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SACDサラウンド・レビュー(653) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mieczyslaw Karlowicz Rebirth Symphony.jpg
Mieczyslaw Karlowicz
"Rebirth" Symphony
CDB042
Jerzy Maksymiuk/Sinfonia Varsovia
録音 2008年6月
BeArTon

カルウォーヴィチ:交響曲ホ長調Op.7「復活」

ミェチスワフ・カルウォーヴィチ(Mieczyslaw Karlowicz,1876年12月~1909年2月)はポーランドの作曲家、指揮者、登山家、作家、写真家。作曲家としてワーグナー、チャイコフスキー、リヒャルト・シュトラウスを崇拝していたが、カルウォーヴィチ自身の作風が、すぐれて甘美な叙情性をもつ旋律と、半音階的な和声の充実、色彩的な管弦楽法を特徴とするものだった。28歳という若さでワルシャワ音楽協会会長に就任するなど、ポーランド音楽界の近代化に尽力したが、スキー遠征中に雪崩に遭って32歳の若さで亡くなった。主要作品は弦楽セレナードハ長調 、交響曲「復活」、ヴァイオリン協奏曲イ長調 、交響詩「寄せては返す波」、連作交響詩「永遠の歌」など。
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イェジー・マクシミウク(Jerzy Maksymiuk,1936年4月~ )はポーランドの指揮者。ベラルーシのグロードナに生まれ、ワルシャワ音楽院でヴァイオリンとピアノ、指揮、作曲を学ぶが、やがて指揮が本職となり、ワルシャワ大劇場に勤める間に、ポーランド室内管弦楽団を結成。1977年に同楽団を率いてイギリスにデビューし、その後も世界中で演奏活動を続けている。1975年から1977年までカトヴィツェ・ポーランド放送国立交響楽団の首席指揮者に就任した。1983年から1993年までBBCスコティッシュ交響楽団の首席指揮者に就任し(現在は桂冠指揮者)、ロンドン・プロムスの毎シーズンに出演。同楽団とは数々の海外公演も行う。英国では、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団やBBCフィルハーモニック、バーミンガム市交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団にも客演した。ほかにも欧米やオーストラリア、イスラエル、日本でも数多くのオーケストラを指揮してきた。1990年4月にストラスクライド大学 (University of Strathclyde) 文学部より名誉博士号を授与される。
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シンフォニア・ヴァルソヴィア(Sinfonia Varsovia)はポーランド・ワルシャワに本拠地があるオーケストラである。1984年、ポーランド室内管を前身に、メニューインにより設立された。これまでアバド、デュトワ、アルゲリッチ、ルプー、シフ、ドミンゴ、ラローチャ、クレーメル、ムターらと共演。現芸術監督はK.ペンデレツキ。2010年の「LFJワルシャワ」発足にも貢献。2014年に楽団創設30年を迎えた。
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ベアルトン(BeArTon)は1995年、ワルシャワに創設されたポーランドのレーベル。ヤン・エキエル校訂のショパン「ナショナル・エディション」譜に基づきポーランド人ピアニストを起用した録音を完成させた後、2000年にポーランド音楽のシリーズを開始、さらにピアニストをポーランド人に限定せず「ナショナル・エディション」を再録音する新シリーズを始動、日本の河合優子、そしてスタニスラフ・ブーニンを起用している。

ポーランドの再独立(1918年11月11日)90周年記念アルバム

音場の広がり感の有る収録だが、中低域音の響きの豊かさが不足気味。スタジオでのセッションでの録音で、サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。録音場所はワルシャワ、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(652) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Percy Grainger Danish Folk Song Suite.jpg
Percy Grainger
Danish Folk Song Suite
CACDS4033
Geoffrey Simon/Melbourne Symphony Orchestra
録音 1989年2月
Cala Records

グレインジャー:
・戦士たち
・ロンドンデリーの歌
・デンマーク民謡組曲
・ヒル・ソング第1番
・美しく新鮮な花
・Colleen Dhas
・ヒル・ソング第2番

