、ドミトリー・キタエンコ、シモーネ・ヤングらが務めた。2003年から現在までアンドルー・リットン(Andrew Litton)が首席指揮者兼芸術顧問を務めている。
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リットンとベルゲン・フィルハーモニー同じ組み合わせの第3弾(プロコフィエフの6番)に続くアルバム

グリーグ・ホールの適度な残響を伴い、ホールトーンは良く、音場は左右、奥行き方向にも広がっている。1ポイントマイクを中心に、スポットマイクを多用したと思われる録音で各楽器の音のバランスは良くミキシングされている。トラック6のスキタイ組曲はダイナミックレンジが大きい。サラウンドスピーカーからの音は、アンビエンスがメインで、低めに抑えられている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

FOSTEX製FE103-solを使用したスピーカーボックスの自作(2) [オーディオ]

先月のうちにFostexから直送されてきていたのですが、設計が滞っていて、やっと板取図と構造図を描いてみました。
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前の設計案でスタガード・デュアル・バックロードホーンも検討していましたが、結局ダブルバスレフにすることにしました。

当初からの変更は、バッフルを2枚重ねにし、補強することにより、奥行きが250mmから265mmになることと、バスレフダクトを円筒にしたことです。

                      構造図
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                      板取図
FE103-sol_ダブルバスレフ板取り図.png


ダクトは塩ビ管VU65を使用しようと思います。
板のカットをどこに頼もうか思案中です。

SACDサラウンド・レビュー(508) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
Complete Piano Works Vol. 13
BIS-1892 SACD
Ronald Brautigam(fortepiano)
録音 2013年8月
BIS

ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.13
・ロンド ハ長調 WoO.48
・ロンド イ長調 WoO.49
・ロンド 変ロ長調 Kinsky-Halm Anh.6
・ロンド ハ長調 Op.51-1
・ロンド ト長調 Op.51-2
・ロンド・ア・カプリッチョ「失くした小銭への怒り」Op.129
・エコセーズ 変ホ長調 WoO.86
・6つのエコセーズ WoO.83
・アンダンテ「アンダンテ・ファヴォリ」 ヘ長調 WoO.57
・幻想曲 Op.77
・ポロネーズ ハ長調 Op.89
・エリーゼのために(1822年版)
・最後の楽想 ハ長調(アンダンテ・マエストーソ)(1826)

ロナルド・ブラウティハム(Ronald Brautigam,1954年10月~)はブラウティガムと呼ばれることもある。オランダの主要なピアノ演奏家の一人。アムステルダムに生まれ、スウェーリンク音楽院でヤン・ウィーンに師事。その後、ルドルフ ・ ゼルキンについてアムステルダム、ロンドン、アメリカ合衆国で学んだ。1984 年にオランダの権威ある音楽賞のNederlandse Muziekprijsを受賞した。リッカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、ベルナルド・ハイティンク、フランス・ブリュッヘン、フィリップ・ヘレヴェッヘ、クリストファー・ホグウッド、アンドルー・パロット、ブルーノ・ワイルなどの著名な指揮者のもと、主要なヨーロッパのオーケストラと定期的に共演している。
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このアルバムには2台のフォルテ・ピアノのレプリカが使用されている。モダン・ピアノと同じく弦をハンマーで叩いて音を出すピアノだが、それぞれの音色は全く異なっている。
トラック1~8にはフットペダルなしのフォルテ・ピアノ(PAUL McNULTY 社2012年製,A. Walter und Sohn, ca. 1805のレプリカ)が使用されている。こちらは、モーツァルトの時代に使われた、室内で弾くのに適した音量の少ないタイプ。
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トラック9~13にはペダル付フォルテ・ピアノ(PAUL McNULTY 社2012年製after Graf op. 318, ca. 1819のレプリカ)を使用。こちらの音はモダン・ピアノに近く、力強い音が出せるタイプ。
after Graf op. 318, ca. 1819.jpg


録音場所はエステローケル教会、スウェーデン

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(507) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Tchaikovsky
String Quartets Vol. 1
903 1575-6
Utrecht String Quartet
録音  2008年9月
     2009年2月
MDG

チャイコフスキー:
・弦楽四重奏曲第1番ニ長調Op.11
・弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.22

弦楽四重奏曲第1番は、1871年2月に作曲された弦楽四重奏曲である。4楽章から成り、2楽章冒頭の旋律は「アンダンテ・カンタービレ」と呼ばれ有名で、ムード音楽などにも編曲されることがある。友人である植物学者のセルゲイ・ラチンスキーに献呈された。演奏時間は30分ほど

弦楽四重奏曲第2番は、1874年に作曲され、有名な第1番の影に隠れてあまり知られていないが、ロシアでは比較的ポピュラーであり、チャイコフスキー自身もこの作品に自信をもっていたという。コンスタンチン・ニコラエヴィチ大公に献呈された。4楽章から成り、演奏時間は約36分

ユトレヒト弦楽四重奏団(Utrecht String Quartet)は1985年に結成されたオランダ、ユトレヒトを拠点とする弦楽四重奏団。2000年にロンドン、ウィグモア・ホールでデヴューし、2003年には同じくロンドンのコンウェイホールでも演奏会を開き、それ以来、ロンドンの定期的なゲストとなっている。CDリリースも積極的に進めており、ヨーロッパの音楽誌で高い評価を得ている。グラズノフやアルトゥール・ルリエ一、ロジー・ヴェルゼイム、グレチャニコフなどロシアの珍しい作曲家の曲を大量にリリースしている。
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Vnの高域の伸びは感じられるが、中低域弦の響きの豊かさがあまり感じられない。各楽器の定位は良いが、1stVnが少し前に出たように聞こえる。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられているが、直接音がかなり入っている。録音場所はハノーファ近郊のマリエンミュンスター修道院(Abtei Marienmünster)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5.1ch(2+2+2方式)

SACDサラウンド・レビュー(506) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bottesini
Capriccio di Bravura
CCS SA 32612
Rick Stotijn (double bass)
Liza Ferschtman (violin)
Monika Leskovar (cello)
Christianne Stotijn (mezzo soprano)
Hans Eijsackers (piano)
Candida Thompson/Amsterdam Sinfonietta
録音 2010年11月
    2011年6月,10月
Channel Classics

ボッテシーニ:
・グランド・デュオ・コンチェルタンテ イ長調
・演奏会用アレグロ「メンデルスゾーン風」
・愛しの唇(ユヌ・ブシェ・エイメ)
・カプリッチョ・ディ・ブラヴーラ イ長調
・ベッリーニの歌劇「清教徒」の主題によるデュオ・コンチェルタンテ

ジョヴァンニ・ボッテシーニ(Giovanni Bottesini, 1821年12月~1889年7月)は、イタリアのコントラバス奏者、作曲家、指揮者である。その卓越した技巧から「コントラバスのパガニーニ」の異名をとった。父親は卓越したクラリネット奏者であり、また作曲家でもあったという。その父から音楽の基礎を学び、11歳までには合唱団で歌い、ティンパニを地元ソチアーレ歌劇場の一員として演奏し、そしてヴァイオリンを公開で演奏するまでになった。しかし、裕福でない家庭に育った彼はミラノ音楽院で奨学金を得るため、やむなく枠が空いていたコントラバスを専攻することに変更せざるを得なかった。音楽院ではルイージ・ロッシに師事し、1年後には彼は優等卒業賞金300フランを得て卒業した。この賞金でボッテジーニはカルロ・ジュゼッペ・テストーレの名器を購入、「コントラバスのパガニーニ」のキャリアが開始された。2つのコントラバス協奏曲をはじめ多数の独奏コントラバスのための作品を残した。
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リック・ストーティン(Rick Stotijn)はオランダのコントラバス奏者。8歳のときから最初の音楽教育を受けた。アムステルダム音楽院にて父親のPeter Stotijnから指導を受け、優秀な成績で卒業。その後フライブルク音楽大学にてBozo Paradzikに師事。Princess Christina Competitionで優勝。才能ある若手音楽家に贈られる2013 the Netherlands Music Prizeを受賞。アムステルダム・シンフォニエッタとスウェーデン放送管で首席奏者を務める。またロイヤル・コンセルトヘボウ管、マーラー室内管、ベルリン放送響、ロンドン響には客演首席奏者として招かれるなど、コントラバス界のトップ・プレーヤーの1人として大活躍中。
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カンディダ・トンプソン(Candida Thompson,1967年10月~) イギリスのグラスゴー出身の女性ヴァイオリニスト、指揮者。ロンドンのギルドホール音楽演劇学校(Guildhall School of Music and Drama)にてデーヴィド・タケノ(David Takeno)に師事し、ヴァイオリンのソリストのディプロマを獲得。引き続きカナダのバンフ芸術センター(Banff Centre for the Arts)にて学んだ。ベルグラード国際青年音楽コンクール(Jeunesses Musicales in Belgrade)を含め数々のコンクールで優勝。その後、ヨーロッパ、アメリカはじめ多くの国々でソロ活動を実施。ピアニストのPaolo Giacometti 、チェリストのXenia Jancovic とHamlet Piano Trioを結成。1995年よりアムステルダム・シンフォニエッタのコンサート・ミストレスに、2003年からは芸術監督に就任。
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リザ・フェルシュトマン(Liza Ferschtman, 1979年~)はオランダ生まれのヴァイオリニスト。ロシア系の家庭に生まれ、父はチェリストのドミトリー・フェルシュトマン、母はピアニストのミラ・パスラウスカヤ。ハーグの王立音楽院と、フィラデルフィアの力一チス音楽院で学んでいる。2006年、オランダで最も権威あるオランダ音楽賞を受賞。
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モニカ・レスコヴァル(Monika Leskovar,1981年~)はクロアチア出身のチェリスト。1995年に14歳のとき仙台で開催された第2回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門で優勝。1997年パリで開催されたロストロポーヴィチ国際チェロコンクール第3位。1999年ミラノで開催された Roberto Caruana competition で優勝。
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アムステルダム・シンフォニエッタ(Amsterdam Sinfonietta)はオランダのアムステルダムを本拠地とするオーケストラ。レフ・マルキスによって創設され、彼が芸術監督を1997年まで務めた。その後、ピーター・ウンジャン(Peter Oundjian )が1998年から2003年まで、2003年からは女性ヴァイオリンニストのカンディダ・トンプソン(Candida Thompson)が芸術監督を務めている。
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トラック1のコントラバスとヴァイオリンの二重協奏曲ではコントラバスの低域弦の重厚な響きがなかなか良い。トラック2,5はコントラバスを含む弦楽六重奏曲、トラック3,4はコントラバスとピアノの組み合わせにメゾソプラノの歌が加わる。トラック6はコントラバスとチェロの二重協奏曲。サラウンドスピーカーからの音は直接音がかなり入っている。

サラウンドパフォーマンス  ☆☆☆
音質               ☆☆☆☆
チャンネル           5ch

SACDサラウンド・レビュー(505) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Weinberg,Britten
Violin Concertos
CC 72627
Linus Roth(violin)
Mihkel Kutson/Deutsches Symphonie-Orchester, Berlin
録音 2013年8月
Challenge Classics

ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 Op.15
ヴァインベルグ:ヴァイオリン協奏曲 Op.67

リナス・ロス(Linus Roth ,1977年5月~)ドイツ、ラーベンスブルク生まれ。6歳から音楽の勉強を始める。1993年よりザハール・ブロンに師事し、リューベック音楽大学で芸術ディプロマを獲得。アンネ=ゾフィー・ムター財団のスカラーシップを受けてもいる。ノヴォシビルスク国際ヴァイオリン・コンクールで第1位,ヨーゼフ・シゲティ国際コンクールで第2位,ドイツ音楽コンクールで第1位といったコンクール歴を有し,2006年にEMIからリリースしたデビューCDがドイツのEcho Klassik Awardを受賞。2012年からはアウグスブルクの大学の「レオポルト・モーツァルト・センター」で教授を務めている。1997年以来、ドイツの音楽財団(L-銀行バーデン=ヴュルテンベルク州)よりDancla Stradivari 1703を借与されている。
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ミケル・キュトソン(Mihkel Kutson ,1971年~)はエストニア生まれの指揮者。エストニア音楽アカデミー、ハンブルク音楽大学で学ぶ。指揮をクラウスペーター教授に師事。1999年より2004年まで、エストニアのタルトゥ歌劇場および同交響楽団の音楽監督及び首席指揮者を務める。2006年ドイツ指揮者賞を受賞し、ドイツ音楽界でも魅力的な指揮者として注目されている。2001年ハノーファー歌劇場で「ボエーム」を指揮しドイツデビューを果たし、ただちに同シーズンの最初の音楽監督として迎えられ、200を超えるオペラを指揮した。2008年より2012年までシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州立劇場および同交響楽団の音楽監督を務め、2012/2013シーズンよりクレフェルトとメンシェングラートバッハの歌劇場の音楽監督を務めている。
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ベルリン・ドイツ交響楽団(独: Deutsches Symphonie-Orchester Berlin 略称:DSO)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。1946年、西ベルリンのアメリカ軍占領地区放送局(英: Radio In the American Sector,独: Rundfunk im amerikanischen Sektor, 通称:RIAS)のオーケストラ(独:RIAS-Symphonie-Orchester)として設立された。1956年にはベルリン放送交響楽団(独:Radio-Symphonie-Orchester Berlin, 英:Berlin Radio Symphony Orchestra)と改称した。歴代の首席指揮者はフェレンツ・フリッチャイ、ロリン・マゼール、リッカルド・シャイー、ウラディーミル・アシュケナージ、ケント・ナガノ、インゴ・メッツマッハー。2012年からはトゥガン・ソヒエフが務めている。
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ソロのヴァイオリン(ストラディバリウスDancla)はあまり前に出ることがなく、バックのオーケストラとのバランスは良い。ヴァインベルグのVnコンチェルト2楽章ではバックの低域弦のピッツィカート音の響きが良い。バックの各楽器にはスポットマイクを多用したと思われるミキシングになっている。録音場所はベルリン、イエス・キリスト教会でのセッション

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(504) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Elgar
Symphony No. 3
CHSA 5057
Adrian Partington Singers
Richard Hickox/BBC National Orchestra of Wales
録音 2007年4月
Chandos

エルガー:
・交響曲第3番 Op. 88(ペイン補筆完成版)
・「過ぎ去りしあまた誠の王女たち」(合唱と管弦楽編)
・行進曲「威風堂々」 Op. 39 - 第6番(ペイン補筆完成版)

交響曲第3番はエルガーが1932年より英国放送協会(BBC)により委託され作曲を開始するも、彼の死によって未完となった作品。「誰も手を付けてはならない」という言葉を残してこの世を去ったエルガーであったが、その死から数十年経てBBCの委嘱を受けたイギリスの作曲家アンソニー・ペインが補筆し1997年に完成させた。

行進曲「威風堂々」 第6番は1934年のエルガーの死後、スケッチのみの状態で見つかった未完の作品で、アンソニー・ペインにより補筆された。補筆は1996年に大英図書館で発見された主要主題を含む草稿と、大英図書館所蔵の手稿譜を元に、2005年から2006年にかけて行われた。

リチャード・ヒコックス (Richard Hickox,1948年3月~2008年11月)は、イギリスの指揮者、合唱指揮者。ロンドンの王立音楽院やケンブリッジ大学で学ぶ。1971年にシティ・オブ・ロンドン・シンフォニアとリチャード・ヒコックス・シンガーズを設立する。1976年からロンドン交響合唱団の指揮者を務める傍ら、1985年からはロンドン交響楽団の准客演指揮者も務めた。また1990年にサイモン・スタンデイジと共同でオリジナル楽器使用のコレギウム・ムジクム90を設立した。バロックから現代音楽に至る幅広いレパートリーを誇るが、特にシャンドス・レーベルを中心としたイギリス人作曲家作品のレコーディングは高く評価されており、フランク・ブリッジ、エドマンド・ラッブラ、レノックス・バークリーなどのオーケストラ作品の録音がある。このほかEMIやデッカ・レコードにも多数録音を残した。2008年11月23日にスウォンジーのブラングィン・ホールでグスターヴ・ホルストの声楽作品を録音している際に心臓発作を起こし、そのまま急逝した。
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BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団(BBC National Orchestra of Wales)は、イギリス・ウェールズの首都カーディフを本拠地とする、英国放送協会(BBC)傘下のオーケストラの一つである。1928年にカーディフ・ステーション管弦楽団(Cardiff Station Orchestra)として設立された。当時は2管編成にも満たない規模だった。1936年にBBCウェールズ管弦楽団(BBC Welsh Orchestra)に改組された。1974年にBBCウェールズ交響楽団に改名、1993年に現在の名称になった。1987年に尾高忠明が首席指揮者に就任後、編成を拡大した。またBBCプロムスに参加、シャンドス、ニンバス、BISレーベルにレコーディングを行う。1996年以降、マーク・ウィッグルスワース、リチャード・ヒコックス、ティエリー・フィッシャー、 トーマス・センデゴーが首席指揮者となり、尾高は桂冠指揮者を務めている。
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ホールの適度な残響を伴い、音像は左右、奥行き方向にも広がっており、サラウンド感は良い。1ポイントマイクがメインの録音と思われるが、高域弦の音の伸びも良い。交響曲第3番の4楽章はダイナミックレンジは大きく、金管の響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。「過ぎ去りしあまた誠の王女たち」にはエイドリアン・パーティントン・シンガーズ(Adrian Partington Singers)の合唱が入る。録音場所はイギリス、ウェールズ、スウォンジー、ブラングィン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(503) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Handel
Piano Concertos 13-16
777 854-2
Matthias Kirschnereit(piano)
Lavard Skou Larsen/Kammerakademie Neuss
録音 2013年11月
CPO

ヘンデル:ピアノ協奏曲集(原曲…オルガン協奏曲)
・ピアノ協奏曲第13番 ヘ長調 「カッコーとナイチンゲール」 HWV 295
・ピアノ協奏曲第14番 イ長調 HWV 296a
・ピアノ協奏曲第15番 ニ短調 HWV 304
・ピアノ協奏曲 ヘ長調 HWV 305a

マティアス・キルシュネライト(Matthias Kirschnereit,1962年~)ドイツのピアニスト、大学教授。ヴェストファーレンに生まれ、アラウ、マイセンベルク、ゲルバー、ペライアらに師事。1987年ボン、ドイツ音楽コンクール優勝、ゲザ・アンダ国際コンクール入賞。その後は世界各国のフェスティヴァルなどにレギュラー出演している。室内楽でも非凡な才能を発揮しており、テツラフ等とのデュオやトリオの演奏で幅広く活動。後進の指導にも大変熱心で、1997年以来、ロストック音楽演劇大学(Hochschule für Musik und Theater Rostock)のピアノ科教授を務めるほか、日本でも毎年、マスタークラス&コンサートを開催、その熱のこもった講義は大変好評を博している。
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ラヴァー・スコウ=ラーセン(Lavard Skou-Larsen ,1962年~)ブラジルのポルトアレグレ生まれの指揮者、ヴァイオリン奏者。1966年家族と共にヨーロッパに移住し、ウィーン国立音楽院にてエルンスト・モラヴェッツ教授に師事。14歳でオーストリアのザルツブルグのモーツァルテーム音楽大学の入学を許可され、1983年優等でディプロマを獲得。1983年から1986年までシャンードル・ヴェーグ(Sándor Végh)率いるカメラータ・アカデミカ(Camerata Academica)に参加。1991年からはザルツブルグ・チェンバー・ソロイスツ(Salzburg Chamber Soloists)のソロ奏者、指揮者としても活躍。
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ノイス・ドイツ室内アカデミー(Deutsche Kammerakademie Neuss)はドイツのライン川を挟みデュッセルドルフと接したノルトライン=ヴェストファーレン州の都市ノイス(Neuss)を拠点とする室内管弦楽団。演奏はバロックから現代音楽までと幅広い。現在の音楽監督にはラヴァー・スコウ=ラーセンが就いている。
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同じキルシュネライトとラーセンのコンビによるヘンデルのオルガン協奏曲Op.4のモダンピアノ版で777 837-2に続くアルバム。
スポットマイクをオンマイク気味でとらえたピアノの音はナチュラルな響きをしている。高域弦は硬質な音にならず、伸びが有る。中低域弦は豊かというほどでないが、適度な響きを伴っている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメインだが、直接音も拾っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch