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SACDサラウンド・レビュー(685) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Sonates et Suites.jpg
Sonates et Suites
BIS2185
Dan Laurin (recorder)
Anna Paradiso (harpsichord)
Domen Marincic (cello)
録音 2015年3月
BIS

バロック時代のソナタ集、組曲集
ニコラ・シェドヴィル:トリオ ト短調(ヴィヴァルディのソナタ第6番 ト短調 「忠実な羊飼い」 Op.13 RV58による)
アンヌ・ダニカン・フィリドール:リコーダー・ソナタ ニ短調
シャルル・デュパール:組曲第1番 イ長調
マラン・マレ:ヴィオール曲集 第2巻 - フォリアのクプレ(D. ラウリンによるリコーダー編)
ジャック・オトテール:組曲 ニ長調 Op.5, No.3
ジャン=マリー・ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 Op.2, No.11
ミシェル・ブラヴェ:ソナタ集第3集 Op.3 - フルート・ソナタ第2番 ロ短調
アンドレ・シュロン:デュオ・ソナタ ホ短調 Op.2, No.3

ニコラ・シェドヴィル(Nicolas Chédeville, 1705年2月~1782年8月)は、フランスの作曲家、ミュゼットの演奏者兼製作者。叔父で代父のルイ・オトテールから、音楽教育と楽器の作り方を学ぶ。1720年代にはパリ・オペラ座のオーケストラでオーボエとミュゼットの演奏を始める。1737年、シャドヴィルはジャン=ノエル・マルシャンと組んで曲集を出版するが、それにはアントニオ・ヴィヴァルディ作曲「忠実な羊飼いOp.13」というタイトルがついており、シェドヴィルはその出版で利益を得たが、1749年、マルシャンによる公正証書で偽作と証明された。イタリア音楽への関心が大きく、10人のイタリア人作曲家の協奏曲やソナタをミュゼット、ハーディ・ガーディ、フルートといった楽器のために編曲した曲集を1739年8月に出版した。

アンヌ・ダニカン・フィリドール(Anne Danican Philidor, 1681年~1728年)は、フランス生まれの作曲家。フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドールの長子でフランソワ=アンドレの腹違いの長兄。テュイルリー宮殿において1725年から1791年まで演奏活動を行なった、楽団「コンセール・スピリテュエル」の創設者として西洋音楽史に名を残している。

シャルル・デュパール (Charles Dieupart, 1667年~1740年)は、はフランス生まれの作曲家、鍵盤楽器とヴァイオリンの演奏家。1700年頃にイギリスへ渡り、以後の生涯をイギリスで過ごした。作品は6曲の組曲、30あまりの歌曲、数曲の管弦楽曲が残っている。6つの組曲はアムステルダムの出版社ロジェから、チェンバロ独奏及び独奏楽器と通奏低音のための2つのヴァージョンの楽譜が1701年に出版されている。後者は独奏楽器にヴァイオリンとリコーダー、通奏低音にはバスヴィオールとアーチリュート(低音弦を増強したルネサンスリュート。

ジャック=マルタン・オトテール(Jacques-Martin Hotteterre, 1674年9月~1763年7月)は、フランス、パリ生まれのバロック音楽の作曲家、フルート奏者。パリの管楽器職人の家庭に生まれ、パリに没した生粋のパリジャンである。1705年に宮廷楽団「グランデキュリー」(Grande Écurie)の一員となった。オトテールの名声は、ほとんどフルート演奏の能力によっており、この楽器のためにオトテールが作曲したたくさんの楽曲は、レパートリーをかなり押し広げた。オトテールはファゴットやミュゼットの演奏も得意とした。

ジャン=マリー・ルクレール(Jean-Marie Leclair, 1697年5月10~1764年10月22日)は、バロック音楽の作曲家で、18世紀フランスにおけるヴァイオリン演奏の巨匠である。フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の創始者と見做されている。ヴァイオリンのための数々のソナタや協奏曲のほか、トリオ・ソナタや、フルートと通奏低音のためのソナタを遺している。

ミシェル・ブラヴェ(Michel Blavet, 1700年3月~1768年10月)はフランスのフルートのヴィルトゥオーソ、作曲家。木地屋(轆轤師)の家庭に生まれる。フルート奏者として有名。テレマンやクヴァンツが絶賛した。フルートを通例とは逆に左向きに握って吹いたと言われている。40歳になるまで、ルイ15世の私的な楽団やパリのオーケストラで首席フルート奏者を務めた。フリードリヒ2世に宮廷楽団員の地位を打診されたが、断っており、結局ヨアヒム・クヴァンツが高額の報酬を得てその座に就いた。ブラヴェの現存する作品に、1つのコンチェルトや3巻のソナタ集がある。

アンドレ・シュロン(André Chéron,1695年2月~1766年10月)はフランスのオルガン奏者、チェンバロ奏者、指揮者、作曲家。音楽家、楽器製作者の家庭に生まれた。幼いころはサント・シャペル教会の少年聖歌隊員として、1713年からはオルガン演奏助手として活動した。良く知られている曲はデュオ・ソナタとトリオ・ソナタ Op.2。

ダン・ラウリン(Dan Laurin,1960年~)はスウェーデン生まれのリコーダー奏者。オーデンセ音楽院、コペンハーゲン音楽院で学んだ。Drottningholm Baroque Ensemble、バッハ・コレギアム・ジャパンやベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの世界中の演奏団と共演している。ストックホルム王立音楽大学(Stockholm’s Royal University College of Music)のリコーダー教授。2011年にスェーデン王立音楽アカデミーより"Interpretation Prize" を受賞。
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アンナ・パラディソ(Anna Paradiso,1976年~)はイタリア生まれのチェンバロ奏者。夫であるリコーダー奏者ダン・ラウリンらと共にバロック・アンサンブル「Paradiso Musicale」を創設。
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ドメン・マリンチチ(Domen Marincic)はスロバキア、リュブリャナ生まれのチェロ奏者、ビオラ・ダ・ガンバ奏者。ニュルンベルク音楽大学ではチェンバロをCarsten Lohffに師事。その後チェンバロと通奏低音をドイツ国立トロッシンゲン音楽大学(Hochschule für Musik Trossingen)でアルベルト・リナルディ(Alberto Rinaldi)に師事。ドイツ、ケーテンで行われたバッハ・アーベル国際ヴィオラ・ダガンバ・コンクール(Bach-Abel in Cöthen)で最高位を獲得。
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ブロック・フレーテはセンターやや左、チェロはセンター右寄り、チェンバロはセンター奥に定位しており、横への広がり感はあまり無い。録音場所はスウェーデン、ストックスンドに有るPetrskyrkan教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch


SACDサラウンド・レビュー(684) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Gran Partita.jpg
Mozart
Gran Partita
CKD 516
Trevor Pinnock/Royal Academy of Music Soloists Ensemble
録音 2015年4月
Linn Records

モーツァルト:セレナード第10番変ロ長調K.361「グラン・パルティータ」
ハイドン:ノットゥルノ第8番ト長調Hob.2-27 

セレナード第10番 変ロ長調「グラン・パルティータ」(Gran Partita) は、モーツァルトが管楽合奏のために作曲した3曲のセレナードの1曲である。正確な作曲年代は不明だが、現在は1783年末から1784年初めと推定されている。「グラン・パルティータ」とは「大組曲」という意味で、自筆譜の表紙に書かれており、この名で呼ばれることも多い。当時ウィーンで流行した「ハルモニー」または「ハルモニームジーク」(Harmonie, Harmoniemusik)と呼ばれる管楽合奏のために書かれたが、編成は通常の八重奏(オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット各2)にさらに管楽器4本とコントラバスを加えた13人の合奏である。しばしばコントラバスの代わりにコントラファゴットが用いられるため、「13管楽器のためのセレナード」とも呼ばれる。7楽章からなり、演奏に約50分を要するという規模でも、管楽合奏曲としては異例の作品である。

ハイドンのノットゥルノ第8番は1790年に作曲された8曲から成る「ナポリ王のための8つのノットゥルノ」の最後の曲で、当時のナポリ王、フェルディナントIV世が愛好した「リラ・オルガニザータ(Lira organizzata)」というめずらしい楽器を使用する。ハイドンもまたリラ・オルガニザータを愛し、他に5曲の協奏曲も書いた。楽器編成はlire/fl,2cl/vn,2hrn, 2va,BCで演奏時間は約13分

トレヴァー・ピノック(Trevor Pinnock, 1946年12月~)は、イギリスのカンタベリー生まれの指揮者 、チェンバロ、オルガン奏者。少年時代はカンタベリー大聖堂の聖歌隊員を務め、またピアノとオルガンを学んだ。その後、ロンドンの王立音楽大学でラルフ・ドーンズ、ミリセント・シルヴァに師事して、チェンバロとオルガンを修めた。学生時代にガリヤード・トリオを結成して活動を始め、アカデミー室内管弦楽団などで演奏する。
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ロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージック・ソロイスツ・アンサンブル(Royal Academy of Music Soloists Ensemble,略称:RAM Soloists Ensemble)は英国王立音楽院(Royal Academy of Music)のオーケストラ・オーディションで成績優秀だった生徒たちで構成される管弦楽アンサンブル。

本アルバムのグラン・パルティータでは、コントラバスの代わりにコントラファゴットを使用した8重奏になっている。ハイドンのノットゥルノではリラ・オルガニザータとクラリネットのパートをヴァイオリン2艇とフルートとオーボエに置き換えて演奏している。

ノットゥルノでは各楽器はあまり前に出ず、少し下がった位置に定位している。教会での収録なので、残響は豊かで、サラウンドスピーカーからの音にはアンビエンスな音が多く含まれている。録音場所は英国、ブリストル、セント・ジョージ教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch


SACDサラウンド・レビュー(683) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Xiayin Wang
Tchaikovsky Piano Concerto No.2
CHSA5167
Xiayin Wang (piano)
Maya Iwabuchi (violin)
Aleksei Kiseliov (cello)
Peter Oundjian/Royal Scottish National Orchestra 
録音 2015年11月
CHANDOS


チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Op. 44 (原典版)
ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲

ワン・シャイン (Xiayin Wang, 王夏音,1978年~)中国、上海出身のピアニスト。5歳からピアノを始め、上海音楽院にて音楽の教育を受けた後、1997年よりアメリカ、ニューヨークに移住し、マンハッタン音楽学校(Manhattan School of Music)にてプロとしての資格を得た。
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岩淵麻弥(Maya Iwabuchi,1967年~)は東京生まれのヴァイオリニスト。2歳よりヴァイオリンを始める。南カルフォルニア大学(University of Southern California)にてアリス・ ショーンフェルド(Alice Schoenfield) に師事、イギリスの王立音楽院(Royal College of Music)ではRodney Friendに師事。ソリストとしてはロサンゼルス・フィルハーモニック、ニューヨーク・フィル、フィルハーモニア管弦楽団などと共演。BBC プロムスなどの数多くの有名な音楽祭に出演している。2011年よりロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団のコンサート・ミストレスを務める。
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アレクセイ・キセリオフ(Aleksei Kiseliov,1985年~)ベラルーシ生まれのチェリスト。5歳からベラルーシ国立音楽大学 にてVladimir Perlinに師事。8歳で最初のリサイタルを開き、ベラルーシ国立室内楽団やベラルーシ交響楽団と共演。12歳でチャイコフスキー・ユース国際コンクール入賞。2011年よりロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の首席チェロ奏者。スコットランド王立音楽院の教授として、後進の指導にもあたっている。
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ピーター・ウンジャン(Peter Oundjian, 1955年~)はカナダ、トロント生まれのヴァイオリニスト・指揮者。アルメニア人の父親とイングランド人の母親の間に、5人きょうだいの末っ子として生まれる。イギリスで教育を受け、7歳の時にイングランドでマヌーグ・パリキアンにヴァイオリンを師事した。英国王立音楽大学に進んだ後、ニューヨークに留学してジュリアード音楽院でイヴァン・ガラミアンやドロシー・ディレイ、イツァーク・パールマンに師事している。1980年にチリのビーニャ・デル・マール国際ヴァイオリン・コンクールで優勝する。東京カルテットに第1ヴァイオリン担当として入団し、14年にわたって目ざましい業績を残した。1981年からは、イェール大学音楽学部の助教授として教鞭を執っている。再三にわたる腱鞘炎のために演奏家としての活動から引退せざるを得なくなり、指揮者への転身を図った。1998年から2003年までアムステルダム・シンフォニエッタの芸術監督に就任し、カラムーア国際音楽祭の芸術顧問および首席客演指揮者も務めている。2003年1月にトロント交響楽団の音楽監督に任命され、2012年まで務めた。2012年からはロイヤル・スコティッシュ管弦楽団首席指揮者・音楽監督を務めている。
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ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(Royal Scottish National Orchestra)は、スコットランドの最大都市グラスゴーのオーケストラ。グラスゴー・ロイヤル・コンサート・ホール及びヘンリー・ウッド・ホールを拠点とし、エディンバラ国際フェスティバルやBBCプロムスにも定期的に登場している。1891年にスコティッシュ管弦楽団(the Scottish Orchestra)として設立。1950年にスコティッシュ・ナショナル管弦楽団(Scottish National Orchestra)と改称した。1991年から英国王室の財政的支援を受け、名称に「ロイヤル」を冠した現名称となった。現在の音楽監督はピーター・ウンジャン。桂冠指揮者をネーメ・ヤルヴィが、名誉指揮者をヴァルター・ヴェラー、アレクサンドル・ラザレフが務めている。

ソロのピアノとバックのオーケストラとの音のバランスは良い。高域弦の音の伸びはあまり無いが、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。ハチャトリアンの冒頭はダイナミックレンジが大きく、こちらの方が録音は良いように感じた。サラウンド・スピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はグラスゴー、ロイヤル・コンサート・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(682) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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RUSSIAN DANCES
PTC5186557
Kazuki Yamada/L'Orchestre de la Suisse Romande
録音 2015年7月
Pentatone Classics

チャイコフスキー:組曲「白鳥の湖」 Op.20a
グラズノフ:演奏会用ワルツ第1番ニ長調 Op.47
グラズノフ:演奏会用ワルツ第2番ヘ長調 Op.51
ショスタコーヴィチ:バレエ組曲「黄金時代」 Op.22
ストラヴィンスキー:若い象のためのサーカス・ポルカ

山田和樹(Kazuki Yamada ,1979年~)神奈川県生まれ。東京藝術大学で指揮法を小林研一郎、松尾葉子に師事。在学中に藝大生有志とともにTOMATOフィルハーモニー管弦楽団(2005年より横浜シンフォニエッタに改名)を結成し、音楽監督に就任。2009年に、若手指揮者の登竜門として有名なブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、2011年には出光音楽賞、2012年には渡邊暁雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、そして文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞を続けざまに授賞した。日本フィルハーモニー管弦楽団正指揮者、横浜シンフォニエッタの音楽監督、オーケストラ・アンサンブル金沢のミュージックパートナー、仙台フィルハーモニー管弦楽団のミュージックパートナー、東京混声合唱団のコンダクター・イン・レジデンスなどのポストを兼任。スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者。ドイツのベルリン在住。
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スイス・ロマンド管弦楽団( L’Orchestre de la Suisse Romande)は1918年エルネスト・アンセルメによってジュネーブで結成された楽団。1938年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。アンセルメの指導のもとで繊細で透明な音質を特色とする独特の個性をもつ楽団に仕上げられた。1967年アンセルメの引退後,音楽監督に1970~1977年サヴァリッシュ,1978~1985年ホルスト・シュタイン、85~97年アルミン・ジョルダン、ファビオ・ルイジ、2005年より2012年までマレク・ヤノフスキが、2012年7月から2015年まではネーメ・ヤルヴィ、2016年からはジョナサン・ノット(Jonathan Nott)が就任予定。2012/2013年のシーズンより山田和樹が首席客演指揮者になった。2014年7月に山田和樹と共に来日し、サントリーホールなどで公演を行った。
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山田和樹がスイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者になってからの同楽団とのアルバムの第3弾

音場は左右、奥行き方向にも広く、ダイナミックレンジが大きく、中低域に厚みのある音を伴った好録音である。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はスイス、ジュネーブ、ヴィクトリア・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(681) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Handel & Vivaldi
Concerti e Arie
ARS38186
Ensemble L'Ornamento
録音 2014年9月
ARS Produktion

ヘンデル/ヴィヴァルディ 協奏曲とアリア集
ヘンデル:
・歌劇「リナルド」 HWV 7 - 序曲(J. ホイティアー、K. ホイティアー、S. ヴィーナントによる室内アンサンブル編)
・歌劇「ラダミスト」 HWV 12 - 第2幕 いつまでなのか、冷酷な運命よ(J. ホイティアー、K. ホイティアー、J. ペシェク、S. ヴィーナントによる室内アンサンブル編)
・トリオ・ソナタ ハ短調 HWV 386a (J. ホイティアー、K. ホイティアー、J. ペシェク、S. ヴィーナントによる室内アンサンブル編)
・歌劇「リナルド」 HWV 7 - 第1幕 アリア 「風よ、旋風よ、この足にお前たちの翼をくれ」(J. ホイティアー、K. ホイティアー、J. ペシェク、S. ヴィーナントによる室内アンサンブル編)
・歌劇「リナルド」 HWV 7 - 第2幕 私を泣かせてください(涙の流れるままに)(J. ホイティアー、K. ホイティアー、J. ペシェク、S. ヴィーナントによる室内アンサンブル編)
ヴィヴァルディ:
・2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 Op. 3, No. 8, RV 522 (J. ホイティアー、K. ホイティアー、J. ペシェク、S. ヴィーナントによる室内アンサンブル編)
・協奏曲 ト長調 RV 101
・チェロ・ソナタ 変ロ長調 Op. 14, No. 4, RV 45 (J. ホイティアー、K. ホイティアー、J. ペシェク、S. ヴィーナントによる室内アンサンブル編)
・室内協奏曲 ニ長調 RV 92

アンサンブル・ロルナメント(Ensemble L'Ornamento )はバーゼル・スコラ・カントールム(Schola Cantorum Basiliensis)で学んだ4人の演奏家により2001年に創設されたピリオド楽器アンサンブル。2003年ブルージュで開催された( Musica Antiqua Brügge )コンペティションにて1位と観衆賞を獲得。メンバーはブロック・フレーテのユリアーネ・ホイティアー(Uliane Heutjer)、ヴァイオリンのカタリーナ・ホイティアー(Katharina Heutjer)、チェンバロのゼバスティアン・ヴィーナント(Sebastian Wienand)、チェロのジョナサン・ペシェク(Jonathan Pešek)。
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他にオーボエにシャイ・クリブス(Shai Kribus )、ファゴットにメラニー・フラオー(Melanie Flahaut)、ヴァイオリン/ヴィオラに朝吹園子(Sonoko Asabuki)、ヴィオラにカーチャ・ポリン (Katya Polin )が参加している。

朝吹園子(Sonoko Asabuki)はバロック・ヴィオラ奏者。6歳よりヴァイオリンを始め、14歳でヴィオラに転向。2004年、東京芸術大学卒業。学内のモーニングコンサートにおいて、芸大フィルハーモニアと共演。第26~29回芸大室内楽定期演奏会に出演。サイトウ・キネン室内楽勉強会に参加。大学卒業時に同声会新人賞受賞。第9回コンセール・マロニエ弦楽器部門第1位、最優秀賞受賞。小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト、JTが育てるアンサンブルシリーズ、ヴィオラスペース等に出演。これまでに岡田伸夫、川崎和憲、クロード・ルロン、豊嶋泰嗣らに師事。
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ヘンデルとヴィヴァルディのオペラ・アリアをアンサンブル・ロルナメントのメンバーが編曲し、器楽のみで演奏したものが含まれる。

4人での演奏では、左にVn,センターにVc,センター奥にCemb,右にBK.flのように定位している。VnとVcがやや大きめのレベルにミキシングされており、Vnは高域の伸びが良く、Vcは低域弦の響きが豊である。ヴィヴァルディのRV101ではFg、Ob、Vn、Vaも加わり編成が大きくなる。教会での収録であるが残響はあまり感じられない。
録音場所はスイス、ドルネック、ヌグラー=ザンクト・パンタレオン教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(680) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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J.S. Bach
Violin Concertos
CKD519
Cecilia Bernardini (violin)
John Butt/Dunedin Consort
録音 2014年11月
Linn Records

J.S. バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
・ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV 1060
・ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV 1042
・わが心に憂い多かりき BWV 21 - シンフォニア
・ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV 1041
・2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043


チェチーリア・ベルナルディーニ( Cecilia Bernardini,1984年~)はオランダ生まれのヴァイオリニスト。父親はバロック・オーボイストのアルフレッド・ベルナルディーニ。7歳でヴァイオリンを習い始め、アムステルダム国立音楽院にて(Vesko Eschkenazy)(Ilya Grubert)に師事した。キングズ・コンソートやオランダ・バッハ協会、オランダ・バロック、アルカンジェロ、アンサンブル・ゼフィロ、カメラータ・ザルツブルク、スコットランド室内管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団など、様々なオーケストラ、ピリオド・アンサンブルと共演。2012年からはダンディン・コンソートのリーダーとなり、バッハの「ヨハネ受難曲」、「ブランデンブルク協奏曲」、モーツァルトの「レクイエム」などの名盤を生み出している。
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アルフレード・ベルナルディーニ(Alfredo Bernardini,1961年~)はイタリア、ローマ生まれのバロック・オーボエ奏者、指揮者。1981年にオランダに移住。ハーグ王立音楽院(Koninklijk Conservatorium Den Haag)にてソリストとしてのディプロマを獲得。1989年アンサンブル・ゼフィロを創設。古楽界有数のバロック・オーボエ奏者と言われている。オランダ・アムステルダム芸術学校教授、スペイン・カタルーニャ高等音楽院元教授。
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ジョン・バット(John Butt,1960年11月~)イギリス、ソリハル生まれの指揮者、オルガン奏者、チェンバロ奏者、音楽学者。ソリハルで音楽教育を受けた後、ケンブリッジ大学キングス・カレッジにてオルガンをピーター・ハーフォード(Peter Hurford)、ジリアン・ウィアー (Gillian Weir)に師事。グラスゴー大学音楽科で教えている。ダニーデン・コンソート(Dunedin Consort)の音楽監督
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ダニーデン・コンソート(Dunedin Consort)は1995年に創立されたスコットランド、エジンバラを拠点とするバロックアンサンブル。ダニーデンという名は古代ケルト族のエジンバラ城の名であるDin Eidynに因んでいる。音楽監督のジョン・バットの元にカナダ、イタリア、スペイン、アイルランド、ドイツ、ベルギー、イスラエル、フランスなどの主要な海外での音楽祭に出演している。
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ヴァイオリン・コンチェルトでは遅めのテンポの演奏で、ソロのヴァイオリンはかなり前に出たようにミキシングされている。教会での収録であるが、サラウンドスピーカーからの音にはアンビエンスな音も含まれるが、直接音もかなり入っている。録音場所はエジンバラのグレイフライアーズ教会(Greyfriars Kirk)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(679) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Franz Schubert
String Quintet
CC72647
Michel Boulanger (cello)
Kuijken Quartet
録音 2013年2月
Challenge Classics

シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D.956

弦楽五重奏曲 ハ長調D.956は、シューベルト作曲の最晩年の室内楽曲で、死の2ヶ月前の交響曲第9番「グレイト」の完成直後の1828年の夏に作曲された遺作。1850年になってようやく初演され、1853年に初版が出版された。作品番号は163とされた。本作は、シューベルトの多岐にわたる楽曲の中でも、唯一の本格的な弦楽五重奏曲として目立った存在となっている。また、独特な楽器編成でも抜きん出ており、ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ2という楽器編成となっている。たいていの弦楽五重奏曲は、モーツァルトの先例に従って、弦楽四重奏に第2ヴィオラを加えた編成を標準としている。シューベルトのこの作品では、低音域の充実とバランスが図られているのである。4楽章で構成されるが、各楽章は規模が大きく、全曲を通して演奏するのにほぼ1時間を要する。

クイケン四重奏団(Kuijken Quartet)はベルギーの弦楽四重奏団。1986年に第1ヴァイオリンのシギスヴァルト・クイケン(Sigiswald Kuijken)と、チェロのヴィーラント・クイケン(Wieland Kuijken )のクイケン兄弟と、第2ヴァイオリンのフランソワ・フェルナンデス、ヴィオラのマルレーン・ティアーズによって結成された。現在のメンバーはシギスヴァルトとヴィーラントのほか、第1ヴァイオリン担当のヴィーラントの娘のヴェロニカ・クイケン(Veronice Kuijken) 、シギスヴァルトの娘でヴィオラ担当のサラ・クイケン(Sara Kuijken )で構成される。
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ミシェル・ブーランジェ(Michel Boulanger)はベルギーのバロック・チェロ奏者。ブリュッセル王立音楽院にてチェロと室内楽を学んだ後、ケルン音楽大学やインディアナ大学ブルーミントン校ではヤーノシュ・シュタルケル(Janos Starker)に師事。シャンゼリゼ管弦楽団(L'Orchestre des Champs Elysées)、アニマ・エテルナ(Anima Eterna)にて活躍。

各楽器は左から右に1stVn,2ndVn,Va,1stVc,2ndVcという位置で定位している。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音。録音場所はベルギー、モル、ギャラクシー・スタジオ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch


火星接近 [自然写真]

5月31日は過去10年で火星が地球に最も近付いた「スーパーマーズ」でしたが、あいにく東京では曇り空のため見られませんでした。

太陽を中心として地球より外を回っている火星の公転周期は、地球より遅く、2年2ヵ月おきに地球に接近するそうです。今回のその距離は、約7,500万Kmだそうで、火星の見かけ上の直径は、今年最小だった1月より3倍大きく、明るさは1等星の16倍だそうです。

昨日の夜は北風が強く、雲一つない天気だったので、夜10時ごろ南東の空を見てみたら、赤色に輝くいつもより大きな火星が見渡せました。
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カメラを出してきて撮ってみました。300mmの望遠レンズなのであまり大きく映りませんでしたが、肉眼では見えない周りの星がたくさん写っていました。
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