パーシー・オルドリッジ・グレインジャー(Percy Aldridge Grainger, 1882年7月~1961年2月)は、オーストラリア生まれのピアニスト、作曲家。メルボルン近郊のビクトリア州ブライトンで生まれ、ニューヨークで亡くなった。父親のジョン・H・グレインジャーは有名な建築家。1892年7月、10歳のグレインジャーはピアニストとしての最初の演奏会をメルボルンで開き、12歳の時には最初の演奏旅行に出ている。その後、1895年5月に母、ローズ・アニー・グレインジャー(Rose Annie)と共にドイツのフランクフルトへ赴き、ピアノ演奏と作曲を学ぶ。 1901年、19歳の彼は母とイギリスのロンドンへ渡り、そこで才能が開花した。1914年に32歳のグレインジャーはアメリカへ移住。1200曲以上の作品と編曲を残している。主要作品は組曲「リンカーンシャーの花束」、戦士たち 〜想像上のバレエ音楽 、組曲「早わかり(要約すれば)」、カントリー・ガーデン、トレイン・ミュージック(汽車の音楽)、シェパーズ・ヘイ 、ヒル・ソング第1番、ヒル・ソング第2番など。
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ジェフリー・サイモン(Geoffrey Simon, 1946年7月~)はオーストラリア、アデレード生まれの指揮者。メルボルン大学でピアノを専攻。1968年にアメリカに渡り、ジュリアード音楽院でチェロを学ぶ。さらにインディアナ大学でヤーノシュ・シュタルケルに師事する傍ら、1969年には同地でブルーミントン交響楽団の音楽監督となる。1973年からイギリスでさらに指揮法を修め、ボーンマス交響楽団をはじめ各地のオーケストラと協演。1974年にはジョン・プレイヤー国際指揮者コンクールで入賞する(優勝者はサイモン・ラトル)。1978年にはアメリカに戻りウィスコンシン大学、北テキサス大学の教授を歴任、その後、1986年から1988年までオールバニー交響楽団、1992年から1996年までサクラメント・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督をつとめる。1997年にはシアトルのアマチュア・オーケストラであるノースウエスト・マーラー・フェスティヴァル管弦楽団の指揮者兼顧問に就任。またロンドンで自らCALAレーベルを創設し、レオポルド・ストコフスキーの復刻版や大作曲家の珍しい作品ばかりの録音を世に出して話題となる。現在はイギリスに在住し、レオポルド・ストコフスキー協会の会長でもある。
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メルボルン交響楽団(Melbourne Symphony Orchestra)はオーストラリアのメルボルンに本拠地を置くオーケストラ。創始者はアルベルト・ゼルマン。最初の演奏会は1906年12月11日に行われ、2007年に創立100周年を迎えた。2000年に初来日した。 歴代首席指揮者には、ワルター・ジュスキント、クルト・ヴェス、ウィレム・ヴァン・オッテルロー、フリッツ・リーガー、オレグ・カエターニがいる。日本人では、岩城宏之が首席指揮者(桂冠指揮者)、尾高忠明が首席客演指揮者を務めた。2012年よりアンドルー・ディヴィスが首席指揮者を務めている。
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Cala(カーラ)はイギリスのレーベルで、1990年、ロンドンを中心に活躍するオーストラリア人指揮者ジェフリー・サイモンと、ニューヨーク在住の弁護士で芸術支援者のダニエル・シフマンによって設立された。

1989年にデジタル録音されたものをDSDリマスタリングしたもので、少し古い録音だがダイナミックレンジが大きく、音場も広い。トラック1のバスドラムの重厚な響きが印象に残った。トラック3~6のデンマーク民謡組曲ではピアノの演奏も加わる。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はサウス・メルボルン・タウン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

3P×8電源タップの改造 [オーディオ]

サウンドハウスの3P×8電源タップPDS8 Classic Proをオーディオ用に改造しました。
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電源ケーブルとノイズフィルタ・サージフィルタ基板、電源スイッチ、LEDを取り外し、空いた空間にEMCフィルタを収めました。
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材料
・3P×8電源タップ       PDS8 Classic Pro  サウンドハウス
・ケーブル           CV-S3芯3.5SQ 3m フジクラ
・医療機器グレード・プラグ WF5018        パナソニック電工
16A用EMCフィルタ     EAC-16-102    コーセル
・M4圧着端子
・熱縮チューブ 
・絶縁テープ     

電源スイッチ、LED、ケーブルブッシュは接着剤で固定されているので、これを取るのに少し手間取りました。

フジクラのCV-S3芯ケーブルですが3.5SQ で0.8/7本撚り3本が銅箔シールドと共に構成されており、仕上がり外形13mmとかなり太めで、芯線が太く硬いため、折り曲げ、結線などの加工に苦労しました。
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ケースのフレームグランドにはプラグのアース線とEMCノイズフィルタのケースグランドを接続しました。
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EMCノイズフィルタは一般的には100KHz以上の高周波のノイズ逓減に有効で、オーディオ機器に使用しても効果はあまり期待できないと言う意見が有ります。
しかし、我が家のオーディオ再生環境では、パソコンやDACなど、10MHz以上のクロックを内部で発生し、動作させている機器が幾つか在り、EMCノイズフィルタを使用することでEMIノイズに対して有効と考えています。

SACDサラウンド・レビュー(651) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Handel
Arias
AV0030
Lorraine Hunt Lieberson (mezzo soprano)
Harry Bicket/Age of Enlightenment Orchestra
録音 2003年8月
    2004年3月
Avie Records

ヘンデル:アリア集
・歌劇「テオドーラ」 HWV 68 (抜粋)
・ルクレツィア 「おお永遠の神々」 HWV 145
・歌劇「セルセ(クセルクセス)」 HWV 40 (抜粋)

ロレイン・ハント・リーバーソン(Lorraine Hunt Lieberson, 1954年3月~2006年7月)アメリカ出身のメゾ・ソプラノ歌手。若い時はヴァイオリンを習っていた。その後サンノゼ交響楽団の首席ヴィオラ奏者を務めた。26歳からボストン音楽院(Boston Conservatory of Music)にて歌手に成るべく勉学に励む。1984年からプロの歌手として活動。バロックから現代の作曲家の作品まで幅広いレパートリーをこなしていた。2006年肺がんにより52歳で亡くなる。1年後の2007年にグラミー賞ベスト・クラシック声楽部門を受賞。
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ハリー・ビケット(Harry Bicket,1961年~)はイギリス、リヴァプール生まれの指揮者、チェンバロ奏者、オルガン奏者。ラドリー・カレッジ(Radley College)、オックスフォード大学クライスト・チャーチで教育を受け、その後王立音楽大学でオルガンを習得。バロックをメインとした古楽をレパートリーとしている。2007年よりイングリッシュ・コンサートの音楽監督を務めている。18世紀オペラの大家としてグラインドボーン音楽祭及びニューヨーク・メトロポリタン・オペラなどに客演している。
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ジ・エイジ・オヴ・インライトゥンメント・オーケストラ(The Orchestra of the Age of Enlightenment(略称OAE)) は、イギリスの古楽器オーケストラ。「啓蒙時代の管弦楽団」の謂。1986年に、演奏家同士の集合から発足したため、首席指揮者を置いていない。当初はシギスヴァルト・クイケンやフランス・ブリュッヘンのような国外の古楽の専門家を指揮者に招いたが、次第にチャールズ・マッケラスやサイモン・ラトルのような、モダン楽器オーケストラの指揮者や演奏家と共演を楽しむケースが急増し、それがこのオーケストラの特異な個性となっている。ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールやグラインドボーン音楽祭歌劇場とも関係を深めてきた。
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リーバーソンの歌はかなり前に出たように、バックの演奏は奥に下がった位置に定位するようにミキシングされている。中低域弦は厚みのある響きを伴っている。サラウンドスピーカーからの音には直接音も含まれているが低めに抑えられている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル             5ch

第50回記念青梅マラソン [ランニング]

本日開催された第50回記念青梅マラソンの10Kmに参加してきました。

青梅マラソンには以前、福生に住んでいたこともあって、第22回大会から毎年のように参加してきました。今回で23回目の参加となりました。(3回の降雪による中止は除く)

今日の天候はレースのスタートする9時半ごろは曇っていましたが、気温も例年より高めで、無風で、絶好のレースコンディションでした。

10KmのスターターはQちゃんこと高橋尚子さんがつとめました。Qちゃんは昨年に続いて今年も7Km地点の少し前に立っていてランナーとハイタッチをしていました。

私の結果ですが、飲み会の翌日のレースだった昨年に比べ、1分半ほどよかったです。

以下自己計測タイム

 5Km  25’21”
 10Km 23’42”
----------------------
      49’03”

10Kmの当日受付会場の青梅市役所
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10Km受付
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市役所西駐車場のご当地グルメ・ブース
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ステージでのトークショウ
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市役所の総合案内所
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スタート地点
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待機する先導のパトカーとバイク
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30Kmレース前のパレード
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30Kmのゴール 総合体育館前
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30Kmの更衣所と大会本部がある青梅市総合体育館
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総合体育館前の総合案内所
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ギャラリープラザ
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SACDサラウンド・レビュー(650) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bach, Schubert, Vieuxtemps, Chopin, Clarke.jpg
Bach,Schubert,Vieuxtemps,Chopin,Clarke
ARS 38 110
Peijun Xu (viola)
Paul Rivinius (piano)
録音 2011年10月
Ars Produktion

ヴィオラ作品集
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004 (ヴィオラ編)
フランツ・シューベルト:
・万霊節の日のための連祷 D. 343 (ヴィオラとピアノ編)
・冬の旅 Op. 89, D. 911 第11曲 春の夢 (ヴィオラとピアノ編)
・白鳥の歌 D. 957 第4曲 セレナード(ヴィオラとピアノ編)
アンリ・ヴュータン:エレジー Op. 30
フレデリック・ショパン:
・夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)(N. ミルシテインによるヴィオラとピアノ編)
・夜想曲第2番 変ホ長調 Op. 9, No. 2 (P. デ・サラサーテによるヴィオラとピアノ編)
レベッカ・クラーク:ヴィオラ・ソナタ

シュ・ペイジン(Peijun Xu,1985年~)は中国、上海に生まれのヴィオラ奏者。中国で学んだ後、ドイツでローラント・グラッスル(フランクフルト音楽・舞台芸術大学)、今井信子(クロンベルク・アカデミー)に師事。2005年よりコンクール入賞を重ね、2010年のユーリー・バシュメット国際ヴィオラ・コンクールで優勝および2つの特別賞を受賞。
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パウル・リヴィニウス(Paul Rivinius, 1970年~)はドイツ、ザールラント州生まれのピアニスト。5歳でピアノを始める。ザールブリュッケン国立音楽大学(Saarbrücken College of Music)にてピアノをAlexander Sellier,Walter Blankenheim,Nerine Barrettに師事。その後フランクフルト音楽・舞台芸術大学にてホルン習い、ピアノをRaymund Havenithに師事。ベルリン芸術大学、ハンス・アイスラー・スクール教授。
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1~5トラックはバッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番だが、ヴィオラでの演奏は普段ヴァイオリンで聴くのと趣が違って、新鮮さを感じた。ヴィオラの中低域の響きがなかなか良い。6トラック以降はピアノの伴奏が付き、ヴィオラは少し後ろに下がった位置に定位し、ピアノはさらに後ろに定位し、音のバランスは良い。録音場所はドイツ、ヴッパータール、インマヌエル教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(649) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Symphonies of Wind Instruments
2L-102-SABD (2 discs)
Ingar Bergby/Royal Norwegian Navy Band
録音  2013年4月
2L

パウル・ヒンデミット:
・吹奏楽のための協奏音楽 Op. 41
・吹奏楽のための交響曲 変ロ長調
アルノルト・シェーンベルク:主題と変奏 Op. 43a
イーゴリ・ストラヴィンスキー:管楽器のための交響曲(1920年原典版)
ロルフ・ヴァリーン:チェンジズ

パウル・ヒンデミット(Paul Hindemith,1895年11月~1963年12月)は、ドイツ・ハーナウ出身の作曲家、指揮者、ヴィオラ奏者。その他にもヴァイオリン、クラリネット、ピアノなど様々な楽器を弾きこなす多才な演奏家であった。それまで独奏楽器としては無視されていたヴィオラの独奏曲を多く残すとともに、通常のオーケストラに定席を持つほとんどの楽器の独奏曲を残した職人的な作曲家であり、各楽器の独奏者に重宝がられている。初期の作風は後期ロマン主義や表現主義の影響が濃厚であったが、1920年代より新即物主義、新古典主義へ移行した。しかしイーゴリ・ストラヴィンスキーのそれとは異なり、モーツァルトの古典的な明瞭さよりもバッハの対位法を好んだ。第一次世界大戦後、ロマン派からの脱却を目指し、新即物主義を推進。20世紀ドイツを代表する作曲家として同時代の音楽家に強い影響を与えた。また生涯に600曲以上を作曲。交響曲やオペラばかりではなく、オーケストラを構成するほぼすべての楽器のためのソナタを作曲した。
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ロルフ・ヴァリーン( Rolf Wallin,1957年~)はノルウェーの作曲家。スカンディナヴィアの現在を代表する作曲家のひとり。1976年にオスロの国立音楽アカデミーに入学、オラヴ・アントン・トメセン、フィン・モッテンセンに師事。続いて1985年から1年間カリフォルニア大学サン・ディエゴ校に留学、ロジャー・レノルズ、ヴィンコ・グロブカール、湯浅譲二に学んだ。クラリネット協奏曲で1998年の北欧音楽委員会(NOMUS)賞を受け、純粋な芸術音楽を創作するかたわら、トランペット奏者としてアンサンブルに参加。バレエ、演劇、視覚芸術など他分野のプロフェッショナルとの共同作業にもインスピレーションにみちた作品を発表している。
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インガル・ベルグビィ(Ingar Bergby, 1964年~)はノルウェーの指揮者。ノルウェー音楽アカデミーでクラリネットを学び、同アカデミーのカシュテン・アンデシェンとシベリウス・アカデミーのヨルマ・パヌラの下で指揮法を修めた。ベルゲンの現代音楽グループ「BIT 20 Ensemble」の首席指揮者、スウェーデンのヴェルムランド・オペラの音楽監督、ベルゲン・フィルハーモニックの首席客演指揮者、ノルウェー放送管弦楽団の「プロフィール指揮者」を経験している。
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王立ノルウェー海軍音楽隊(Royal Norwegian Navy Band)は1820年に創設された。現在の隊員は29名。オスロフィヨルドのホーテンを本拠とし、国内と国外、年間130回から150回のコンサートに出演している。2008年からインガル・ベルグビィが首席指揮者を務めている。
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ヒンデミットの作曲した吹奏楽曲は、このアルバムに収録された「吹奏楽のための協奏音楽Op. 41」と「吹奏楽のための交響曲 変ロ長調」のみで、後者はワシントン陸軍音楽隊のH.カーリ少佐の委嘱作品。

金管楽器、木管楽器、打楽器を主とした編成で、半円周の内側に木管、外側に金管と打楽器を配置している。ヒンデミットとシェーンベルク、ヴァリーンではコントラバスが参加している。マイクを囲むように半円周に楽器を配置したことでサラウンド効果は大変良い。教会での収録であるが残響は少ない。録音場所はノルウェー、ベールム、ヤール教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch(SACD DXD,BD-Audio DTS HD MA)

SACDサラウンド・レビュー(648) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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A Festival of Fučík
CHSA5158
Neeme Järvi/Royal Scottish National Orchestra
録音 2015年2月
CHANDOS

フチーク:管弦楽作品集
・演奏会用序曲 「マリナレッラ」 Op.215
・絵画的行進曲 「叔父テディ」 Op.239 (管弦楽版)
・演奏会用ワルツ 「ドナウ伝説」 Op.233
・行進曲 「メリー・ブラックスミス」 Op.218
・おどけたポルカ 「小言親父」 Op.210
・剣士の入場 Op.68
・演奏会用序曲 「ミラマーレ」 Op.247
・フローレンティナー行進曲 Op.214
・演奏会用ワルツ 「冬の嵐」 Op.184 (P. スターネクによる編)
・行進曲 「ヘルツェゴヴィナ」 Op.235
・行進曲 「連隊の子供たち」 Op.169
・ワルツ 「小さなバレリーナ」 Op.226
・アメリカ行進曲 「ミシシッピ川」 Op.160 (161)
・演奏会用行進曲 「将官旗の下に」 Op.82

ユリウス・アルノシュト・ヴィレーム・フチーク(独:Julius Ernst Wilhelm Fučík, 1872年6月~1916年9月)は、チェコの作曲家、軍楽隊指揮者。フチークは多産な作曲家で、300曲以上の行進曲やポルカ、ワルツを作曲として名を馳せた。作品のほとんどが軍楽隊のために作曲されていることから、時に「ボヘミアのスーザ」とも呼ばれる。生涯の大半を軍隊の吹奏楽で指揮者として過ごした。「剣士の入場」が最もよく知られ、演奏される機会も多い。
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ネーメ・ヤルヴィ(Neeme Jarvi,1937年~)エストニアのタリン生まれ。指揮者。タリン音楽学校で学んだ後レニングラード音楽院でエフゲニ・ムラヴィンスキーに師事。1963年、エストニア放送オーケストラの音楽監督になり、タリン室内管弦楽団を創立。エストニア歌劇場の首席指揮者を務め、1971年、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー指揮者コンクールで優勝。1980年に米国移住。1981年からスコットランド国立管弦楽団の音楽監督、1982年以降エーテボリ交響楽団の首席指揮者、1990年にはデトロイト交響楽団の音楽監督に就任。最近では2014年4月のN響定期公演に来日し、得意とするシベリウスの交響曲第2番やR.シュトラウスのバレエ音楽「ヨセフの伝説」、スヴェンセンの交響曲第2番といった珍しい作品を指揮した。

ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(Royal Scottish National Orchestra)は、スコットランドの最大都市グラスゴーのオーケストラ。グラスゴー・ロイヤル・コンサート・ホール及びヘンリー・ウッド・ホールを拠点とし、エディンバラ国際フェスティバルやBBCプロムスにも定期的に登場している。1891年にスコティッシュ管弦楽団(the Scottish Orchestra)として設立。1950年にスコティッシュ・ナショナル管弦楽団(Scottish National Orchestra)と改称した。1991年から英国王室の財政的支援を受け、名称に「ロイヤル」を冠した現名称となった。現在の音楽監督はピーター・ウンジャン。桂冠指揮者をネーメ・ヤルヴィが、名誉指揮者をヴァルター・ヴェラー、アレクサンドル・ラザレフが務めている。
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フチークは初めて聴いたが、軽快で子気味の良いテンポの行進曲や、ヨハン・シュトラウスを連想させられるようなワルツのアルバムで、残響の豊かな中、ホールトーンは素晴らしく、音場も大きい。ダイナミックレンジの大きな録音で、主要楽器にはスポットマイクを多用したと思われる。サラウンドスピーカらの音はアンビエンスがメイン。録音場所は、グラスゴー、Royal Concert Hall

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(647) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mahler
Symphony No. 9
CC SSA 36115
Ivan Fischer/Budapest Festival Orchestra
録音 2013年11月,12月 DSD Rcording
Channel Classics

マーラー:交響曲第9番ニ長調

交響曲第9番は1909年夏、トプラッハ(現イタリア)近郊のアルト・シュルーダーバッハで作曲、2ヶ月間でほぼ書き上げられた。交響曲第10番が未完成のままマーラーが死去したため、この曲が完成された最後の交響曲となった。初演はマーラーの死後、ウィーンにて、ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団にて行われた。古典的な4楽章構成をとるが、両端楽章は通例に反して緩徐楽章となっている。演奏時間は指揮者によって大きく異なり、70分前後から90分を越えるまで様々。

イヴァン・フィッシャー(Iván Fischer, 1951年1月~ )は、ブダペスト生まれのハンガリーの指揮者。ウィーン音楽院でハンス・スワロフスキーに師事し、ウィーン交響楽団などへの客演で正当な音楽を作っている。ユダヤ系ハンガリー人で、父シャーンドル、兄アダム、従兄弟ジェルジも指揮者という音楽家の家族である。ブダペスト祝祭管弦楽団の創設にかかわり、1983年来音楽監督を務めている。また、2011年からはベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者にも就任した。代表盤は音楽監督を務めるブダペスト祝祭管弦楽団との、バルトークやコダーイ、ドヴォルザークの作品など。
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ブダペスト祝祭管弦楽団(Budapest Festival Orchestra)は、ブダペストを本拠地とするハンガリーのオーケストラである。略称は英語ではBFO、ハンガリー語ではBFZ。2008年2月より現在に至るまで、創設者の一人、イヴァン・フィッシャーが音楽監督を務めている。1983年、指揮者のイヴァン・フィッシャーとピアニストのゾルターン・コチシュを音楽監督として創立した。構成する音楽家による自主的な演奏団体である。祝祭の名からもわかるように、当初は年に3、4回程度、ハンガリーの音楽祭などのイベントで演奏する団体であったが、1992年に常設オーケストラとなった。ハンガリー国内において、ベーラ・バルトーク国立コンサートホールやリスト音楽院大ホールで定期的にオーケストラ公演を行っている。また、定期公演中には毎年3月の「ブダペスト春の音楽祭」への出演も含まれる。近年ではザルツブルク音楽祭をはじめ世界各国の音楽祭に出演するなど、国際的な活躍も目立つ。
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1ポイントマイクをメインとし、主要楽器にはスポットマイクを使用したと思われ、ダイナミックレンジの大きな録音で、各楽器間の音のバランスは良い。高域弦は音の伸びがあり、中低域弦の響きも豊かである。特に金管楽器の響きの美しさが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音には直接音も入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(646) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mendelssohn
A Midsummer Night's Dream
BIS-2166
Swedish Radio Choir
Thomas Dausgaard/Swedish Chamber Orchestra
録音 2014年9月
BIS

メンデルスゾーン:
・序曲「美しいメルジーネの物語」Op.32
・付随音楽「夏の夜の夢」Op.61
・「フィンガルの洞窟」Op.26

トーマス・ダウスゴー(Thomas Dausgaard, 1963年7月~ )はデンマークの指揮者で、トマス・ダウスガードとも記されることがある。コペンハーゲンに生まれ、同地の王立デンマーク音楽院、ロンドンの王立音楽大学に学ぶ。1997年よりスウェーデン室内管弦楽団の首席指揮者に就任、その後2004年8月にはデンマーク国立響の首席指揮者に就任した。その溢れんばかりのエネルギーと創造性のもと両オーケストラは目覚ましい変化を遂げており、2010年夏のBBCプロムスでは彼の指揮のもと、両オーケストラが出演し観客や評論家より絶賛された。最近では今年1月に来日し、新日本フィルハーモニー交響楽団の第553回定期演奏会でマーラー交響曲第5番などを振った。
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スウェーデン室内管弦楽団(Swedish Chamber Orchestra)はエーレブルー・スウェーデン室内管弦楽団(瑞: Svenska Kammarorkestern Örebro)とも呼ばれ、スウェーデン、エーレブルー市を本拠地とするスカンジナビアで唯一の専任の室内オーケストラである。1995年にエーレブルー室内管弦楽団(Örebro Kammarorkester)とエーレブルー管楽合奏団(Örebro Kammarblåsare)が合併して設立。1997年から現在までトーマス・ダウスゴーが音楽監督を務めている。
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スウェーデン放送合唱団(Swedish Radio Choir)は1925年に創設。1952年、合唱の神様と称される大指揮者、エリック・エリクソンが首席指揮者に就任し、現在の形態となった。以来飛躍的発展を遂げ、スウェーデンの音楽界はもとより欧米各地へのツアーやCD録音を通して、世界のトップ・アンサンブルとしての地位を確立した。その後、アンデシ・オルウェル、グスタフ・ショークヴィストという巨匠たちに引き継がれ、1994年よりエストニアの巨匠、トヌ・カリユステが首席指揮者に就任。このスウェーデン放送合唱団にとって初の外国人指導者により、東欧圏のレパートリーの拡充がなされ、グレツキ、シュニトケ等の録音で数多くの賞を受賞。またリゲティ、サンドストレム、ペルト等の現代の大家がこの合唱団のために作品を書いている。2007年9月、新鋭のペーター・ダイクストラが首席客演指揮者を3年間務めた後、首席指揮者に就任。スウェーデン放送合唱団は、これまでに、兄弟関係にあるスウェーデン放送交響楽団をはじめ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団等のオーケストラと共演している。

1ポイントマイクをメインとした録音と思われ、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。音場は左右、奥行き方向にも広がっている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音はスウェーデン、エーレブルー市にあるエーレブルー・コンサートホールでのセッション

サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質               ☆☆☆☆
チャンネル           5ch

SACDサラウンド・レビュー(645) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Sounds & Clouds
Hosokawa, Vivaldi
CCS SA 37615
Jeremias Schwarzer(recorder)
Holland Baroque
録音 2015年3月
Channel Classics

音と雲~
細川俊夫:ヴェネツィアの歌う庭
ヴィヴァルディ:
・協奏曲第2番ト短調 RV.439「夜」
・協奏曲第3番ニ長調 RV.428「ごしきひわ」
・協奏曲第1番ヘ長調 RV.433「海の嵐」
・協奏曲第6番ト長調 RV.437




細川 俊夫(Toshio Hosokawa,1955年10月~ )は、広島市安芸区出身の現代音楽の作曲家、指揮者。国立音楽大学作曲科に入学するも、教育法に疑問を抱き一年余りで中退。しかし入野義朗の勧めで渡欧し、1976年から10年間のドイツ留学。ベルリン芸術大学で尹伊桑に師事する。その間、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団100周年記念作曲コンクールとヴァレンティーノ・ブッキ国際作曲コンクールで第1位を獲得している。ベルリンで学位取得後、フライブルク音楽大学でまずはブライアン・ファーニホウに師事し、その後クラウス・フーバーに師事した。「今日の音楽国際作曲賞」で第3位、以後武満徹との親交が生まれた。2013年のザルツブルク音楽祭では、二度目となる同音楽祭委嘱作品、ソプラノとオーケストラのための「嘆き」の初演をはじめ、アンサンブル・ウィーン=ベルリン委嘱作品「古代の声」の初演ほか、多くの作品が演奏された。尾高賞、中島健蔵音楽賞、ラインガウ音楽賞、デュイスブルク音楽賞、ARD-BMWムジカ・ヴィヴァ賞を授与されるなど、国際的に高い評価を得ている。現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト音楽大学客員教授。
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イェレミアス・シュヴァルツァー(Jeremias Schwarzer, 1969 年~)はドイツのリコーダー奏者。1992 年カルウで開催された国際リコーダーコンクールでソロおよびアンサンブルの両部門で優勝。以来、独奏者としてリコーダーの可能性を追求し続け、特に現代音楽では細川俊夫、望月京、藤倉大、シャリーノ、シュルンツなどに委嘱。世界初演を行っている。現在ニュールンベルク大学(Hochschule für Musik Nürnberg)リコーダー科教授を務めるほか、ウィーン大学、ザルツブルク・モーツァルテウムなどで客員教授をつとめる。
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オランダ・バロック(Holland Baroque )はオランダの古楽アンサンブル。常任の指揮者を置かずプロジェクトごとに古楽界の名手を招いている若手の古楽器奏者たちの精鋭集団。
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細川俊夫の「ヴェネツィアの歌う庭」はこの曲の独奏を務めるブロック・フレーテ奏者シュヴァルツァーの委嘱により、ヴィヴァルディのリコーダー協奏曲集作品10と並べて演奏するために作曲された新作で全5曲から成り、アルバム内のヴィヴァルディの協奏曲の前後に挟まれている。

トラック7の「ヴェネツィアの歌う庭」“黄昏時”ではCDジャッケットの表紙の写真のように、ボールで手を洗う時のような音が曲全体に流れている。「ごしきひわ」ではデスカント(ソプラノ)・リコーダーの高域音の響きが美しい。サラウンドスピーカーからの音には直接音もかなり入っている。教会での録音だが、残響はあまり多くない。録音場所はオランダ、アムステルダム、Waalse Kerk

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

チャンネルデバイダー Behringer CX3400の改造(2) [オーディオ]

背面用基板 OPA1652AIDRに変更後の実装状況
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背面用基板 部品変更後の±15V電源整流部
3300μ/35Vは高さが高いのでリード線を継ぎ足し、寝かせました
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③ カップリングコンデンサー変更
回路図によりますと、背面パネル用基板と前面操作パネル用基板間のアナログ信号の受け渡しは、バランス差動転送ではなく、カップリングコンデンサー47uF/25V(DECON)を介してのアンバランス転送を行っており、これをオーディオ用電解コンデンサー(ニチコンFGシリーズ)に変えました。
背面パネル用基板 C2,3,9,10,11,12,13,14  計8個
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④ トロイダルトランスの入出力にファインメット・シート巻き付け
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改造後の全体写真
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チャンネルデバイダー Behringer CX3400の改造(1) [オーディオ]

マルチアンプ構成でのステレオ音源再生時に、真空管300Bシングルアンプを中高域とし、デジタルアンプLXA-OT3をサブウーハー用に、LXA-OT1をスーパーツイター用として3WAYで使用すべく、Behringerのアナログ・チャンネルデバイダーCX3400を導入しました。

安価なわりに、性能が良いと思っていたBehringerのチャンデバですが、アナログ、デジタル両タイプともネット上での評判はあまり良くないようです。故障が多い、ノイズ特性が良くないなどと、多くのユーザーが書き込みをしています。

上面パネルを取りはずし、中の作りを見てみました、アナログ信号を扱うにしては雑な作りが目立ちました。
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以下、気になった箇所。
① 前面パネル用基板と背面入出力パネル用基板は紙エポキシ系を使用していると見られ、ガラスエポキシ基板(FR4)を使用していない。

② 基板どうしの接続はフラットケーブル3本で接続しており、アナログ信号、±15V電源、GNDの受け渡しもこのケーブルを使用している。特にアナログ信号はシールドされていないのでEMIなどの外部からのノイズの影響が心配。

③ スルーホール2層基板のようだが、ハンダの上りが悪く、ディスクリート部品は手はんだ付の「ちょんづけ」で、スルーホールの上まで十分ハンダが上がっていない状態であった。また、C8の1000μ/35Vの電解コンデンサーは上部の左右が大きく凹んだものが実装されていた。

そこで、購入後、全チャンネルが問題なく動作することを確認後、以下の改造をかけることにしました。

① 入力、出力回路オペアンプ変更 NJM4580(JRC)→OPA1652AID(TI) 計7個
IC3,4,5,6,7,8,9(基板シルク印刷部品番号、回路図のIC番号とは異なる)
CX3400改造_オペアンプ比較表.png


② 電源回路変更
・整流回路ダイオード変更1N4002→11EQS10(日本インター)ショットキーバリアダイオード計4個
D1,2,3,4
CX3400改造_整流用ダイオード比較表.png


・±15Vレギュレータ用電解コンデンサー変更(中国や香港製を使用しているようです)
 容量を大きくし、国産の低ESRのものに変えました。
10μ/25V(KSD)→47μ/25V(東信工業)  C15,16
1000μ/35V(DECON)→3300μ/35V(東信工業) C1,8
尚、シルク部品番号C8に実装されていたDECON製のものはケースの上部が左右から大きな力が加わったように凹んでいました。(写真参照)

背面基板 NJM4580実装部
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NJM4580取り外し後の背面基板
取り外しは、ICに予備ハンダを多めに付けた後、半田ごて2本を使用し、両サイドを同時に熱し、素早く取ります。
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背面基板 電源整流部
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整流用ダイオード、電解コンデンサー取り外し後の背面基板、電源整流部
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取り外した部品
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SACDサラウンド・レビュー(644) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Festa
La Spagna
HMC 801799
Paul van Nevel/Huelgas Ensemble
録音 2002年6月
Harmonia Mundi

コンスタンツォ・フェスタ:
ラ・スパーニャより32のコントラプント
   
コンスタンツォ・フェスタ(Costanzo Festa,1490年頃~1545年)はルネサンス期のイタリアのマドリガーレ作曲家。フランドル楽派全盛期の時代にあって、イタリア人として初めてフランドル楽派の様式を完全に身に付けた作曲家として、歴史上名高い。ローマで活躍し、メディチ家の教皇レオ10世やクレメンス7世と深いつながりを持った。

パウル・ファン・ネフェル(Paul van Nevel,1946年2月~)はベルギーの指揮者、音楽学者、美術史家。1969年~1971 年にスイス、バーゼル・スコラ・カントルムにて古楽を研究し、1971 年に古楽専門声楽・器楽アンサンブル、ウェルガス・アンサンブル(Huelgas Ensemble)を設立し現在音楽監督を務める。アムステルダム音楽院(Conservatory of Amsterdam)客員教授を歴任。
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ウェルガス・アンサンブル(Huelgas Ensemble)はベルギーの古楽専門声楽・器楽アンサンブル。レパートリーは、中世(13世紀以降)、ルネサンス、バロック初期で、特にブルゴーニュ楽派、フランドル楽派を中心とする。1971年にパウル・ヴァン・ネフェル(Paul Van Nevel)が設立し、現在まで指揮者を務めている。団体名は、13世紀の音楽作品の主要な典拠の一つであるラス・ウエルガス写本(Las Huelgas Codex)から取られている。ウェルガス・アンサンブルとネフェルの最大の功績の一つは、あまり知られていない作曲家や作品を常に精力的に発掘することである。
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37音からなる音列をもとに作られた125の変奏曲から、32曲を選んで演奏したもの。4本のリコーダーが他の古楽器にまじって登場する。1ポイントマイクをメインとした収録と思われ、各楽器とマイクとの距離感を感じる。残響の豊かな教会(ベルギー、オプウェイク、Klooster van Sint Vincentius)での収録。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

SACDサラウンド・レビュー(643) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Skalkottas
Piano Concerto No.2
BIS-SACD-1484
Geoffrey Douglas Madge
Nikos Christodoulou/BBC Symphony Orchestra
録音 2004年4月
BIS

スカルコッタス:
・ピアノ協奏曲第2番
・主題と変奏
・弦楽のための小組曲
・4つの映像

ニコス・スカルコッタス(Nikos Skalkottas,1904年3月~1949年9月)はギリシャの作曲家。エウボイア島のカルキス出身。アテネ音楽院でヴァイオリンを学んだ後、1921年からドイツのベルリンに留学し、ヴィリー・ヘスに師事した。1923年から作曲に転向し、パウル・ユオン、クルト・ワイル、フィリップ・ヤルナッハについて学んだ。1927年から1930年の間、アルノルト・シェーンベルクのマスタークラスに参加し十二音技法を学んだ。1933年に帰国。 帰国後の作品は十二音技法で書かれたものも多いが、「36のギリシャ舞曲」など民族主義的な技法で書かれたものもある。ラルゴ・シンフォニコ、妖精劇「五月祭りの呪文」組曲、交響曲「オデュッセウスの帰還」、ヴァイオリン協奏曲、コントラバス協奏曲、ピアノ協奏曲(1~3番)などの作品がある。
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ジョフリー・ダグラス・マッジ(Geoffrey Douglas Madge,1941年10月~ )は、オーストラリア出身のピアニスト。8歳からピアノを始め、アデレードのエルダー音楽院で学ぶ。1963年、ABCコンクールで第一位を受賞後、渡欧。すぐに現代音楽の挑戦的なピアニストとして知られるようになり、マイケル・フィニスィーの「ピアノ協奏曲第三番」、「Jazz」などの初演を手がけている。現代音楽の演奏で著名になった後、彼は矛先を未開のピアノ作品の演奏へ移し、エルンスト・クルシェネク、レオポルド・ゴドフスキー、カイホスルー・シャプルジ・ソラブジ、シュテファン・ヴォルペ、ニコス・スカルコッタス、ジョージ・フラインなどの作品を体系的に録音しリリースしている。
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ニコス・クリストドゥル(Nikos Christodoulou, 1959年~)はギリシャ生まれの指揮者、作曲家。アテネで作曲とピアノをJ.A. Papaioannouに師事し、ひき続きミュンヘン音楽大学(Hochschule fur Musik in Munich)にて作曲の勉強をつづけた。その後、王立ロンドン音楽大学にて(Royal College of Music in London)にて指揮法を学んだ。ニコス・スカルコッタスの曲の指揮を得意とする。作曲は管弦楽、室内楽、合唱曲、劇付随音楽など。アテネ・シティー交響楽団、合唱団(City of Athens Symphony Orchestra and Choir)の芸術監督。
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BBC交響楽団(The BBC Symphony Orchestra)は、英国放送協会(BBC)が所有する放送オーケストラの一つであり、イギリスの主要オーケストラの一つである。本拠地はロンドンのバービカン・センター(Barbican Centre)。1930年に指揮者・エイドリアン・ボールトによって創設された。ボールトは1950年まで首席指揮者の地位にあり、その後同ポジションはマルコム・サージェント(1950年~1957年)、アンタル・ドラティ(1962年~1966年)、コリン・デイヴィス(1967年~1971年)、ピエール・ブーレーズ(1971年~1975年)、ルドルフ・ケンペ(1975年~1978年、ただし1976年に急逝)、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1978年~1981年)、アンドルー・デイヴィス(1989年~2000年)、レナード・スラットキン(2000年~2004年)と引き継がれ、2006年のBBCプロムス初日からはイルジー・ビエロフラーヴェクが2012年まで務めいた。2013年からはサカリ・オラモが就任した。BBCプロムスにおいては主要な役割を果たしており、ロイヤル・アルバート・ホールでの初日と最終日はBBC交響楽団が管弦楽を担当する。

ピアノ協奏曲第2番は1937年から38年にかけて作曲され、12音技法で書かれている。Pfとバックの演奏との音のバランスは良い。「4つの映像」は晩年(1948年)の作品で、調性のある曲でロマンティックな作品。ギリシャの田園風景をイメージしており、ロマン派の作品のような雰囲気がある。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はロンドン、BBC Maida Vale Studios,Studio1

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch