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SACDサラウンド・レビュー(699) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Xenakis:IX
CKD 495
Kuniko Kato
録音  2013年12月
    2014年1月,9月,10月
Linn Records

Iannis Xenakis:
・プレイアデス
・リバウンド


ヤニス・クセナキス(Iannis Xenakis,1922年5月~2001年2月)は、ルーマニア生まれのギリシャ系フランス人の現代音楽作曲家、建築家。アテネ工科大学で建築と数学を学び、第2次世界大戦中にギリシャ国内で反ナチス・ドイツのレジスタンス運動に加わる。枢軸軍のギリシャ退去後に進駐して来た英軍と戦った際に、銃弾を受け顔の左側に傷を負い左目を失う。大戦後は独裁的新政府に抵抗する運動に加わるが、1947年にレジスタンス活動家に捕縛の危機が迫ったためにギリシャを脱出。アメリカへ亡命しようと立ち寄ったパリに定住した。建築家としては1948年よりル・コルビュジエの弟子として学び、ブリュッセル万国博覧会(1958年)でフィリップス館の建設に携わる。コルビュジェの弟子として働く傍ら、パリ音楽院にて作曲方法を学び、作曲に数学の理論を応用した方法を発案して行く。作品には管弦楽曲、舞台作品、室内楽曲、パーカッション・アンサンブルのための作品、弦楽のための独奏曲、合唱曲などがある。
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加藤訓子(Kuniko Kato)は米に拠点を置く、日本の女性パーカッショニスト。桐朋学園大学卒業。在学中に渡欧し、ロッテルダム音楽院を首席で卒業。安倍圭子に師事。気鋭の打楽器・マリンバ奏者として世界を舞台に活躍。特にスティーヴ・ライヒから絶大な信頼を得ており、世界的な指揮者や作曲家からも注目される。1995年の第1回リー・ハワード・スティーブンス国際マリンバコンクール準優勝のほか、翌年にはドイツ・ダルムシュタッド国際現代音楽際にてクラニヒシュタイン賞、2002年には愛知県豊橋市より文化賞奨励賞など受賞歴も多数。
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「プレイアデス」は本来、6人の打楽器奏者のために作曲された4楽章からなる曲で、これを加藤が1人で演奏し、ミキシングにより、あたかも6人で演奏したように編集している。



メインにノイマンのD-01無指向性マイクを2本と、同じくノイマンのM149を1本組み合わせた合計3本のマイクを使っている。
プレイアデス(Pleiades)は4楽章からなり、1楽章は大太鼓、小太鼓、マリンバなど種々の打楽器による合奏で、大太鼓が前方センター、小太鼓、マリンバがサラウンド側より再生され、とてもサラウンド感のある音場になっている。2楽章は鐘などのメタル楽器、3楽章は種々のマリンバでの合奏、4楽章は種々の太鼓による合奏。プロデューサー 寒河江ゆうじ、録音エンジニア 長江和哉、録音場所は神奈川県立相模湖交流センター・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(698) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Johannes Brahms
Serenade no. 1
CC 72692
Jan Willem de Vriend/The Hague Philharmonic
録音  2015年8月,9月(Seranade no.1)
    2016年1月(Variations)
Challenge Classics

ブラームス:
・セレナード第1番 ニ長調 Op.11
・ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a

セレナード第1番作品11はブラームスが1857年のデトモルトへ来て間もない時期に着手された。最初に書かれたのは、現行の第1・第3・第6楽章となる3つの楽章であったが、このときの編成は4つの弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス各1)、フルート、2本のクラリネット、ファゴット、ホルンという室内楽編成であった。翌1858年にこの編成で2つのスケルツォとメヌエットを追加して6楽章とした。この年から1859年にかけて、この版が私的な形で友人のオットー・グリムやヨーゼフ・ヨアヒムらによって、あるいはデトモルトのリッペ侯邸で演奏された。ブラームスは1860年にデトモルトの職を辞してハンブルクへ移ったが、この時期にこの曲を管弦楽編成に編曲した。6楽章からなり、全曲で約50分

ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(Jan Willem de Vriend,1963年~ )はオランダの指揮者。ヴァイオリニストとしても超一流の実力を誇っている。近年では指揮者としての名声が欧米諸国を中心にますます高まっている。2006年からネザーランド交響楽団の首席指揮者兼、芸術監督を務めている。2015年からはハーグ・レジデンティー管弦楽団の首席指揮者に就いている。
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ハーグ・レジデンティー管弦楽団(Het Residentie Orkest)はハーグ・フィルハーモニック・オーケストラ(Hague Philharmonic Orchestra)とも呼ばれており、オランダの事実上の首都ハーグにあるオーケストラである。オランダの名指揮者ヘンリ・ヴィオッタによって1904年に創立される。1911年のリヒャルト・シュトラウス・フェスティバルにおいてシュトラウス自身が彼の作品を指揮し、その後もストラヴィンスキー、レーガー、ラヴェル、ヒンデミット等の作曲家を招聘している。1949年から1973年までの長きにわたり、ウィレム・ヴァン・オッテルローが首席指揮者、音楽監督をつとめ、このオーケストラの水準を大きく向上させた。オッテルローの指揮により、フィリップスやコンサート・ホール・ソサエティ等に多くの音源が残されている。その後、後述のようにライトナー、スヴェトラーノフ等が後を継ぎ、2005年より2012年までネーメ・ヤルヴィ、2015年からはヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(Jan Willem de Vriend)が首席指揮者をつとめている。
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適度な残響のあるホールでの収録で、中低域の豊かな響きを伴った録音になっており、音場も広い。コンサートホールの中ほどで聴く音に近く、好録音である。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音がメインだが直接音も拾っている。録音場所はオランダ、ハーグ王立音楽院、Schönbergzaal

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

SACDサラウンド・レビュー(697) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Respighi
Sinfonia drammatica
BIS-2210
John Neschling/Orchestre Philharmonique Royal de Liège
録音 2015年4月
BIS

レスピーギ:
・劇的交響曲 P.102
・歌劇「ベルファゴール」 序曲 P.140

劇的交響曲 (シンフォニア・ドラマティカ)は「ローマ三部作」を作曲する直前の1913~14年(24歳)に作られた作品。3楽章からなり演奏時間は約1時間。

ジョン・ネシュリング(John Neschling,1947年~)はサンパウロ生まれのブラジルの指揮者。シェーンベルクやボダンツキーの血を引くという人物であり、スワロフスキー、バーンスタインの薫陶を受けたというキャリアの持ち主。1997年以来、サンパウロ交響楽団の音楽監督を務めていたが、2009年に楽団事務局のトップと争い同ポストを解任させられた。2013年1月よりサンパウロ市立劇場(Municipal Theatre of São Paulo)の芸術監督に就いた。
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リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団(Orchestre Philharmonique Royal de Liège)はベルキー、リエージュ王立音楽院付属の国立の管弦楽団。1960年設立でリエージュを本拠地とする。2011年9月よりクリスチャン・アルミンク(Christian Arming)が音楽監督に就いている。
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劇的交響曲 の1楽章はティンパニの連打で始まり、最後の部分は、「ローマの泉」を彷彿させる。
ワンポイントマイクをメインに要所にスポットマイクを配置した録音と思われ、ダイナミックレンジは大きく、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。ベルギー、リエージュ、フィルハーモニーホールでのセッション録音

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(696) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Tchaikovsky/Dvorák
FR-720SACD
Manfred Honeck/Pittsburgh Symphony Orchestra
録音  2015年4月
REFERENCE RECORDINGS

チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
ドヴォルザーク:ルサルカ幻想曲(ホーネック&イレ編)

「ルサルカ」幻想曲はドヴォルザークの歌劇「ルサルカ」を元にトマーシュ・イレとホーネックが共同で編曲したもの。歌劇「ルサルカ」は晩年の作品(1900年)でドヴォルザークの9作目のオペラ。全3幕からなり、人魚姫の物語をモチーフに、水の妖精ルサルカが、人間の王子に恋する、ボヘミアの森の泉と城を舞台にした悲劇。

マンフレート・ホーネック(Manfred Honeck,1958年9月~ )は、オーストリアの指揮者。ウィーン音楽院でヴァイオリンを学ぶ。1983年からウィーン国立歌劇場管弦楽団ならびにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のヴィオラ奏者を務める。その後指揮者に転向し、1987年クラウディオ・アバドの元でグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団の準指揮者を務める。2007年より2011年までシュトゥットガルト州立歌劇場、2008年から現在までピッツバーグ交響楽団の音楽監督。弟のライナー・ホーネックはウィーン・フィルのコンサートマスターである。
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ピッツバーグ交響楽団(Pittsburgh Symphony Orchestra)は、アメリカ合衆国の主要なオーケストラの一つで、ペンシルベニア州ピッツバーグのハインツ・カンパニーによって設立されたハインツ・ホールが本拠地となっている。1895年に設立。主な指揮者はオットー・クレンペラー、フリッツ・ライナー、アンドレ・プレヴィン、ロリン・マゼールなど。アメリカ最古のオーケストラの一つとして知られる。2008年より、マンフレート・ホーネック(Manfred Honeck)を9代目の音楽監督に迎え、新体制がスタートした。
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ライヴでの収録でライナーノートに使用録音機材の記載が有り、5本の無指向性コンデンサーマイクロフォンDPA4006をアレイとしたメインマイク構成らしい。ダイナミックレンジの大きな録音になっており、聴衆のノイズ、拍手は消されている。サラウンドスピーカーからの音には直接音も含まれている。ピッツバーグ、ハインズホールでのライヴ録音

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(695) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Grieg,Sibelius,Thommessen
String Quartets
BIS-2101
Engegård Quartet
録音 2015年4月
BIS

グリーグ:弦楽四重奏曲 ト短調Op.27
シベリウス:弦楽四重奏曲 ニ短調「親愛なる声」Op.56
オラヴ・アントン・トンメセン:弦楽四重奏曲第4番「FELIX REMIX」
(メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第4番ホ短調 第2楽章に基づく)

オラヴ・アントン・トンメセン(Olav Anton Thommessen,1946年5月~)はノルウェーの作曲家。アメリカのウェストミンスター・チョーワー・カレッジ(Westminster Choir College)とインディアナ大学(Indiana University)で音楽を学ぶ。1972年よりNorwegian Academy of Musicにて作曲科の教授。1990年に"Gjennom Prisme" for cello,organ and orchestraにて北欧会議音楽賞(Nordic Council Music Prize)を受賞。作曲範囲は管弦楽、室内楽、声楽曲、歌劇などにわたっている。
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エンゲゴール弦楽四重奏団(Engegårdkvartetten)はノルウェー北極圏のロフォーテンを本拠とし、2006年創設された。ヴァイオリンのアルヴィド・エンゲゴール(Arvid Engegard)を中心とする弦楽四重奏団。
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残響の豊かな教会での弦楽四重奏の収録だが、その影響をあまり受けずに各楽器は自然な音色をしている。少しオフマイク気味の録音であり、各楽器の音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はノルウェー、ベルム、ブリン教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch


SACDサラウンド・レビュー(694) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Dowland
Lachrimae or Seven Tears
CKD527
Phantasm
録音 2015年7月
Linn Records

ダウランド:ラクリメ、または7つの涙
・いにしえの涙
・再生された涙
・嘆きの涙
・悲しみの涙
・凝縮された涙
・愛の涙
・真実の涙
・ニコラス・グリフィス氏のガリアード
・ジョン・スーチ卿のガリアード
・常にダウランド、常に悲しき
・ジャイルズ・ホビー氏のガリアード
・デンマーク王のガリアード
・バクトン氏のガリアード
・エセックス伯のガリアード
・ディゴリー・パイパーのガリアード
・ヘンリー・ノエル氏のガリアード
・2つのトレブル声部を伴うトーマス・コリアー氏のガリアード
・ヘンリー・アンプトン卿の葬送
・ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルメイン
・ニコルス夫人のアルメイン
・ジョン・ラングトン氏のパヴァン

ジョン・ダウランド(John Dowland, 1563年~1626年2月)は、イングランドの作曲家、リュート奏者。作品は声楽とリュート音楽に分けられる。1580年頃からイギリス大使 H.コバムに仕え,フランス,ドイツなどで過し,1588年オックスフォード大学から音楽学士号を受けた。ローマ・カトリック教徒であったため,イギリス王室では地位が得られず,ベネチア,フィレンツェなどに滞在したのち,1598~1606年デンマークのクリスティアン4世にリュート奏者として仕え,宗教問題解決後ロンドンに戻って,1612~1626年イギリス王室付きリュート奏者となり,演奏家としても作曲家としても名声を得た。宗教的な楽曲はほとんど見あたらず、愛や悲しみを歌う通俗作品が特徴的である。声楽は世俗曲であり、1597年、1600年、1603年に歌曲集が出版され、80以上の作品が残されている。
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エリザベス・ケニー(Elizabeth Kenny)はイギリスのリュート、シオボー奏者。イギリスの古楽器オーケストラのジ・エイジ・オヴ・インライトゥンメント・オーケストラ(Age of Enlightenment)や コンコルディア・ヴィオール・コンソート(Concordia viol consort)のメンバー。ロンドン、ロイヤル・アカデミーのリュート、トレボロ教授。
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ファンタズム(Phantasm)は1994年にヴィオール奏者ローレンス・ドレイフュス(Laurence Dreyfus)によって創設されたイギリスのアンサンブル。1997年と2004年の2度の英グラモフォン賞(古楽器楽部門最優秀賞)の受賞歴を持つ世界最高峰のヴィオール四重奏団。16世紀から18世紀の作品を主なレパートリーとしている。ローレンス・ドレイフュス(トレブル・ヴィオール、ディレクター)、ジョナサン・マンソン(テノール・ヴィオール)、ミッコ・ペルコラ(テノール・ヴィオール)、エミリア・ベンジャミン(テノール・ヴィオール)、マルック・ルオヤラン=ミッコラ(バス・ヴィオール)。
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ヴィオラ・ダ・ガンバの別名のある音域の異なる3種のヴィオールとリュートによる演奏で、中でも音域の高いトレブル・ヴィオールでもガット弦を使用しているので音が柔らかく、ヴァイオリンに比べ高域の伸びはあまり無い。サラウンドスピーカーからはアンビエンスな音も含んでいる。収録場所はオックスフォード、チャペル・オブ・マクダレン・カレッジ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch


SACDサラウンド・レビュー(693) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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STRAVINSKY
Pulcinella Suite
BIS-2211
Masaaki Suzuki/Tapiola Sinfonietta
録音 2015年4月
BIS

ストラヴィンスキー:
・バレエ音楽「プルチネッラ」組曲
・バレエ音楽「ミューズをつかさどるアポロ」
・弦楽のための協奏曲 ニ長調

「プルチネッラ」組曲(伊: Pulcinella )は、1919年から1920年にかけて制作されたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のバレエのために作曲したバレエ音楽に基づく管弦楽のための組曲。1924年に組曲として編曲された。イタリアの古典的な仮面劇(コンメディア・デッラルテ)をテーマとしており、音楽も18世紀イタリアの楽曲が素材として用いられている。演奏時間は約23分。

「ミューズを率いるアポロ」(仏:Apollon Musagète )はイーゴリ・ストラヴィンスキーが作曲したバレエ音楽で新古典主義時代の代表的な作品の一つである。アメリカ議会図書館から現代音楽祭で上演する30分以内のバレエ音楽を委嘱されたことにより、1927年7月から1928年1月にかけて作曲された。ストラヴィンスキーは、「パ・ダクシオン」、「パ・ド・ドゥ」、「ヴァリアシオン」といった、クラシック・バレエの伝統的な形式に厳格に従い、過剰な装飾を排した「白のバレエ」を目指した。このために、音楽は全音階的な技法が用いられ、楽器編成も弦楽合奏のみとされた。2場からなり、全曲で約30分。

弦楽のための協奏曲(英: Concerto in D for string orchestra, 伊: Concerto in Re)は、イーゴリ・ストラヴィンスキーが1946年に完成させた弦楽合奏のための協奏曲。新古典主義時代のストラヴィンスキーが作曲した、2つある室内楽編成の合奏協奏曲のうちの1つである。パウル・ザッヒャーの依嘱により、バーゼル室内管弦楽団(略称はBKO)の創立20周年を祝して作曲されたことから、「バーゼル協奏曲」の愛称でも知られる。1947年1月27日に、ザッヒャーの指揮とBKOの演奏によって初演された。作品の最も興味深い特徴は、ニ長調からニ短調へと浮遊する箇所である。バレエ音楽としてもたびたび転用されている。3楽章からなり、演奏時間は約12分。

鈴木雅明(Masaaki Suzuki,1954年4月~ )は、バッハ・コレギウム・ジャパンの音楽監督、チェンバロ・オルガン奏者。神戸出身。東京芸術大学作曲科およびオルガン科を経て、アムステルダム・スウェーリンク音楽院においてチェンバロとオルガンをトン・コープマン、ピート・ケーに師事。東京芸術大学古楽科を設立し、2010年まで20年にわたって教鞭を執った。イェール大学音楽大学院および教会音楽研究所招聘教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授。BISレーベルでのBCJとの<バッハ:教会カンタータシリーズ>は、2013年2月に全曲演奏・録音が完結し、世界でもまれにみる偉業に大きな話題を呼んでいる。
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タピオラ・シフォニエッタ(Tapiola Sinfonietta)は1987年に創設され、エスポー市管弦楽団とも呼ばれる。フィンランドの首都ヘルシンキに隣接したエスポーという市のタピオラ・ホールを拠点とする。芸術監督をオスモ・ヴァンスカ、ジャン=ジャック・カントロフなどが歴任している。
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指揮者としての鈴木雅明はバッハの教会カンタータの全曲録音を2013年に完成したが、最近は20世紀の作曲家の作品も手掛けているようだ。

高域弦の音の伸びは良く、クリアーな音で、中低域弦は豊かな響きを伴っている。タピオラ・コンサートホールの豊かなアンビエンスを生かした収録になっており、優秀録音だと思う。録音場所はフィンランド、タピオラ・コンサートホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch