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SACDサラウンド・レビュー(678) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Ravel Orchestral works Kalajdzic.jpg
Ravel Orchestral works
901 1820-6
Alexander Kalajdzic/Bielefelder Philharmoniker
録音 2013年5月
MDG

ラヴェル:
・高雅で感傷的なワルツ
・古風なメヌエット
・亡き王女のためのパヴァーヌ
・夜のガスパール

アレクサンドル・カラジッチ(Alexander Kalajdzic)はクロアチア、ザグレブ生まれの指揮者。6歳から音楽の教育を受け、8歳でピアニストとしてコンサートに出演した。ウイーン音楽大学で指揮をカール・エスターライヒャー(Karl Österreicher)に師事。ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場の常任指揮者やザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団、クロアチア国立歌劇場の客演指揮者などを務める。2010/2011年のシーズンからビーレフェルト・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任。
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ビーレフェルト・フィルハーモニー管弦楽団(Bielefelder Philharmoniker)は北ドイツ、ビーレフェルトに、1901年に創設された歴史ある交響楽団。アレクサンドル・カラジッチが2010/2011年のシーズンから音楽監督を務める。
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ラヴェルは自身の多くのピアノ作品からフル・オーケストラのための編曲を行っているが、このアルバムの「高雅で感傷的なワルツ」、「古風なメヌエット」、「夜のガスパール」もそれに当たる作品。
1ポイントマイクをメインとし、要所にスポットマイクを使用した録音と思われ、高域弦の音の伸びは無いが、音場は左右、奥行きとも広く、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられているが、アンビエンスな音も含んでいる。録音場所はビーレフェルト、ルドルフ=エトカー=ハレ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質           ☆☆☆☆
チャンネル         5.1ch(2+2+2方式)


SACDサラウンド・レビュー(677) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Biber Sonatae Tam Aris Quam.png
Biber
Sonatae Tam Aris Quam
CC72676
Gunar Letzbor/Ars Antiqua Austria
録音 2014年10月,11月
Challenge Classics

ビーバー:祭壇または宮廷用ソナタ集
・ソナタ第1番~8声
・ソナタ第2番~6声
・ソナタ第3番~6声
・ソナタ第4番~5声
・ソナタ第5番~6声
・ソナタ第6番~5声
・ソナタ第7番~5声
・ソナタ第8番~5声
・ソナタ第9番~5声
・ソナタ第10番~5声
・ソナタ第11番~5声
・ソナタ第12番~8声

「祭壇または宮廷用ソナタ集」は題名が示すとおり、宗教・世俗の両方で演奏可能な作品。1676年、1680年、1682年に出版されたポリフォニックな器楽作品集の中から選ばれた曲で構成される。第二次世界大戦でオリジナル資料は焼失し、現在では、第2ヴァイオリンと第1ヴィオラ、第3、第4のヴィオラのパート譜が遺されるのみとなっている。しかしながら幸運にも、1900年頃に、当時は遺されていたオリジナル譜をもとに作成された楽譜が遺されており、この1900年の楽譜と部分的に残っているオリジナル譜を見比べると、その精確さは比類なきものと認識されている。

ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(Heinrich Ignaz Franz von Biber,1644年8月~1704年5月)は、北ボヘミア・ヴァルテンベルク(現チェコ領ストラーシュ・ポド・ラルスケム Stráž pod Ralskem)出身の作曲家でヴァイオリニスト。1668年から1670年の間、チェコのクロムニェジーシュ城のヴァイオリニストを務めた後、オーストリアのザルツブルクの宮廷楽団のヴァイオリニストとなり、次いで1684年には、同楽団の宮廷楽長となった。代表作である「ロザリオのソナタ」は聖母マリアとイエス・キリストの生涯を、受胎告知からキリストの受難・復活、聖母マリアの戴冠まで15の場面に分け、15のソナタと無伴奏のパッサカリアから構成された作品。

グナール・レツボール(Gunar Letzbor)はオーストリア出身のバロック・ヴァイオリン奏者、指揮者。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院在学中、ラインハルト・ゲーベル(Reinhard Goebel)のオーケストラで一緒に演奏する機会を得て、オリジナル楽器で古楽を演奏することに一生を捧げることを意識するようになった。また、ニコラス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt)との交流のなかでも古楽器演奏への関心を深めることになる。ムジカ・アンティクァ・ケルン(Ensembles Musica Antiqua Köln)、クレマンシック・コンソート(Clemencic Consort)、ラ・フォリア・ザルツブルク(La Folia Salzburg)、アルモニコ・トリビュート・バーゼル(Armonico Tributo Basel)のメンバーおよびウィーン・アカデミー(Wiener Akademie)のコンサートマスターとして活躍。1995年に古楽アンサンブルのアルス・アンティクァ・オーストリア(Ars Antiqua Austria)を設立。
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アルス・アンティクァ・オーストリア(Ars Antiqua Austria)はオーストリアのピリオド楽器を使用する古楽アンサンブル。オーストリア・バロック音楽の本当の姿とそのユニークな個性を紹介するために1995年に結成された。グナール・レツボールのリードのもと8名の主要メンバーからなる。結成以来、ヴァイヒライン、ビーバー、ヴェジャノフスキ、シュメルツァー、ムファット等オーストリアの作曲家たちの業績を深く研究しながら数多くのコンサートを開いてきたが、伊シンフォニアや仏アルカナへの数々の名録音は熱狂をもって国際的に受け入れられた。特にビーバーの「ロザリオのソナタ」の解釈は、作品の素朴で力強い祈りを表現し切った最高の録音と評価されている。
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各楽器間の音のバランスは良く、Vnはクリアーな響き、Violoneの低域弦の厚みのある響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音。録音場所はオーストリア、リンツ郊外ザンクト・フローリアン修道院内Altomonte Saal

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質           ☆☆☆☆
チャンネル         5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(676) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Tchaikovsky Selections
PTC 5186550
Mikhail Pletnev/Russian National Orchestra 
録音  2011年4月
    2010年6月
PentaTone Classics

チャイコフスキー:管弦楽曲集
・戴冠式祝典行進曲
・イタリア奇想曲Op.45
・幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」Op.32
・幻想序曲「ロメオとジュリエット」
・スラヴ行進曲Op.31

「戴冠式祝典行進曲」はチャイコフスキーが作曲した管弦楽のための行進曲。1883年5月に挙行されたロシア皇帝アレクサンドル3世の戴冠式のために作曲された機会音楽であり、同年3月、パリで完成した。1866年にアレクサンドル3世の成婚を記念して作曲した「デンマーク国歌による祝典序曲」と同様に、この曲でもロシア帝国国歌「神よツァーリを護り給え」とデンマーク王室歌「クリスチャン王は高き帆柱の傍に立ちて」を引用している。同時進行で戴冠式祝典カンタータ「モスクワ」も作曲されている。初演はセルゲイ・タネーエフの指揮によりモスクワで行われ、ユルゲンソン社より楽譜が出版された。日本語訳題は単に「戴冠式行進曲」とされる場合もある。演奏時間は約5分。

幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」(Francesca da Rimini)作品32は、チャイコフスキーによって作曲された管弦楽曲。「交響詩」と銘打ってはいないが、交響詩に分類されることもある。ダンテの「神曲」中にある詩を題材にしている。1876年10月8日にこの曲の作曲に着手し、スケッチを10月27日に、最終稿を11月18日に完成させた。演奏時間は約24、25分。

ミハイル・プレトニョフ( Mikhail Vasilievich Pletnev,1957年4月~)はロシアのピアニスト、指揮者。両親ともに音楽家で、幼少期から楽才を発揮した。13歳でモスクワ音楽院に入学し、ピアノをヤコフ・フリエールとレフ・ヴラセンコに師事。1978年にチャイコフスキー国際コンクールで金メダルを獲得し、国際的な注目を浴びるようになる。1980年代後半にヴァージン・クラシックスと契約してピアニストとして国際的に録音活動を始めるが、1990年に、ソ連で最初の私設オーケストラ、ロシア・ナショナル管弦楽団を設立して、指揮活動にも熱を注いだ。現在はドイツ・グラモフォンの専属アーティストとなり、ロシア・ナショナル管弦楽団の芸術監督も務めている。指揮者として、またピアニストとして1度ずつグラミー賞に入賞している。最近では2015年7月にロシア・ナショナル管弦楽団を引き連れて来日し、ラフマニノフの交響曲第2番などを指揮した。
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ロシア・ナショナル管弦楽団(Russian National Orchestra)は、モスクワを拠点とするロシアのオーケストラ。1990年に、著名なピアニストで指揮者のミハイル・プレトニョフによって創設される。2011年10月よりヴラディーミル・ユロフスキが芸術監督に就任した。今日では、世界屈指のオーケストラと看做されている。 ロシア国内で定期的に演奏を行い、欧米やアジアなどで世界的に演奏旅行を行い、アメリカ合衆国で定例演奏会を行なっている。
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スタジオでのセッション録音でホールトーンは無いが、「戴冠式祝典行進曲」はダイナミックレンジが大きく、スポットマイクを多用したと思われる録音である。「イタリア奇想曲」では金管の響きが美しい。録音場所はモスクワDZZスタジオ5

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質           ☆☆☆☆
チャンネル         5ch


ランニング総距離50,000Km達成!!! [ランニング]

記録を取り出してからのランニング通算走行距離が5月13日で50,000Kmを越え、50,006.2Kmになりました。

今月の走行距離は5月13日現在で96.9Km、本年の通算走行距離は1,070.7Kmです。
40,000Kmに達したのが2012年12月で、3年5カ月余りで10,000kmを走ったことになります。

現役で働いていた頃は、普段は土、日、休日にしか走っていませんでした。
6年前に完全リタイアしてからは時間ができ、所用が無いかぎり、また、天候が悪い日を除き、基本的にはジョギングで、1日おきに約15Kmで、月間250Km前後を走っています。

幸い、10年以上も熱の出る感冒にもかからず、大怪我をすることもなく過ごせております。
マラソン大会への参加は、このところ年2回程度ですが、2014年には14年ぶりに13回目のフルマラソン(東京マラソン2014)に挑戦できました。

歳と共に体力の衰えを感じておりますが、無理せず、ゆっくり走ることを心がけ、もう少しランニングを続けて行こうと思っています。

戸隠方面撮影旅行 [自然写真]

毎年春に弟との写真撮影目的の日帰り旅行が恒例になっていますが、今年は桜でなく、池に映る戸隠連峰と水芭蕉やカタクリの花の撮影にポイントを定め、戸隠方面に、絶好の天気となった昨日に行ってきました。

例によって早起きし、5時に出発。練馬ICから関越道に入り、上信越道経由で長野ICで降り、長野市内を通過し、バードライン経由で往復約490kmでした。

長野市内ではちょうど通勤時間帯と重なり、渋滞により、予定より30分多くかかりましたが、9時に鏡池の駐車場に到着しました。

朝のうちに山にかかっていた雲は、到着したころから切れ始め、写真を撮影する頃には頂上付近を残してすっきり晴れてきました。

鏡池から見た戸隠連峰
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鏡池を徒歩で一周してから、次の目的地の戸隠森林植物園に向かいました。
車を無料の森林植物園の駐車場に止め、園内のハイキングコースをたどってカタクリ、ミズバショウなどを撮影しながら戸隠神社奥社方面を目指しました。

カタクリは盛りを過ぎており、ミズバショウは終わりかけでした。

カタクリ
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ミズバショウ
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リュウキンカ
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コミヤマカタバミ
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ニリンソウ
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タチカメバソウ
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フッキソウ
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タチツボスミレ
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エンレイソウ
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ラショウモンカズラ
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クルマバツクバネソウ
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フデリンドウ
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戸隠森林植物園はキビタキを始め小鳥たちのバードウォッチングが盛んで、双眼鏡や長望遠レンズ着装のカメラを持った多くの愛好者が来ていました。

随神門の手前から奥社への参道に入ります

随神門
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杉御神木
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戸隠神社九頭龍社
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戸隠神社奥社
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奥社からの帰りは、参道入り口まで戻り、名物の戸隠そばを食べて帰途につきました。

SACDサラウンド・レビュー(675) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Georg Muffat
Florilegium Primum 1695
CC72678 SACD
Ensemble Salzburg Barock
録音 2015年4月
Challenge Classics

G.ムファット:管弦楽組曲集「音楽の花束」第1巻
・Fasciculus 1: Eusebia
・Fasciculus 2: Sperantis gaubia
・Fasciculus 3: Gratitudo
・Fasciculus 4: Impatientia
・Fasciculus 5: Sollicitudo
・Fasciculus 6: Blanditiae
・Fasciculus 7: Constantia

ゲオルク・ムッファト(Georg Muffat, 1653年6月~1704年2月)はバロック音楽の作曲家。サヴォイア公国、現在スキー観光地として有名なフランスのムジェーヴ (Megève )に生まれる。1663年から1669年までジャン=バティスト・リュリに師事し、アルザス・ロレーヌ地方でオルガニストに就任。その後ウィーンに滞在するが、公職に就くことができず、1677年にプラハを訪れ、それからザルツブルクに行き、約10年にわたってザルツブルク大司教の宮廷に仕える。1680年ごろにイタリアを訪ねてベルナルド・パスクィーニにオルガンを師事する傍ら、アルカンジェロ・コレッリに会い、その作品に非常に好感を覚えるようになる。1690年から没するまでパッサウ司教の宮廷楽長を務め、同地で他界した。作品は室内楽曲集(音楽の捧げもの)、オルガン曲集(オルガン音楽の練習)、管弦楽組曲集(音楽の花束)、12の合奏協奏曲など。

アンサンブル・ザルツブルク・バロック(Ensemble Salzburg Barock)は、1stVn、2ndVn、Va×2、Violone、Cembの 6名から構成される古楽器アンサンブル。17世紀のバロック音楽を中心に、様々な古楽シーンで活躍するほか、マリンバとのコラボレーションなど、興味深いプロジェクトも手掛けている。
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左寄りに1stVn、2ndVn、センターに2挺のVc、センター奥にCemb、右にVioloneが定位している。Violoneはヴィオラ・ダ・ガンバと同属の最低音域楽器でコントラバスの先祖と言われる。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はドイツ、ミュンヘン音楽学校ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質           ☆☆☆☆
チャンネル         5.1ch

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016(2) [クラシック音楽鑑賞]

公演3日目の昨日5日に以下の公演を聴いて来ました。
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今日は東京駅で降りて、丸ビル1階マルキューブで行われていた無料のコンサートを
聴いてから東京国際フォーラムに向かいました。

東京芸大の学生たちによるミニコンサート
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■公演番号312(ホールA)
モーツァルト:セレナード第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
ピアノ 小林愛実
指揮 廖國敏[リオ・クォクマン]
演奏 シンフォニア・ヴァルソヴィア

廖國敏(Lio Kuokman)はマカオ出身の指揮者。ジュリアード音楽院に留学中、カーティス音楽学校とニューイングランド音楽院でも指揮を学んだ。2014年、スヴェトラーノフ指揮者コンクールで優勝。これまで、オタワ国立芸術センター管、ソウル・フィルなどを指揮。現在、名門フィラデルフィア管のアシスタント・コンダクターを務めている。

リオ・クォクマンは派手なオーバー・アクションを伴わない、オーソドックな指揮でした。
先のショパンコンクールで最終審査まで残り、惜しくも入賞を逃した小林愛美さんのモーツァルトのコンチェルトを聴くのは今回が初めてでした。
モーツァルトの最後のピアノ・コンチェルトとなった第27番は難易度としてはそんなに難しそうではなさそうですが、曲調が春をイメージした曲なので、のんびりとしたタッチで淡々と弾いた、と言う感じがしました。アンコールには彼女のお手の物であるショパンのノクターン20番遺作を弾いてくれました。

■公演番号313(ホールA)
ドヴォルザーク:序曲「自然の王国で」Op.91
ボロディン:交響詩「中央アジアの草原にて」
ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」
スメタナ:交響詩「モルダウ」(連作交響詩《わが祖国》から)

指揮 ドミトリー・リス
演奏 ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

「はげ山の一夜」でのウラル・フィルは本家のロシアのオケだけあって、金管楽器のチューバや打楽器のバスドラムのパワーのある演奏を楽しめました。



ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016(1) [クラシック音楽鑑賞]

「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2016」は昨日の5月3日から5日までの3日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムをメイン会場として開催されています。

今年のテーマは「la nature (ナチュール)-自然と音楽」で、ルネサンスから現代まで500年にわたる音楽史の中から、季節、風景、動物、天体、自然現象など、さまざまな切り口から選曲しています。
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2日目の今日、以下の公演を聴いて来ました。

■公演番号245(ホールC)
シベリウス:劇音楽「テンペスト」Op.109
チャイコフスキー:交響幻想曲「テンペスト」Op.18
フィビヒ:交響詩「嵐」

指揮 ドミトリー・リス
演奏 ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

シェイクスピアの戯曲「テンペスト(嵐)」を基に書かれた3つの管弦楽曲で、暴風雨に襲われながら大海を進む船の姿を音楽化した3人の作曲家たちの作品の聴き比べです。
3曲とも標題音楽で嵐が襲ってきて、雷鳴が轟く描写がありました。

■公演番号215(ホールA)
ヴィヴァルディ/リヒター:「四季」のリコンポーズ
ヴァイオリン,指揮 庄司紗矢香
演奏 ポーランド室内管弦楽団

マックス・リヒター(Max Richter,1966年~)ロンドン在住のドイツ人作曲家。スコットランドのエジンバラ大学やロンドンの英国王立音楽院でピアノと作曲を学び、フィレンツェではイタリア人作曲家ルチアーノ・ベリオに師事した。その後、コンテンポラリー・クラシカル・アンサンブルPiano Circusを共同で結成し、そこで10年ほど活動、Decca/Argoから5枚のアルバムを残している。2002年にBBC交響楽団と共演したアルバム「Memoryhouse」でソロ・デビュー。2012年にはヴィヴァルディの「四季」を解体再構築した作品を発表して話題を呼びました。

マックス・リヒターは「四季」の原曲の楽譜を検討した結果、既存の音源を使うのではなく、音符単位でリメイクしたほうがと判断し、その結果、原曲の75%にあたる素材を捨て、残りの25%の素材に基づきながら新たに楽譜を書き下ろし、ヴァイオリン独奏と室内アンサンブルで演奏可能な”新作”を完成させました。編成はヴィヴァルディの原曲とやや異なり、弦楽五部(4型)とハープからなる室内アンサンブルに、ヴァイオリン独奏とモーグ・シンセサイザーが加わる形をとっているが、ライヴでの演奏時は演奏効果を高めるため、通奏低音のチェンバロが追加されます。

4年ぶりにL.F.Jに登場した庄司紗矢香はマックス・リヒターが“リコンポーズ”した、電子音楽と初のコラボレーションの21世紀のヴィヴァルディ「四季」を演奏しました。

「四季」は、もともと小編成用の室内楽曲ですが今回演奏したポーランド室内管弦楽団は20名余りから成るアンサンブルで、この曲を5000名を収容するホールAでの演奏は無理があり、違和感を感じました。しかし、庄司紗矢香の演奏は素晴らしく、クリアーな響きを伴ったいい演奏でした。

SACDサラウンド・レビュー(674) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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SAINT-SAËNS
Cello Concertos Nos. 1 and 2
CHA 5162
Truls Mork(cello)
Louis Lortie(piano)
Helene Mercier(piano)
Neeme Jarvi/Bergen Philharmonic Orchestra
録音 2015年6月
Chandos

サン=サーンス:
・チェロ協奏曲第1番 イ短調 Op.33
・チェロ協奏曲第2番 ニ短調 Op.119
・動物の謝肉祭(2台のピアノと管弦楽版)
・ピアノと弦楽オーケストラのためのカプリス・ワルツ 「ウェディング・ケーキ」変イ長調 Op. 76
・ピアノと管弦楽のための幻想曲 ト短調「アフリカ」 Op. 89


トゥルルス・メルク(Truls Otterbech Mørk, 1961年4月~ )はノルウェーのチェリスト。ベルゲンの音楽家の家庭に生まれ、父親もチェリストで母親はピアニストであった。7歳のとき母親の手ほどきでピアノを始めるがヴァイオリンも弾くようになり、やがて父親の指導でチェロの学習に切り替えた。17歳で 新設なった Edsberg音楽学校にてフランス・ヘルメルソン(Frans Helmerson)に師事。ムスティスラフ・ロストロポーヴィチなどのロシア楽派のチェリストの賛美者であったために、ロシア人チェリスト、ナターリヤ・シャコフスカヤの許で研鑽を重ねた。1982年にスカンジナビア出身の音楽家として初めてモスクワ・チャイコフスキー国際コンクールの最終選抜に残り、6位に入賞した。その後は1986年のニューヨーク・ノームバーグ・コンクールで2位に、また同年フィレンツェのカサド・チェロ・コンクールでも入賞した。
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ルイ・ロルティ (Louis Lortie,1959年4月~) はカナダ、モントリオール生まれのフランス系カナダ人のピアニストで現在ベルリンに在住。13歳の時モントリオール管弦楽団との共演でデビューし、1986年度のブゾーニ国際ピアノコンクールで第一位を獲得している。シャンドスレーベルから30以上の録音を発表している。
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エレーヌ・メルシエ(Hélène Mercier Arnault,1962年~)はカナダ、モントリオール生まれ、パリ在住のピアニスト。16歳のときウィーン音楽アカデミーでDieter Weberに師事、その後ニューヨークのジュリアード音楽院にてSasha Gorodnitskiに師事。さらにパリのコンセルバトワールにてPierre Sancan に師事。
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ネーメ・ヤルヴィ(Neeme Jarvi ,1937年~)エストニアのタリン生まれの指揮者。タリン音楽学校で学んだ後レニングラード音楽院でエフゲニ・ムラヴィンスキーに師事。1963年、エストニア放送オーケストラの音楽監督になり、タリン室内管弦楽団を創立。エストニア歌劇場の首席指揮者を務め、1971年、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー指揮者コンクールで優勝。1980年に米国移住。1981年からスコットランド国立管弦楽団の音楽監督、1982年以降エーテボリ交響楽団の首席指揮者、1990年にはデトロイト交響楽団の音楽監督に就任。最近では2014年4月のN響定期公演に来日し、得意とするシベリウスの交響曲第2番やR.シュトラウスのバレエ音楽「ヨセフの伝説」、スヴェンセンの交響曲第2番といった珍しい作品を指揮した。

ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団(Bergen Philharmonic Orchestra)は、ノルウェーの都市ベルゲンに本拠を置くオーケストラである。1765年に音楽協会「ハーモニエン」(Musikselskabet Harmonien)として設立。1983年に現在名になる。歴代の指揮者として、エドヴァルト・グリーグ、カルステン・アンデルセン、アルド・チェッカート、ドミトリー・キタエンコ、シモーネ・ヤングらが務めた。2003年から現在までアンドルー・リットン(Andrew Litton)が首席指揮者兼芸術顧問を務めている。

1ポイントマイクをメインとした収録と思われ、バックのオーケストラの高域弦の音の伸びはあまり無いが、響きには厚みがある。ソロのチェロの中低域音の響きは豊でオーケストラとの音のバランスも良い。動物の謝肉祭での2台のピアノの倍音の響きも豊か。録音場所は、ノルウェー、ベルゲン、グリーグ・ホール(Grieghallen)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質           ☆☆☆☆
チャンネル         5ch