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SACDサラウンド・レビュー(642) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Brahms Complete Works for Violin and Piano.jpg
Brahms
Complete Works for Violin and Piano
PTC 5186 367
Arabella Steinbacher (violin)
Robert Kulek (piano)
録音 2010年7月
PentaTone Classics

ブラームス:
・ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 「雨の歌」 Op. 78
・ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op. 100
・ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op. 108
・ヴァイオリン・ソナタ イ短調 「FAE ソナタ」 - 第3楽章 スケルツォ ハ短調 WoO 2

ヴァイオリン・ソナタ第1番は1879年夏に、オーストリア南部のヴェルダー湖畔の避暑地ペルチャハで作曲・完成された。「雨の歌」の通称は、第3楽章冒頭の主題が、ブラームス自身による歌曲「雨の歌」作品59-3と「余韻」作品59-4の主題を用いているためである(ただし、ブラームス自身はそう呼んでいない)。「雨の歌」は、クララ・シューマンが特に好んでいた歌曲で、それを引用することで彼は、このソナタでクララへの思慕の念を表現したという。全3楽章の構成で、演奏時間は約27分

ヴァイオリン・ソナタ第2番は1886年の夏に、スイスの避暑地のトゥーン湖畔で作曲・完成された。この時期のブラームスは多くの友人たちと親交を結び、同時にピアノ三重奏曲第3番やチェロソナタ第2番など多くの作品を生み出すなど、充実した生活を送っていた。第1番よりも逞しく作られている。初演は1886年の12月2日にウィーンでヨーゼフ・ヘルメスベルガーのヴァイオリン、ブラームス自身のピアノによって行われた 。全3楽章で、演奏時間は約23分

ヴァイオリン・ソナタ第3番は1886年から1888年にかけて作曲された。当時ブラームスは避暑地のトゥーン湖畔に滞在中で、悩みのない十分な生活を快適に過ごしていた。しかし1887年に友人で音楽学者のカール・フェルディナント・ポール(1819-1887)の訃報を受けると、孤独感などに苛まれるようになった。これらが反映されているためか、第3番は第2番とは異なり、晩年に見られるような重厚で内省的な作品となっている。これ以降ブラームスは諦観の感情を出すようになり、短調の作品を多く書くようになる。1888年に脱稿後、ベルンに住んでいた親友で詩人のヨーゼフ・ヴィクトール・ヴィトマンの邸宅でプライヴェートでの初演が行われた。全4楽章で、演奏時間は約30分

アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Arabella Miho Steinbacher, 1981年11月~)はドイツのヴァイオリンニスト。ミュンヘンでドイツ人の父親と日本人の母親との間に生まれた。ヴァイオリンを始めたのは3歳からで、9歳時にはミュンヘン音楽大学にてアナ・チュマチェンコのもとで学んだ。ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスにも師事した経歴を持つ。2000年にハノーファーで開催されたヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクールで入賞、翌年にはバイエルン州より奨学金を授与された。ソリストとしてのキャリアは、2004年パリでの劇的で予期せぬデビューに始まる。急病のチョン・キョンファに代わって、舞台に立ち、ネヴィル・マリナー指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの協奏曲を演奏し、大成功を収める。CDでの受賞には、エコー・クラシック賞(ドイツでのグラミー賞)の年間ヤング・アーティスト賞、<ル・モンド・デュ・ラ・ミュジーク>のレ・ショック・デュ・モワ賞、そして二つのドイツ・レコード批評家賞がある。以前ユリア・フィッシャーが使用していたストラディヴァリウス「Booth」(1716年製、日本音楽財団貸与)を使用している。最近では2014年12月に来日し、ベルク、メンデルスゾーンの協奏曲などを演奏した。
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ロベルト・クーレック(Robert Kulek)はラトビアの首都リガ生まれのピアニスト。9歳で家族とともにアメリカに移住。マネス音楽院でエレーナ・レオノヴァに、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校ではジョアン・ハヴィルに師事。さらにイェール大学でボリス・ベルマンとクロード・フランクに師事した。優れた伴奏ピアニストとして、チョン・キョンファ、ギル・シャハム、アラベラ・美歩・シュタインバッハー、ユリア・フィッシャー、ヴィヴィアン・ハーグナー、ダニエル・ミュラー=ショットらと多数共演している。ヨーロッパのみならず、北アメリカ、東アジアにおいても絶賛されており、世界各地の著名ホールで多数演奏している。 音楽祭にも頻繁に出演しており、ドイツではシュヴェツィンゲン、メクレンブルク、ラインガウの各音楽祭、スイスのルツェルン音楽祭、フランスではコルマール、サン=ドゥニの各音楽祭、シカゴのラヴィニア音楽祭、バンクーバー室内楽音楽祭などが挙げられる。
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Vnはセンター左寄り、Pfはセンター右寄りの奥に定位している。両者の音のバランスは良い。Vnの高域音の伸びは良く、Pfの低域音の倍音の響きが美しい。サラウンドスピーカーからの音は、低めに抑えられており、ほぼ直接音が占める。録音場所はオランダのファルテルモント、Concertboerderij

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(641) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Haydn Famous String Quartets .jpg
Haydn
Famous String Quartets
60148
Gewandhaus Quartett
録音 2004年10月
New Classical Adventure

ハイドン:
・弦楽四重奏曲第61番 ニ短調 「5度」 Op.76, No.2, Hob.III:76
・弦楽四重奏曲第62番 ハ長調 「皇帝」 Op.76, No.3, Hob.III:77
・弦楽四重奏曲第63番 変ロ長調 「日の出」 Op.76, No.4, Hob.III:78

ハイドンの作品76の弦楽四重奏曲第75(60)番~80(65)番は、ハイドンが1791~92年、1794~95年の2度にわたるイギリス旅行から、ウィーンに帰ってから最初に書かれた主要な作品である。エルデーディ伯爵の依頼で作られ、同伯爵に献呈されたため「エルデーディ四重奏曲」と呼ばれている。

ゲヴァントハウス四重奏団(Gewandhaus Quartett)は、2008/2009シーズンに結成200周年を迎えた世界最古の弦楽四重奏団。1809年にヴァイオリニストのアウグト・マッティと他のゲヴァントハウス管弦楽団の3人の音楽家によって誕生。以来、ゲヴァントハウス管弦楽団の首席奏者達によって、今日にいたるまで途切れることなく音楽活動を続けている。  19世紀のメンバーにはメンデルスゾーンにヴァイオリン協奏曲を献呈されたF.ダヴィッド、ブラームスのヴァイオリン協奏曲の初演を行なったJ.ヨアヒム等がいる。
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Vnの音の伸びは良く、Vcの中低域音も豊かな響きを伴なっている。各楽器はそりぞれの位置にしっかり定位している。サラウンドスピーカーからの音にはアンビエンスな音も含んでいる。録音場所はドイツ、ライプツィヒ、Markkleeberg Rathaussal

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(640) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
String Quartet Op. 135
Walton
Sonata for Strings
CCS SA 23005
Amsterdam Sinfonietta
録音  2005年3月,5月
Channel Classics

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.135(弦楽合奏版)
ウォルトン:弦楽のためのソナタ 

サー・ウィリアム・ターナー・ウォルトン(Sir William Turner Walton OM, 1902年3月~1983年3月)は、イギリスの作曲家。ベンジャミン・ブリテン、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズと並ぶ20世紀のイギリス音楽を代表する存在である。アンセルメやブゾーニの助言を受けたとされるが、ほぼ独学で作曲家となった。長寿に恵まれたにもかかわらず、作品数は必ずしも多くない。しかしながら、シベリウス、ストラヴィンスキーやプロコフィエフ、ヒンデミットやブリテンらの作品のほか、ジャズやラテン音楽など、同時代のさまざまな音楽をたくみに吸収・消化し、新鮮かつ大胆なリズム・和声を用いて表情豊かで親しみのある作品を生み出した。豊かな情感と壮大で雄渾多感な表現を好んだこと、明晰な調性感を好んだことから、新ロマン主義の作曲家と見なしうるが、客観的で端正な表現をよしとする新古典主義音楽の発想にも洗礼を受けている。主な作品は交響曲3作品、協奏曲5作品、室内楽曲、映画音楽(シェイクスピア3部作)など。
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カンディダ・トンプソン(Candida Thompson,1967年10月~) イギリスのグラスゴー出身の女性ヴァイオリニスト、指揮者。ロンドンのギルドホール音楽演劇学校(Guildhall School of Music and Drama)にてデーヴィド・タケノ(David Takeno)に師事し、ヴァイオリンのソリストのディプロマを獲得。引き続きカナダのバンフ芸術センター(Banff Centre for the Arts)にて学んだ。ベルグラード国際青年音楽コンクール(Jeunesses Musicales in Belgrade)を含め数々のコンクールで優勝。その後、ヨーロッパ、アメリカはじめ多くの国々でソロ活動を実施。ピアニストのPaolo Giacometti 、チェリストのXenia Jancovic とHamlet Piano Trioを結成。1995年よりアムステルダム・シンフォニエッタのコンサート・ミストレスに、2003年からは芸術監督に就任。
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アムステルダム・シンフォニエッタ(Amsterdam Sinfonietta)はオランダのアムステルダムを本拠地とするオーケストラ。レフ・マルキスによって創設され、彼が芸術監督を1997年まで務めた。その後、ピーター・ウンジャン(Peter Oundjian )が1998年から2003年まで、2003年からは女性ヴァイオリンニストのカンディダ・トンプソン(Candida Thompson)が芸術監督を務めている。
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高域弦の音の伸びは良く、中低域弦の響きも豊かで好録音である。ウォルトンの「弦楽のためのソナタ」は弦楽四重奏に弦のアンサンブルが加わったような構成になっている。サラウンドスピーカからの音には直接音がかなり入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(639) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Stravinsky Apollon musagète, Pulcinella Suite .jpg
Stravinsky
Apollon musagète, Pulcinella Suite
CKD 330
Alexander Janiczek (director/violin)
Chamber Orchestra of Europe
録音 2008年11月
Linn Records

ストラヴィンスキー:
・バレエ音楽「ミューズをつかさどるアポロ」
・バレエ音楽「プルチネッラ」組曲

「ミューズを率いるアポロ」(仏:Apollon Musagète )はイーゴリ・ストラヴィンスキーが作曲したバレエ音楽で新古典主義時代の代表的な作品の一つである。アメリカ議会図書館から現代音楽祭で上演する30分以内のバレエ音楽を委嘱されたことにより、1927年7月から1928年1月にかけて作曲された。ストラヴィンスキーは、「パ・ダクシオン」、「パ・ド・ドゥ」、「ヴァリアシオン」といった、クラシック・バレエの伝統的な形式に厳格に従い、過剰な装飾を排した「白のバレエ」を目指した。このために、音楽は全音階的な技法が用いられ、楽器編成も弦楽合奏のみとされた。2場からなり、全曲で約30分。

「プルチネッラ」組曲(伊: Pulcinella )は、1919年から1920年にかけて制作されたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のバレエのために作曲したバレエ音楽に基づく管弦楽のための組曲。1924年に組曲として編曲された。イタリアの古典的な仮面劇(コンメディア・デッラルテ)をテーマとしており、音楽も18世紀イタリアの楽曲が素材として用いられている。演奏時間は約23分。

アレクサンダー・ヤニチェク(Alexander Janiczek)はポーランドとチェコの血を引く音楽一家に生まれのオーストリアのヴァイオリンニスト、指揮者。オーストリアのザルツブルグにあるモーツァルテームにてHelmut Zehetmair教授にヴァイオリンを学んだ。ハンガリー人の名ヴァイオリニストであったシャーンドル・ヴェーグが芸術監督をしていたカメラータ・ザルツブルクでコンサート・マスターを務めていた。現在ヨーロッパ室内管管弦楽団、カメラータ・ザルツブルクのゲスト・ディ レクターとしても活躍している。
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ヨーロッパ室内管弦楽団(Chamber Orchestra of Europe)は、イギリス・ロンドンを本拠地とする室内オーケストラ。1981年にECユース管弦楽団(現EUユース管弦楽団)の出身者を中心としてクラウディオ・アバドにより自主運営団体として設立。年数回のコンサートやツアー、ペーザロ・ロッシーニ音楽祭やシティリアルテ音楽祭などの音楽祭に参加している。音楽監督などは置かず、様々な指揮者・ソリストと共演しているが、アバド、ジェームズ・ジャッド、ニコラウス・アーノンクールらが中心に客演している。団員が若く、一般的に敬遠されるノーノやシュトックハウゼンなどの現代音楽もこなすため、アバドなどが録音にこのオーケストラを起用している。
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ミューズを率いるアポロの冒頭では高域弦の伸びは良く、特に、低域弦の響きが豊である。ソロのVnはセンターやや左寄りに定位している。音場は左右に広く、センタースピーカーからの音量は低めに抑えられており、サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所は、フランス、パリ、Eglise Maronite Notre-Dame Du Liban

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(638) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Lang Lang Live at Carnegie Hall.jpg
Lang Lang
Live at Carnegie Hall
474 875-2 (2 discs)
Lang Lang
録音 2003年11月7日
Deutsche Grammophon

ラン・ラン~ライヴ・アット・カーネギー・ホール
Disk1
シューマン:アベッグ変奏曲 Op.1
ハイドン:ピアノ・ソナタ第50番 ハ長調
シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調 D.760
タン・ドゥン:水彩画の中の8つのメモリー Op.1(1978-1979)
D1sk2
ショパン:夜想曲 変ニ長調 Op.27 No.2
リスト:「ドン・ジョヴァンニ」の回想
シューマン:トロイメライ
中国民謡:二頭の馬の競走
リスト:愛の夢 第3番 変イ長調

ラン・ラン(Lang Lang,1982年6月~)は、中国遼寧省瀋陽出身のピアニスト。3歳の時より瀋陽音楽学院の朱雅芬教授からピアノの指導を受け、5歳で瀋陽ピアノ・コンクールに優勝し、最初のリサイタルを開く。北京の中央音楽学院に9歳で入学し、12歳で、ドイツで開かれた第4回エトリンゲン青少年ピアノ・コンクールで最優秀賞および技能賞を獲得。1995年、13歳のときに北京でショパンの練習曲の全曲演奏を行う。同年、仙台市で開催された第2回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールに出場してショパンの《ピアノ協奏曲 第2番》を演奏した。ノーベル賞コンサート(07年)、オバマ大統領ノーベル平和賞受賞コンサート(09年)、北京五輪開会式(08年)などで演奏するほか、10年には上海万博公式国際親善大使を務め、同年世界経済フォーラムから“若手グローバルリーダー250人”に選出される。07年グラミー最優秀クラシック器楽部門賞に中国人初ノミネート、全米レコード芸術科学アカデミー会長功労賞も受賞している。
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ニューヨーク、カーネギー・ホールでのライヴ録音。トラック1は拍手のみ。各曲の演奏の後にも拍手が入る。ピアノの音はライヴにしては良いが、低域のキーの響きに豊かさが不足している。フロントやサラウンドスピーカーの音にも若干だが、聴衆のノイズが取りきられておらず、入っている。サラウンドスピーカーの音にはアンビエンスな音が占める。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(637) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Chopin Works for Piano and Cello.jpg
Chopin
Works for Piano and Cello
BVCD-31020  
Chie Hirai (fortepiano)
Hidemi Suzuki (cello)
録音 2008年7月
DHM

ショパン:
・序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3
・ピアノとチェロのためのソナタ ト短調 Op.65
ショパン、フランショム: ピアノとチェロのためのグランド・デュオ・コンセルタント ホ長調 KK II b/1~マイアベーアの「悪魔のロベール」の主題により
・ツェルニー: ピアノとチェロのためのロンド・コンセルタント ハ長調 Op.136

鈴木秀美(Hidemi Suzuki ,1957年~ )は、バロック・チェリスト、指揮者。神戸市生まれ。両親はアマチュア音楽家で、兄はチェンバロ・オルガン奏者の鈴木雅明。妻は声楽家の鈴木美登里。チェロを故・井上頼豊、安田謙一郎ほかに、指揮を尾高忠明、秋山和慶に師事。デン・ハーグ王立音楽院に留学、バロック・チェロをA.ビルスマに師事。1986年第1回バロック・チェロ・コンクール第1位。1980年代から古楽器の第一人者としてチェロと指揮の両面で活躍している。
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平井千絵(Chie Hirai)は、フォルテピアノ奏者。桐朋学園大学卒業後、オランダ王立音楽院古楽器科在学中に、ブルージュ国際フォルテピアノコンクール第3位入賞。同音楽院修士課程を栄誉賞付き首席卒業後、オランダで演奏活動を開始。室内楽奏者としても、2003年IYAP国際コンクール(ベルギー)第1位、2004年第13回ファン・ヴァッセナール国際・室内楽コンクール(オランダ)第3位入賞するなど、高い評価を得ている。2008年から2012年の帰国まで、アムステルダム音楽院と母校であるオランダ王立音楽院で学内試験の審査員を務めた。2012年より本拠地を日本に移し、教育活動にも力を入れている。
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ショパンの作品でピアノのソロ曲以外では極めて数が少ないチェロとピアノの室内楽作品とショパンと同時代に生き、ベートーヴェンの愛弟子で非凡な才能を示したカール・ツェルニーのチェロとピアノ作品を収録。

使用楽器
チェロ=G.B.グァダニーニ[1759年、パルマ、イタリア]によるバルト・フィッサー製[1998年、ズトフェン、オランダ]、弓=パジョ[1830年頃、フランス]
フォルテピアノ=プレイエル[1840年、パリ](トラック1-6)、ヨゼフ・ベーム[1822年頃、ウィーン](トラック7)

Vcはセンター前に、Pfはセンター後方に定位している。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音。録音場所はオランダ、ファルテルモント、オンデア・デ・リンデン

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

第35回フロストバイトロードレース [ランニング]

昨日、横田基地で開催されたフロストバイトロードレースのハーフマラソンに出場してきました。
レースの始まった午前中の天気は良く、風もなく、寒さはあまり感じないほどの暖かさで、絶好のレースコンディションでした。

会場にはレーススタート時間の1時間半ほど前に到着し、時間に余裕が有ったので会場の模様を写真に撮りました。

横田基地第5ゲート
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セキュリティーチェックの順番待ち
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選手受付
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基地の有志による売店
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今年も焼いてます
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スポーツショップ売店
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5Kmレースゴール
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完走者給水場
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ハイスクールわきにあるトラック
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ハイスクール近くの広場が工事中のため、テントを張れる場所が例年に比べ少なかった
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結果は今回もイーブンペースを保てず、後半はスタミナ切れでぺースダウンしました。でも、この三年間では一番良かったです。ハーフのベストタイムからは25分ほど遅くなっていますが、年齢を考慮するとこんなものでしょうか。

以下自己計測ラップタイム
5Km 24’54”
10Km 24’10”
15Km 25’19”
20Km 27’20”
ゴール  6’23”
――――――――――
    1:48’06”

SACDサラウンド・レビュー(636) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Biber
Soldiers, Gypsies, Farmers and a Night Watchman
SACC 72132
Jan Willem de Vriend/Combattimento Consort Amsterdam
録音 2004年2月
Challenge Classics

ビーバー:
・4声のアリア
・6声のソナタ
・バレット 求婚者
・セレナータ 「夜の見張りの歌」
・食卓の音楽 パルティータ第3番イ短調
・6声のバレット
・バッターリア 行進曲風ソナタ
・楽しいソナタ

ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(Heinrich Ignaz Franz von Biber,1644年8月~1704年5月)は、北ボヘミア・ヴァルテンベルク(現チェコ領ストラーシュ・ポド・ラルスケム Stráž pod Ralskem)出身の作曲家でヴァイオリニスト。1668年から1670年の間、チェコのクロムニェジーシュ城のヴァイオリニストを務めた後、オーストリアのザルツブルクの宮廷楽団のヴァイオリニストとなり、次いで1684年には、同楽団の宮廷楽長となった。代表作である「ロザリオのソナタ」は聖母マリアとイエス・キリストの生涯を、受胎告知からキリストの受難・復活、聖母マリアの戴冠まで15の場面に分け、15のソナタと無伴奏のパッサカリアから構成された作品。

ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(Jan Willem de Vriend,1963年~ )はオランダの指揮者。ヴァイオリニストとしても超一流の実力を誇っている。近年では指揮者としての名声が欧米諸国を中心にますます高まっている。2006年からネザーランド交響楽団の首席指揮者兼、芸術監督を務めている。
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コンバッティメント・コンソート・アムステルダム(Combattimento Consort Amsterdam) は1982年、伝統的なバロック・レパートリー以外の作品を開拓することを目的に、オランダで結成されたアンサンブル。普段耳にする機会のない作品を、彼らと同時代の大作曲家の作品と並べて演奏することで、耳慣れたレパートリーに新しい一面を発見することができ、その活動は高く評価されている。とりわけ、デ・フェッシュ、ヴァン・ワッセナー、ヘレンダールといったオランダの作曲家の作品をレパートリーにしていることも特徴的である。また、モンテヴェルディやパーセルのオペラ制作にも携わっている。
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モダン楽器を使用した、ピリオド奏法での演奏で、ソロのVnはクリアな響きをしており、他の楽器との音のバランスは良い。トラック2の中ほどで、数秒間だが、足音らしきノイズを拾っている。今の技術なら編集時にノイズはカットできるのに、疑問が残る。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(635) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Tchaikovsky Serenade for Strings, Shostakovich.jpg
Tchaikovsky
Serenade for Strings, Shostakovich
CKD 472
Jonathan Morton/Scottish Ensemble
録音 2013年12月
Linn Records

チャイコフスキー:弦楽セレナードOp.48
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第2番Op.68 (弦楽合奏版)

ジョナサン・モートン(Jonathan Morton)はベルギー生まれの指揮者、ヴァイオリニスト。若いときはメニューインに師事してヴァイオリニストとして活躍していた。最近は指揮者としては、スコットランド・アンサンブルを指揮してフィンジやウォルトンの作品を録音したCDを皮切りに、 トランペット奏者アリソン・ブルームのイタリア協奏曲集などを録音している。
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スコティッシュ・アンサンブル(Scottish Ensemble)は英国の唯一のプロの弦楽オーケストラ。1969年にヴァイオリニストのレナード ・ フリードマン(Leonard Friedman)によってスコットランドのバロック アンサンブルとして創立され、グラスゴーを拠点とする。芸術監督にヴァイオリニストのジョナサン・モートンが就いている。
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高域弦は音の伸びが有り、中低域弦の響きは豊かである。音場は左右に広く、各楽器の音の分離も良く、好録音。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はイギリス、スコットランド、ダンディーに在るケアード・ホール(Dundee Caird Hall)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(634) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Schoenberg Berg
Pelleas & Melisande
MDG 901 1807
Jac van Steen/Dortmunder Philharmoniker
録音 2009年10月(Berg)
    2013年1月(Schoenberg)
MDG

アルバン・ベルク: 「管弦楽の為の3つの小品 Op.6」(1929年版)
シェーンベルク: 交響詩「ペレアスとメリザンド」Op.5

アルバン・マリア・ヨハネス・ベルク(Alban Maria Johannes Berg,1885年2月~1935年12月)はオーストリア、ウィーン出身の作曲家。富裕な商人の家庭に生まれるが、15歳で父を亡くし、そのころから独学で作曲を始めた。その後、アルノルト・シェーンベルクに師事し、アントン・ヴェーベルンと共に、無調音楽を経て十二音技法の中に調性を織り込んだ作風で知られる。アルノルト・シェーンベルク、アントン・ヴェーベルンとともに「新ウィーン派」と呼ばれた。二次世界大戦前にアメリカに亡命した。主な作品はオペラ「ヴォツェック」、「ルル」、弦楽四重奏のための「叙情組曲」、ヴァイオリン協奏曲など。
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アルノルト・シェーンベルク (Arnold Schönberg,1874年9月~1951年7月) は、オーストリアの作曲家、指揮者、教育者。調性を脱し無調音楽に入り12音技法を創始したことで知られる。少年時代よりヴァイオリンやチェロに親しみ、音楽の素養を深く身に着けるが、作曲は1894年に知り合ったツェムリンスキーに短期間師事したほかはほぼ独学。1901年よりR・シュトラウスの推薦によりベルリンで音楽教師の職をえる。ナチスの台頭によりアメリカ亡命後、12音技法による作曲を続けながらも再び調性作品をも手がけた。
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ヤク・ファン・ステーン(Jac van Steen,1956年~)はオランダの指揮者。Brabants Conservatory of Music にて音楽理論と指揮法を学ぶ。1986 年から1990 年までナイメーヘン バッハ合唱団(Nijmegen Bach Choir)の音楽監督。1989 年から1994 年までアムステルダムのオランダ国立バレエの音楽監督。1992 年以来、ハーグ王立音楽院の教授。2005年よりBBC国立交響楽団の首席客演指揮者。
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ドルトムント・フィルハーモニー管弦楽団(Dortmunder Philharmoniker)はドイツ、ドルトムントに拠点を置く交響楽団。オーケストラは、ドルトムント・オペラハウスとドルトムント・コンツェルトハウスで演奏をする。1887年に創設され、1904 年に市立劇場が開設されて以来、歌劇も演奏するようになったが、それまではさまざまな場所で演奏していた。最近ではWilhelm Schüchter(1963–1974)、 Marek Janowski(1975-1979)、Moshe Atzmon(1991-1994)、Jac van Steen(2008-2013)などが音楽監督を務めた。2013-2014年のシーズンからガブリエル・フェルツ(Gabriel Feltz)が務めている。
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1ポイントマイクをメインとした収録と思われ、各楽器の音のバランスは良い。高域弦の音の伸びはあまり無いが、音場は大きく広がっている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はドルトムント・コンツェルトハウス

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5.1ch(2+2+2方式)

SACDサラウンド・レビュー(633) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Fantaisie Triomphale
CHSA 5048
Ian Tracey (organ)
Rumon Gamba/BBC Philharmonic
録音 2006年6月
Chandos

勝利の幻想曲
オイゲン・ジグー:大合唱の応答
サン=サーンス:糸杉と月桂樹Op.156
グノー:ロシア国歌による幻想曲
マルセル・デュプレ:4つの小品Op.19 - 第4曲 行列と連祷
アレクサンドル・ギルマン:
・アレグロOp. 81
・スターバト・マーテルによる瞑想曲Op.63
・シューマンを讃えるフィナーレOp.83
・幻想行進曲Op.44
テオドール・デュボワ:勝利の幻想曲


イアン・トレイシー(Ian Tracey,1955年5月~)はイギリスのオルガン奏者。リヴァプール大聖堂の専属オルガニスト及び付属合唱団音楽監督。オルガンを最初はリヴァプール大聖堂にてNoel Rawsthorneに師事。その後、ロンドン、トリニティ・カレッジにて奨学金を得て研究を続けた。さらにパリにてAndre Isoir 、Jean Langlaisに師事。1980年にイギリスで最年少の教会オルガニストになった。
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ラモン・ガンバ(Rumon Gamba,1972年11月~)はイギリスの指揮者。ダラム大学で学んだ後、王立音楽院でサー・コリン・デイヴィス、ジョージ・ハーストに師事し、指揮科の生徒として初めて学位を取得する。1998年、ロイド銀行BBCヤング・ミュージシャンズで優勝し、BBCフィルのアシスタント指揮者に任命される。また、国内の主要なオーケストラとも共演する他、欧州各地にも客演指揮している。2002年9月から、アイスランド交響楽団の首席指揮者兼音楽監督に就任した。
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BBCフィルハーモニック(BBC Philharmonic)は、英国放送協会(BBC)傘下のオーケストラ一つであり、イギリスのマンチェスターを拠点とする。BBC交響楽団( BBC Symphony Orchestra)とは別の団体で、BBCの組織下にはこれ以外にもBBCウェールズ交響楽団(BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団)、BBCスコティッシュ交響楽団ならびにBBCコンサート・オーケストラがある。1926年に2ZYオーケストラとして設立されたものが始まりと言われている(“2ZY”は、当時マンチェスターに開局されたラジオ局のコールサイン)。1991年、BBCフィルハーモニックと改名して、サー・ピーター・マクスウェル・デイヴィスが最初の常任指揮者兼楽団付き作曲家に就任した。ジャナンドレア・ノセダ(Gianandrea Noseda)が2002年から2011年まで首席指揮者、現在は名誉指揮者に就任している。2011年9月よりファンホ・メナ(Juanjo Mena)が首席指揮者に就いている 。最近では東日本大震災直前の2011年3月初旬に来日公演を行った。
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リヴァプール大聖堂
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ヘンリー・ウィリス・オルガン
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リヴァプール大聖堂のとても豊な残響のもとでのオーケストラとパイプオルガンとの演奏。1ポイントマイクでの録音と思われるが、オルガン自体の低音域の響きは良いが、オーケストラ、特に中低域弦が残響の影響を受け、こもった音に聞こえる。トランペットなどの金管の響きは豊かな残響が良い効果をもたらしている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(632) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Walton, Hindemith
Cello Concertos
BIS-2077 SACD
Christian Poltéra (cello)
Frank Shipway/São Paulo Symphony Orchestra
録音 2013年7月(協奏曲)
    2013年8月(無伴奏曲)
BIS

ウォルトン:
・チェロ協奏曲(1955-56)
・パッサカリア~チェロ独奏のための(1979-80)
ヒンデミット:
・チェロ協奏曲(1940)
・無伴奏チェロ・ソナタOp.25-3(1922-23)

サー・ウィリアム・ターナー・ウォルトン(Sir William Turner Walton OM, 1902年3月~1983年3月)は、イギリスの作曲家。ベンジャミン・ブリテン、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズと並ぶ20世紀のイギリス音楽を代表する存在である。アンセルメやブゾーニの助言を受けたとされるが、ほぼ独学で作曲家となった。長寿に恵まれたにもかかわらず、作品数は必ずしも多くない。しかしながら、シベリウス、ストラヴィンスキーやプロコフィエフ、ヒンデミットやブリテンらの作品のほか、ジャズやラテン音楽など、同時代のさまざまな音楽をたくみに吸収・消化し、新鮮かつ大胆なリズム・和声を用いて表情豊かで親しみのある作品を生み出した。豊かな情感と壮大で雄渾多感な表現を好んだこと、明晰な調性感を好んだことから、新ロマン主義の作曲家と見なしうるが、客観的で端正な表現をよしとする新古典主義音楽の発想にも洗礼を受けている。主な作品は交響曲3作品、協奏曲5作品、室内楽曲、映画音楽(シェイクスピア3部作)など。
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パウル・ヒンデミット (Paul Hindemith、1895年11月~1963年12月)は、ドイツ・ハーナウ出身の作曲家、指揮者、ヴィオラ奏者。その他にもヴァイオリン、クラリネット、ピアノなど様々な楽器を弾きこなす多才な演奏家であった。第一次世界大戦後、ロマン派からの脱却を目指し、新即物主義を推進。20世紀ドイツを代表する作曲家として同時代の音楽家に強い影響を与えた。また生涯に600曲以上を作曲。交響曲やオペラばかりではなく、オーケストラを構成するほぼすべての楽器のためのソナタを作曲した。
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クリスチャン・ポルテラ(Christian Poltera,1977年~)スイス、チューリッヒ生まれのチェロ奏者。17歳の若さでヨーヨー・マの代役としてダヴィット・ジンマン指揮チューリヒ・トンハレ管弦楽団でエルガーのチェロ協奏曲を演奏。トリオ・ツィンマーマンのチェロ担当
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フランク・エドウィン・シップウェイ(Frank Edwin Shipway, 1935年7月~2014年8月6日)は、イギリスの指揮者。幼少期より父親にピアノを学び、ロンドンの王立音楽大学に進学してピアノを専攻したが、在学中に指揮法に興味を持つようになった。マルケヴィチ、バルビローリに師事した後、カラヤンの助手も経験している。1963年に南西エセックス交響楽団の音楽監督となり、フォレスト・フィルハーモニー協会と名称変更した後も1991年まで音楽監督として在任。1973年にはベルリン・ドイツ・オペラでロリン・マゼールの助手、1985年から1988年までDR放送交響楽団、1989年から1991年までベルギーのロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者を歴任。イタリア国立放送交響楽団の初代首席指揮者を1994年から4年間つとめた。また1996年から1999年までベルギーBRT放送フィルハーモニー管弦楽団(現ブリュッセル・フィルハーモニック)、1999年よりザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団で首席指揮者、芸術監督として活動。またブリュッセル王立音楽院の教授として後進の指導に当たる。2014年8月5日、ウィルトシャーで交通事故に遭い、翌8月6日に死去した。
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サンパウロ交響楽団(San Paulo Symphony Orchestra)はブラジルを代表するオーケストラ。1997年から2009年まで音楽監督をジョン・ネシュリング、2010年から2011年までヤン・パスカル・トルトゥリエ、女性指揮者 マリン・オールソップが2012年より5年間の契約で首席指揮者に着任した。
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協奏曲でのソロのVcは少し前に出たようにミキシングされているが、とても良い響きを伴っている。バックの演奏の音場は、左右に広く、1ポイントマイクをメインとした収録と思われ、各楽器の音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音は、アンビエンスがメイン。録音場所はサラ・サン・パウロ(協奏曲)、ストックホルム音楽アカデミー(無伴奏曲)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(631) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
Violin Sonatas
471 641-2
Anne-Sophie Mutter (violin)
Lambert Orkis (piano)
録音 1998年8月
Deutsche Grammophon

ベートーヴェン:
・ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」
・ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」

アンネ=ゾフィ・ムター(Anne-Sophie Mutter, 1963年6月~ )はドイツのラインフェルデン出身のヴァイオリニスト。元夫はアンドレ・プレヴィン。5歳のとき、初めピアノの手ほどきを受けたが、間もなくヴァイオリンに変更する。ヘンリク・シェリングに師事。1976年のルツェルン音楽祭のデビュー演奏会を聴いたカラヤンに招かれ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演、国際的に天才少女の名をほしいままにする最初のきっかけとなる。1977年には、ダニエル・バレンボイム指揮のイギリス室内管弦楽団と共演して、ザルツブルク音楽祭にもデビューした。15歳でカラヤン指揮のベルリン・フィルと共演で、モーツァルトの協奏曲を録音。1980年にはズービン・メータ指揮のニューヨーク・フィルハーモニックと共演して、アメリカ・デビューを飾る。1988年に北米大陸縦断コンサートを行った際、カーネギー・ホールにデビューした。最近は若い音楽家を支持する目的でアンネ=ゾフィ・ムター財団(本部・ミュンヘン)を設立、才能ある世界の弦楽器楽者たちに奨学金を支給するなど、精力的に活動している。使用ヴァイオリンはストラディバリウスの「ロード・ドゥン・ラーヴェン」
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ランバート・オルキス(Lambert Orkis,1946年~)はアメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア生まれのピアニスト。ワシントン・ナショナル響の首席鍵盤奏者。同響の首席奏者によって結成されたケネディセンター・チェンバー・プレイヤーズの設立メンバー、スミソニアン博物館キャッスル三重奏団の設立メンバー及びフォルテピアニスト。故ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチと11年にわたり共演。1988年よりアンネ=ゾフィ・ムターのリサイタルでピアニストを務めている。現在、テンプル大学エスター・ボイヤー音楽カレッジ教授。
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Vnはセンターやや左寄り、Pfの音量はVn・ソナタとしては、やや大きめで、右寄りに定位している。センタースピーカーからの音は、Vnがほぼ占有するようにミキシングされている。また、サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音はドイツ、ヴィースバーデン、クアハウス、フリードリヒ・フォン・ティアシュ・ザールでのライヴ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5.1ch

真空管プリメインアンプ組み立てキットTRK-300の製作(4) [オーディオ]

周波数特性と矩形波入力時の出力波形、リサージュ波形、残留ノイズ波形を撮ってみました。

・周波数特性 (8.2Ω負荷 1KHz時出力2.86V 1W相当) 
TRK-300KIT周波数特性.png


・入力対出力波形(上 矩形波入力波形1.41VP-P、下 出力波形2.0V/div)

8.2Ω負荷、1W相当出力時
入力1KHz
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入力10KHz
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入力20KHz
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入力50KHz
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8.2Ω+0.22μF負荷、1W相当出力時
入力1KHz
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入力10KHz
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入力20KHz
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入力50KHz
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・リサージュ波形(8.2Ω負荷 入力対出力位相差)
100Hz
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1KHz
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10KHz
TRK-300_リサージュ波形_10KHz.jpg


・残留ノイズ(入力ショート 8.2Ω負荷 2mV/div)
約3mV、100Hzのハムとわずかな真空管ノイズです
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SACDサラウンド・レビュー(630) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Sibelius
Symphonies Nos. 5 & 6
LSO0537
Sir Colin Davis/London Symphony Orchestra
録音 2003年12月(第5番)
    2002年9月(第6番)
LSO Live

シベリウス:
・交響曲第5番変ホ長調Op.82
・交響曲第6番ニ短調Op.104

シベリウスの交響曲第5番は、1915年に作曲された交響曲で1919年に改訂された。1915年はシベリウスの生誕50年にあたり、記念行事の中心に祝賀演奏会が行われることになり、その演奏会で初演される交響曲として作曲された。同じ頃に交響曲第6番、第7番の楽想も着想されたが、記念演奏会という目的が定められたこの作品が優先して作曲された。この交響曲を作曲中の1915年4月、散歩の途中で近づいてくる春の気配にこの交響曲のインスピレーションを得たことを書き記している。3楽章からなり演奏時間は30~34分程度。

シベリウスの交響曲第6番は1914年秋に着想し、1923年に完成された。交響曲第5番、第7番の楽想もほぼ同時に着想している。この時は、翌年の生誕50年記念行事に使用するための第5番が優先された。しかし、他の2つの楽想に基づく作業も並行して進められた。この過程でシベリウスは、第6番のための楽想をヴァイオリン協奏曲にする構想を持ったことが出版社宛の手紙からうかがえる。この構想は比較的すぐに取り下げられ、交響曲としての作曲が進められつつあったが、第一次世界大戦の勃発などの情勢不安により作曲は一時中断してしまう。初演は1923年2月19日ヘルシンキにてジャン・シベリウス指揮ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団で行われた。4楽章から成り、演奏時間は26~27分程度。

サー・コリン・デイヴィス(Sir Colin Rex Davis, 1927年9月~ 2013年4月)は、英国の指揮者。生まれた家が貧しく、指揮者になるためのピアノを買う金がなくて、まず一番安い楽器のクラリネットから始める。王立音楽大学で更にクラリネットを学ぶが、ピアノの演奏能力の欠如を理由に指揮法の履修は禁じられていた。しかし同級生とカルマー管弦楽団を結成し、しばしば指揮を執っていた。1952年にロイヤル・フェスティバル・ホールに勤め、1950年代後半からBBCスコティッシュ交響楽団を指揮する。1959年に病身のオットー・クレンペラーの代理でモーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を指揮して一躍名声を馳せる。1960年代にサドラーズ・ウェルズ・オペラやロンドン交響楽団、BBC交響楽団を指揮する。1971年にゲオルグ・ショルティの後任として、コヴェント・ガーデン王立歌劇場の首席指揮者に就任。1980年にナイトに叙される。その後は、バイエルン放送交響楽団首席指揮者、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団名誉指揮者などを歴任し、1995年に母国イギリスのロンドン交響楽団首席指揮者に就任した。2013年4月14日、病気のため85歳で死去。
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ロンドン交響楽団(London Symphony Orchestra,略称LSO)は、イギリスのプロのオーケストラのひとつ。ロンドンのオーケストラの中でも中心的存在で、本拠地は、1982年よりロンドンのバービカン・センター。1904年にクィーンズホール管弦楽団のメンバーを中心に、英国初の独立採算、自主運営のオーケストラとして発足。同年6月9日にクィーンズホールにおいて、ハンス・リヒターの指揮で第1回コンサートを開催した。その後、リヒターは首席指揮者に就任し、1911年にエドワード・エルガーにその座を譲るまで楽団の基礎を固める。ロイヤル・フィルとならび、「女王陛下のオーケストラ」としても知られ、名誉総裁にはエリザベス2世が就いている。主な歴代首席指揮者にアンドレ・プレヴィン(1968年~1979年)、 クラウディオ・アバド(1979年~1988年)、マイケル・ティルソン・トーマス(1987年~1995年)、コリン・デイヴィス(1995年~2006年)。2007年から現在までヴァレリー・ゲルギエフが就いている。
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1ポイントマイクがメインの収録と思われ、高域弦の音の伸びはあまり無いが、中低域弦の響きは豊かである。音場は左右方向への広がり感はあるが、奥行き方向にはあまり広がっていない。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音はロンドンのバービカン・センターにおけるライヴ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch