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SACDサラウンド・レビュー(779) [サラウンド・サウンド・レビュー]

In Heavenly Harmony.jpg
In Heavenly Harmony
COV 91734
Daniel Auner(Violin)
Hannfried Lucke(Organ)
録音 2017年
Coviello

天上のハーモニー~ヴァイオリンとオルガンによる作品
・ヴィターリ/シャルリエ=ルケ編:シャコンヌ ト短調
・リスト:システィーナ礼拝堂への祈り
・レーガー/ディートハルト・ヘルマン編:ロマンス~ヴァイオリンとオルガンのための
・レーガー:間奏曲 ト短調 Op.80-6
・パラディス/ドゥシュキン編:シシリエンヌ
・ラインベルガー:6つの小品 Op.150~ヴァイオリンとオルガンのための



ダニエル・オーナー(Daniel Auner, 1987年~)はオーストリア、ウイーン出身のヴァイオリニスト。父親はロシアのサンクト・ペテルブルグ出身のピアニスト、母親はオーストリア出身のチェロ奏者。幼少のころからピアノを習い、6歳からヴァイオリンに変更。2000年よりウイーン音楽芸術大学でクリスチャン・アルテンブルガー(Christian Altenburger)に師事。2005年からザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学にてイーゴリー・オジム(Igor Ozim)に師事、2013年に卒業、その後マスタークラスにてボリス・クシュニール(Boris Kuschnir)に師事した。
Daniel Auner_1.jpg


ハンフリード・ルケ(Hannfried Lucke,1964年~)はドイツ、フライブルグ生まれのオルガニスト。フライブルグ・音楽大学やザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学、ジュネーブ・音楽院で教会音楽やオルガンを学んだ。2000年よりザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学のオルガン科教授。
Hannfried Lucke_2.jpg


教会でのオルガンとヴァイオリンのソロとの演奏だが、豊かな残響の中でもヴァイオリンの響きはクリアで濁りの無い響きをしており、オルガンとの音のバランスも良い。オルガンの重低音の響きを良く捉えている。収録場所はリヒテンシュタイン、ファドゥーツ、聖フローリン大聖堂
Kathedrale St. Florin orgel_1.jpg



サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(778) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mendelssohn Works for Cello and Piano.jpg
Mendelssohn
Works for Cello and Piano
BIS-2187
Ronald Brautigam(piano)
Christian Poltéra(Cello)
録音 2016年8月
BIS

メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品集
・協奏的変奏曲 ニ長調 Op.17
・チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 Op.45
・無言歌 Op.109
・アッサイ・トランクィロ
・チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58

クリスチャン・ポルテラ(Christian Poltera,1977年~)スイス、チューリッヒ生まれのチェロ奏者。チェロをナンシー・チャマチェンコ(Nancy Chumachenco)、ボリス・ペルガメンシコフ(Boris Pergamenschikow)師事、その後にハインリヒ・シフ(Heinrich Schiff)に師事。17歳の若さでヨーヨー・マの代役としてダヴィット・ジンマン指揮チューリヒ・トンハレ管弦楽団でエルガーのチェロ協奏曲を演奏。2004年にはボレッティ・ビトーニ賞(Borletti-Buitoni Trust Award)を受賞し、BBCの新世代アーティスト(BBC New Generation Artist)として選出された。トリオ・ツィンマーマンのチェロ担当。使用楽器はストラディヴァリウス「Mara」、1711年製
Christian Poltera_5.jpg


ロナルド・ブラウティハム(Ronald Brautigam,1954年10月~)はブラウティガムと呼ばれることもある。オランダの主要なピアノ演奏家の一人。アムステルダムに生まれ、スウェーリンク音楽院でヤン・ウィーンに師事。その後、ルドルフ ・ ゼルキンについてアムステルダム、ロンドン、アメリカ合衆国で学んだ。1984 年にオランダの権威ある音楽賞のNederlandse Muziekprijsを受賞した。リッカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、ベルナルド・ハイティンク、フランス・ブリュッヘン、フィリップ・ヘレヴェッヘ、クリストファー・ホグウッド、アンドルー・パロット、ブルーノ・ワイルなどの著名な指揮者のもと、主要なヨーロッパのオーケストラと定期的に共演している。
Ronald Brautigam_9.jpg


メインマイクを遠目にセッティングし、さらにフォルテピアノとチェロとの位置を前後にずらしたと思われる、奥行き感の有る収録になっている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音がメイン。収録場所はドイツ、 Neumarkt in der Operpfalz 、Reitstadel

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(777) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Divertimento & Preludes to Bach.jpg
Mozart
Divertimento & Preludes to Bach
PTC 5186714
Matt Haimovitz(Cello)
Jonathan Crow(Violin)
Douglas McNabney(Viola)
録音 2005年9月
PentaTone Classics

モーツァルト:
・バッハの作品による6つの前奏曲とフーガ K.404a
・ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563

ジョナサン・クロウ(Jonathan Crow ,1977年10月~)はカナダ出身のヴァイオリニスト。鈴木メソッドにて6歳からヴァイオリンを習う。トロント王立音楽院卒業。2011年のシーズン以来トロント管弦楽団のコンサートマスターを務める。2009年来ニュ・オックスフォード弦楽四重奏団(New Orford String Quarte)のメンバー。トロント大学音楽学部(University of Toronto)のヴァイオリン科教授、トロント・サマー・音楽祭( Toronto Summer Music Festival)の芸術監督を務める。
Jonathan Crow_1.jpg


ダグラス・マックナブネイ(Douglas McNabney)はカナダ、トロント生まれのヴィオラ奏者。1983年から1986年までケベック管弦楽団(Orchestre symphonique de Quebec)のヴィオラ首席奏者を務めた。現在モントリオールに在るマギル大学音楽学部(Schulich School of Music of McGill University) の室内楽教授。
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マット・ハイモヴィッツ(Matt Haimovitz,1970年12月~)はイスラエル生まれのチェリスト。5歳の時に家族と共にアメリカに移住。7歳からチェロを習い始めレナード・ローズ、ヨーヨー・マなどに師事。ドイツ・グラモフォンから天才少年としてデビューし、古典派から現代音楽にいたる幅広いレパートリーをもつ。主にアメリカとカナダで活動している。CD録音に「20世紀チェロ作品集」などがある。
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前半はバッハの「前奏曲とフーガ」をモーツァルトが弦楽三重奏に編曲したもので、各楽器の音色はクリアーで自然な響きをしている。PentatoneレーベルとカナダのOxingale Recordsレーベルとの共同企画「PENTATONE OXINGALE Series」。収録はカナダ、ケベック、聖オーギュスタン教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(776) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Beethoven Diabelli Variations .jpg
Beethoven
Diabelli Variations
BIS-1943
Ronald Brautigam (fortepiano)
録音 2015年8月
BIS


ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.15
・ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲 ハ長調 Op.120
・6つの国歌による変奏曲 Op.105

ディアベリ変奏曲 Op.120(33 Veränderungen über einen Walzer von Diabelli)は、ベートーヴェンが作曲したピアノ独奏曲。1823年に完成された晩年の傑作である。ベートーヴェンの「不滅の恋人」とされるアントーニア・ブレンターノに献呈された。作曲のきっかけは、1819年に作曲家で出版業も営んでいたアントン・ディアベリからの依頼にある。それは、彼の作った主題から、当時のヴィーンの作曲家たちにひとつずつ変奏を作曲してほしいというものであった。その中にはチェルニーやシューベルト、そして若きリストも含まれていた。ベートーヴェンにその誘いがかかったとき、彼はそれを拒否したにもかかわらず、結局ひとりで33もの変奏を作曲し、ディアベリの依頼を受けて作曲された寄せ集めの変奏曲よりも先に出版してしまったのである。

6つの国歌による変奏曲 Op.105(The National Airs with variations)は「主題と6つの変奏曲」又は「6つの民謡主題と変奏曲」とも言われ、ベートーヴェンにより1818年に作曲され、1819年Artaria社により出版された。ウェールズ民謡の田舎家の娘,シンキンは高貴な家の出だった,オーストリア民謡の鉢と小鍋、アイルランド民謡の夏の名残の薔薇、輝くワインを,激しい怒りで構成される。

ロナルド・ブラウティハム(Ronald Brautigam,1954年10月~)はブラウティガムと呼ばれることもある。オランダの主要なピアノ演奏家の一人。アムステルダムに生まれ、スウェーリンク音楽院でヤン・ウィーンに師事。その後、ルドルフ ・ ゼルキンについてアムステルダム、ロンドン、アメリカ合衆国で学んだ。1984 年にオランダの権威ある音楽賞のNederlandse Muziekprijsを受賞した。リッカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、ベルナルド・ハイティンク、フランス・ブリュッヘン、フィリップ・ヘレヴェッヘ、クリストファー・ホグウッド、アンドルー・パロット、ブルーノ・ワイルなどの著名な指揮者のもと、主要なヨーロッパのオーケストラと定期的に共演している。最近では2017年2月来日し、モーツァルトやベートーヴェンのピアノ・ソナタを演奏した。
Ronald Brautigam_5.jpg


収録場所が教会であり、フォルテピアノの響きは残響を受け、豊すぎている感がある。特にサラウンド用スピーカからの音はマイクのセッティングを遠目にしているため、アンビエンスな音を多く捉えている。1822年代製作のレプリカでポール・マクナルティ製作によるフォルテピアノを使用。スウェーデン、エステローケル教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(775) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mahler Symphony No.3.jpg
Mahler
Symphony no.3
CCSSA38817(2Disks)
Gerhild Romberger(alto)
Cantemus children's Choir
Ivan Fischer/Budapest Festival Orchestra
録音 2016年9月
Channel Classics

マーラー:交響曲第3番ニ短調

ゲルヒルト・ロンベルガー(Gerhild Romberger)はドイツ、ゼーゲル出身のメゾ・ソプラノ(コントラルト)の歌手。デトモルト音楽大学にて学んだ後、ハイナー・エケルス(Heiner Eckels)、白井光子に声楽を師事。コンサートや歌曲のリサイタルを活動の中心とし、バロックから古典、ロマン派、現代に至るオラトリオや交響曲のソロを歌う。2003年以来デトモルト音楽大学の声楽科教授を務めている。
Gerhild Romberger_1.jpg


バイエルン放送合唱団(独: Chor des Bayerischen Rundfunks)は、ドイツ・バイエルン州ミュンヘンに本拠地を置く、バイエルン放送協会所属の合唱団。1946年5月1日に、ロバート・ザイラーによって設立された。最も古い放送合唱団の一つでもある。首席指揮者は歴代のバイエルン放送交響楽団の首席指揮者が兼任しており、オイゲン・ヨッフム、 クーベリック 、サー・コリン・デイヴィス 、マゼール、ヤンソンスらによって率いられてきた。現代作品も数々の初演を担当しており、シュトックハウゼン、ペンデレツキ、ペルト、リーム、カンチェリ他の代表作を演奏してきた。次世代の才能発掘に熱心であり、ワークショップは繰り返し行われ続けている。

イヴァン・フィッシャー(Iván Fischer, 1951年1月~ )は、ブダペスト生まれのハンガリーの指揮者。ウィーン音楽院でハンス・スワロフスキーに師事し、ウィーン交響楽団などへの客演で正当な音楽を作っている。ユダヤ系ハンガリー人で、父シャーンドル、兄アダム、従兄弟ジェルジも指揮者という音楽家の家族である。ブダペスト祝祭管弦楽団の創設にかかわり、1983年来音楽監督を務めている。また、2011年からはベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者にも就任した。代表盤は音楽監督を務めるブダペスト祝祭管弦楽団との、バルトークやコダーイ、ドヴォルザークの作品など。
Iván Fischer_8.jpg


ブダペスト祝祭管弦楽団(Budapest Festival Orchestra)は、ブダペストを本拠地とするハンガリーのオーケストラである。略称は英語ではBFO、ハンガリー語ではBFZ。2008年2月より現在に至るまで、創設者の一人、イヴァン・フィッシャーが音楽監督を務めている。1983年、指揮者のイヴァン・フィッシャーとピアニストのゾルターン・コチシュを音楽監督として創立した。構成する音楽家による自主的な演奏団体である。祝祭の名からもわかるように、当初は年に3、4回程度、ハンガリーの音楽祭などのイベントで演奏する団体であったが、1992年に常設オーケストラとなった。ハンガリー国内において、ベーラ・バルトーク国立コンサートホールやリスト音楽院大ホールで定期的にオーケストラ公演を行っている。また、定期公演中には毎年3月の「ブダペスト春の音楽祭」への出演も含まれる。近年ではザルツブルク音楽祭をはじめ世界各国の音楽祭に出演するなど、国際的な活躍も目立つ。
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ダイナミックレンジの大きな収録でコンサートホールのセンターで聴くような音に近い。要所にスポットマイクを配した収録と思われ、パワフルな金管の響きと低域弦の豊な響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音には直接音もかなり入っている。
本ディスクは音楽之友社、「レコード芸術誌」での2017年第55回レコード・アカデミー賞で「特別部門 録音」を受賞した。録音場所はハンガリー、ブダペスト、芸術宮殿(パレス・オヴ・アーツ)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(774) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Rachmaninov & Shchedrin Piano Concertos.jpg
Rachmaninov, Shchedrin
Piano Concertos
MAR0587
Denis Matsuev (piano)
Mariinsky Orchestra/Valery Gergiev
録音   2014年11月(Rachmaninov)
     2015年4月(Stravinsky,Shchedrin)
Mariinsky

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1
ストラヴィンスキー:カプリッチョ(1949年版)
シチェドリン:ピアノ協奏曲第2番

ロディオン・シチェドリン(Rodion Konstantinovich Shchedrin, 1932年12月~)はロシア人の作曲家でモスクワの音楽家の家庭に生まれる。父親は音楽理論の教師であり、また作曲家であった。モスクワ合唱教室に学んだ後、モスクワ音楽院でユーリ・シャポーリンとニコライ・ミャスコフスキーに作曲を、ヤコフ・フリエールにピアノを学ぶ。作曲家としての目立った活動に加えて、ピアノやオルガンのヴィルトゥオーゾとしても活動しており、自作の6つのピアノ協奏曲のうち半数は自らの演奏で初演した。ソ連崩壊後は、国際的な演奏旅行や協同制作の機会を利用しており、現在では、年間の活動の拠点をミュンヘンとモスクワに分けて過ごしている。 作曲家としての長年の功労に対して、1989年にベルリン芸術アカデミーより正会員に任命され、1992年には当時のボリス・エリツィン大統領よりロシア国家賞を授与された。
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デニス・マツーエフ(Denis Matsuev,1975年6月~)はロシアのシベリア地方に位置するバイカル湖沿岸の都市イルクーツクの音楽一家に生まれる。4歳でピアノを始め、たちまち素晴らしい才能を現す。1984年、9歳の時にハイドンのピアノ協奏曲でデビュー。地元の芸術学校を経て、モスクワ音楽院付属中央音楽学校に転入。在学中に南アフリカのローデンポート国際音楽コンクールでグランプリを獲得。94年、モスクワ音楽院に入学し、ナセドキン、ドレンスキーに師事。1998年に行われた第11回チャイコフスキー国際コンクール、ピアノ部門で優勝した。最近では2017年12月にはゲルギエフ、マリインスキー劇場管弦楽団と共に来日し、ラフマニノフのピアノ協奏曲を第1番から第4番までを演奏した。
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ヴァレリー・ゲルギエフ(Valery Abisalovich Gergiev, 1953~ )はモスクワでオセット人の両親の家庭に生まれる。その後、北オセチア共和国の首都オルジョニキゼ(現在のウラジカフカス)に移り、オルジョニキゼ音楽学校を卒業後、レニングラード音楽院(現サンクトペテルブルク音楽院)でイリヤ・ムーシンに師事し、指揮法を学ぶ。同院在学中にカラヤン指揮者コンクール2位、全ソ指揮者コンクール1位の栄誉に輝く。1977年レニングラード音楽院を卒業し、テミルカーノフの助手としてキーロフ劇場(現マリインスキー劇場)の指揮者となる。1988年、マリインスキー劇場の芸術監督に選出され、同劇場を世界中が注目する一流歌劇場へ発展させた、カリスマ性を備えた現代屈指の指揮者。2007年よりロンドン響首席指揮者。

マリインスキー劇場管弦楽団(Mariinsky Orchestra)、旧称キーロフ管弦楽団は、ロシア・サンクトペテルブルクにあるマリインスキー劇場付属のオーケストラである。ピョートル大帝の治世のもと18世紀に創設。ロシアで最も古い音楽団体として、由緒ある歴史を誇る。マリインスキー劇場は、19~20世紀の名作オペラやバレエが多数生まれた場所であり、ボロディン「イーゴリ公」、ムソルグスキー「ボリス・ゴドノフ」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」のほか、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ等がオペラやバレエの初演を行った。最近では2017年12月にはゲルギエフと共に来日した。

マリインスキー劇場ホールでのライヴ録音で、聴衆のノイズは完全に消されているが、編集による音質の劣化はあまり感じらせない出来。高域弦の音の伸びはあまり感じられないが、ピアノはナチュラルで良い響きをしている。ストラヴィンスキーでは豊かなホールトーンのある収録になっている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(773) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Musings Chopin & Schubert.jpg
Musings
Chopin & Schubert
CC72756
Camiel Boomsma
録音 2017年5月
Challenge Classics

ショパン:
夜想曲第1番 変ロ短調 Op.9-1
即興曲第3番 変ト長調 Op.51
夜想曲第17番 ロ長調Op.62-1
夜想曲第13番 ハ短調 Op.48-1
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960

カミエル・ブームスマ(Camiel Boomsma,1990年~)オランダ、アムステルダム生まれのピアニスト。アムステルダム音楽院にてマルセル・ボーデ教授(Marcel Baudet)に師事。2013年のワーグナー・アニバーサーリー・イヤーにワーグナー奨学金財団より奨学金を得る。ブームスマは旋律を美しく歌うことでBBCミュージック・マガジンやグラモホン誌にて高く評価された。
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録音レベルが低めの収録だが、ピアノの響きは自然で、音像はセンターに集中することなく、左右への広がりがあり、サラウンドスピーカーからは教会の豊かなアンビエンスな音を感じる。収録はオランダ、ウエストヴェスト教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(772) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Silver Voice.jpg
Silver Voice
Opera Arias played by Flute and Orchestra
CHSA5211
Katherine Bryan (flute)
Bramwell Tovey/Orchestra of Opera North
録音 2017年5月
Chandos

銀の声~フルートによるオペラ・アリア集
・モーツァルト/R.ヤンセンス編:『魔笛』によるファンタジー
・プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』より 「私のお父さん」
・グノー:歌劇『ファウスト』より宝石の歌「なんと美しいこの姿」
・モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より「どこにあるの美しい時は」
・ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』より「月に寄せる歌」
・グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』より「私は夢に生きたい」
・ガーシュウィン:歌劇『ポーギーとベス』より「サマータイム」
・ドリーブ:歌劇『ラクメ』より「花の二重唱」
・レハール:オペレッタ『メリー・ウィドウ』より「ヴィリアの歌」
・プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」
・ビゼー/F.ボルヌ編:カルメン・ファンタジー

キャスリン・ブライアン(Katherine Bryan, 1982年~)はイギリスの女性フルート奏者。マンチェスターのChetham's School of Musicに就学中の15歳でAudi Young Musician competitionに優勝し、認められ、ハーディング指揮アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(ASMF)と共演してコンチェルト・デビューをした。その後、奨学金を受けてアメリカのジュリアード音楽院に進み、ジーン・バックストレッサー(Jeanne Baxtresser)やキャロル・ウィンセンス(Carol Wincenc)に師事。2001年と2002年には、札幌のパシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)に参加した。2003年春には21歳の若さでロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管のフルート首席奏者に就任した。
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ブラムウェル・トヴェイ(Bramwell Tovey ,1953年7月~)イギリス生まれのピアニスト、作曲家、指揮者。最初にチューバを王立音楽大学(Royal Academy of Music)にて、ジョン・フレッチャー(John Fletcher)に師事。2000年よりバンクーバー交響楽団の音楽監督。2002年9月から2006年まで、ルクセンブルクフィルハーモニー管弦楽団の指揮者および音楽監督を務めていた。
Bramwell Tovey_2.jpg


オペラ・ノース管弦楽団(Orchestra of Opera North, English Northern Philharmonia)別名イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニア。1978年イギリスのリーズに英国芸術審議会の要請により創設されたオペラ・ノースの専属オケ。首席指揮者スティーヴン・スローン。イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニアの名称は録音時の名称。
Orchestra of Opera North_1.jpg


リーズ・タウンホールでのセッション録音であるが、高域弦の音の伸び、低域弦の響きの豊かさはいまいち。ソロのフルートとバックのオーケストラの音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(771) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Brahms Piano Concerto No.1, Violin Concerto.jpg
Brahms
Piano Concerto No.1, Violin Concerto
RCO17001(2 Disks)
Frank Peter Zimmermann (violin)
Emanuel Ax (piano)
Bernard Haitink/Royal Concertgebouw Orchestra/RCO Chamber Soloists
録音   2010年3月(Violin Concerto),12月(Piano Concerto)
     2016年6月( Piano Quartet)
RCO Live


・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
・シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15

フランク・ペーター・ツィンマーマン(Frank-Peter Zimmermann,1965年2月~)はドイツのデュイスブルク生まれのヴァイオリニスト。ヴァイオリニストの母親から手ほどきを受け5歳からヴァイオリンを始める。なお父親はチェリストであった。1975年、10歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いてデビュー。1976年にエッセンのフォルクヴァング音楽院に入学、ヴァレリー・グラドフに師事する。同年には全国青少年音楽家コンクールで優勝して「天才少年出現」として評判になる。その後、ベルリン芸術大学でサシュコ・ガヴリーロフに師事する。1979年、14歳でルツェルン音楽祭に出演。1983年、世界のメジャー・オーケストラや一流指揮者との共演を開始。2008年にはドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章を受章。2013/14シーズンは、トーンハレ管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスとしてジンマンやフォン・ドホナーニと共にシーズンを通してコンサートを行うとともに、パーチェとのリサイタルやトリオ・ツィンマーマンの演奏会を行っている。使用楽器はPortigon AGのサポートにより、かつてクライスラーが所有していた1711年製ストラディヴァリウス。
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エマニュエル・アックス(Emanuel Ax,1949年6月~)はアメリカのニューヨーク在住のピアニスト。ユダヤ系ポーランド人で、ウクライナのリヴィウに生まれ。6歳のとき父の手ほどきでピアノの学習を開始する。8歳の時に家族とともにワルシャワへ移り、さらに2年後にカナダのウィニペグへ移住する。1961年にニューヨークに移住し、ジュリアード音楽院のミェチスワフ・ムンツに師事した。また、父の薦めによりコロンビア大学へも入学し、フランス語を専攻した。1972年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで7位、1974年にテルアヴィヴ・アルトゥール・ルービンシュタイン国際コンクールに優勝する。1979年にはニューヨーク・エイヴリー・フィッシャー賞を獲得する。夫人はピアニストの野崎洋子
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ベルナルト・ハイティンク(Bernard Johan Herman Haitink, 1929年3月~)オランダ、アムステルダム出身で同地の音楽学校に学ぶ。1954年から1955年までフェルディナント・ライトナーに指揮を師事するまでは、地元のオーケストラでヴァイオリンを弾いていた。1955年にオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の次席指揮者(1957年より首席指揮者)に就任。1961年から1988年までアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の、1967年から1979年までロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のそれぞれ首席指揮者に就任。1978年から1988年までグラインドボーン音楽祭の、1987年から2002年までロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督を務める。1991年にエラスムス賞を受賞。1995年からボストン交響楽団の首席客演指揮者となり、2004年に名誉指揮者となっている。1999年にはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の名誉指揮者の称号を得ている。
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ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(オランダ語: Koninklijk Concertgebouworkest )は、オランダ・アムステルダムに本拠を置くオーケストラである。オランダ語における略称は KCO であるが、英語表記のRoyal Concertgebouw Orchestraの頭文字を取って RCO と表記される事もある。旧称アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団。首席指揮者は最近ではマリス・ヤンソンスが2004年~2015年まで、2016年からダニエレ・ガッティが就いている。
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ブラームスの2曲はライヴでの収録であるが、アムステルダム・コンセルトヘボウの豊かなホールトーンをうまく捉えている。ソロのヴァイオリン、ピアノともバックのオーケストラとの音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音も含むが直接音がメイン。シューマンのピアノ四重奏曲はアムステルダム、ヴァールゼ教会でのセッションによる収録。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(770) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Respighi Vetrate di chiesa.jpg
Respighi
Vetrate di chiesa
BIS-2250
John Neschling/Orchestre Philharmonique Royal de Liège
録音 2016年3月,4月
BIS

オットリーノ・レスピーギ:
・ボッティチェッリの三連画 P.151
・日没 P.101
・交響的印象「教会のステンドグラス」 P.150

ジョン・ネシュリング(John Neschling,1947年~)はサンパウロ生まれのブラジルの指揮者。シェーンベルクやボダンツキーの血を引くという人物であり、スワロフスキー、バーンスタインの薫陶を受けたというキャリアの持ち主。1997年以来、サンパウロ交響楽団の音楽監督を務めていたが、2009年に楽団事務局のトップと争い同ポストを解任させられた。2013年1月よりサンパウロ市立劇場(Municipal Theatre of São Paulo)の芸術監督に就いた。
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リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団(Orchestre Philharmonique Royal de Liège)はベルキー、リエージュ王立音楽院付属の国立の管弦楽団。1960年設立でリエージュを本拠地とする。2011年9月よりクリスチャン・アルミンク(Christian Arming)が音楽監督に就いている。
Orchestre Philharmonique Royal de Liège_4.jpg


ジョン・ネシュリング&リエージュ・フィルによるレスピーギの管弦楽作品集の第4弾。
音響空間の大きな収録でコンサートホールの中ほどで聴く音に近い。高域弦の音の伸びは適度に有り、低域弦の響きは豊かである。サラウウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(769) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bach Musikalisches Opfer.jpg
J.S.BACH
Musical Offering
BIS-2151
Masaaki Suzuki
Bach Collegium Japan,members
録音 2016年8月
BIS

J.S.バッハ:
・音楽の捧げもの BWV1079
・ゴルトベルク変奏曲 BWV988 - アリア
・ゴルトベルク変奏曲の主題に基づく14のカノン BWV1087
・フルート・ソナタ ト長調 BWV1038

鈴木雅明(Masaaki Suzuki,1954年4月~ )は、バッハ・コレギウム・ジャパンの音楽監督、チェンバロ・オルガン奏者。神戸出身。東京芸術大学作曲科およびオルガン科を経て、アムステルダム・スウェーリンク音楽院においてチェンバロとオルガンをトン・コープマン、ピート・ケーに師事。東京芸術大学古楽科を設立し、2010年まで20年にわたって教鞭を執った。イェール大学音楽大学院および教会音楽研究所招聘教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授。BISレーベルでのBCJとの<バッハ:教会カンタータシリーズ>は、2013年2月に全曲演奏・録音が完結し、世界でもまれにみる偉業に大きな話題を呼んでいる。

バッハ・コレギウム・ジャパン(Bach Collegium Japan, BCJ)は、バロック音楽を専門とする日本のオーケストラおよび合唱団である。1990年に鈴木雅明によって設立され、1995年以来ヨハン・ゼバスティアン・バッハのカンタータのシリーズをBISレーベルより発売しており、リリースは数十枚にのぼる。BCJは毎年バッハのカンタータと器楽曲のプログラムを演奏している。2000年のバッハ没後記念250年には、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、テルアビブ、ライプツィヒ、メルボルンといった都市のフェスティバルに参加し、国際的に活動の幅を広げている。1999年、モービル音楽賞受賞。2014年、サントリー音楽賞受賞。
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音楽の捧げものでは左から1st Vn、2nd VnまたはVa、フルート、右にVc、センター奥にChmbが定位している。教会での収録であるが、サラウンドスピーカーからのアンビエンスな音は少な目で、ほぼ直接音が占める。収録場所はオランダ、ハーグ、Old Catholic Church

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(768) [サラウンド・サウンド・レビュー]

The Cello in Wartime.jpg
The Cello in Wartime
BIS-2312
Steven Isserlis(cello)
Connie Shih(piano)
録音 2016年11月
BIS

戦時のチェロ曲
ドビュッシー:チェロ・ソナタ L.144
ブリッジ:チェロ・ソナタ H.125
フォーレ:チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109
ヴェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品 Op.11
サン=サーンス:白鳥
ヒューバート・パリー:イェルサレム
アイヴァー・ノヴェロ:「Keep the Home Fires Burning」
トラディショナル:「神よ国王を護り賜え」

スティーヴン・イッサーリス(Steven Isserlis, 1958年12月~ )は、イギリス、ロンドン生まれのチェロ奏者。10歳からロンドンの国際チェロセンターでジェーン・コーワンに師事。1976年、アメリカのオバーリン大学に留学。1993年、アメリカでピアティゴルスキー芸術賞を受賞。同年、イギリスのロイヤル・フィルハーモニック協会から年間最優秀器楽演奏家賞を受賞。多岐にわたるレパートリーと、ガット弦を用いた個性的な音色によって有名。
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コニー・シー(Connie Shih)カナダ生まれのピアニスト。9歳でシアトル交響楽団とメンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番を共演し、オーケストラ・デビュー。1993年、30歳以下の最も優れたアーティストに贈られるシルヴァ・ゲルバー賞を受賞。ソリストとして、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ各地のオーケストラと共演し、ソロ・リサイタルもカナダ、アメリカ、アイスランド、イギリス、スペイン、イタリア、ドイツ、さらに中国で数多く開いている。また、室内楽もタベア・ツィンマーマン、イザベル・ファウストなど多くの世界的な音楽家たちと演奏し、中でもチェロのスティーヴン・イッサーリスとの度重なる共演は高く評価されている。
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「白鳥」「イェルサレム」「Keep the Home Fires Burning」「神よ国王を護り賜え」の4曲を第一次世界大戦時にイギリス陸軍兵士が戦場で弾いた、弾薬箱を胴に使い、持ち運びの際には弓などを箱の中にしまえるようになっているトレンチ・チェロを用いて録音をしている。
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チェロ、ピアノともほぼセンターに定位しているが、両者に奥行き感の差異はあまり感じられない。サラウンドスピーカからの音はアンビエンスのある音で、楽器から距離感がある。トレンチ・チェロの音は意外と良い音をしている。収録はイギリス、サフォーク州、ポットン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch


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SACDサラウンド・レビュー(767) [サラウンド・サウンド・レビュー]

24 Preludes.jpg
Chopin
24 Preludes
CC72768
Nino Gvetadze
録音 2017年6月
Challenge Classics

ショパン:
・24の前奏曲 Op.28(全曲)
・ 練習曲 変ホ短調 Op.10-6
・ワルツ第9番 変イ長調 Op.69-1
・ワルツ第2番 イ短調 Op.34-2
・ワルツ第10番 ロ短調 Op.69-2
・スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31

ニーノ・グヴェタッゼ(Nino Gvetadze)はジョージア共和国トビリシ生まれのピアニスト。ヴェロニカ・トゥマニシュヴィリ(Veronika Tumanishvili)、ノダール・ガブニア(Nodar Gabunia)、ナナ・クブティア(Nana Khubutia)の各氏に師事。その後オランダに渡り、パウル・コーメン(Paul Komen)、ヤン・ヴィン(Jan Wijn)に学ぶ。ハーグ王立音楽院(Conservatorium van Amsterdam)に在学中より数々の賞を受賞。中でも2008年にはフランツ・リスト国際ピアノコンクール(International Franz Liszt Piano Competition)第2位、あわせて批評家賞と聴衆賞も授与されている。また2010年、才能が際立っている若い音楽家に与えられているボルレッティ=ブイトーニ・トラスト賞(Borletti-Buitoni Trust Award) 受賞。
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プレリュードの第24曲のアレグロ・アパッショナートC189ではスタインウェイのフォルテッシモの低弦の響きが印象に残った。サラウウンドスピーカーからの音はほぼ直接音だが、低めに抑えられている。収録はオランダ、フリッツ・フィリップス・ムジークヘボウ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(766) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Paganini 24 Caprices.jpg
Paganini 24 Caprices
BIS-2282
Sueye Park
録音 2016年9月、10月
BIS

パガニーニ:24のカプリース Op.1

ニコロ・パガニーニの24のカプリース(伊: 24 Capricci)作品1は、ヴァイオリン独奏曲で「24の奇想曲」とも呼ばれる。1800年から1810年頃にかけてジェノヴァで作曲され、その10年後の1820年にミラノで「作品1」としてリコルディから出版された。作曲の動機については不明ではあるが、ロカテッリやロードなどのフランコ・イタリア派作曲家たちからの影響がみられる。無伴奏曲なので、ヴァイオリンの重音奏法や、視覚的にも演奏効果の高い左手ピッツィカートなど強烈な技巧が随所に盛り込まれた作品。ヴァイオリン演奏家には難曲に挙げられている。フランツ・リストは演奏技巧のもつ音楽の可能性に触発され、ピアノ曲に第1・5・6・9・17・24番を編曲している。

スーイエ・パク(Sueye Park,2000年~)は韓国人ヴァイオリニスト。4歳でヴァオリンを学び始めた。2009年よりベルリンのハンス・アイスラー音楽大学(Hochschule für Musik "Hanns Eisler")の学生で、名ヴァイオリニスト、ウルフ・ヴァリーン(Ulf Wallin)に師事。最近ではワイマール・インターナショナル・スポア・コンクール(International Spohr Competition in Weimar)で音楽賞を獲得。ソリストとしては、ブランデンブルク・シンフォニー、ハイデルベルク交響楽団、スタット・カペッレ・ヴァイマル、バート・ライヒェンハル・フィル、マグデブルク・フィルなどのオーケストラと共演。
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スーイエ・パクの奏でるガルネリ’del Gesu’1739年製はクリアーで豊かな倍音の響きが美しい。スタジオでのセッション録音だがサラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音も捉えている。収録はスウェーデン、ピテオー、スタジオ・アクースティクム

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(765) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Rossini & Hoffmeister
BIS-2317
Minna Pensola
Antti Tikkanen
Tuomas Lehto
Niek de Groot
録音 2017年1月、2月
BIS

ロッシーニ:弦楽のためのソナタ
・弦楽のためのソナタ第1番 ト長調
・弦楽のためのソナタ第2番 イ長調
・弦楽のためのソナタ第3番 ハ長調
ランツ・アントン・ホフマイスター:
・コントラバス四重奏曲第1番 ニ長調
・コントラバス四重奏曲第2番 ニ長調

ミンナ・ペンソラ(Minna Pensola,1979年~)はフィンランドの女性ヴァイオリンニスト。シベリウス・アカデミーで学んだ後、 2001年に結成された「Meta4」のメンバーとして2004年にモスクワで開催されたショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクール(Dimitri Shostakovich String Quartet Competition)と2007年ウーンで開催されたヨーゼフ・ハイドン国際室内楽コンクール(Joseph Haydn Chamber Music Competition)に優勝。The Punavuori Chamber Music Societyの創設メンバーの一人。使用ヴァイオリンはSigne ja Ane Gyllenberg Foundation借与の1732年製Carlo Bergonzi 。
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アンッティ・ティッカネン(Antti Tikkanen)はフィンランド生まれのヴァイオリン、ヴィオラ奏者。「Meta4」の創設メンバーの一人。7歳からヴァイオリンを習い始め、Jokilaakso Music InstituteにてTomasz Orzechに師事。シベリウス・アカデミーでLajos Garam、 Mi-Kyung Lee 、Kreeta-Maria Kentalaに師事。フィンランド文化財団から借与されているストラディヴァリウス”ex Berglund”を弾いている。
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トゥオマス・レヘト( Tuomas Lehto,1985年~ )はフィンランドのチェロ奏者。2010年から2013年の間フィンランド放送交響楽団(Finnish Radio Symphony Orchestra)の首席奏者を務めた。2006年トゥルク・チェロコンクールで第3位。
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ニーク・デ・フロート( Niek de Groot)はオランダのコントラバス奏者。1996年から2006まで10年間ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席奏者を務め、現在はソリスト。室内楽奏者としても活躍している。1996年来ドイツ、エッセンにあるフォルクヴァンク芸術大学(Folkwang University of Arts, Essen)の教授を務めている。使用楽器は1747年製ドメニコ・モンタニャーナ(Domenico Montagnana in Venice )
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弦楽アンサンブルで演奏されることの多いロッシーニの「弦楽のためのソナタ」をコントラバスの入った弦楽四重奏で聴くと、新鮮な印象を受ける。ヴァイオリンはとてもクリアな音をしており、低域弦楽器の響きも豊かである。ホフマイスターでは左からVn、Va、Vc、Cbの順に定位している。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられている。収録はフィンランド、ヤコブスタード、シャウマン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(764) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Henricus Isaac
In The Time OfLorenzo de’Medici & Maximilan I
AVSA9922
Jordi Savall/Hespèrion XXI
La Capella Reial de Catalunya
録音   2016年12月
     2017年1月
Alia Vox

ハインリヒ・イザーク:ロレンツォ・デ・メディチとマクシミリアン1世の時代
・メディチ家のファンファーレ Palle,palle(器楽曲)
・モテット/歌曲 Parce,Domine
・La morra(器楽曲)
・モテット(4声) Sustinuimus pacem
・歌曲「インスブルックよ、さらば」
・祝いの歌 Hora e di maggio
・A la battaglia(器楽曲)
・アンジェロ・ポリツィアーノ:ラメント「Quis dabit capiti meo aquan」
・モテット Sancti spiritus assit nobis gratia
・モテット(6声) Angeli, Archangeli
・器楽による歌 La Mi La Sol
・モテット(6声) Optime Divino date munere pastor ovili
・モテット Circumdederunt me
・歌曲(リート) O Welt, ich muss dich lassen(作詞者不明)
・モテット(6声)Christus,filius Dei

ハインリヒ・イザーク(Heinrich Isaac ,1450年頃~1517年3月)は盛期ルネサンス音楽のフランドル楽派の作曲家。ジョスカンと同世代の作曲家の中では最も重要と看做されている。イザークの生い立ちについて詳細は不明だが、おそらくフランドルの出身。1470年代までには作曲していたことが分かっており、イザークに関する最初の文書は1484年にさかのぼる。同年イザークはインスブルックの宮廷作曲家だった。翌年、フィレンツェのロレンツォ・デ・メディチの宮廷音楽家となり、オルガン奏者、宮廷楽長ならびにロレンツォの子供たちの家庭教師をつとめた。1497年までにイザークは、神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世に仕官し、主君に同行してドイツ各地を歴訪、当時のドイツの作曲界に多大な影響を及ぼしたと見なされている。1514年にフィレンツェに戻り、同地で他界した。イザークは幅広い変化にとんだ楽曲をのこしており、ミサ曲、モテット、ドイツ語歌曲、イタリア語歌曲、器楽曲などがある。
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ジョルディ・サヴァール(Jordi Savall ,1941年~)スペイン東北部カタルーニャ州バルセロナ県イグアラダに生まれ、バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年に器楽アンサンブルのエスペリオンXXIを設立し、バーゼルを活動の拠点として数多くの録音を行ったが、1987年には合唱中心のグループであるレ・カペーリャ・レイアル・デ・カタルーニャを、1989年には管弦楽団ル・コンセール・デ・ナシオンを結成し、活動の中心をバルセロナに移すと共に、バロック期のスペインないしラテン系諸国の声楽、器楽作品を新鮮な解釈と表現のもとに演奏活動に取り組んでいる。最近ではサヴァール・トリオとして2017年9月に来日した。

エスペリオンXXI (Hesperion XXI)はサヴァールが1974年に夫人のソプラノ歌手モンセラート・フィゲーラスやその他の同郷の人々、各国からスイスに集まった仲間たちと一緒に結成した器楽・声楽アンサンブル。中世・ルネサンス・バロックの音楽の正確な解釈と、新しい演奏形式で注目を浴びる。
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主な楽器はガンバとリュート、オルガン、太鼓などの打楽器、コルネットなどの吹奏楽器でコーラスを伴う。残響が豊な聖堂での収録で、音像は左右、奥行き方向にも広い。
録音場所はスペイン、カタルーニャ州、Collégiale du Château de Cardona

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(763) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
Complete Piano Trios Vol.1
CC72765
Van Baerle Trio
録音 2017年6月
Challenge Classics

ベートーヴェン:
・ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調 Op.1-1
・ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3
・ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調 Op.11「街の歌」

ファン・ベーレ・トリオ(Van Baerle Trio)は2004年にピアニストのハンネス・ミンナール、ヴァイオリニストのマリア・ミルシテイン、チェリストのギデオン・デン・ヘルデールによって創設されたピアノ・トリオ。ファン・ベーレはオランダのアムステルダムにある通りの名前に因んでいる。3名はアムステルダム音楽院(Conservatorium van Amsterdam)学んでいた時に出会い、2011年のConcertgebou Vriendenkrans Competitionに優勝後はヨーロッパ各地で活躍している。
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ハンネス・ミンナール(Hannes Minnaar,1984年~)はオランダ生まれのピアニスト。アムステルダム音楽院にてヤン・ヴィン(Jan Wijn)に師事。エリザベート王妃国際音楽コンクール第3位など数多くの国際コンクールの入賞歴を誇る俊英ピアニスト。
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ピアノがセンター奥、ヴァイオリンが左、チェロが右に定位しており、左右への広がり感は少な目だが各楽器の音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられている。使用ピアノはクリス・メイン・コンサート・グランド2017。収録場所はオランダ、ヒルフェルスム

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(762) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schumann Piano Quartet.jpg
Schumann Piano Quartet
Brahms Piano Quintet
BIS-2258
Yevgeny Sudbin(piano)
Hrachya Avanesyan & Boris Brovtsyn(violins)
Diemut Poppen(viola)
Alexander Chaushian(cello)
2016年5月
BIS

シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
ブラームス:ピアノ五重奏曲ヘ短調 Op.34

エフゲニー・スドビン(Yevgeny Sudbin, 1980年~)ロシアのサンクトペテルブルク生まれ。幼少の頃から優れた音楽的才能を発揮し、1987年にはサンクトペテルブルク音楽院へ入学。90年にベルリンで研鑽を積んだ後、97年よりロンドンに居を構え、王立音楽院でクリストファー・エルトンに師事。その間にイタリア、コモ湖国際ピアノアカデミー参加、マレイ・ペライヤ、クロード・フランク、レオン・フライシャー、スティーヴン・ハフ、アレキサンダー・ザッツにも師事する。 06年にヨーロッパ、北欧ツアーのほか、大絶賛されたカナダとアメリカツアーを実現、フリック・コレクション・シリーズでニューヨーク・デビューを果す。2007年アメリカのアスペン音楽祭、フランスのラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ニューヨークのメトロポリタン博物館ピアノ・フォルテ・シリーズでデビューをする。2010年10月、アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホールデビューを果たす。2011年1 月、初来日し埼玉と東京のリ サイタルは絶賛を博す。2013年10月に来日し、スカルラッティのソナタなどを演奏した。
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ラチャ・アヴァネシヤン(Hrachya Avanesyan ,1986年~)はアルメニアのギュムリ生まれのヴァイオリンニスト。6歳のころからヴァイオリンを始める。1993年から2003年まで、エレバンのチャイコフスキー音楽専科中等学校で、A.クルチャン教授に学ぶ。1996年、10歳の時にアルメニア共和国コンクールのジュニア、シニアの両カテゴリーで第1位を獲得した。2006年、フランスで開催されたユーディ・メニューイン・コンクールで第1位を獲得、EMCY(若いアーティストのためのEU音楽コンクール)の特賞を受賞した。使用楽器は、1717年製のストラディヴァリウス「ピアッティ」。
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ピアノがセンター奥、左から1st Vn,2nd Vn,Va,Vcの順に定位している。サラウンドスピーカーからの音は、マイクを遠目にセッティングしたためか、アンビエンスな音も拾っている。録音はキプロス、ニコシア、ザ・シュー・ファクトリー

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(761) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Debussy Preludes Book 1 & 2.jpg
Debussy Preludes Book 1&2
CC72727
Angela Brownridge
録音 2016年8月,9月
Challenge Classics

ドビュッシー:前奏曲集 第1巻
・デルフィの舞姫たち
・帆
・野を渡る風
・音と香りは夕暮れの大気に漂う
・アナカプリの丘
・雪の上の足あと
・西風の見たもの
・亜麻色の髪の乙女
・とだえたセレナード
・沈める寺
・パックの踊り
・ミンストレル
ドビュッシー:前奏曲集 第2巻
・霧
・枯葉
・ヴィーノの門
・妖精はよい踊り子
・ヒースの茂る荒地
・風変わりなラヴィーヌ将軍
・月の光がふりそそぐテラス
・水の精
・ピックウィック卿をたたえて
・カノープ(エジプトの壺)
・交代する3度
・花火
ドビュッシー:喜びの島

アンジェラ・ブラウンリッジ(Angela Brownridge,1944年10月~)イギリス、ヨークシャー州、グール生まれのピアニスト、作曲家。6歳でピアノを習い始め、12歳で天才的ピアニストとしてウィグモアホール・デビューを飾り、15歳から2年間ロンドンにてドロシー・ヘッセ(Dorothy Hesse)に師事。その後、エジンバラ大学にて奨学生としてケニス・レイトン(Kenneth Leighton)に師事し、ピアノと作曲を学ぶ。引き続いてローマでも研鑽を積む。ロンドン芸術協会コンペティションにて第1位を獲得。イギリス国内及びヨーロッパ、アメリカ、アジアで幅広く活躍している。
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教会での収録だが残響はほとんど感じない。マイクのセッティングの関係か、低域弦の音はセンター寄り、高域弦の音は左寄りに聞こえた。録音レベルは抑え気味。収録場所はオランダ、スキーダム、Westvest Church

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(760) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Britten & Hindemith Violin Concertos.jpg
Britten, Hindemith
Violin Concertos
PTC5186625
Arabella Steinbacher/Vladimir Jurowski
Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
録音 2017年4月
PentaTone Classics

ベンジャミン・ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 15
パウル・ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲



アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Arabella Miho Steinbacher, 1981年11月~)はドイツのヴァイオリンニスト。ミュンヘンでドイツ人の父親と日本人の母親との間に生まれた。ヴァイオリンを始めたのは3歳からで、9歳時にはミュンヘン音楽大学にてアナ・チュマチェンコのもとで学んだ。ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスにも師事した経歴を持つ。2000年にハノーファーで開催されたヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクールで入賞、翌年にはバイエルン州より奨学金を授与された。ソリストとしてのキャリアは、2004年パリでの劇的で予期せぬデビューに始まる。急病のチョン・キョンファに代わって、舞台に立ち、ネヴィル・マリナー指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの協奏曲を演奏し、大成功を収める。その後も、彼女の成功が継続している理由は、20曲以上の協奏曲を含む、その多彩で奥深いレパートリーにある。CDでの受賞には、エコー・クラシック賞(ドイツでのグラミー賞)の年間ヤング・アーティスト賞、<ル・モンド・デュ・ラ・ミュジーク>のレ・ショック・デュ・モワ賞、そして二つのドイツ・レコード批評家賞がある。以前ユリア・フィッシャーが使用していたストラディヴァリウス「Booth」(1716年製、日本音楽財団貸与)を使用している。最近では2011年5月に来日し、ドヴォルザークの協奏曲などを演奏した。
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ウラディーミル・ユロフスキ(Vladimir Jurowski,1972年4月~)は、ロシア、モスクワ生まれのドイツの指揮者。父は指揮者のミハイル・ユロフスキ、祖父は作曲家で同名のウラディーミル・ユロフスキ。18歳でドイツに移住。音楽を学び、各地の歌劇場などで経験を積む。その後2001年グラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、数々の上演を行う。2007年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。ロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者やエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団の指揮者も務める。2011年10月、舌禍により解任されたゴレンシテインの後任としてロシア国立交響楽団の芸術監督に就任した。2017年10月にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共に来日し、ツアー公演を行った。
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ベルリン放送交響楽団(独: Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin,英語: Berlin Radio Symphony Orchestra)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。略称はRSB。1923年に設立された。第二次世界大戦後は東ベルリン側に属し、DDRラジオ放送局(Rundfunk der DDR)の放送オーケストラとなった。ドイツ再統一後の1994年にRIAS室内合唱団、ベルリン放送合唱団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団の4団体を所有する有限会社(GmbH)である"Rundfunk Orchester und Chöre GmbH Berlin"が設立され、その傘下となった。主にベルリン・フィルハーモニーおよびベルリン・コンツェルトハウスで演奏会を行っている。
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コンサートホールのセンターで聴くような音響空間の大きさを感じる収録。ソロヴァイオリンの音量は低めに抑えられているが、バックのオーケストラは奥行き感を感じる仕上がりになっている。録音場所はベルリン、Haus des Rundfunsk(rbb)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(759) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Piano Quartets.jpg
Mozart
Piano Quartets
CC72758
Kuijken Piano Quartet
録音 2016年9月
Challenge Classics

モーツァルト:
ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493
ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478

クイケン・ピアノ四重奏団(Kuijken Piano Quartet)はクイケン3兄弟のひとりとして知られるシギスヴァルト・クイケンが率いるピアノ四重奏団で、ヴェロニカ・クイケン(フォルテピアノ)、シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)、サラ・クイケン(ヴィオラ)、ミシェル・ブーランジェ(チェロ)の演奏者から成る。
このアルバムではクイケン3兄弟のうちのチェロ奏者であるヴィーラント・クイケンの娘のヴェロニカ・クイケンがフォルテピアノを担当しているが、ヴェロニカはクイケン四重奏団では第1ヴァイオリンを担当。

フォルテピアノはセンター後方に、ヴァイオリンが左、ヴィオラがセンター、チェロが右に定位している。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えており、ピアノの音はかなり距離感を感じる。録音場所はベルギー、ペータース教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(758) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Grandissima Gravita.jpg
Grandissima Gravita
CCSSA 39217
Rachel Podger/Brecon Baroque
録音 2016年9月
Channel Classics

グランディッシマ・グラヴィタ~18世紀のヴァイオリン・ソナタ集
ピゼンデル:ヴァイオリン・ソナタ ハ長調
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ イ短調op.2-5
ヴェラチーニ:
・ヴァイオリン・ソナタ ト短調op.2-5
・ヴァイオリン・ソナタ ニ短調op.2-12
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調op.2-2

ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(Johann Georg Pisendel, 1687年12月~1755年11月)はドイツ後期バロック音楽の作曲家・ヴァイオリニスト。長年にわたってドレスデンにおいて、当時ヨーロッパ随一のオーケストラであったザクセン宮廷楽団においてコンサートマスターを務めた。ピゼンデルは当時の最も進歩的なドイツ人ヴァイオリン奏者であり、アルビノーニやヴィヴァルディ、テレマンのような人たちからヴァイオリン協奏曲を献呈されている。門弟にヨハン・ゴットリープ・グラウンとフランツ・ベンダがいる。ヤン・ディスマス・ゼレンカとは親友同士で、ゼレンカの死後にその作品の出版に尽力した。作品は、残された数こそ少ないものの、いずれも質が高い。10曲のヴァイオリン協奏曲、4曲のコンチェルト・グロッソ、2つのヴァイオリン・ソナタのほか、トリオ・ソナタとシンフォニアが1曲ずつある。

フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(Francesco Maria Veracini, 1690年2月~1768年10月)はイタリア後期バロック音楽のヴァイオリニスト・作曲家。フィレンツェに薬剤師の家庭に生まれる。叔父アントニオにヴァイオリンを学び、しばしばともに共演するようになる。1711年にヴェネツィアで《8つの楽器のためのコンチェルト》を作曲し、神聖ローマ皇帝カール6世のための祭礼で演奏される。作品は、ヴァイオリン・ソナタや歌劇、オラトリオのほかに、ヴァイオリン協奏曲やリコーダーと通奏低音のためのソナタ、「序曲」こと管弦楽組曲も作曲した。
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レイチェル・ポッジャー(Rachel Podger,1968~)はイギリス生まれのヴァイオリニスト。ドイツのルドルフ・シュタイナー・スクールで教育を受け、帰国後ギルドホール音楽演劇学校でミカエラ・コンバーティとデイヴィッド・タケノに師事した。在学中からバロック奏法に興味を惹かれ、バロック音楽を専門とするフロレジウムとパラディアン・アンサンブルという楽団の創設に関与する。その後も、このアンサンブルとコンサート・ツアーやレコーディングに参加し、国際的にも高く評価されている。1997年、トレヴァー・ピノックに招かれ、イングリッシュ・コンサートのコンサートミストレス兼協奏曲ソリストに就任、ますます多忙な日々となった。最近ではバッハ・フェスティバル2012に来日し、無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータなどを演奏した。
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ブレコン・バロック(Brecon Baroque)はウェールズ南部の町ブレコンにある大聖堂で行われる音楽祭“ブレコン・バロック・フェスティバル”のために,ポッジャー自身が選び抜いたメンバーを集めて創設した。2007年創設の若いアンサンブルで、ポッジャーを含め、ヴァイオリンのボヤン・チチッチ、ヨハネス・プラムゾーラー、ヴィオラのジェーン・ロジャーズ、フルートのケイティー・バーチャー、オーボエのアレグザンドラ・ベラミー、チェンバロのスフィオントケヴィッチの計7名。 1パートを各1人受け持っている。
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ポッジャーの弾くヴァイオリンはとてもナチュラルでクリアーな響きをしており、目の前で弾いているようななまめかしい音である。チェンバロや他の楽器との音のバランスも良い。録音場所はロンドン、ハムステッド、St Jude-on-the-Hill教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(757) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Brahms
Piano Works Vol. 5
BIS-2147 SACD
Jonathan Plowright(piano)
録音 2017年1月
BIS

ブラームス: ピアノ独奏曲全集 Vol.5
・ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.1
・7つの幻想曲 Op.116
・シューマンの主題による16の変奏曲 嬰へ短調 Op.9


ジョナサン・プロウライト(Jonathan Plowright,1959年~)はイギリスのピアニスト。1983年にロンドン王立アカデミー音楽院でゴールド・メダルを受賞。以降ヨーロッパ・ピアノ・コンクールで優勝するなど、輝かしい経歴を誇っている。英国王立スコットランド音楽院講師。
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レコーディング専用のスタジオでのセッション録音で、スタインウエーD274の低域弦の響きが美しく捉えられている。録音場所はイギリス、サクスンダム、ポットン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(756) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Dvorak
Symphony No.1
COV91718
Marcus Bosch/ Nuremberg State Philharmonic Orchestra
録音 2016年11月
Coviello Classics

ドヴォルザーク:交響曲第1番ハ短調Op.3「ズロニツェの鐘」

交響曲第1番は、1865年の2月11日から3月24日にかけて作曲された。ドヴォルザーク自ら「ズロニツェの鐘」(Zlonické zvony )と名付けている。ドイツのコンクールに提出されたが入選せず総譜も失われたため、生前には演奏も出版もされなかった。番号も付けられず、かつては現在の第6番(ドヴォルザークの交響曲で最初に出版された)に「第1番」が付けられていた。ドヴォルザークの死後、1923年にプラハの歴史学者ルドルフ・ドヴォルザークの遺品の中からスコアが発見された。1936年にブルノで初演されたが、所有者の遺族は出版を許可せず、1961年になって国立音楽出版社から出版された。ズロニツェ(Zlonice)はプラハの西方にある町で、ドヴォルザークが家業の肉屋を継ぐための修業で少年時代をここで過ごし、また彼が初めて音楽の勉強をした町である。初演は1936年10月4日ブルノにて、ミラン・サックス指揮ブルノ国立劇場管弦楽団による。

マルクス・ボッシュ(Marcus Bosch ,1969年10月~)はドイツの指揮者。ヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター(1996年~2000年)、ザールブリュッケン歌劇場の監督(2000年~2002年)を歴任、2002年~2011年までアーヘン市にあるアーヘン交響楽団、2011/2012年のシーズンからニュルンベルク州立劇場の総音楽監督に就任するなど、着実に未来のドイツ系実力派指揮者の道を歩んでいる。1990年には合唱団ザ・ヴォカペッラ・コーラスを設立した。
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ニュルンベルク州立フィルハーモニー(Staatsphilharmonie Nürnberg)はニュルンベルク州立劇場専属のオーケストラで1922 年に現在の形になった。その起源は1377 年に存在記録がある、ニュルンベルク市の楽団にまで起源を遡るといわれ、バイエルン州ではバイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラ。オペラ上演と並行して、年8 回のオーケストラ・コンサートのほか、子供向けコンサートなど多くの企画を提供しており、1988 年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したことでも知られている。2011/2012年のシーズンからマルクス・ボッシュが音楽総監督に就任した。
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適度な残響を伴い、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。音場は横方向の広がりは有るが、奥行き方向にはあまり広がっていないように感じた。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。ドイツ、ニュルンベルク、マイスタージンガーハレでのライブ録音

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(755) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Flute Quartets
PTC5186567
Ulf-Dieter Schaaff(flute)
Philipp Beckert (violin)
Andreas Willwohl (viola)
Georg Boge (violoncello)
録音 2016年5月
PentaTone Classics


モーツァルト:フルート四重奏曲
・フルート四重奏曲第1番 ニ長調 KV.285
・フルート四重奏曲第2番 ト長調 KV.285a
・フルート四重奏曲第3番 ハ長調 KV.Anh.171(285b)
・フルート四重奏曲第4番 イ長調 KV.298



ウルフ=ディーター・シャーフ(Ulf-Dieter Schaaff)ドイツ、デュッセルドルフ生まれのフルート奏者、大学教授。10歳よりフルートをはじめ、ドイツ青少年コンクールにおいて数回第1位を受賞。ベルリンにてアンドレアス・ブラウ氏に、スイスのバーゼルにてペーター・ルーカス・グラーフ氏のもとで研鑽を積み、国立ケルン音楽大学国家演奏資格コースにおいてアンドレアス・アドリアン氏に師事。ベルリン放送交響楽団の首席フルート奏者。2000年より、フランツ・リスト音楽院教授に就任、国立ベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学でも教鞭を執っている。
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各楽器の音のバランスが良く、ナチュラルな響きをしており、特にチェロは中低域の響きが豊で良いと感じた。スタジオでのセッション録音であるが、サラウンドスピーカーからの音は、サラウンド用マイクのセッティングを遠目にしたのか、少し遅延がかかって聞こえた。録音場所はベルリン、ブリッツ・スタジオ。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(754) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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William Lawes
The Royal Consort
CKD 470 (2 Disks)
Phantasm
録音 2014年8月,9月
Linn Records

ウイリアム・ローズ:ロイヤル・コンソート集
・ロイヤル・コンソート集 第1番 ニ短調(抜粋)
・ロイヤル・コンソート集 第4番 ニ長調
・ロイヤル・コンソート集 第3番 ニ短調
・ロイヤル・コンソート集 第5番 ニ長調
・ロイヤル・コンソート集 第8番 ハ長調(抜粋)
・ロイヤル・コンソート集 第9番 ヘ長調
・5声のコンソート集 第4番 ヘ長調
・ロイヤル・コンソート集 第2番 ニ短調
・ロイヤル・コンソート集 第6番 ニ長調(抜粋)
・ロイヤル・コンソート集 第7番 イ短調(抜粋)
・ロイヤル・コンソート集 第10番 変ロ長調
・4声のコンソート集 ニ短調
・6声のコンソート集 第10番 ハ短調
・6声のコンソート集 第7番 ハ長調

ウィリアム・ローズ(William Lawes, 1602年5月~1645年9月)は、兄ヘンリーと同じく、イングランドの作曲家・宮廷楽師。ソールズベリー出身。王党派として清教徒軍と戦い、戦死した。ハートフォード伯エドワード・セイマーの庇護を得て、作曲家ジョン・コプラリオに師事。皇太子がチャールズ1世として即位すると、兄ヘンリーとともに宮廷楽団に採用される。1635年には、リュート奏者および声楽家の一人として常勤音楽家に任命されるが、それ以前から宮廷音楽の作曲を手懸けていた。成人してから全ての日々を、宮廷における任務に捧げ、世俗音楽やマスクのための歌曲を作曲し、またチャールズ1世の礼拝堂のためにアンセムやモテットを作曲した。
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ファンタズム(Phantasm)は1994年にヴィオール奏者ローレンス・ドレイフュス(Laurence Dreyfus)によって創設されたイギリスのアンサンブル。1997年と2004年の2度の英グラモフォン賞(古楽器楽部門最優秀賞)の受賞歴を持つ世界最高峰のヴィオール四重奏団。16世紀から18世紀の作品を主なレパートリーとしている。ローレンス・ドレイフュス(トレブル・ヴィオール、ディレクター)、ジョナサン・マンソン(テノール・ヴィオール)、ミッコ・ペルコラ(テノール・ヴィオール)、エミリア・ベンジャミン(テノール・ヴィオール)、マルック・ルオヤラン=ミッコラ(バス・ヴィオール)。
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Linnの録音チーフ・プロデューサーのフィリップス・ホップス氏が推奨する、当人が手掛けた録音の一つだけあって、音質は優れている。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられている。録音場所はオックスフォード、モードリン・カレッジ・チャペル

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(753) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Richard Strauss
Oboe Concerto
BIS-2163
Alexei Ogrintchouk(oboe)
Andris Nelsons/Royal Concertgebouw Orchestra
録音  2014年10月
    2016年7月
BIS

R. シュトラウス:
・オーボエ協奏曲 ニ長調 TrV 292
・セレナード 変ホ長調 TrV106
・ソナティナ第2番 変ホ長調「楽しい仕事場」TrV291


アレクセイ・オグリンチュク(Alexei Ogrintchouk)はモスクワ生まれのオーボエ奏者。1998年ジュネーブ国際音楽コンクール・オーボエ部門で優勝。2005年からコンセルトヘボウの首席オーボエ奏者を務めている。コンセルトヘボウに入団する前は、ゲルギエフ時代の2005年までロッテルダム・フィルの首席オーボエ奏者。
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アンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons, 1978年11月~ )は、ラトビア、リガ生まれの指揮者。音楽家の両親のもとに育ち、ピアノ、トランペット、歌唱を学ぶ。ラトビア国立歌劇場管弦楽団の首席トランペット奏者に就任。アレクサンドル・ティトフ、ネーメ・ヤルヴィ、ヨルマ・パヌラ、マリス・ヤンソンスより指揮を学ぶ。2003年から2007年の間、ラトビア国立歌劇場の首席指揮者に就任。2006年から2009年の間、北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。2008年よりバーミンガム市交響楽団、2014年よりボストン交響楽団の音楽監督。2017年からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長(カペルマイスター)に就任する予定。
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ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(オランダ語: Koninklijk Concertgebouworkest )は、オランダ・アムステルダムに本拠を置くオーケストラである。オランダ語における略称は KCO であるが、英語表記のRoyal Concertgebouw Orchestraの頭文字を取って RCO と表記される事もある。旧称アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団。首席指揮者は最近ではマリス・ヤンソンスが2004年~2015年まで、2016年からダニエレ・ガッティが就いている。

1ポイントマイクをメインとした収録と思われ、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。ソロのオーボエはバックのオーケストラとの音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからはアンビエンスな音がメイン。録音はオーボエ協奏曲がアムステルダム・コンセルトヘボウでのライヴ、セレナードとソナティナ第2番がアムステルダム、シンゲル教会でのセッション。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(752) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Quintets KV.516, KV.174.jpg
Mozart
Quintets KV.516, KV.174
TACET S224
Auryn String Quartet
Nobuko Imai
録音  2014年4月
    2015年5月
TACET

モーツァルト:
・弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K.516
・ 弦楽五重奏曲第1番 変ロ長調 K.174

今井 信子(Nobuko Imai,1943年3月~ )は、東京都生まれのヴィオラ奏者。6歳でヴァイオリンを始める。桐朋学園大学で室内楽を齋藤秀雄に師事する。1964年、桐朋学園オーケストラのアメリカ・ツアーでコンサートミストレスを務め、そのままアメリカに残り、タングルウッド音楽祭で小澤征爾指揮ボストン響のリヒャルト・シュトラウスの「ドン・キホーテ」を聴いたことをきっかけにヴィオラに転向する。水戸室内管弦楽団メンバー。1983年から2003年までドイツ国立デトモルト音楽大学の教授を務め、現在はジュネーヴ音楽院とアムステルダム音楽院の教授を務めながら、各国で演奏活動を行っている。1988年以来、アンドレア・グァルネリ(1690年製作)を弾いている。

アウリン弦楽四重奏団(Auryn Quartet)は1982年にドイツのケルンで結成された弦楽四重奏団。1982年にロンドン国際コンクール(London International Competition) 及びARDミュンヘン・コンクール(ARD Munich competition) にて1位を獲得。メンバーはヴァイオリンはMatthias Lingenfelder、Jens Oppermann、ヴィオラがStewart Eaton、チェロをAndreas Arndtが担当している。
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このシリーズと同様に 5名の奏者を円周状に配置し、あたかもその中心の位置で聴いているようになるサラウンド感のとてもある収録で、フロント・レフトに1st Vn、センターに2nd Va、フロント・ライトに1St Va、サラウンド・レフトに2nd Vn、サラウンド・ライトにVcが定位している。高域弦はナチュラルな響きをしており、高域は伸びのある音をしている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch


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SACDサラウンド・レビュー(751) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Haydn
‘Sun’Quartets Op.20
BIS2168
Chiaroscuro Quartet
録音 2015年12月
BIS

J.ハイドン:
・弦楽四重奏曲第34番 ニ長調 Op.20-4 Hob.Ⅲ34
・弦楽四重奏曲第35番 ヘ短調「レチタティーヴォ」 Op.20-5 Hob.Ⅲ35
・弦楽四重奏曲第36番 イ長調 Op.20-6 Hob.Ⅲ36

太陽四重奏曲(”Sun” Quartets)はハイドンが1772年に作曲した作品20の第31番から第36番までの6曲からなる弦楽四重奏曲集。1774年頃パリシュヴァルディエール社より初版が出版された。これら6曲は、アムステルダムのフンメル社から出版された版の表紙に、太陽の絵が描かれていたことから、「太陽四重奏曲」の呼び名で呼ばれている。ただし、他の出版譜には太陽の絵は無い。6曲中、3曲のフィナーレにフーガが導入されている。

キアロスクーロ弦楽四重奏団(Chiaroscuro Quartet)は1stVnのロシア生まれのアリーナ・イブラギモヴァを中心に2005年に結成された。絵画の「明暗法」を意味する名の通り、現代楽器にガット弦を張り、チェロ以外の3人は立って演奏。近年の主な活動は、エジンバラ国際音楽祭のデビュー、ドイツ、フランス、ベルギー、オランダの演奏会、ロンドンの新しい室内楽会場ワナメイカー劇場での演奏会。2013年、ブレーメン音楽祭に共催しているドイツのラジオ放送局のフェルデ賞を受賞、このブレーメン音楽祭には2014年夏にそのオープニングナイトコンサートで再出演が約束されている。この他に、ロンドンのウィグモア・ホール、ヨーク古楽センター、パリのルーヴル・オーディトーリアム、エクサンプロバンスのデ・ジュ・ドゥ・ポーム劇場、ディジョン劇場、リスボンのグルベキアン財団、オールドバラで演奏する。2016年4月に来日し、王子ホールなどで演奏した。
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前作(第1曲~第3曲)に続くハイドンの6つの弦楽四重奏曲 Op.20の「太陽四重奏曲」の後半の3曲。
各楽器はそれぞれの位置に良く定位しており、音のバランスも良い。サラウンドスピーカーからの音にはアンビエンスな音も含まれている。録音場所はドイツ、ブレーメン、センデザール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(750) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bach & Telemann
CCSSA27208
Florilegium
録音 2007年8月
Channel Classics

テレマン:ターフェルムジーク第1集より協奏曲イ長調
J.S.バッハ:
・カンタータ第209番「悲しみのいかなるかを知らず」BWV.209
・三重協奏曲イ短調BWV.1044

J.S.バッハの三重協奏曲イ短調(BWV.1044)はフルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲で「フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲」と表記されることもある。この三重協奏曲は、1729年以降の1738年から1740年頃に作曲されたと推定されているが、自筆譜は紛失し、筆写譜も欠落している部分があるため、作曲の動機や実態は不明である。しかし、この作品もチェンバロ協奏曲などと同じように編曲であり、第1楽章と第3楽章はチェンバロ独奏の「前奏曲とフーガ イ短調 BWV894」の旋律が用いられ、第2楽章はオルガンのための「トリオ・ソナタ第3番 ニ短調 BWV527」の第2楽章の旋律が用いられている。このことから編曲であることが窺える。


ルーシー・クロウ(Lucy Crowe)はイギリスのソプラノ歌手。王立音楽アカデミーのオペラ・コースに学ぶ。2002年度ロイヤル・オーバーシーズ・リーグ音楽コンクールの金メダルを獲得。デイヴィッド・ウィルコックス指揮のヘンデル「メサイア」や、BBCプロムス2003に出演。
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ロドルフォ・リヒター(Rodolfo Richter)はイギリスのヴァイオリン奏者。王立音楽アカデミーにてバロック・ヴァイオリンをモニカ・ハジェットに師事。2002年から2007年までイギリスの古楽四重奏団パラディアン・アンサンブルのメンバー。
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フロリレジウム(Florilegium)は「音楽の花束」と言う名称を冠したロンドンを本拠地とする古楽アンサンブル。1991年にチェンバリストの(Neal Peres Da Costa)とフルート奏者のアシュリー・ソロモン(Ashley Solomon)によって設立された。現在アシュリー・ソロモンが監督に就いている。ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として日本人の市瀬礼子が参加している。女流バロック・ヴァイオリニストのレイチェル・ポッジャーもかつては参加していた。アシュリー・ソロモンはイギリスを代表するフルートとリコーダーの名手で、英国王立音楽院(RCM)の歴史的演奏部門長(Chair and Headof Historical Performance)とリコーダーの教授を務めている。
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各楽器間の音のバランスは良い。高域弦は透明感のある、低域弦は豊かな響きを伴っている。音場は左右への広がりを感じる。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音がメインだが、直接音も捉えている。録音場所はロンドン、ハイゲート、聖ミカエル教会。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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