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SACDサラウンド・レビュー(728) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bach
Werke für Cembalo
SACD 031517
Fritz Siebert(Cembalo)
録音 2015年3月,4月
Cybele Records

J.S.バッハ:チェンバロ作品集
・トッカータ ニ長調 BWV.912
・組曲ホ短調 BWV.996
・前奏曲とフーガ BWV.894
・パルティータ第4番ニ長調 BWV.828

トッカータ ニ長調(BWV.912)は作曲が1707~1717年で、初版は1843年にPeters社から出版された。「トッカータ」はイタリア語のtoccare(触る)という語源に由来し、オルガンやチェンバロなどの鍵盤楽器の調律や音程を調べるために弾いた、即興的な走句に起源があると言われている。バッハの真作とされている鍵盤楽器のためのトッカータは7曲あるが、この他にヘ短調のトッカータ(BWV Anh. 85)が、真作かどうか疑わしいが、その2つの異稿とも、真作でないという根拠にも欠けていて、新バッハ全集第V部門第12巻「鍵盤楽器のための疑わしい作品」に収録されている。真作の7曲の内、ニ長調の古い異稿(BWV 912a)は、「メラー手稿」に含まれているほか、ヨハン・ペーター・ケルナーの所有であった手稿に不明の筆者による写譜があるなど、後の異稿(BWV 912)とともに多数の写譜が存在する。メラー手稿への記入は、1705年から1707年と考えられている。バッハの7曲のトッカータは即興的で速いパッセージを含む作品と、バロック期のオルガン曲に見られるいくつかのセクションを組み合わせた作品がある。7曲にはすべてフーガが含まれている。

フリッツ・ジーベルト(Fritz Siebert,1979年9月~)ドイツ、ハノーファー生まれのチェンバロ奏者、オルガン奏者。ピアノ、クラリネット、トラヴェルソを地元の音楽学校で習得した後、マリーナ・ザゴルスキ、ウルフェルト・シュミットらにオルガンを師事、1997年アウンドル国際オルガン音楽祭で優勝。その後チェンバロに興味を持ち、2000年にはベルリンで行われたドイツ連邦選抜若い音楽家のためのコンクール、チェンバロ部門で優勝を果たした。2007年より古楽アンサンブルのネオ・バロック(NeoBarock)のチェンバロ奏者として参加。
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録音レベルが各チャンネルとも大きめで、サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音。ブックレットに収録時の写真が載っており、かなりオフマイクでのセッティングにしているようだが、実際に聞く音は爪にはじかれた弦の倍音の微細な音まで捉えている。音像はセンターに集まることなく、左右への広がり感がある。使用楽器はブルクハルト・ツァンダー1999年製(17世紀中期リュッカースのレプリカ)
収録場所はドイツ、ハノーファー、Kirchenzentrum Kronsburg

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch


SACDサラウンド・レビュー(727) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Elgar & Tchaikovsky
Works for Cello & Orchestra
PTC5186570
Johannes Moser(Chero)
Andrew Manze/Suisse Romande Orchestra
録音 2016年7月
Pentatone Classics

エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
チャイコフスキー:
・ロココの主題による変奏曲イ長調 Op.33(オリジナル版)
・夜想曲~6つの小品 Op.19-4
・アンダンテ・カンタービレ Op.11
・カプリッチョ風小品 ロ短調 Op.62

ヨハネス・モーザー(Johannes Moser,1979年6月~)はミュンヘン生まれのチェリスト。8歳からチェロを学び、1997年からダヴィド・ゲリンガスに師事、2002年チャイコフスキー・コンクールで最高位(1位なし)を受賞。これまでに数多くの名門オーケストラ、名指揮者と共演し世界中に活躍の幅を広げる実力派で、バロックから現代まで豊富なレパートリーの持ち主で客観的なスタンスから巧みに難曲を弾きこなすスタイルが評判。愛器は1694年製のグァルネリウス
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アンドルー・マンゼ(Andrew Manze, 1965年~ )は、イギリス生まれ。バロック・ヴァイオリニストとしては1610年から1830年までの音楽のスペシャリストとして知られ、指揮者としてはバロック音楽から古典、あるいは19世紀から20世紀音楽にまでいたる、幅広い年代の音楽のエキスパートである。演奏活動以外にも教育活動、楽譜の校訂、著作業などにも携わっている。 演奏家としては、イングリッシュ・コンサートと共に古典派のレパートリーを研究しており、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲、管弦楽曲、オラトリオ編曲作品などを手がけている。指揮者としては1996年から2003年までエンシェント室内管弦楽団の副指揮者、2003年から2007年までトレヴァー・ピノックの後任者としてイングリッシュ・コンサートの芸術監督を務める。2006/2007年のシーズンよりスェーデンのヘルシングボリ交響楽団の首席指揮者を務めている。2014/2015年のシーズンからハノーファー北ドイツ放送フィルの首席指揮者に就任予定。最近では2013年7月に来日し、NHK交響楽団を指揮した。
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スイス・ロマンド管弦楽団( L’Orchestre de la Suisse Romande)は1918年エルネスト・アンセルメによってジュネーブで結成された楽団。1938年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。アンセルメの指導のもとで繊細で透明な音質を特色とする独特の個性をもつ楽団に仕上げられた。1967年アンセルメの引退後,音楽監督に1970~1977年サヴァリッシュ,1978~1985年ホルスト・シュタイン、85~97年アルミン・ジョルダン、ファビオ・ルイジ、2005年より2012年までマレク・ヤノフスキが、2012年7月から2015年まではネーメ・ヤルヴィ、2016/2017年のシーズンからはジョナサン・ノット(Jonathan Nott)が就任した。また、2012/2013年のシーズンより山田和樹が首席客演指揮者に就いている。2014年7月に山田和樹と共に来日し、サントリーホールなどで公演を行った
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オフマイク気味で収録されたソロのチェロはなまめかしくなく、ナチュラルな音で、低域弦の豊かな響きを伴っている。バックの演奏はダイナミックレンジが大きく、高域弦の音の伸びはあまり感じられないが、とても豊な低域の響きを伴っている。音場は左右、奥行き方向にも広く、好録音である。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。
収録場所はジュネーブ、ヴィクトリア・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch


第51回青梅マラソン [ランニング]

本日開催された第51回青梅マラソンの10Kmに参加してきました。
青梅マラソンは私が初参加した第22回大会の30Km(初レース)から数えて、今回で24回目の参加となりました。

天候は10Kmレースのスタートする9時半ごろは快晴で、往路は北風の向かい風でしたが、そんなには寒くなく、良いレースコンディションでした。

10Kmレースの応援ゲストはQちゃんこと、高橋尚子さんと青梅市出身で、去年から青梅市親善大使になった篠原ともえさんでした。
ともえさんは最近、市の公式キャラクターをデザインしたそうです。
Qちゃんは今年も7Km地点の少し手前に立っていて、ランナーとハイタッチをしていました。

私の結果ですが、去年より1分ほど遅くなりました。

昨年で古稀をむかえ、今回から男子70歳以上の部での出場となりましたが、60歳代の部より参加者はだいぶ少なくなり、記録速報で順位は18位になったようです。

以下自己計測タイム
 5Km  25’37”
 10Km 24’18”
--------------------
49’55”

10kmの当日受付と更衣所になっている青梅市役所
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10km受付
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10kmレースゴール
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勢ぞろいした先導車両
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スタート地点
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10kmレースゴール地点
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ゴール後のドリンクとおにぎりのサービス
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現在各地を巡っている2020年東京オリンピックとパラリンピックのフラッグの行進
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30kmレースゴール地点
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大会本部のある青梅市総合体育館
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ギャラリープラザ
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出店
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SACDサラウンド・レビュー(726) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Christmas Cantatas from Leipzig
HMC901781.82(2 Disks)
Dorothee Mields (S)
Ingeborg Danz(A)
Mark Padmore(T)
Peter Kooy(B)
Collegium Vocale Gent
Philippe Herreweghe/ Collegium Vocale Gent Orchestra
録音  2001年12月
    2002年12月
Harmonia Mundi

J.S. バッハ:カンタータ集
・イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ BWV.91
・われらキリストを讃えまつらん BWV.121
・われ汝に喜びあり BWV.133
・キリスト者よ、この日を銘記せよ BWV.63
・マニフィカト 変ホ長調 BWV.243a

バッハは聖霊降臨祭の第1~3日目のためにカンタータをそれぞれ数曲ずつ作曲しているが、このアルバムではBWV.63とBWV.91が第1日用、BWV.121が第2日用、BWV.133が第3日用。
このアルバムには「ライプツィヒのクリスマス・カーンタータ」と言うタイトルが付けられており、クリスマス・カンタータ(降誕節カンタータ)として演奏される場合は、第1日用が12月25日で、27日まで3日間にわたって演奏される。


ドロシー・ミールズ(Dorothee Mields,1971年4月~)はドイツのソプラノ歌手。ドイツ人とウクライナ人を両親に持つ。17、18世紀の音楽をレパートリーとする歌手で、魅力的な歌声と情感的な役作りによって、聴衆はもとより批評家からも大きな支持を受けている。18世紀オーケストラ、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント、アムステルダム・バロック・オーケストラ等に参加し、レオンハルト、ブリュッヘン、ヘレヴェッヘ、トン・コープマン等と共演している。
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インゲボルク・ダンツ(Ingeborg Danz,1961年)はドイツ、ヴィッテン生まれのアルト歌手。 デトモルトの北西ドイツ音楽アカデミーに学び、学生時代から多くのコンクールで優秀な成績を挙げて注目されて、デトモルト州立歌劇場やハンブルク国立歌劇場に出演。90年代に入り宗教音楽で本領を発揮し現代ドイツの若手世代を代表するアルトの1人。
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マーク・パドモア(Mark Padmore,1961年3月~)はロンドン生まれのテノール歌手。ケンブリッジ大学キングス・カレッジにて合唱を学ぶ。深い洞察に富んだ解釈、確かな様式の把握、流れるような自然な歌唱は世界中で賞賛されており、リサイタル、オペラ、現代音楽の各分野で優れた才能を発揮している。とりわけJ.S.バッハの受難曲の演奏で定評があり、エヴァンゲリスト(福音史家)として、ピーター・セラーズ演出による「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」(サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)等で活躍。
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ペーター・コーイ(Peter Kooy, 1954年9月~) はオランダ生まれのドイツのバス歌手。6歳から聖歌隊で活躍し、ボーイ・ソプラノ歌手として数多くのコンサート、レコーディングでソロを歌う。ヴァイオリン専攻の学生として音楽の勉強を始め、アムステルダム・スウェーリンク音楽院でマックス・ファン・エグモントに声楽を師事。ヘレヴェッヘ、ブリュッヘン、レオンハルト、ノリントン、I.フィッシャーなど高名な指揮者のもと、世界中の音楽祭、主要コンサートホールでソリストを務める。
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フィリッペ・ヘレヴェッヘ(Phliippe Herreweghe, 1947年5月~)はベルギーのヘントの医師の子に生まれ、幼いころから少年聖歌隊で歌うが、大学では医学・精神医学を専攻。ヘント音楽院ではオルガンとチェンバロも学ぶ。グスタフ・レオンハルト、ニコラウス・アーノンクールらによるバッハのカンタータ全集の録音にも合唱指揮者として参加。ドイツ音楽の専門家として知られており、なかでもバッハから新ウィーン楽派までを得意としている。1993年にコレギウム・ヴォカーレとともにフランデレン音楽大使に選任され、1997年にはルーヴァン・カトリック大学より名誉博士号を、2003年にはフランス政府よりレジオン・ドヌール・シュヴァリエ章を授与されている。今日では主要なバッハ研究家によって、正統的な歴史考証を踏まえたピリオド奏法によるバッハ演奏の開拓者の一人と認められている。ヘレヴェッヘは1998年から2008年までロイヤル・フランダース・フィルの音楽監督を務めていた。
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コレギウム・ヴォカーレ・ゲント(Collegium Vocale Gent)は指揮者のフィリッペ・ヘレヴェッヘにより1970年に創立された合唱団。ベルギーのヘント(Gent)を拠点としている。優れた演奏ですぐに頭角をあらわし、レオンハルト、アーノンクールといった世界のトップ・アーティストから注目され、コンサートやレコーディングで共演、レパートリーもルネサンスから現代作品まで幅広く、ウィーン・フィル、コンセルトヘボウ管等とも共演、世界中で活躍している。ハルモニア・ムンディからの数多くのCDはいずれも高い評価を得ている。
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音像は左右への広がり感はあるが、奥行き方向の広がり感はあまり無い。高域弦は音の伸びが有り、ナチュラルな響きを伴っている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。CD1とCD2では収録場所が異なり、CD1はベルギー、リエージュ、Salle Philharmonique de Liège。CD2はフランス、Arsenal de Metz

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(725) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Great Mass in C minor
BIS-2171 SACD
Carolyn Sampson(S)
Olivia Vermeulen(Ms)
Makoto Sakurada(T)
Christian Immler(Br)
Masaaki Suzuki/Bach Collegium Japan
録音 2015年11月
BIS

モーツァルト:
・ミサ曲第16番 ハ短調 「大ミサ曲」 K.427 (K.417a)(F. バイヤーによる補筆完成版)
・モテット 「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」(エクスルターテ・ユビラーテ) K.165
・モテット 「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」(エクスルターテ・ユビラーテ) K.165 アリア(1779年改訂版)

ミサ曲 ハ短調は通称「大ミサ曲」と呼ばれ、1781年にモーツァルトがウィーンに移り住んでから最初の教会音楽で未完の作品。以前までは作曲の時期が不明な点が多くあって判明できていなかったが、近年になって1782年末から1783年にかけて作曲されたものと判明している。一連のミサ曲において16番目に当たることから「ミサ曲第16番」と表記される場合もある。モーツァルトの没後になってから補筆が行われ、ロビンス・ランドン版やF.バイヤー版などが存在する。


キャロリン・サンプソン(Carolyn Sampson,1974年5月~)はイギリスのソプラノ歌手。バーミンガム大学で音楽を学び、バロック演奏でアーノルド・ゴールズバラ賞受賞。完璧なコロラトゥーラ技術と豊かに伸びる輝かしい声でデビュー以後瞬く間にバロック・古典派の一流指揮者及びオーケストラ、BBCプロムス、グラインドボーンをはじめ各地の音楽祭にも出演を重ねている。
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オリヴィア・フェアミューレン(Olivia Vermeulen)はオランダのメゾ・ソプラノ歌手。
声楽をアーネム音学院でCaren van Oijenに師事、その後デトモルト音楽大学にてMechtild Böhmeに師事。さらに、2003年9月よりベルリン芸術大学にてジュリー・カウフマン(Julie Kaufmann)に師事し、マスタークラスにてAndreas Scholl, Thomas Quasthoff, レーネ・ヤコブス(Rene Jacobs) や ディートリッヒ・フィッシャーディスカウ(Dietrich Fischer-Dieskau)に師事。2008年バイエルン州ラジオ局主催の国際的な歌手コンペティション'La voce'にて賞を獲得。
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櫻田亮(Makoto Sakurada,1960年~)は札幌生まれのテノール歌手。声楽を平野忠彦、G. ファッブリーニ、W. マッテウッツィ、G. バンディテッリの各氏に師事。第27回イタリア声楽コンコルソ、シエナ部門大賞、02年ブルージュ国際古楽コンクール第2位(声楽最高位)など受賞多数。アカデミア・ビザンティーナ、ヴェニス・バロック・オーケストラ、ル・コンセール・ド・ナシオンなど一流の古楽アンサンブル、国内外のモダン・オーケストラ等と多数共演するほか、クレモナ音楽祭「ウリッセの祖国への帰還」、エディンバラ音楽祭《オルフェオ》など主要なオペラ舞台でも活躍している。日本イタリア古楽協会運営委員長としてイタリア・バロック音楽の普及に務める。二期会会員。2013年より東京藝術大学准教授。
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クリスティアン・イムラー(Christian Immler,1971年~)はドイツのバリトン歌手。ロンドン・ギルドホール音楽学校で学ぶ。2001年パリのナディア&リリー・ブーランジェコンクールで優勝。以来、ソリストとして世界各地の主要なオーケストラや指揮者と共演を重ねている。これまでにミンコフスキ指揮《ロ短調ミサ》、ヘレヴェッヘ指揮《ヨハネ受難曲》など多くの公演に出演。またロンドンのウィグモアホール、ロイヤル・フェスティヴァルホール、ニューヨークではフリック・コレクションにデビューなど、欧米各地でのリサイタルも多く、ドイツ歌曲から20世紀作品までレパートリーも幅広い。録音はバッハのロ短調ミサ、シュテルツェルのカンタータほか複数のCDが出ている。ローザンヌ音楽院声楽科教授。
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鈴木雅明(Masaaki Suzuki,1954年4月~ )は、バッハ・コレギウム・ジャパンの音楽監督、チェンバロ・オルガン奏者。神戸出身。東京芸術大学作曲科およびオルガン科を経て、アムステルダム・スウェーリンク音楽院においてチェンバロとオルガンをトン・コープマン、ピート・ケーに師事。東京芸術大学古楽科を設立し、2010年まで20年にわたって教鞭を執った。イェール大学音楽大学院および教会音楽研究所招聘教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授。BISレーベルでのBCJとの<バッハ:教会カンタータシリーズ>は、2013年2月に全曲演奏・録音が完結し、世界でもまれにみる偉業に大きな話題を呼んでいる。
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バッハ・コレギウム・ジャパン(Bach Collegium Japan, BCJ)は、バロック音楽を専門とする日本のオーケストラおよび合唱団である。1990年に鈴木雅明によって設立され、1995年以来ヨハン・ゼバスティアン・バッハのカンタータのシリーズをBISレーベルより発売しており、リリースは数十枚にのぼる。BCJは毎年バッハのカンタータと器楽曲のプログラムを演奏している。2000年のバッハ没後記念250年には、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、テルアビブ、ライプツィヒ、メルボルンといった都市のフェスティバルに参加し、国際的に活動の幅を広げている。最近では、イタリア、スペイン、アメリカ合衆国、韓国、ドイツでバッハのカンタータ、マニフィカト、マタイ受難曲、ヨハネ受難曲を含んだ演奏会を行っている。1999年、モービル音楽賞受賞。2014年、サントリー音楽賞受賞。
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音像は左右、奥行き方向にも広がっており、特にバックの合唱は奥行き感がある。大ミサ曲のトラック13のサンクトゥスでは4人ソロ歌手の立ち位置(左からS、Ms、T、Br)がはっきりと解るように定位している。また、高域弦は音の伸びがあり、低域弦は響きが豊で好録音。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。収録は彩の国さいたま芸術劇場でのセッション

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(724) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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BRAHMS
CELLO SONATAS
CCS SA 24707
Pieter Wispelwey (cello)
Dejan Lazic (piano)
録音 2006年4月
Channel Classics

ブラームス:チェロ・ソナタ集
・チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
・チェロ・ソナタ ニ長調 Op.78
・チェロ・ソナタ ヘ短調 Op.120-1

ピーター・ウィスペルウェイ(Pieter Wispelwey,1962年9月~)はオランダのハールレム生まれのチェリスト。アンナー・ビルスマに師事した後、アメリカにてポール・カッツ、イギリスにてウィリアム・プーリスに学ぶ。1985年、オランダで最も将来性のある演奏家に2年に一度与えられるエリザベス・エヴァーツ賞を、92年にはオランダ最高のオランダ音楽賞を受賞。 使用楽器は、1760年製のチェロ「Giovanni Battista Guadagnini」、および1710年製のバロック・チェロ「Rombouts」。
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デヤン・ラツィック(Dejan Lazic,1977年~)クロアチアのザグレブ生まれのピアニスト。6歳でピアノ、9歳のときにはクラリネットを演奏し、その1年後には作曲を始める。様々なコンクールにおいて、ピアノとクラリネット双方で優勝している。ゾルタン・コチシュとイムレ・ローマンによって彼の音楽性に新たな深みが加わり、モーツァルテウム音楽院で学ぶために、ザルツブルクへ移住した。少年期のころから、イタリア、ドイツ、オーストリア等の放送局に多くの録音を残し、サンクトペテルブルク・エルミタージュ管弦楽団、カメラータ・アカデミカ・ザルツブルク等と共演、また、コンツェルトハウス、コンセルトへボウなど、ヨーロッパで一流のコンサートホールで公演を行っており、イタリア、スペイン、ドイツ、オーストリア等多くの音楽祭に出演している。
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この二人の組み合わせによるSACDで手持ちのものは、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲、変奏曲集が有り、収録時期はこちらの方が2年ほど古く、収録場所は両者ともオランダ、のEindhoven(アイントホーフェン)にある「Muziekcentrum Frits Philips(フリッツ・フィリップス音楽センター)で、音楽専用の小ホールでのセッションのようだが、サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占めている。チェロはセンター、ピアノはセンター右寄り奥に定位している。チェロの低域弦の豊かな響きが印象に残った。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

SACDサラウンド・レビュー(723) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Richard Strauss
Suites from Elektra
FR-722SACD
Manfred Honeck/ Pittsburgh Symphony Orchestra
録音 2016年5月
Reference Recordings

リヒャルト・シュトラウス:管弦楽編曲集
・歌劇「エレクトラ」組曲 Op.58, TrV223(M. ホーネック、T. イールによる管弦楽編)
・楽劇「ばらの騎士」組曲 Op.59, TrV227(A. ロジンスキによる管弦楽編)

マンフレート・ホーネック(Manfred Honeck,1958年9月~ )は、オーストリアの指揮者。ウィーン音楽院でヴァイオリンを学ぶ。1983年からウィーン国立歌劇場管弦楽団ならびにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のヴィオラ奏者を務める。その後指揮者に転向し、1987年クラウディオ・アバドの元でグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団の準指揮者を務める。2007年より2011年までシュトゥットガルト州立歌劇場、2008年から現在までピッツバーグ交響楽団の音楽監督。弟のライナー・ホーネックはウィーン・フィルのコンサートマスターである。
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ピッツバーグ交響楽団(Pittsburgh Symphony Orchestra)は、アメリカ合衆国の主要なオーケストラの一つで、ペンシルベニア州ピッツバーグのハインツ・カンパニーによって設立されたハインツ・ホールが本拠地となっている。1895年に設立。主な指揮者はオットー・クレンペラー、フリッツ・ライナー、アンドレ・プレヴィン、ロリン・マゼールなど。アメリカ最古のオーケストラの一つとして知られる。2008年より、マンフレート・ホーネック(Manfred Honeck)を9代目の音楽監督に迎え、新体制がスタートした。
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ライヴだが、ダイナミックレンジはとても大きく、1ポイントマイクをメインにスポットマイクを多用した収録と思われ、音像は左右、奥行きにも広がっている。特に金管のきらびやかな響きが印象に残った。サラウンドスピーカからはアンビエンスな音はあまり感じられない。収録場所はピッツバーグ、ハインツ・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch