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SACDサラウンド・レビュー(576) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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CPE Bach
Symphonies & Concertos
LWC1038
Alfredo Bernardini (Oboe)
Christian Kjos (Harpsichord)
Barokkanerne
録音 2012年4月
Lawo Classics

C.P.E.バッハ:交響曲&協奏曲集
・交響曲ホ短調 WQ.178
・オーボエ協奏曲変ホ長調 WQ.165
・チェンバロ協奏曲ニ短調 WQ.17
・交響曲ニ長調 WQ.183/1

アルフレード・ベルナルディーニ(Alfredo Bernardini,1961年~)はイタリア、ローマ生まれのバロック・オーボエ奏者。1981年にオランダに移住。ハーグ王立音楽院(Koninklijk Conservatorium Den Haag)にてソリストとしてのディプロマを獲得。1989年アンサンブル・ゼフィロを創設。古楽界有数のバロック・オーボエ奏者と言われている。オランダ・アムステルダム芸術学校教授、スペイン・カタルーニャ高等音楽院元教授。
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クリスティアン・ショス(Christian Kjos)はノルウェーのチェンバロ奏者。8歳からピアノを習い始め、その後オルガン演奏も習得。王立オスロ音楽アカデミー(Academy of Music in Oslo)にてチェンバロ演奏を学び2003年卒業。バーセル・スコラ・カントルムにてチェンバロと通奏低音をJesper Christensenに師事し、2006年にディプロマを獲得。イギリスの古楽奏者グループ、アンサンブル・メリディアーナ(Ensemble Meridiana)のメンバー。ヨーロピアン・ユニオン・バロック・オーケストラ(EUBO)にも参加している。
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バロッカネルネ(Barokkanerne)ノルウェー、オスロに1989年に設立された古楽器アンサンブル。
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バロッカネルネのラウォー(LAWO)デビュー・アルバム。
Lawo Classicsはノルウェーの新興レーベルで、音質が優れていることで知られている。

ピリオド楽器による演奏だが、高域弦は音の伸びがあり、低域弦も豊かな響きを伴っている。チェンバロ協奏曲ではソロのチェンバロはバックの演奏との音のバランスも良く倍音の響きが美しい。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。録音場所は、ノルウェー、フレドリクスタ(Fredriskstad)のOstre Fredriskstad Church

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(575) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
Complete Piano Works Vol. 6
BIS-SACD-1573
Ronald Brautigam (fortepiano)
録音 2007年8月
BIS

ベートーヴェン:ピアノ作品全集 6
・ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」 Op. 53
・ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 Op. 54
・ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 「熱情」 Op. 57
・ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 「テレーゼ」 Op. 78
・ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 Op. 79

ロナルド・ブラウティハム(Ronald Brautigam,1954年10月~)はブラウティガムと呼ばれることもある。オランダの主要なピアノ演奏家の一人。アムステルダムに生まれ、スウェーリンク音楽院でヤン・ウィーンに師事。その後、ルドルフ ・ ゼルキンについてアムステルダム、ロンドン、アメリカ合衆国で学んだ。1984 年にオランダの権威ある音楽賞のNederlandse Muziekprijsを受賞した。リッカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、ベルナルド・ハイティンク、フランス・ブリュッヘン、フィリップ・ヘレヴェッヘ、クリストファー・ホグウッド、アンドルー・パロット、ブルーノ・ワイルなどの著名な指揮者のもと、主要なヨーロッパのオーケストラと定期的に共演している。
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ベートーヴェンのピアノ・ソナタの中で中期の作品は、使用するピアノがフランス、エラール製の68鍵のものを意識して作曲されたものらしいが、このアルバムではPaul McNulty社2007年製のフォルテピアノ(CC - f4 after Graf op. 318, ca. 1819のレプリカ)を使用している。
CC - f4 after Graf op. 318, ca. 1819.jpg


フォルテピアノでのベートーヴェンのピアノ・ソナタを初めて聴いたが、やわらかな音で今まで聴いていたモダンピアノとは違った新鮮さを感じた。オフマイク気味のセッティングと思われる。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音がメイン。録音場所はエステローケル教会、スウェーデン

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(574) [サラウンド・サウンド・レビュー]

The Proud Bassoon.jpg
The Proud Bassoon
CKD 435
Peter Whelan(bassoon)
Ensemble Marsyas
録音 2012年9月
Linn Records

バロック・バスーンと通奏低音のためのヴィルトゥオーゾ作品集
ジャン=フィリップ・ラモー:
・歌劇「優雅なインドの国々」 - 未開人(室内アンサンブル編)
・歌劇「優雅なインドの国々」 - タンブーラン(室内アンサンブル編)
作曲者不詳:優しい歌~またはよく知られた歌
ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ:
・チェロ・ソナタ ト長調 Op. 50, No. 2
・ファゴット・ソナタ ホ短調 Op. 50, No. 1
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:ファゴット・ソナタ ハ長調 FaWV N:C 1
フランソワ・クープラン:趣味の融合 コンセール第13番 ト長調
ゲオルク・フィリップ・テレマン:忠実な音楽の師 - リコーダー・ソナタ ヘ短調 TWV 41:f1
マシュー・デュボルク:デュブルグ氏によるアイリーン・アルーンの変奏曲

ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(Joseph Bodin de Boismortier,1689年12月~1755年10月)はフランス盛期バロック音楽の作曲家。器楽曲、カンタータ、オペラ・バレ、声楽曲と幅広いジャンルを手懸けただけでなく、庇護者なしで、新作の創作とその出版のみによって生計を立てることのできた、最初のフリーランスの作曲家である。ラモーと並んで、ロココ時代の音楽趣味を担った一人である。ボワモルティエは、イタリアのコンチェルト形式を消化した最初のフランス人作曲家である。フランス風の、独奏楽器を選択できる協奏曲を最初に作曲したのもボワモルティエである(《ヴィオロンセル、ヴィオールまたはバッソンのための協奏曲》1729年)。ボワモルティエは、フルートのために数多くの作品を作曲しただけでなく、フルート教則本も執筆した(ただし現在は散逸)。現在もしばしば演奏される作品は、《セレナーデ(またはサンフォニー)第2番 Deuxieme Serenade Ou Simphonie》である。
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ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(Johann Friedrich Fasch,1688年4月~1758年12月)はドイツ後期バロック音楽の作曲家。息子のカール・フリードリヒ・クリスティアンも音楽家になった。ブッテルシュテット出身。ヴァイセンフェルスで少年聖歌隊員を勤め、ライプツィヒの聖トーマス教会付属学校でヨハン・クーナウに音楽を師事し、コレギウム・ムジクムにも参加した。ドイツ全土で演奏旅行を行い、1714年にバイロイトの宮廷楽団にヴァイオリニストとして入団。グライツやルカヴェッツでも同様の地位を得た。1722年にツェルプストの宮廷楽長に就任し、没年までその地位にあった。現存する主要な作品にカンタータ、協奏曲、シンフォニア、室内楽などがある。その作品は存命中に一つも出版されず、声楽曲のほとんどと4つの歌劇は散逸している。とはいえ同時代人から高い評価を受けており、バッハはファッシュの多くの作品を写譜している。こんにちファッシュは、作曲様式から見て、バロック音楽と古典派音楽の橋渡しをした重要な作曲家として認識されている。
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ピーター・ウェラン(Peter Whelan)はイギリスのバスーン奏者。2008年よりスコットランド室内管弦樂団の首席バスーン奏者。管楽器系ピリオド・アンサンブルのアンサンブル・マルシュアス(Ensemble Marsyas)のメンバーの一人。
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アンサンブル・マルシュアス(Ensemble Marsyas)はスコットランドのエジンバラを拠点としている。2011年に結成された管楽器系ピリオド・アンサンブルでバロック・ヴァイオリン奏者のモニカ・ハジェットとも共演している。
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ファゴット、チェロ、トレボロ、チェンバロの組み合わせによる演奏だが、ファゴットがセンター左寄り、トレボロがセンター、チェロが右寄り、チェンバロがセンター奥に定位している。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音も含まれている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(573) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Prokofiev
Violin Sonatas
BIS-2032 SACD
Vadim Gluzman (violin)
Angela Yoffe (piano)
録音 2012年12月
BIS

セルゲイ・プロコフィエフ:
・ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op. 80
・ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op. 94bis
・バレエ音楽「ロメオとジュリエット」 Op. 64 (D. グリュネスによるヴァイオリンとピアノ編) (抜粋)

ワジム・グルズマン(Vadim Gluzman,1973年~)はウクライナ出身のイスラエル国籍のヴァイオリニスト。7歳からヴァイオリンを始め、1990年にはイスラエルに移住。ラトビアでRoman Sne、ロシアではイーゴリ・オイストラフの弟子のザハール・ブロン(Zakhar Bron)に、アメリカのジュリアード音楽院ではArkady Fominに師事した。 現在はアメリカ・ルーズベルト大学シカゴ校パフォーミングアーツ学校音楽院教授をも兼任している。使用楽器は、シカゴのストラディヴァリ協会の厚意により長期貸与された、レオポルド・アウアーが使用していた1690年製のストラディヴァリウス。
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アンジェラ・ヨッフェ(Angela Yoffe )はラトヴィア、リガ生まれのピアニスト。音楽を始めたのはイスラエルに移住後で、テルアヴィブ大学でピアノをVictor Dereviankoに師事。その後アメリカのサザンメソジスト大学(Southern Methodist University)で学ぶ。ジュリアード音楽院でヴァイオリンの伴奏助手を務めながらジョナサン・フェルドマン(Jonathan Feldman)に室内楽を師事。夫はワヴァイオリニストのディム・グルズマン
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ヴァイオリンはセンター、ピアノはセンターより少し右寄り奥に定位しているが、音のレベルはピアノとヴァイオリンがほぼ同じで、ピアノをもう少し抑えて、脇役にした方が良いように感じた。5chだがセンタースピーカーからの音は無い。録音場所はドイツ、ブレーメンのSendesaal

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(572) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Rossini
Complete Works for Piano Vol. 6
CCS SA 22705
Paolo Giacometti (piano)
録音 2004年10月
Channel Classics

ロッシーニ:ピアノ作品全集Vol.6
・「老年のいたずら」第7巻
・「草葺き小屋のアルバム」~Un cauchemar
・中国の単旋律聖歌
・びっこのワルツ
・フィレンツェの思い出
・行進曲
・「老年のいたずら」第8巻「館のアルバム」から旧体制の見本
・ 悲嘆(Un regret、Un espoir)
・だったんボレロ

パオロ・ジャコメッティ(Paolo Giacometti, 1970年~)はイタリア、ミラノ生まれのピアニスト。幼少期よりオランダに移り住み、アムステルダム・スヴェーリンク音楽院に進む。同音楽院ではヤン・ワインに師事し、首席で卒業。さらに音楽を学ぶ過程で、ジェルギー・シェベックから多大な影響とインスピレーションを受けた。オランダ国内、および国際コンクールで、数々の賞を受賞。現在、ユトレヒト音楽院のピアノ科教授として、後進の指導にも熱意を注いでいる。ピリオド楽器とモダン楽器の両方を弾きこなし、ソロ・ピアニストとしても、また室内楽のメンバーとしても、世界の舞台で活躍している。
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1998年にスタートしたジャコメッティによるロッシーニのピアノ作品集全8巻中の第6巻。
教会での録音であるが、残響は少ない。1858年製のEdwin Beunkコレクション所蔵のクラヴィア、ERALDの響きは軟らかい。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音。録音場所はオランダ、デーヴェンター(Deventer)にあるドープスヘヅィンデ教会(Doopsgezinde Kerk)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(571) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Grieg
Cello sonata
BIS-2120 SACD
Andreas Brantelid (cello)
Christian Ihle Hadland (piano)
Lars Bjørnkjær (violin)
録音 2014年3月
BIS

グリーグ:
・チェロ・ソナタ イ短調Op.36
・間奏曲 イ短調EG.115
・アレグレット(ヴァイオリン・ソナタ第3番Op.45より第2楽章。グリーグ自身による編曲)
・アンダンテ・コン・モートEG.116
グレインジャー:スカンジナヴィア組曲(1902)
ニールセン:「頭を垂れよ、汝、花よ」Op.21-4

パーシー・オルドリッジ・グレインジャー(Percy Aldridge Grainger, 1882年7月~1961年2月)は、オーストラリア生まれのピアニスト、作曲家。メルボルン近郊のビクトリア州ブライトンで生まれ、ニューヨークで亡くなった。父親のジョン・H・グレインジャーは有名な建築家。1892年7月、10歳のグレインジャーはピアニストとしての最初の演奏会をメルボルンで開き、12歳の時には最初の演奏旅行に出ている。その後、1895年5月に母、ローズ・アニー・グレインジャー(Rose Annie)と共にドイツのフランクフルトへ赴き、ピアノ演奏と作曲を学ぶ。 1901年、19歳の彼は母とイギリスのロンドンへ渡り、そこで才能が開花した。1914年に32歳のグレインジャーはアメリカへ移住。1200曲以上の作品と編曲を残している。
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アンドレアス・ブランテリド(Andreas Brantelid,1987年10月~)スウェーデン人とデンマーク人の両親のもとにコペンハーゲン生まれのチェロ奏者。幼少期から父より手ほどきを受け、14歳のときコペンハーゲンでエルガーのチェロ協奏曲を王立デンマーク管弦楽団と演奏し協奏曲デビューし、以来、スカンジナビアの主要オーケストラにソリストとして出演。2006年にウィーンで開催されたユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャン・コンクールと2007年のパウロ国際チェロ・コンクールで優勝を果たす。2008年、若い才能ある演奏家に与えられるボルレッティ=ブイトーニ・トラストでフェローシップ賞を受賞。使用楽器はノルウェーのアート・コレクターからの貸与によるストラディヴァリウス1707年製「ボニ・へーガル」
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クリスチャン・イーレ・ハドラン(Christian Ihle Hadland,1983年~)は、ノルウェー南西部の都市、スタヴァンゲル出身のピアニスト。11歳でルーガラン音楽院に入学し、その後イジー・フリンカに教わってから、フリンカの弟子、オスロのアンスネスの下で学んだ。ソリストとしてノルウェー国内はもとより、ロンドン響、バイエルン放送響に客演、室内楽奏者としてトルルス・モルク、ラーシュ・アネシュ・トムテル、クレメンス・ハーゲン、クリスチャン・ポルテラ、ルネー・フレミングらと共演を重ねた。
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ラース・ビャアンケーア(Lars Bjørnkjær, 1968年~)はアメリカ、ロスアンジェルス生まれのヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンをTove Detrekôyに師事。13歳よりRoyal Conservatory of AarhusにてHenrik Sachsenskjold教授に師事した。スウェーデンの王立管弦楽団のコンサートマスター。
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チェロ・ソナタではチェロがセンター、ピアノはセンター奥寄りに定位しており、チェロの低域弦の響きが美しい。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(570) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Telemann
Overtures & oboe concertos
CC 72669
Vinciane Baudhuin(oboe)
Ewald Demeyere/Bach Concentus
録音 2013年9月,10月
Challenge Classics

G.P.テレマン:序曲&オーボエ協奏曲集
・序曲(組曲)「昔と今の諸国民」TWV55:G4
・オーボエ協奏曲 ハ短調TWV51:c2
・序曲(組曲)「ラ・ガイヤルド」TWV55:D13
・オーボエ協奏曲 ハ短調TWV51:c1
・フォルカー(民族)序曲(組曲)TWV55:B5

ヴァンシアーヌ・ボードウィン(Vinciane Baudhuin)はベルギーの女性オーボエ奏者。ブリュッセル王立音楽院にてパウル・ドンブレヒト(Paul Dombrecht)に師事。ダイアローグス四重奏団(Quatuor Dialogues)やバッハ・コンセントゥス(Bach Concentus)などのメンバー。クイケン率いるラ・プティット・バンドとカンタータ・シリーズの録音にも参加している。
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エーヴァルト・デメイエル(Ewald Demeyere,1974年~)はベルギー出身のチェンバリスト、指揮者。アントワープ音楽院にて、チェンバロをジョス・ファン・インマゼールに師事、同時に音楽理論も学ぶ。1997年に博士号を取得。その後アムステルダムにてグスタフ・レオンハルトに師事。2002年には、アントワープ音楽院にチェンバロの教授として招かれ、彼の前任者であるケネス・ギルバート、そしてジョス・ファン・インマゼ-ルと共にブレースハイス美術館で古楽器による演奏を行った。1994年からは、シギスヴァルド・クイケン率いるラ・プティット・バンドに参加し、イル・フォンダメントのメンバーとしても活躍。室内楽ではクイケン兄弟、ポール・ドンブレヒト、フランク・テウンス等と共演。2000年には、若手音楽家の賞を受賞。
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バッハ・コンセントゥス(Bach Concentus)は2007年にチェンバリストのエーヴァルト・デメイエル(Ewald Demeyere)によって設立された古楽アンサンブル。ピリオド楽器を使用し、バロックとバッハの時代の音楽に特化した演奏を行う。


高域弦はクリアな音をしており、高域の伸びが有る。低域弦は豊かな響きを伴っている。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(569) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Fröst and Friends
BIS-SACD-1823
Martin Fröst(clarinet)
Roland Pöntinen(piano)
Torleif Thedéen(cello)
Svante Henryson (cello,double bass)
Malena Ernman(mezzo soprano)
録音 2009年12月
BIS

クラリネット作品集
スクリャービン:5つの前奏曲 Op. 16 - 第1番 ロ長調(編曲:R. ポンティネン、M. フロスト)
J.S. バッハ:
・アヴェ・マリア(クラリネットとチェロ編)
・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001 第4楽章 プレスト(クラリネット編)
ブラームス:5つのリート Op. 105 第1曲 調べのように私を通り抜ける(クラリネットとチェロ編)
レッツ・ビー・ハッピー(編曲:M. フロスト)
リムスキー=コルサコフ::歌劇「皇帝サルタンの物語」 Op. 57 くまんばちの飛行(編曲:R. ポンティネン、M. フロスト)
クライスラー:愛の悲しみ(編曲:R. ポンティネン、M. フロスト)
アンドレ・メサジェ:コンクールのための独奏曲
ラフマニノフ:14の歌 Op. 34 第14曲 ヴォカリーズ ホ短調(編曲:L. ローズ)
ショパン:夜想曲第2番 変ホ長調 Op. 9 No. 2 (編曲:R. ポンティネン、M. フロスト)
シューマン:5つのリートと歌 Op. 127 - 第2曲 あなたの顔は(クラリネットとピアノ編)
ヴィットリオ・モンティ:チャールダーシュ(編曲:R. ポンティネン、M. フロスト)
アンデシュ・ヒルボリ:Pafagelsogonblick
マーティン・フレスト:即興曲(原曲:M. アーノルド)
チャーリー・チャップリン:モダン・タイムズ - スマイル(編曲:R. ポンティネン)
Goran Frost:カリンとマルティンのための婚礼ワルツ
スヴァンテ・ヘンリソン:オフ・ピステ
エデン・アーベ:ネイチャー・ボーイ(クラリネット、チェロとコントラバス編)

マルティン・フロスト(Martin Fröst,1970年~)はスウェーデン生まれのクラリネット奏者。1997年ジュネーブ国際コンクール優勝の他、受賞多数。ロイヤル・コンセルトヘボウ響、フランス国立管、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ウイーン響、ロスアンジェルス・フィルはじめとするオーケストラと共演。スウェーデンのモーラ冬季音楽祭、ノルウエーのスタヴァンゲル国際室内音楽祭の芸術監督を務める。2010年9月に来日し、N響、ネヴィルマリナーと共演し、最近では2015年1月にも来日し、武蔵野市民文化会館小ホールなどでリサイタルを行った。次回は2016年11月に来日予定。
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ローランド・ペンティネン(Roland Peter Pöntinen, 1963年5月~ )は、スウェーデンのピアニスト。父親はレニングラード(現サンクトペテルブルク)近郊イングリアの出身のフィン語話者で、ソ連からの亡命者であった。アドルフ・フレドリク音楽学校に学び、ストックホルム・スウェーデン王立音楽院にてアラン・グンナル・ハルハーゲンに師事。その後インディアナ大学ブルーミントン校に留学し、メナヘム・プレスラーやジェルジー・シェボク、エリザーベト・レオンスカヤに師事する。1981年にストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団と共演してデビューを果たし、その後欧米や韓国、南米、オーストラリアやニュージーランドの主要なオーケストラと共演してきた。レパートリーは幅広く、ソリストとしてショパン、サティ、スクリャービン、ラフマニノフ、シェーンベルク、ベルク、プーランクを、室内楽奏者としてシューマン、ブラームス、グリーグ、ヤナーチェク、シェーンベルク、ヴェーベルン、ヒンデミット、ショスタコーヴィチ、ジョリヴェ、トゥービン、シュニトケの作品を含めており、録音数も非常に多い。
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トラック3ではフロストの演奏技術がさえ、美しい響きを聴かせる。トラック6ではメゾソプラノとクラリネット、ピアノの組み合わせで「熊蜂の飛行」の珍しい演奏。サラウンドスピーカーにはアンビエンスな音も含まれている。


サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(568) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
Piano Trios
PTC 5186 071
Storioni Trio
録音 2004年9月
PentaTone Classics

L・V・ベートーヴェン:
・ピアノ三重奏曲第2番ト長調Op.1 No.2
・ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70 No.1「幽霊」

ピアノ三重奏曲第5番は、1808年にピアノソナタとして書き始められ、当初はルドルフ大公に献呈する予定であったが、エルデーディ伯爵夫人がピアノ三重奏曲の新作を熱心に依頼したために当初の計画を変更し、2曲のピアノ三重奏曲に変わったという。「幽霊」というタイトルは、ベートーヴェンがシェイクスピアの悲劇『マクベス』のために書いた魔女の宴会のシーンのスケッチをこの作品に流用しようとしたためといわれている。全3楽章からなり、演奏時間は約26分。

ストリオーニ三重奏団(Storioni Trio)は1995年創設のオランダの室内楽アンサンブル。メンバーはヴァイオリンのヴァウター・フォッセン(Wouter Vossen)、チェロのマーク・フォッセン(Marc Vossen )、ピアノの(Bart van de Roer)。アンサンブル名の「ストリオーニ」はヴァイオリンのヴァウター・フォッセンの使用するクレモナの名器、ローレンティウス・ストリオーニ(1794年製)が由来となっている。カーネギー・ホール(ウェイル・リサイタルホール)、コンセルトヘボウ、ウィグモア・ホール、および数々のヨーロッパの音楽祭に出演している。年に一度オランダのアイントホーフェンで開催される室内楽フェスティヴァルのストリオーニ・フェスティバルを主催している。
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ヴァイオリンは左、チェロは右、ピアノはセンターやや奥に定位している。マイクのセッティングがオフマイク気味でヴァイオリンの高域の伸び、チェロの低域の音の豊かさが物足りない。録音場所はオランダ、アインホーフェンのフリッツ・フィリップス・ミュージックセンター

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(567) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bach
Oboenwerke, Volume 3
CM 0012004
Alexei Utkin (oboe)
Hermitage Chamber Orchestra
録音 2003年12月
Caro Mitis

J.S.バッハ: オーボエのための作品全集VOL.3
・序曲(管弦楽組曲)第4番 ニ長調 BWV1069
・オーボエ協奏曲 ニ短調 BWV1059R
・序曲(管弦楽組曲)第2番 ロ短調 BWV1067 ~オーボエ独奏版(編曲:A.ウトキン)

アレクセイ・ウトキン(Alexei Utkin )はリトアニア生まれのオーボエ奏者、音楽監督。2000年にエルミタージュ室内管弦楽団を結成、2010年からモスクワ室内管弦楽団の音楽監督を務めている。モスクワ国立音楽院(Moscow State Conservatory)の教授にも就いている。
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エルミタージュ室内管弦楽団(Hermitage Chamber Orchestra)はオーボエ奏者のアレクセイ・ウトキンが2000年に結成した室内管弦楽団。若手の音楽家で構成され、モダン楽器を使用している。
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トラック6~8のオーボエ協奏曲ではオーボエとバックの演奏との音のバランスは良い。スタジオでの録音なので残響感は無いが音質的には好録音。ソロのオーボエ音はセンタースピーカーから大きめに出ており、サラウンドスピーカーらの音には直接音がかなり入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

BD-Audioサラウンド・レビュー(12) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Haydn
String Quartets Op. 20
B 187
Auryn Quartet
録音 2009年
Tacet

ハイドン:6つの弦楽四重奏曲 Op.20 「太陽四重奏曲」
・弦楽四重奏曲第31番 変ホ長調 No.1
・弦楽四重奏曲第32番 ハ長調 No.2
・弦楽四重奏曲第33番 ト短調 No.4
・弦楽四重奏曲第34番 ニ長調 No.3
・弦楽四重奏曲第35番 ヘ短調 No.6
・弦楽四重奏曲第36番 イ長調 No.5

ハイドンの作曲した6曲から成る弦楽四重奏曲Op.20は、太陽四重奏曲と呼ばれており、1772年に作曲され、初版は1774年頃パリシュヴァルディエール社より出版された。これら6曲は、アムステルダムのフンメル社から出版された版の表紙に、太陽の絵が描かれていたことから、「太陽四重奏曲」の呼び名で呼ばれている。ただし、他の出版譜には太陽の絵は無い。

アウリン弦楽四重奏団(Auryn Quartet)は1982年にドイツのケルンで結成された弦楽四重奏団。1982年にロンドン国際コンクール(London International Competition) 及びARDミュンヘン・コンクール(ARD Munich competition) にて1位を獲得。メンバーはヴァイオリンはMatthias Lingenfelder、Jens Oppermann、ヴィオラがStewart Eaton、チェロをAndreas Arndtが担当している。
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ドイツのTACETレーベルからもともとDVD-Aで発売されていたもの(TACET 0187-0)をメディアを変えてBlue-ray Audioで再発売したもので、第35番と第36番が新たに追加されている。TACETが得意とするReal Surround Sound方式で録音されており、1stヴァイオリンがフロント・レフト、2ndヴァイオリンがフロント・ライト、チェロがサラウンド・ライト、ヴィオラがサラウンド・レフトに定位している。各マイクのセッティングはオフマイク気味にされており、それぞれのチャンネルには他の楽器の音も拾っている。5.1chであるがLFEから音は出ていない。録音はドイツ、ケルンの東20kmほどにある街ホンラートにあるホンラート教会でのセッション
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サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch(24bit/96kHz)

SACDサラウンド・レビュー(566) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Basso Bailando
CCS SA 33613
Rick Stotijn(double bass)
Malin Broman(violin)
Lavinia Meijer(harp)
Swedish Radio Symphony Orchestra
録音 2012年3月(Rota)
    2012年10月(Piazzolla)
    2013年4月(Falla)
Channel Classics

・ピアソラ:ブエノスアイレスの四季(プローイェン編:コントラバスとヴァイオリンのための)
・ロータ:コントラバスと管弦楽のための「ディヴェルティメント・コンチェルタンテ」
・ファリャ:7つのスペイン民謡(プローイェン編:コントラバスとハープのための)

アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla, 1921年3月~1992年7月)はアルゼンチンの作曲家、バンドネオン奏者。タンゴを元にクラシック、ジャズの要素を融合させた独自の演奏形態を産み出した。主要作品はリベルタンゴ 、アディオス・ノニーノ、ブエノスアイレスの四季など
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ニーノ・ロータ(Nino Rota,1911年12月~1979年4月)は、イタリア、ミラノ出身の作曲家。11歳でオラトリオ、13歳でオペラを作曲し、ミラノ音楽院、サンタ・チェチーリア音楽院で学んだ。その後米国に渡り、カーティス音楽学校に学んだ。帰国後ミラノ大学に入学し、文学と哲学を並行して専攻。大学卒業後音楽教師となり、その傍らクラシック音楽の作曲家として活動を開始。1942年以降、映画音楽の作曲も始めた。1951年、当時新進映画監督として注目を集めたフェデリコ・フェリーニと出会い、その後フェリーニの映画の殆どの音楽を手がけることになった。死後クラシックの作品も注目を集めるようになった。主要作品は交響曲第1番、オペラ「フィレンツェの麦わら帽子」、多くの映画音楽を作曲した。(青春群像、道、崖、カビリアの夜、甘い生活、カサノバ、戦争と平和、太陽がいっぱい、じゃじゃ馬ならし、ロミオとジュリエット、ゴッドファーザーなど)
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リック・ストーティン(Rick Stotijn)はオランダのコントラバス奏者。8歳から最初の音楽教育を受ける。アムステルダム音楽院にて父親のPeter Stotijnに師事し、優秀な成績で卒業。その後フライブルク音楽大学(Hochschule in Freiburg)にてBozo Paradzikに師事。アムステルダム・シンフォニエッタとスウェーデン放送響で首席奏者を務めている。またロイヤル・コンセルトヘボウ管、ベルリン放送響、マーラー室内管、ロンドン響には客演首席奏者として招かれるなど幅広く活躍している。
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マリン・ブロマン(Malin Broman,1975年~)はスウェーデンのヴァイオリニスト。カール・ニールセン国際音楽コンクール(Carl Nielsen International Violin Competition)第2位。2008年よりスウェーデン放送交響楽団の第1コンサートミストレス。
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ラヴィニア・マイヤー(Lavinia Meijer,1983 年~)ソウル生まれのハープ奏者。オランダへ養子縁組をしてハープをエリカ・ワールデンブルクに学ぶ。2003 年ユトレヒト音楽院を卒業、05年にはアムステルダム音楽院でも修士号を獲得。1997 年クリスティーナ王妃コンクールとオランダ王国ハープ・コンクールに優勝したのを皮切りに、1998 年ローザンヌ国際ハープ・コンクール第2 位、1999 年リール国際ハープ・コンクール第2 位、2000 年ブリュッセル国際ハープ・コンクール第1 位、2005 年アムステルダム・コンセルトヘボウ・フリエンデンクランス・コンクール第1位等輝かしい受賞歴を誇る。
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スウェーデン放送交響楽団(Sveriges Radios Symfoniorkester)は、スウェーデンのストックホルムに本拠を置くスウェーデン放送付属のオーケストラである。1965年に設立。歴代の指揮者としてセルジュ・チェリビダッケ、ヘルベルト・ブロムシュテット(現名誉指揮者)、エサ=ペッカ・サロネン、エフゲニー・スヴェトラーノフ、マンフレート・ホーネックらがいる。2007年からダニエル・ハーディングが音楽監督を務めている。また、ヴァレリー・ゲルギエフも名誉指揮者として名を連ねている。
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トラック1~4のブエノスアイレスの四季はアルゼンチンタンゴを思わせる曲調だが、ストーティンの奏でるコントラバスの低域弦の響きは心地よい響きをしている。トラック9~14のハープとコントラバスという変わった組み合わせだが、音のバランスは良い。ピアソラとロータの2曲はストックホルムのベルワルドホールでのライヴ録音で、サラウンドスピーカーには直接音がかなり入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(565) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mendelssohn
Music for Piano for 2 and 4 hands
904 1653-6
Mi-Joo Lee (piano)
Klaus Hellwig (piano)
録音 2010年1月
MDG

メンデルスゾーン:2手と4手のためのピアノ作品集
・6つの前奏曲とフーガOp.35
・「真夏の夜の夢」序曲(作曲者編、4手ピアノ版)
・4手ピアノのためのアンダンテと変奏曲変ロ長調Op.83a
・アンダンテとアレグロ・アッサイ・ヴィヴァーチェOp.92

ミー・ジョー・リー(Mi-Joo Lee)韓国に生まれのピアニスト、大学教授。17歳で渡欧し、ドイツ学術交流協会の奨学金を得てザルツブルク等で教育を受けた。その後ロン=ティボー国際コンクールでディプロマ賞(1981)、第3回日本国際音楽コンクールで第4位(1986)に入賞している。ヨーロッパ各地で演奏活動を行うと共に、録音も行っている。ベルリン芸術大学(Universität der Künste Berlin)ピアノ科教授。
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クラウス・ヘルウィッヒ(Klaus Hellwig)ドイツのピアニスト、ピアノ教授。ピアノをデトレフ・クラウス(Detlef Kraus)、ヴィルヘルム・ケンプ(Wilhelm Kempff)などに師事。パリのロン=ティボー国際コンクール(Marguérite Long - Jacques Thibaud)、イタリアのヴィオッティ国際音楽コンクール(Viotti competition in Vercelli)にて1位を獲得。ベルリン芸術大学ピアノ科教授。
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トラック13の「真夏の夜の夢」序曲の4手ピアノ版は2人の息の合った演奏。1901年製のスタインウェイ・コンサートグランドの響きは良い。教会でのセッション録音で、アンビエンスな音も含んでいる。録音場所はドイツ、ハノーファーの南西約50kmにあるマリエンミュンスター修道院

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5.1ch(2+2+2方式)

SACDサラウンド・レビュー(564) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Clarinet Quintet, Trio
PRD/DSD 250 200
Pascal Moraguès (clarinet)
Franck Braley (piano)
Vladimir Mendelssohn (viola)
Prazak Quartet
録音 2003年2月(K.498)
    2002年1月(K.581)
Praga Digitals

モーツァルト:
・クラリネット、ヴィオラ、ピアノのための三重奏曲「ケーゲルシュタット」K.498
・クラリネット五重奏曲イ長調K.581


パスカル・モラゲス(Pascal Moraguès,1963年~)はフランスのクラリネット奏者。6歳からソルフェージュを、8歳からクラリネットを始め、14歳でパリ国立高等音楽院に入学、 U.ドゥレクリューズ、G.ドゥプリュに師事。16歳でクラリネット課、17歳で室内音楽科を各々プルミエ・プリを得て卒業する。 18歳でパリ管弦楽団のスーパーソリストにダニエル・バレンボイムによって任命される。ピエール・ブーレーズ、レナード・バーンスタイン、 ダニエル・バレンボイム、セミヨン・ビシュコフ等多数の指揮者と共演。また、室内楽及び教育分野にても活動。パリ国立高等音楽院教授、パリ管弦楽団第1ソロクラリネット奏者という両方の要職にいる唯一のクラリネット奏者である。 また2002年より大阪音楽大学の客員教授も務める。
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フランク・ブラレイ(Franck Braley ,1968年~)フランスのピアニスト。4歳でピアノを始め、10歳でフランス放送フィルとのコンサートでデビューし、その後パリ国立高等音楽院で、パスカル・ドゥヴォワイヨン、クリスティアン・イヴァルディ、ジャック・ルヴィエらに師事し、ピアノと室内楽でプルミエ・プリを満場一致で獲得した。1991年、ベルギーでのエリーザベト王妃国際音楽コンクール優勝、さらにインターナショナル・ミュージック・アワードを審査員全員一致で受賞した。1991年以来たびたび来日し、日本のオーケストラと共演している。
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ヴラディミル・メンデルスゾーン (Vladimir Mendelssohn,1949年~)はルーマニアのヴィオラ奏者、作曲家。音楽一家に生まれ、ブカレストでヴィオラと作曲を学ぶ。ソロの演奏家の他、室内楽の演奏家としても知られており、世界各国の音楽祭に定期的に出演している。又、作曲家としてはソロ楽器、混成合唱、オーケストラや室内楽団などのために作曲。そのほかバレエや映画などの音楽も手掛けている。
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プラジャーク弦楽四重奏団(Prazak Quartet)はメンバーがまだプラハ音楽院の学生であった1972年に結成された。1974年のチェコ音楽年にプラハ音楽院室内楽コンクールで第1位を獲得。1975年プラハの春音楽祭で演奏を行って国際的なキャリアを踏み出した。そして1978年にはエヴィアン弦楽四重奏コンクールで第1位に輝き、同時にコンクール中の最優秀録音に授与されるラジオ・フランスの特別賞も獲得。ヨーロッパ音楽界の主要都市であるプラハ、パリ、アムステルダム、ブリュッセル、ミラノ、マドリード、ロンドン、ベルリン、ミュンヒェンなどで公演を重ねるほか、幾多の国際的なフェスティバルに招聘されては、メナヘム・プレスラー、ヨゼフ・スークといった第一級の演奏家たちと共演している。今年の5月に開催されたL.F.J.2015にも来日しており、このところ毎年のように来日し、演奏を聴かせてくれている。

録音期日はそれぞれ異なり、トラック1~3のクラリネット三重奏曲ではマイクのセッティング違いなのか、クラリネットはチェロ、ピアノとの音のバランスは良いのだが、息継ぎ時のノイズが気になった。トラック4~7のクラリネット五重奏曲では息継ぎ時のノイズは無く、録音自体も良いように感じた。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(563) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bach & Ysaye II
NF53002
Joseph Lin (violin)
録音 2007年2月 DSD Recording
Fine NF

バッハ&イザイ第2集
バッハ:
・無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006
・無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番ロ短調 BWV.1002
イザイ:
・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調(J.ティボーに)
・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番ホ短調(F.クライスラーに)

ウジェーヌ=オーギュスト・イザイ(Eugène-Auguste Ysaÿe, 1858年7月~1931年5月)は、ベルギーのヴァイオリニスト、作曲家、指揮者。5歳の頃から父親にヴァイオリンの指導を受け、リエージュ音楽院に進むとアンリ・ヴュータンやヘンリク・ヴィエニャフスキに師事、いわゆる「フランコ・ベルギー派」の教育を受ける。音楽院を卒業後はベンヤミン・ビルゼの楽団(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の前身)においてコンサートマスターを務めるかたわらソリストとして演奏活動を行う。作曲家としてはヴァイオリンのための作品を中心に残しており、ヨハン・セバスティアン・バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータを強く意識した無伴奏ヴァイオリンソナタ 作品27(1924)はイザイの代表作。
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ジョセフ・リン(Joseph Lin, 1978年~)は米国メンフィス生まれのヴァイオリニスト。両親とも台湾の出身。4歳からヴァイオリンを始め、高校時代にジュリアード音楽院プレカレッジでシャーリー・ギブンスに師事する。ハーバード大学神学部を卒業後、複数のコンクールで第1位を獲得。ヨーヨー・マ、小澤征爾らとの共演を果たし、高い精神性に根ざした音楽性が評判を呼ぶ。2004年にはフルブライト奨学金を得て、北京の中国音楽学院で中国音楽を研究。2001年以降、来日公演も多い。2011年よりジュリアード弦楽四重奏団(Juilliard String Quartet)のメンバーで第1ヴァイオリンを担当。
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リンの奏でるヴァイオリンは高域の伸びが良く、透明感のある音をしている。
録音はすみだトリフォニーホールにおけるセッション

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(562) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Massenet
Scenes pittoresques
CHSA 5137
Truls Mørk(cello)
Neeme Järvi/Orchestre de la Suisse Romande
録音 2013年7月
Chandos

ジュール・マスネ:
・歌劇「ル・シッド」 バレエ組曲
・オラトリオ「聖処女」 第4幕 前奏曲 「聖処女の永眠」
・歌劇「ラオールの王」 序曲
・チェロと管弦楽のための幻想曲
・序曲「フェードル」
・劇音楽「復讐の三女神」 第2幕 宗教的な場面
・歌劇「バザンのドン・セザール」 第3幕 セビリャーナ(管弦楽編)
・組曲第4番 「絵のような風景」

ジュール・エミール・フレデリック・マスネ(Jules Emile Frédéric Massenet, 1842年5月~1912年8月)はフランスの作曲家。オペラで最もよく知られ、亡くなるまでに約39曲のオペラを作曲している。その作品は19世紀末から20世紀初頭にかけて大変人気があった。現在も特に「マノン」、「ウェルテル」、「タイス」は頻繁に上演され、主要なオペラハウスのレパートリー演目となっている。「タイス」の間奏曲である「タイスの瞑想曲」は、ヴァイオリン独奏曲としても人気がある。
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歌劇「ル・シッド」はマスネが1885年作曲の4幕10場なり、ピエール・コルネイユが書いた同名の戯曲を原作としている。「ル・シッド」とは「君主/征服者」という意味で、スペインの騎士ロドリーグが主人公。11世紀に存在したという実在の人物がモデルになっている。この作品には、「グランドオペラ」の流儀にのっとって第2幕に7曲からなるバレエが入っており、この部分をバレエ組曲と言う。

ネーメ・ヤルヴィ(Neeme Jarvi,1937年~)エストニアのタリン生まれ。指揮者。タリン音楽学校で学んだ後レニングラード音楽院でエフゲニ・ムラヴィンスキーに師事。1963年、エストニア放送オーケストラの音楽監督になり、タリン室内管弦楽団を創立。エストニア歌劇場の首席指揮者を務め、1971年、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー指揮者コンクールで優勝。1980年に米国移住。1981年からスコットランド国立管弦楽団の音楽監督、1982年以降エーテボリ交響楽団の首席指揮者、1990年にはデトロイト交響楽団の音楽監督に就任。最近では2014年4月のN響定期公演に来日し、得意とするシベリウスの交響曲第2番やR.シュトラウスのバレエ音楽「ヨセフの伝説」、スヴェンセンの交響曲第2番といった珍しい作品を指揮した。
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スイス・ロマンド管弦楽団( L’Orchestre de la Suisse Romande)は1918年エルネスト・アンセルメによってジュネーブで結成された楽団。1938年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。アンセルメの指導のもとで繊細で透明な音質を特色とする独特の個性をもつ楽団に仕上げられた。1967年アンセルメの引退後,音楽監督に1970~1977年サヴァリッシュ,1978~1985年ホルスト・シュタイン、85~97年アルミン・ジョルダン、ファビオ・ルイジ、2005年より2012年までマレク・ヤノフスキが、2012年7月からはネーメ・ヤルヴィが就任し、2015年まで務める予定。2012/2013年のシーズンには山田和樹が首席客演指揮者になった。2014年7月に来日し、山田和樹の指揮でサントリーホールなどで公演を行った。

ビクトリア・ホールの適度な残響の中で、コンサートホールの中ほどで聴くような音で、ホールトーンはとても良い。トラック1~7の「ル・シッド」のバレエ組曲はダイナミックレンジの大きな録音。トラック9の歌劇「ラオールの王」 序曲はグランカッサはじめ打楽器の重厚な響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch