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SACDサラウンド・レビュー(808) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Holst Orchestral Works Volume 4.jpg
Holst
Orchestral Works Volume 4
CHSA 5192
Guy Johnston(cello)
Sir Andrew Davis/BBC Philharmonic
録音 2018年1月
Chandos

ホルスト:管弦楽作品集 4
・冬の牧歌
・交響曲 ヘ長調 「コッツウォルズ丘陵」 Op.8
・祈り Op.19 No.2
・ムーアサイド組曲(弦楽オーケストラ版)
・インドラ Op.13
・スケルツォ

交響曲 ヘ長調は1900年に作曲された。ホルストの最初のオーケストラ作品。コッツウォルズ丘陵交響曲とも呼ばれる。コッツウォルズ丘陵はイングランド中央部に広がる標高300m以上に達する丘陵地帯で、ホルストが初めてプロの音楽家として仕事をした場所。1896年に亡くなった詩人でデザイナーのウィリアム・モリスへ捧げられた。4楽章から成り、演奏時間は約23分

サー・アンドルー・フランク・デイヴィス(Sir Andrew Frank Davis、1944年2月~)は、イギリスの指揮者。エルガーやディーリアス、ヴォーン・ウィリアムズなどの近代イギリス音楽を得意とする。1970年にBBC交響楽団を指揮してデビュー。1975年にトロント交響楽団の音楽監督に就任後、レコーディングを活発に行う。1989年より2000年までBBC交響楽団の音楽監督、2005年から2008年までピッツバーグ交響楽団芸術顧問、2012年からはメルボルン交響楽団の音楽監督に就いている。
Sir Andrew Davis_4.jpg


BBCフィルハーモニック(BBC Philharmonic)は、英国放送協会(BBC)傘下にある5つのオーケストラ一つであり、イギリスのマンチェスターを拠点とする。主要コンサート会場はマンチェスターのブリッジウォーターホール。BBC交響楽団( BBC Symphony Orchestra)とは別の団体で、BBCの組織下にはこれ以外にもBBCウェールズ交響楽団(BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団)、BBCスコティッシュ交響楽団ならびにBBCコンサート・オーケストラがある。1926年に2ZYオーケストラとして設立されたものが始まりと言われている(“2ZY”は、当時マンチェスターに開局されたラジオ局のコールサイン)。1991年、BBCフィルハーモニックと改名して、サー・ピーター・マクスウェル・デイヴィスが最初の常任指揮者兼楽団付き作曲家に就任した。ジャナンドレア・ノセダ(Gianandrea Noseda)が2002年から2011年まで首席指揮者、現在は名誉指揮者に就任している。2011年9月よりファンホ・メナ(Juanjo Mena)が首席指揮者に就いている 。最近では東日本大震災直前の2011年3月初旬に来日公演を行った。
BBC Philharmonic_5.jpg



豊なホールトーンを伴う録音でコンサートホールの中ほどで聴く音に近い。音像は左右、奥行き方向にも広がっている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(807) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Tchaikovsky String Quartet No. 1 & String Sextet.jpg
Tchaikovsky
String Quartet No.1 & String Sextet
MDG90320916
Isabel Charisius(viola)
Valentin Erben (cello)
Meccore String Quartet
録音 2018年5月
MDG

チャイコフスキー:
・弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.11
・弦楽四重奏曲楽章変ロ長調 Op.post
・弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」 Op.70

メッコーレ弦楽四重奏団(Meccore String Quartet)は2007年に設立されたポーランドの弦楽四重奏団。ロンドンのウィグモア・ホールで開催された弦楽四重奏コンクールに入賞したほか、数多くのコンクールに入賞する実力を持ち、各地の音楽祭に出演、世界中のコンサートホールでも演奏している。
Meccore String Quartet_1.jpg


弦楽六重奏曲ではアルバン・ベルク四重奏団のヴィオラ担当のイザベル・カリシウス(Isabel Charisius)とチェロのヴァレンティン・エルベン(Valentin Erben)が参加している。

弦楽四重奏曲第1番と弦楽六重奏曲は音像の横への広がり感が少なく、変ロ長調の弦楽四重奏曲では定位もしっかりしており、横への広がり感もあるように感じた。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はポーランド、ワルシャワ、National Philharmonic Chamber Hall

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          6ch(2+2+2方式)

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SACDサラウンド・レビュー(806) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schubert String Quartets.jpg
Schubert
String Quartets
BIS2268
Chiaroscuro Quartet
録音 2017年3月
BIS

フランツ・シューベルト:
・弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D.810「死と乙女」
・弦楽四重奏曲第9番 ト短調 D.173

弦楽四重奏曲第14番ニ短調は、シューベルトが健康の衰えを自覚した直後の1824年に作曲された。第2楽章変奏曲の旋律が自身の歌曲「死と乙女」を引用していることからこの曲も「死と乙女」と呼ばれている。すべての楽章が短調で書かれ、当時のシューベルトの絶望的な心境が垣間見える。4楽章からなり、演奏時間は約40分

弦楽四重奏曲第9番ト短調は、1815年3月から4月にかけて作曲された。シューベルトが10代の時の作品で仲間内のアンサンブルのために作曲した。ハイドン、モーツァルトの影響が見受けられるものの、シューベルトの個性も明確になりつつある作品で、本格的な短調の作品はこれが最初。同じト短調でも例えばモーツァルトのト短調作品に見られるような悲痛な性格は薄い。4楽章からなり、演奏時間は約25分

キアロスクーロ弦楽四重奏団(Chiaroscuro Quartet)は1stVnのロシア生まれのアリーナ・イブラギモヴァを中心に2005年に結成された。絵画の「明暗法」を意味する名の通り、現代楽器にガット弦を張り、チェロ以外の3人は立って演奏。近年の主な活動は、エジンバラ国際音楽祭のデビュー、ドイツ、フランス、ベルギー、オランダの演奏会、ロンドンの新しい室内楽会場ワナメイカー劇場での演奏会。2013年、ブレーメン音楽祭に共催しているドイツのラジオ放送局のフェルデ賞を受賞、このブレーメン音楽祭には2014年夏にそのオープニングナイトコンサートで再出演が約束されている。この他に、ロンドンのウィグモア・ホール、ヨーク古楽センター、パリのルーヴル・オーディトーリアム、エクサンプロバンスのデ・ジュ・ドゥ・ポーム劇場、ディジョン劇場、リスボンのグルベキアン財団、オールドバラで演奏する。2016年4月に来日し、王子ホールなどで演奏した。
Chiaroscuro Quartet_3.jpg


各楽器はそれぞれの位置に良く定位しており、音のバランスも良い。録音レベルは大きめでサラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はドイツ、ケルン、ドイツ放送室内楽ホール(Deutschlandfunk Kammermusiksaal)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(805) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Richard Strauss Aber der Richtige....jpg
Richard Strauss
Aber der Richtige...
PTC5186653
Arabella Steinbacher(violin)
Lawrence Foster/WDR Symphony Orchestra
録音 2017年5月
Pentatone Classics

リヒャルト・シュトラウス:
・ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.8
・ロマンス ヘ長調
・5つの小品 Op.3より第4番変イ長調「スケルツィーノ」
・8つの歌 Op.10より第1番「献呈」
・3つの歌 Op.29より第1番「たそがれの夢」
・4つの歌 Op.27より第2番「ツェツィーリエ」
・5つの歌 Op.41より第1番「子守歌」
・歌劇「アラベラ」 Op.79より「私にふさわしい人が…」

ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品8は、1881年から1882年にかけて作曲されたリヒャルト・シュトラウス唯一のヴァイオリン協奏曲であると共に、彼が初めて手がけた協奏曲。ブラームスなどの影響が感じられる初期を代表する古典的な構成の大作であるものの、現在演奏の機会は少ない。ヴァイオリンの師であるベンノ・ヴァルターに献呈された。3楽章から成り、演奏時間は約30分。

ロマンス ヘ長調 AV.75は1883年に作曲された、チェロと管弦楽のための作品である。初演は1884年2月15日にバーデン=バーデンにてヴィーハンによって行われた。演奏時間は約10分。

アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Arabella Miho Steinbacher, 1981年11月~)はドイツのヴァイオリンニスト。ミュンヘンでドイツ人の父親と日本人の母親との間に生まれた。ヴァイオリンを始めたのは3歳からで、9歳時にはミュンヘン音楽大学にてアナ・チュマチェンコのもとで学んだ。ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスにも師事した経歴を持つ。2000年にハノーファーで開催されたヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクールで入賞、翌年にはバイエルン州より奨学金を授与された。ソリストとしてのキャリアは、2004年パリでの劇的で予期せぬデビューに始まる。急病のチョン・キョンファに代わって、舞台に立ち、ネヴィル・マリナー指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの協奏曲を演奏し、大成功を収める。その後も、彼女の成功が継続している理由は、20曲以上の協奏曲を含む、その多彩で奥深いレパートリーにある。即ち、全ての古典派やロマン派時代の主要な協奏曲に加えて、バーバー、バルトーク、ベルク、グラズーノフ、ハチャトリアン、ミヨー、プロコフィエフ、シュニトケ、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキー、シマノフスキー、ハルトマン、そしてグバイドゥリーナの「オフェルトリウム」と多様である。CDでの受賞には、エコー・クラシック賞(ドイツでのグラミー賞)の年間ヤング・アーティスト賞、<ル・モンド・デュ・ラ・ミュジーク>のレ・ショック・デュ・モワ賞、そして二つのドイツ・レコード批評家賞がある。以前ユリア・フィッシャーが使用していたストラディヴァリウス「Booth」(1716年製、日本音楽財団貸与)を使用している。最近では2011年5月に来日し、ドヴォルザークの協奏曲などを演奏した。
Arabella Miho Steinbacher_9.jpg


ローレンス・フォスター(Lawrence Foster,1941年10月~)は、アメリカ合衆国の指揮者。 カリフォルニア州ロサンゼルスでルーマニア系の両親の元に生まれる。ズービン・メータの下でロサンジェルス・フィルハーモニックの副指揮者として研鑽を積んだ後タングルウッド音楽センターで学び、1966年にクーセヴィツキー賞を受賞する。以後NHK交響楽団を始め、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団やフランクフルト放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団など様々なオーケストラの指揮者を務めている。
Lawrence Foster_6.jpg


WDR交響楽団(WDR Symphony Orchestra)はケルン放送交響楽団とも呼ばれ、ケルンに本拠を置く西ドイツ放送局所属のオーケストラ。1947年に北西ドイツ放送(ドイツ語版)の開局と共に発足。1954年に北西ドイツ放送が北ドイツ放送と西部ドイツ放送に分割されたため、西部ドイツ放送の所属となった。歴代の指揮者は、クリストフ・フォン・ドホナーニ、ズデニェク・マーカル、若杉弘、ガリー・ベルティーニ、ハンス・フォンク、セミヨン・ビシュコフら。2010年からはユッカ=ペッカ・サラステが首席指揮者を務めている。2019/2020年のシーズンからはルーマニア出身の米国人指揮者クリスティアン・マチェラル(Cristian Măcelaru)が首席指揮者を務める。
WDR Symphony Orchestra_1.jpg


スポットマイクは多用していないと思われ、コンサートホールの中ほどで聴くような音になっている。ソロのヴァイオリンも少し下がった位置に定位している。サラウンドスピーカーからの音にはアンビエンスな音も感じるが、直接音も入っている。録音場所はドイツ、ケルン、ケルン・フィルハーモニー(Kölner Philharmonie)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(804) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Petrushka & Jeu de cartes.jpg
Stravinsky
Petrushka & Jeu de cartes
MAR0594
Valery Gergiev/Mariinsky Orchestra
録音   2014年1月(Petrushka)
     2009年12月(Jeu de cartes)
Mariinsky

ストラヴィンスキー:
・バレエ音楽「ペトルーシュカ」(オリジナル1911年版)
・バレエ音楽「かるた遊び」

「カルタ遊び」(仏: Jeu de Cartes)は、全3場からなるバレエ音楽で、「カード遊び」や「カード・ゲーム」(英: Card Game)とも表記され、「3回勝負のバレエ」というサブタイトルが付けられている。ストラヴィンスキーの「新古典主義時代」に属する作品である。作曲は1936年6月に着手、オーケストラの総譜とピアノ譜の2種を同年12月6日に完成させた。全体は3つの部分に分けられ、それらを通してトランプのポーカーをしている様子が描かれている。演奏時間は約22分(各ラウンド約5分、9分、8分)

ヴァレリー・ゲルギエフ(Valery Abisalovich Gergiev, 1953年~ )はモスクワでオセット人の両親の家庭に生まれる。その後、北オセチア共和国の首都オルジョニキゼ(現在のウラジカフカス)に移り、オルジョニキゼ音楽学校を卒業後、レニングラード音楽院(現サンクトペテルブルク音楽院)でイリヤ・ムーシンに師事し、指揮法を学ぶ。同院在学中にカラヤン指揮者コンクール2位、全ソ指揮者コンクール1位の栄誉に輝く。1977年レニングラード音楽院を卒業し、テミルカーノフの助手としてキーロフ劇場(現マリインスキー劇場)の指揮者となる。1988年、マリインスキー劇場の芸術監督に選出され、同劇場を世界中が注目する一流歌劇場へ発展させた、カリスマ性を備えた現代屈指の指揮者。2007年よりロンドン響首席指揮者。
Valery Abisalovich Gergiev_8.jpg


マリインスキー劇場管弦楽団(Mariinsky Orchestra)旧称キーロフ管弦楽団は、ロシア・サンクトペテルブルクにあるマリインスキー劇場付属のオーケストラである。ピョートル大帝の治世のもと18世紀に創設。ロシアで最も古い音楽団体として、由緒ある歴史を誇る。マリインスキー劇場は、19~20世紀の名作オペラやバレエが多数生まれた場所であり、ボロディン「イーゴリ公」、ムソルグスキー「ボリス・ゴドノフ」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」のほか、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ等がオペラやバレエの初演を行った。最近では2017年12月にはゲルギエフと共に来日した。
Mariinsky Theatre Orchestra_5.jpg


「ペトルーシュカ」はダイナミックレンジが大きく、音場の広がり感も適度に感じる録音になっている。各パートの楽器もそれぞれの位置に定位している。ライブの録音でサラウンドスピーカーからの音には聴衆の雑音が僅かだが入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(803) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Dvorak Violin Concerto Suk Fantasy & Love Song.jpg
Dvorak
Violin Concerto
Suk
Fantasy & Love Song
BIS-2246
Eldbjørg Hemsing(Volin)
Alan Buribayev/ Antwerp Symphony Orchestra
録音 2016年9月
BIS


ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53,B.96
ヨゼフ・スーク:
・幻想曲 ト短調 Op.24
・6つのピアノ小品 Op.7 第1曲 愛の歌(S.コンツによるヴァイオリンと管弦楽編)


エルドビョルク・ヘムシン(Eldbjørg Hemsing,1990年2月~)はノルウェーのヴァイオリニスト。5歳からヴァイオリンを習い、11歳でノルウェーのベルゲン・フィルの演奏でソロデビュー。ウィーン国立音楽院のボリス・クシュニール教授(Boris Kuschnir)に師事。Dextra Musica Foundationから借与されたG.B.ガダニーニ(1754年、ミラノ)を使用している。
Eldbjørg Hemsing_1.jpg


アラン・ブリバエフ(Alan Buribayev,1979年~ )はカザフスタンの指揮者。チェリストで指揮者の父とピアニストの母という音楽家一家に生まれる。カザフ国立音楽院で、ヴァイオリンと指揮を学ぶ。1999年にザグレブのマタチッチ国際指揮コンクール優勝。2001年ペドロッティ国際指揮コンクールで第1位受賞。2010年からアイルランド国立交響楽団首席指揮者を務める。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団などを指揮。日本では、仙台フィルハーモニー管弦楽団、日本センチュリー交響楽団、札幌交響楽団、東京交響楽団などと共演している。
Alan Buribayev_1.jpg


アントワープ交響楽団 (英: Antwerp Symphony Orchestra)はベルギー・アントウェルペン州の州都アントウェルペンにあるオーケストラ。2017年4月にロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団( 英: Royal Flemish Philharmonic)から改称された。創立は1937年。歴代の首席指揮者には、アンドレ・ヴァンデルノートやムハイ・タンらがいる。1998年から2008年までフィリップ・ヘレヴェッヘが音楽監督を務め、ピリオド奏法を取り入れたベートーヴェン交響曲全集などに取り組んだ。2008年から2011年までヤープ・ヴァン・ズヴェーデンが務め、2011年にはエド・デ・ワールトが音楽監督に就任した。
Antwerp Symphony Orchestra_1.jpg


ソロのヴァイオリンとバックのオーケストラとの音のバランスは良い。音像の広がり感は、横方向には有るが、奥行き方向は少ない。スークの幻想曲はテンポの速い曲で、ダイナミックレンジも大きい。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はベルギー、アントワープ、de Singel

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(802) [サラウンド・サウンド・レビュー]

R.Strauss  Debussy  Ligeti.jpg
R.Strauss/Debussy/Ligeti
Orchestral Works
Jonathan Nott/Orchestre de la Suisse Romande
録音 2018年6月
Pentatone


リヒャルト・シュトラウス:バレエ組曲「泡立ちクリーム」TrV 243a
クロード・ドビュッシー:遊戯
ジェルジ・リゲティ:メロディーエン

リゲティ・ジェルジュ・シャーンドル(Ligeti György Sándor ,1923年5月~2006年6月)は、ハンガリーの現代音楽の作曲家。ウィーン音楽院に学び、その後、ケルンでカールハインツ・シュトックハウゼンらの現代音楽の手法に触れ、前衛的な手法を身に付けていった。クラシック音楽で実験的な作品を多く残したほか、スタンリー・キューブリック監督作「2001年宇宙の旅」や「シャイニング」などに音楽が使用されたことでも知られる。ジェルジ・リゲティとも表記される。

リヒャルト・シュトラウスのバレエ組曲「泡立ちクリーム」 Schlagobers(Ballet Suite “Whipped Cream”)はウィーンで、その名の知れた洋菓子店『デメル』のお菓子から着想を得て1921年に作曲された2幕27曲で構成されるバレエの組曲で導入部を含め9曲で構成されている。1924年の作曲者自身の生誕60年を記念するウィーン国立歌劇場の公演の演目として初演された。泡立ちクリームはホイップクリームのことで、このバレエが発表された頃のウィーンは第1次大戦後の食糧難の時期で、そのような時期にお菓子とは何事だ!と叩かれてほとんど演奏されなくなったとされている。

ジョナサン・ノット(Jonathan Nott, 1962年12月)イギリスの指揮者。当初ケンブリッジ大学で音楽学を専攻したのち、マンチェスターのロイヤル・ノーザン音楽大学で声楽とフルートを学ぶ。後に指揮に転向し、ロンドンに学ぶ。フランクフルト歌劇場などでカペルマイスターを務めた。2000年バンベルク交響楽団の首席指揮者に就任。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団など欧州の主要オーケストラに客演している。幅広いレパートリーを持ち、現代音楽にも強みを発揮する。バンベルク交響楽団とはたびたび来日しており、2009年にはブラームス・チクルスを展開した。また、NHK交響楽団とたびたび共演している。2014年9月、東京交響楽団第3代音楽監督に就任。2017年1月からはスイス・ロマンド管弦楽団音楽監督に就任した。
Jonathan Nott_2.jpg


スイス・ロマンド管弦楽団( L’Orchestre de la Suisse Romande)は1918年エルネスト・アンセルメによってジュネーヴで結成された楽団。1938年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。アンセルメの指導のもとで繊細で透明な音質を特色とする独特の個性をもつ楽団に仕上げられた。1967年アンセルメの引退後,音楽監督に1970~1977年サヴァリッシュ,1978~1985年ホルスト・シュタイン、85~97年アルミン・ジョルダン、ファビオ・ルイジ、2005年より2012年までマレク・ヤノフスキが、2012年7月から2015年まではネーメ・ヤルヴィ、2017年1月からはジョナサン・ノット(Jonathan Nott)が就任した。2012/2013年のシーズンより2017年夏まで山田和樹が首席客演指揮者を務めた。
L’Orchestre de la Suisse Romande_8.jpg


ヴィクトリアホールの豊かなホールトーンを伴い、ホールの中ほどで聴いているように感じる録音になっている。ダイナミックレンジは大きく、音場も大きく広がっており、各楽器の定位感も良い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメインで低めに抑えている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(801) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Scenes and Fantasies.jpg
Robert Schumann
Scenes and Fantasies
CC 72776
Einav Yarden(Piano)
録音 2017年9月
Challenge Classics

シューマン:
・3つの幻想小曲集 Op.111
・幻想曲 ハ長調 Op.17
・森の情景 Op.82

幻想曲 ハ長調(Fantasie)作品17は、1836年に作曲されたシューマン初期のピアノ曲で、「クライスレリアーナ」などと並び、彼のロマン主義志向が顕著に現れた代表的作品である。3楽章からなるソナタ風幻想曲で、演奏時間は約26分。

「森の情景」(Waldszenen)作品82は、1848~1849年に作曲された9曲からなるシューマン後期のピアノ独奏曲集。総演奏時間は約18分。

エイナフ・ヤルデン(Einav Yarden,1978年~)イスラエル、テル・アヴィヴ生まれのピアニスト。イスラエル音楽院(Israel Conservatory of Music)にてHadassa Gonenに師事。テル・アヴィヴのルービン音楽アカデミー(Rubin Music Academy)にてエマニュエル・クラソフスキー(Emanuel Krasovsky)に師事。Peabody ConservatoryにてLeon Fleisherに師事。2006年ミネソタ国際ピアノコンクールで優勝、2009年ベートーヴェン国際コンクール第3位入賞。
Einav Yarden_1.jpg


ソロのピアノの録音だが、音像はセンター付近に立体感のある広がりを伴っている。ピアノは中低域弦の響きが豊で、ナチュラルな音をしている。サラウンドスピーカからの音はマイクを遠目にセッティングして、アンビエンスな音を捉えている。録音場所はドイツ、ニュルンベルク近郊にあるNeumarkt in der Oberpfalz, Reitstadel

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(800) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Transfigured Night.jpg
Transfigured Night
PTC5186717
Alisa Weilerstein (Cello)
Trondheim Soloists
録音 2018年4月
Pentatone

ハイドン:
・チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb:2
・チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb:1
シェーンベルク:浄められた夜 Op.4 (弦楽オーケストラ版)

アリサ・ワイラースタイン(Alisa Weilerstein,1982年4月~)は米・ニューヨーク出身のチェロ奏者。4歳でチェロを開始。95年の13歳でクリーヴランド管にデビュー。2006年にレナード・バーンスタイン賞、2008年にはリンカーンセンターのマーティン・E・セーガル賞を受賞。2010年にはベルリン・フィルの欧州コンサートのソリストとしてダニエル・バレンボイム指揮の下で演奏するなど一流オーケストラや指揮者との共演を重ね、ソリストや室内楽奏者として世界の主要な音楽祭にも出演。最近では2016年11月に来日し、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲やドヴォルザークの チェロ協奏曲などを演奏した。
Alisa Weilerstein_1.jpg


トロンハイム・ソロイスツ(Trondheim Soloists)は1988年に結成された若手17人からなるノルウェー第3の都市トロンハイムを拠点とする室内アンサンブル。1999年アンネゾフィ・ムターをソロとするヴィヴァルディの「四季」をドイツ・グラモホンからリリース。その後、高音質で知られるノルウェーのレーベル2L社から次々とブルーレイ・オーディオをリリースし、グラミー賞にノミネートされた。
Trondheim Soloists_1.jpg


シェーンベルクの「浄められた夜」は弦楽六重奏曲のために1899年に作曲されたが、当演奏は1943年改訂された弦楽合奏のための編曲版。

アンサンブルを前後、左右に配したサラウンド録音で知られるノルウェー、2Lレーベルでおなじみのトロンハイム・ソロイスツとチェロのソロとの録音だが、ブックレットの写真によると、アンサンブルとソロのチェロを対向した配置としている。

高域弦の音は伸びが有り、低域弦は豊かな響。ソロのチェロはクリアでナチュラルな響きを伴っている。小編成のアンサンブルでソロのチェロを半円状に囲むような配置なので、横への広がり感はあまり無い。教会での録音だが残響はそんなに感じられない。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はノルウェー中部トロンハイム近郊のセルビュ市に有るセルビュ教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(799) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Richard Strauss Also sprach Zarathustra.jpg
Richard Strauss
Also sprach Zarathustra
PTC5186597
Vladimir Jurowski/Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
録音 2016年6月 
PentaTone

R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op.30,TrV176
グスタフ・マーラー:
・交響詩「葬礼」(交響曲第2番ハ短調「復活」第1楽章初稿)
・交響的前奏曲(A. ギュルシングによる復元版)

マーラーの交響詩「葬礼」(Todtenfeier)は自身の交響曲第2番「復活」の第1楽章の初稿にあたる曲で、1888年に作曲された。「復活」の第1楽章に大筋は似ており、細部では違いがあるが、全体としては同一の音楽で、ソナタ形式で書かれている。

マーラーの「交響的前奏曲」はアントン・ブルックナーの関連性を問われた偽作説もあり、ドイツではこの説が支持されているが、作品完成までの過程の一部がブルックナーに依る可能性があるという程度の関係であり、定説には至っていない。

ウラディーミル・ユロフスキ(Vladimir Jurowski,1972年4月~)は、ロシア、モスクワ生まれのドイツの指揮者。父は指揮者のミハイル・ユロフスキ、祖父は作曲家で同名のウラディーミル・ユロフスキ。18歳でドイツに移住。音楽を学び、各地の歌劇場などで経験を積む。その後2001年グラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、数々の上演を行う。2007年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。ロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者やエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団の指揮者も務める。2011年10月、舌禍により解任されたゴレンシテインの後任としてロシア国立交響楽団の芸術監督に就任した。2017年10月にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共に来日し、ツアー公演を行った。
Vladimir Jurowski_4.jpg


ベルリン放送交響楽団(独: Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin,英語: Berlin Radio Symphony Orchestra)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。略称はRSB。1923年に設立された。第二次世界大戦後は東ベルリン側に属し、DDRラジオ放送局(Rundfunk der DDR)の放送オーケストラとなった。ドイツ再統一後の1994年にRIAS室内合唱団、ベルリン放送合唱団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団の4団体を所有する有限会社(GmbH)である"Rundfunk Orchester und Chöre GmbH Berlin"が設立され、その傘下となった。主にベルリン・フィルハーモニーおよびベルリン・コンツェルトハウスで演奏会を行っている。
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ダイナミックレンジの大きな録音で、スポットマイクは多用していないと思われ、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。音像は左右、奥行き方向にも広がっている。特に金管のきらびやかな響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。録音はベルリン放送局本館(Haus des Rundfunsk(rbb))で行われたが、オルガン・パートのみ、ベルリンの聖マティアス教会で収録され、ミキシングされている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(798) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
Complete Piano Trios Vol.2
CC72778
Van Baerle Trio
録音 2017年7月
Challenge Classics

ベートーヴェン:
・ピアノ三重奏曲第2番ト長調 Op.1-2
・交響曲第2番ニ長調 Op.36(ピアノ三重奏編曲版)
・アレグレット 変ホ長調 Hess 48

ファン・ベーレ・トリオ(Van Baerle Trio)は2004年にピアニストのハンネス・ミンナール(Hannes Minnaar)、ヴァイオリニストのマリア・ミルシテイン(Maria Milstein)、チェリストのギデオン・デン・ヘルデール(Gideon den Herder)によって創設されたピアノ・トリオ。ファン・ベーレはオランダのアムステルダムにある通りの名前に因んでいる。3名はアムステルダム音楽院(Conservatorium van Amsterdam)学んでいた時に出会い、2011年のConcertgebou Vriendenkrans Competitionに優勝後はヨーロッパ各地で活躍している。
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ピアノはベルギー、Chris maene社 のstraight strung concert grand CM17003が使用されている。

ピアノと他の楽器の音のバランスは良く、ピアノはナチュラルな音をしており、響きも豊かである。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はオランダ、ヒルフェルスム、MCO-1

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(797) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Piano Concertos Nos.11-13.jpg
Mozart
Piano Concertos Nos.11-13
ABCD418
Katrine Gislinge (piano)
Stenhammar Quartet
録音 2016年10月
Alba Records 

モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K.415 (ピアノと弦楽四重奏版)
・ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 K.413 (ピアノと弦楽四重奏版)
・ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414 (ピアノと弦楽四重奏版)

カトリーネ・ギスリンジェ(Katrine Gislinge,1969年~)はデンマークのピアニスト。6歳からピアノを習い始め、1990年にデンマーク・王立音楽院にてディプロマを得た後、ニューヨクやロンドンにて学ぶ。最近ではヴァイオリンニストのギドン・クレメールやピーターセン弦楽四重奏団、チェリストのジャン・ワン(Jian Wang)、マーク・コッペイ、フルート奏者のエマニュエル・パユなどと共演。フランスのモンペリエ・フェスティバル、ロンハンハウス室内楽フェスティバルなどに出演している。
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ステンハンマル四重奏団 (Stenhammar Quartet)は1995年創設のスウェーデンの弦楽四重奏団。メンバーは第1ヴァイオリンのペーテル・オロフソン(Peter Olofsson)がイェヴレ交響楽団の首席奏者、第2ヴァイオリンのペール・オーマン(Per Öman)はスウェーデン放送交響楽団の第2ヴァイオリン・セクションの首席奏者、トニー・バウアー(Tony Bauer)はスウェーデン放送交響楽団のヴィオラ奏者、チェロのマッツ・オロフソン(Mats Olofsson) はイェヴレ交響楽団の首席奏者。
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デンマークのコンテンポラリー作曲家、ベント・ソレンセン(Bent Sørensen)が作曲したカデンツァを採用したモーツァルトのP協のピアノと弦楽四重奏版であるが、ピアノが前に出て、四重奏が後ろに下がった様なミキシングになっている。サラウンドスピーカーからの音は、マイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。録音場所はスウェーデン,Sveriges Radio,Studio3

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(796) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schumann String Quartets.jpg
Schumann
String Quartets
BIS2361
Engegård Quartet
録音 2016年12月
BIS


シューマン:
・弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41 No.1
・弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調 Op.41 No.2
・弦楽四重奏曲第3番 イ長調 Op.41 No.3

シューマンの作曲した弦楽四重奏曲作品41の3曲は「室内楽の年」として知られる1842年に、3曲セットで作られた。この1年間には、シューマンの残したおよそ10曲の本格的室内楽作品中の内、ピアノ五重奏曲やピアノ四重奏曲などを含む5曲が書かれた。これには、フランツ・リストの勧めがあり、1839年6月5日付けの手紙でシューマンに室内楽曲の作曲を勧めていた。

エンゲゴール弦楽四重奏団(Engegårdkvartetten)はノルウェー北極圏のロォーテンを本拠とし、第1ヴァイオリンのアルヴィド・エンゲゴール(Arvid Engegård)を中心とし2006年に創設された。エンゲゴールはロフォーテン国際室内楽フェスティヴァルの創設者で、芸術監督を務めている。第2ヴァイオリンのアレックス・ロブソン(Alex Robson)はイギリス生まれ、3歳でノルウェーに移住。2008年よりノルウェー室内管弦楽団のメンバー。ヴィオラのジュリエット・ジョプリング(Juliet Jopling)は、ノルウェー室内管弦楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、ナショナル・ラジオ管弦楽団の客員首席ヴィオラ奏者でもあり、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで経済学修士号を取得している。チェロのヤン・クレメンス・カールセン(Jan Clemens Carlsen)はオーストリア生まれ、2013年に新メンバーとして加入。
Engegård Quartet_2.jpg


各楽器の音の分離、定位もしっかりしており、音場の横への広がり感がある。サラウンドスピーカーからはアンビエンスな音がメイン。録音はノルウェー、Jar Kirke, Bærum

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(795) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schubert Aus der Ferne.jpg
Schubert
Aus der Ferne
PTC5186673
Signum Quartett
録音 2017年4月
PentaTone Classics

フランツ・シューベルト:
・遥かよりの歌 D.107 (X. ファン・ダイクによる弦楽四重奏版)
・ロマン劇「ロザムンデ」のためのロマンツェ Op.26 D.797(サンディ・ファン・デュークによる弦楽四重奏編)
・弦楽四重奏曲第8番 変ロ長調 Op.168 D.112
・笑いと涙 Op.59-4 D.777 (サンディ・ファン・デュークによる弦楽四重奏編)
・シラーの「ギリシアの神々」の一節 D.677 (サンディ・ファン・デュークによる弦楽四重奏編)
・さすらい人の夜の歌「山々に憩いあり」 Op.96-3 D.768 (サンディ・ファン・デュークによる弦楽四重奏編)
・弦楽四重奏曲第13番 イ短調「ロザムンデ」 Op.29 D.804
・君こそわが憩い Op.59-3 D.776 (サンディ・ファン・デュークによる弦楽四重奏編)



シグヌム四重奏団(Signum Quartett)はドイツのケルンを拠点とし活動している、1994年結成の弦楽四重奏団。今までロンドンのウイグモア・ホール、パリのシテ・デ・ラ・ミュジーク、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ベルリンのフィルハーモニーなどの有名なホールでの演奏会に出演。2009年にはロンドンのウイグモア・ホールで行われるロンドン国際弦楽四重奏コンクール(London International String Quartet Competition)第3位、ハンブルク国際室内楽コンクール(International Chamber Music Competition)第3位、2011年~2013年にはBBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティスト(BBC New Generation Artists)に選出され、2014年には国際クラシック音楽賞(International Classical Music Awards)などを受賞している。
Signum Quartett_1.jpg


弦楽四重奏曲第8番、第13番以外はシューベルトの歌曲をヴィオラ担当のサンディ・ファン・デューク(Xandi van Dijk)により弦楽四重奏用に編曲されたもの。

各楽器の音のバランスは良いが、横への広がり感があまり無く、1st Vnが少しセンターよりに聴こえる。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音だが、低めに抑えてある。録音場所はドイツ、ヴッパータール、エマニュエル教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(794) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Dvorak Symphony No.2 Bosch.jpg
Dvorak
Symphony No.2
COV91735
Marcus Bosch/Nuremberg State Philharmonic Orchestra
録音 2017年10月
Coviello Classics


ドヴォルザーク:
交響曲第2番 変ロ長調 Op.4
交響詩「金の紡ぎ車」Op.109

ドヴォルザークの交響曲第2番変ロ長調作品4(B12)は、第1番の完成後の1865年8月1日に着手し10月9日に完成したが、初演のめどはつかず、友人のモルジック・アンガーがスコアを保管した。1887年にドヴォルザークはスコアを返却してもらい冗長さを除く改訂を施した後、1888年3月11日にプラハでアドルフ・チェフ指揮の国民劇場管弦楽団によって初演されている。ただし出版は1959年まで行われず、かつては現在の第7番が「第2番」として出版されていた。ベートーヴェン、シューベルト、ワーグナー、リストらの影響が随所にうかがわれる。4楽章からなり、演奏時間は約50分。

交響詩「金の紡ぎ車」は1896年1月15日から4月25日に作曲された。1896年11月21日にロンドンで初演された。カレル・ヤロミール・エルベンの詩集「花束」に着想を得ており、4曲の交響詩の中では最も長く、冗長との批判もある。このため、ヨゼフ・スークにより改訂されたこともある。ドルニチュカという娘が森の奥の小屋で継母とその実の娘と一緒に住んでいた。狩にやってきた若い王に水を差しだし見初められたドルニチュカは、城に向かう途中、継母らの計略で殺され、その遺骸は森に捨てられる。しかし魔法使いが現れ、再び生き返らせる。魔法使いはドルニチュカに替わって王妃となった継母の娘に金の紡ぎ車を贈る。戦場から戻った王がその糸車で糸を紡ぐように命じ、王妃がそれを回すと、糸車が継母達の悪行を歌う。王はその歌に従って森へ駆けつけ、ドルニチュカと再会して、彼女と結ばれる。演奏時間は約27~28分


マルクス・ボッシュ(Marcus Bosch ,1969年10月~)はドイツの指揮者。ヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター(1996年~2000年)、ザールブリュッケン歌劇場の監督(2000年~2002年)を歴任、2002年~2011年までアーヘン市にあるアーヘン交響楽団、2011/2012年のシーズンからニュルンベルク州立劇場の総音楽監督に就任するなど、着実に未来のドイツ系実力派指揮者の道を歩んでいる。1990年には合唱団ザ・ヴォカペッラ・コーラスを設立した。
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ニュルンベルク州立フィルハーモニー(Staatsphilharmonie Nürnberg)はニュルンベルク州立劇場専属のオーケストラで1922 年に現在の形になった。その起源は1377 年に存在記録がある、ニュルンベルク市の楽団にまで起源を遡るといわれ、バイエルン州ではバイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラ。オペラ上演と並行して、年8 回のオーケストラ・コンサートのほか、子供向けコンサートなど多くの企画を提供しており、1988 年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したことでも知られている。2011/2012年のシーズンから2018年まではマルクス・ボッシュ、2018年のシーズンからは女性指揮者のヨアナ・マルヴィッツ(Joana Mallwitz)が音楽監督に就任する。
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ニュルンベルク、マイスタージンガーハレでのライヴ録音で1ポイントマイクをメインとした収録と思われ、ホールトーンは豊かで、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。聴衆のノイズや拍手は編集で消されている。音場の広がり感はあまり無い。サラウンドスピーカからはアンビエンスな音がメインだが、低めに抑えられている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(793) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Perspectives 7.jpg
Perspectives 7
BIS2307
Andreas Haefliger(piano)
録音 2017年7月
BIS

アルバン・ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
リスト:2つの伝説 S175/R17 第1曲 小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op.101
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」

ピアノ・ソナタ Op.1はアルバン・ベルクが作品番号付きで生前に発表した唯一のピアノ曲である。ベルクのピアノ曲は、他には「自作主題による変奏曲」(1908年)など数曲の小品とピアノ・ソナタの断章が残っているだけである。単一楽章のピアノ・ソナタで、ロ短調を主調とするが、四度音程の堆積からなる和音、半音階技法、全音音階の頻繁な多用によって、調性感は安定しない。伝統的なソナタ形式の枠組みに従い、呈示部、展開部、再現部の三部分から成り立っている反面、ブラームス流およびシェーンベルク流の「発展的変奏の原理」に依拠することで、冒頭の単一の楽想からすべての部分を派生させ、作品の統一感を確保している。恩師アルノルト・シェーンベルクのもとでのいわば卒業制作として、1907年から1908年にかけて作曲された。出版は1911年、初演は1911年4月24日、ウィーンにおいてエッダ・ヴェルンドルフにより行われたが、当時としては以下のように革新的な書法だったことから、聴衆が暴動を起こしたといわれる。この時、弦楽四重奏曲作品3も同時に初演された。演奏時間は約11分

リストの2つの伝説 S.175 は1861年から1863年にかけて、ローマで作曲された2曲から成るピアノ曲。この作品はキリスト教に題材を採ったもので、ローマで心労を味わっていたリストが聖人の堅い信仰心に感銘を受け、アッシジのフランチェスコとパオラのフランチェスコ(英語版)という二人の聖人にまつわる伝説を音化したものである。公開初演は1865年8月29日に、リスト自身の独奏でペシュトにおいて行われた。第1曲は65年、第2曲は1866年に出版され、娘コジマ・フォン・ビューローに献呈された。

アンドレアス・ヘフリガー(Andreas Haefliger,1962年~)は、ドイツ、ベルリン生まれのスイスのピアニスト。父親はテノール歌手であったエルンスト・ヘフリガー。アメリカ、ジュリアード音楽院でハーバート・ステッシンに師事。1988年にニューヨークでデビューした後、欧米の主要なオーケストラの多くと共演してきた。1993年にウィグモア・ホールにおいてロンドン・デビューを果たし、翌1994年にはフィルハーモニア管弦楽団と共演してプロムスに初めて出演した。ルツェルン音楽祭やザルツブルク音楽祭、ウィーン音楽週間にもしばしば出演している。録音活動にも積極的で、モーツァルトやシューマン、ワーグナー、フランク、グバイドゥーリナ、マリナ・ピッチニーニの作品を録音している。
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スタインウェイDによる演奏で、リストの2つの伝説 ではトレモロの高域弦の美しい響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音も感じられるが、低めに抑えてある。録音はウィーン、コンツェルトハウス、モーツァルトザール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(792) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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J.S.bach
Harpsichord Concertos Vol.1
CC72773
Fabio Bonizzoni (harpsichord/conductor)
La Risonanza
2017年8月
Challenge Classics


J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集Vol.1
・チェンバロ協奏曲 第1番ニ短調 BWV1052
・チェンバロ協奏曲 第2番ホ長調 BWV1053
・チェンバロ協奏曲 第4番イ長調 BWV1055
・チェンバロ協奏曲 第5番ヘ短調 BWV1056


ファビオ・ボニッツォーニ(Fabio Bonizzoni,1965年~)はイタリア、ミラノ生まれのチェンバロ奏者、オルガン奏者、指揮者。 1987年から1994年の間ハーグ王立音楽院にてコープマン(Ton Koopman)にバロック・オルガンとチェンバロを師事。イタリア、トラーパニ国立音楽院(Conservatory of Trapani)やスイス、ルガーノのスヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院(Conservatorio della Svizzera Italiana of Lugano)にてチェンバロを教えている。
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ラ・リゾナンツァ(La Risonanza)は古楽器を用いるイタリアの室内合奏と合唱のグループ。1995年にチェンバロ奏者ファビオ・ボニッツォーニを中心として結成された。主にバロック音楽を演奏する。
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チェンバロがやや前に出たようなミキシングになっており、アンサンブルの音像は奥への広がりを感じられるが、横方向への広がり感は、あまり無い。サラウンドスピーカーからの音はマイクのセッティングを遠目にし、アンビエンスな音を捉えている。収録はイタリア、ジェノヴァ、サン・ドナート教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(791) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Debussy Centenary
ARS38240
Vincent Larderet(Piano)
録音 2017年7月
Ars Produktion


ドビュッシー:ピアノ作品集
・映像第1集
・前奏曲集第2集
・聖セバスティアンの殉教 - 交響的断章(V. ラルデルによるピアノ編)(抜粋)

ドビュッシーは全部で4集の「映像」と名付けた作品を作曲しており、第1集と第2集はピアノ曲、第3集は管弦楽曲である。ただし、第3集は単に「管弦楽のための映像」と呼ばれることが多い。この他に、生前には出版されなかったピアノのための1集があり、「忘れられた映像」と呼ばれている。映像 第1集 (Images I)は1904年~05年作曲。初演は1906年3月リカルド・ビニェスによる。映像 第1集 (Images I)は「水に映る影」、「ラモー賛歌」、「動き」の3曲から成り、総演奏時間は約16分。

ドビュッシーの前奏曲集は1909年から10年にかけて書かれた第1集、1910年から13年にかけて作曲された第2集共に12曲から成り、合せて24曲となる。ショパンの前奏曲集を念頭において構成されたと言われており、例えば「版画」や「映像」ではそれぞれの曲に標題が付けられているのに対し、前奏曲集集では各曲の終わりの余白に小さくタイトルが書かれている。これは、各々の曲に対する固定観念に縛られないようにとの、ドビュッシーの配慮である。第2集は作曲が1910年で 出版が1913年で、第1曲「デルフィの舞姫」、第2曲 「ヴェール(帆)」、第3曲「野を渡る風」、第4曲「夕べの大気に漂う音と香り」、第5曲「アナカプリの丘」、第6曲「雪の上の足跡」、第7曲「西風の見たもの」、第8曲 「亜麻色の髪の乙女」、第9曲「とだえたセレナード」、第10曲「沈める寺」、第11曲「パックの踊り」、第12曲「ミンストレル」の12曲から成り、演奏時間は約33分30秒。


ヴァンサン・ラルデル(Vincent Larderet)はフランスのピアニスト。国立リュエル・マルメゾン音楽院(National Conservatory of Music in Rueil Malmaison)にて学び、最優秀技巧賞を受賞。ドイツのリューベック音楽大学(Lübeck’s Musikhochschule)にてピアノをブルーノ・レオナルド・ゲルバー(Bruno-Leonardo Gelber)に師事。同じ時期にバルセロナのマリア・カナルス国際音楽コンクール(Maria Canals in Barcelona)、ラザール・ベルマンが審査員をつとめるイタリアのA.M.A. カラブリア国際ピアノコンクール、フランスのブレスト国際ピアノコンクールなどをはじめとする数々の国際ピアノコンクールに優勝している。また、スイスの若いソリストのための国際オルフェウム財団(International Orpheum Foundation)からも受賞している。
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教会での収録の影響か、少しこもったような音だが、映像第1集の第3曲「動き(Mouvment)」では、スタインウエイDの中高域音の繊細なタッチのピアニッシモからフォルテッシモまでの特徴のある響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音。収録場所はドイツ、Wuppertal、kulturzentrum immanuel

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(790)

JOHANN GOTTLIEB GOLDBERG Harpsichord Concertos.jpg
Goldberg, Johann Gottlieb
Harpsichord Concertos
MDG9012061
Alina Ratkowska(Cemb)
Goldberg Baroque Ensemble
録音 2017年10月
MDG

バルト海沿岸諸国の音楽シリーズ5
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク:
・チェンバロ協奏曲 ニ短調、
・チェンバロ協奏曲 変ホ長調


ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(Johann Gottlieb Goldberg,1727年3月~1756年4月)は、ポーランド王領プロシアのグダニスクに生まれのドイツのヴィルトゥオーゾハープシコード奏者、オルガニスト、バロック後期から古典派初期にかけての作曲家。おそらくヨハン・ゼバスティアン・バッハの「ゴルトベルク変奏曲」の初演者ではないかと考えられており、曲がその名を冠していることによってよく知られている。


アリナ・ラトコウスカ(Alina Ratkowska, 1976年~)ポーランドのグディニャに生まれのチェンバロ奏者。ワルシャワのフリデリク・ショパン音楽アカデミー(現音楽大学)、バーゼルのスコラ・カントールムにてアンドレア・マルコンに師事。グダンスク工科大学でも学んだ。フリデリク・ショパン音楽大学講師を務め、グダンスクのゴルトベルク音楽祭を創設しその監督に就任。ボローニャで2005年に行われたパオラ・ベルナルディ国際クラヴィチェンバロ・コンクールの優勝者。
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ゴルトベルク・バロック・アンサンブル(Goldberg Baroque Ensemble)はポーランドのグダニスクを拠点とするボーカル・インストゥルメンタル・アンサンブルで、2008年に指揮者を務めたアンドレイ・ニコライ・シャデイコ (Andrzej Mikolaj Szadejko)によって設立された。バロック様式のクラシック音楽をメインとし、グループはアンサンブルとボーカルに分かれており、ボーカルは室内楽の声楽グループで、カペラ・プロジェクトに携わっている。 ゴールドバーグ・バロック・アンサンブルは現在、「グダニスク市音楽遺産」と呼ばれる録音プロジェクトを行っており、コレクションには、ヨハン・セバスチャン・バッハ、ゲオルグ・フィリップ・テレマン、ヨハン・ヤコブ・フロイバーガーなど、グダニスクのカペルマイスターやミュージシャンによる数千もの作曲が含まれている。
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Vn×6,Va×2,Vc×1,Cb×1とCembの小編成のアンサンブルでの演奏で、Cembは前に少し出たように定位している。録音レベルは大きめで、低域弦の厚みのある響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音は直接音とアンビエンスな音が半々。収録場所はポーランド、Kirche der Erhöhung des Heiligen Kreuzes in Nieszawa

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch(2+2+2方式)

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SACDサラウンド・レビュー(789) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mendelssohn Ein Sommernachtstraum.jpg
Mendelssohn
Ein Sommernachtstraum
CCSSA37418
Anna Lucia Richter (soprano)
Barbara Kozelj (alto)
Pro Musica Girls’ Choir, Nyiregyhaza
Ivan Fischer/Budapest Festival Orchestra
録音 2015年1月
Channel Classics

メンデルスゾーン:劇付随音楽「真夏の夜の夢」 Op.61
ファニー・メンデルスゾーン:
・5月の夜 Op.9-6
・遠い過去 Op.9-2
・ゴンドラの歌 Op.1-6

「夏の夜の夢」(独: Ein Sommernachtstraum)には、メンデルスゾーンが作曲した演奏会用序曲(作品21)及び劇付随音楽(作品61)であり、いずれもシェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」が元になっている。中でも「結婚行進曲(英語版)Hochzeitsmarsch」が特に有名。演奏会用序曲は姉のファニーと楽しむためのピアノ連弾曲として書いたものであったが、すぐにこれをオーケストラ用に編曲したのに対し、序曲に感銘を受けたプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世の勅命により、メンデルスゾーンは1843年に序曲の主題も再利用して「夏の夜の夢」上演のための付随音楽作品61を作曲することとなった。12曲で構成されており、9曲目に有名な結婚行進曲が入っている。演奏時間は約45分。

ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(Fanny Mendelssohn-Hensel, 1805年11月~1847年5月)は、ドイツのピアニスト・作曲家、アマチュアの指揮者。19世紀前半において、フランスのルイーズ・ファランクと並んで女性作曲家のパイオニアとなったことにより、女性作曲家およびジェンダー研究の対象として再認識されている。作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの姉としてよく知られている存在であるが、近年彼女自身の作曲家・ピアニストとしての業績が見直され再評価されつつある。個別に数えると600曲近い作品を遺したと言われている。あまりにも膨大な数から、その全貌が解明されたとはまだ言えない。しかし、楽譜の出版や演奏・録音によって、作品の一部は身近になりつつある。作品に管弦楽曲と室内楽はほとんどなく、ピアノ曲と声楽曲が莫大な作品数の中心を占めている。現在とりわけ有名なピアノ三重奏曲は、死後に弟フェリックスの校訂により出版された。ファニーの多くの歌曲は、当初フェリックスの名の下、作品8と作品9として出版された。

アンナ・ルチア・リヒター(Anna Lucia Richter,1990年~)ドイツ、ケルン生まれのソプラノ歌手。音楽家の家系に生まれ、9歳から母親から声楽の手ほどきを受け、ケルン大聖堂少女聖歌隊の隊員となる。2004年~2008年までバーゼル音楽院のクルト・ヴィトマー(Kurt Widmer)教授に師事。 2007年~2013年までケルン音楽アカデミーのクレジー・ケリー=モーグに師事した。2008年ベルリン全国声楽コンクール年少部門第2位、2011年キッシンゲンの夏音楽祭ルイトポルト賞、2011年フェリックス・メンデルスゾーン賞を受賞。2012年、ツヴィッカウで行われた国際ロベルト・シューマン・コンクール優勝。
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バルバラ・コゼリ(Barbara Kozelj)スロヴェニア出身のアルト歌手。リュブリャナの音楽アカデミーで音楽の声と指導を学んだ。 22歳で、ハーグ王立音楽院で声楽をSasja Hunnegoに師事し、2005年に音楽とオペラのマスターを修了し、De Nieuwe Opera Academie(DNOA)のアンサンブルに参加した。
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プロムジカ女声合唱団(Pro Musica Girls’ Choir, Nyiregyhaza)ハンガリーの女声合唱団。ニーレジハーザ市コダーイ小学校の卒業生が別の高校に進みながらも週末に集って、1986年に結成。75年にカンテムス少年少女合唱団を結成したハンガリー南部マコー出身の指揮者で音楽教師のデーネシュ・サボーが設立に参加。以来、世界的なコンクールで数多くのグランプリを獲得し、欧州随一の女声合唱団として名高い存在に。92年にはカンテムス少年少女合唱団と初来日し、日本の合唱界に衝撃を与えた。2016年には30周年記念コンサートを開催した。

イヴァン・フィッシャー(Iván Fischer, 1951年1月~ )は、ブダペスト生まれのハンガリーの指揮者。ウィーン音楽院でハンス・スワロフスキーに師事し、ウィーン交響楽団などへの客演で正当な音楽を作っている。ユダヤ系ハンガリー人で、父シャーンドル、兄アダム、従兄弟ジェルジも指揮者という音楽家の家族である。ブダペスト祝祭管弦楽団の創設にかかわり、1983年来音楽監督を務めている。また、2011年からはベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者にも就任した。代表盤は音楽監督を務めるブダペスト祝祭管弦楽団との、バルトークやコダーイ、ドヴォルザークの作品など。

ブダペスト祝祭管弦楽団(Budapest Festival Orchestra)は、ブダペストを本拠地とするハンガリーのオーケストラである。略称は英語ではBFO、ハンガリー語ではBFZ。2008年2月より現在に至るまで、創設者の一人、イヴァン・フィッシャーが音楽監督を務めている。1983年、指揮者のイヴァン・フィッシャーとピアニストのゾルターン・コチシュを音楽監督として創立した。構成する音楽家による自主的な演奏団体である。祝祭の名からもわかるように、当初は年に3、4回程度、ハンガリーの音楽祭などのイベントで演奏する団体であったが、1992年に常設オーケストラとなった。ハンガリー国内において、ベーラ・バルトーク国立コンサートホールやリスト音楽院大ホールで定期的にオーケストラ公演を行っている。また、定期公演中には毎年3月の「ブダペスト春の音楽祭」への出演も含まれる。近年ではザルツブルク音楽祭をはじめ世界各国の音楽祭に出演するなど、国際的な活躍も目立つ。

1ポイントマイクをメインとした録音と思われ、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。収録場所はハンガリー、ブダペスト、芸術宮殿(パレス・オヴ・アーツ)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(788) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Dvořák Tchaikovsky Borodin
String Quartets
BIS-2280
Escher String Quartet
録音 2017年3月
BIS

ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 「アメリカ」 Op. 96, B. 179
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op. 11
ボロディン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調

ボロディンの弦楽四重奏曲 第2番は、1881年にジトヴォで作曲、1882年に初演されたとされる。ボロディンが妻に愛を告白した20周年の記念として、愛妻に捧げるために作曲した。ボロディンの、そして19世紀ロシア帝国を代表する室内楽のひとつである。第3楽章は"ボロディンのノクターン"として親しまれており、甘美で叙情的な曲。4楽章からなり、演奏時間は約29分。

エッシャー弦楽四重奏団( Escher String Quartet)は、アメリカ、マンハッタン音楽学校に学んだ音楽家たちが2005年に結成し、ニューヨークを拠点として活動している。2013年、エヴェリー・フィッシャー・キャリアグラントを受賞。現在、リンカーン・センター室内楽協会(Chamber Music Society of Lincoln Center)のレジデンスアーティストである。ツェムリンスキーの作品で一躍脚光をあび、深い音楽的な洞察やたぐいまれな色調の美しさに高い評価を受けている。カルテットの名前はオランダの現代画家M.C.エッシャーに由来している。当初のメンバーはアダム・バーネット=ハート(1stVn)、アーロン・ボイド(2ndVn)、ピエール・ラポイント(Va)、デイン・ヨハンセン(Vc)だったが、現在は2ndVn がダンビ・ウム(Danbi Um)、Vcがブルック・シュペルツ(Brook Speltz)に変わった。
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録音レベルは少し高めだが、各楽器の定位はしっかりとしており、音のバランスも良い。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。収録場所はドイツ、ニュルンベルク近郊にあるNeumarkt in der Oberpfalz, Reitstadel

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(787) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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A La Russe
BIS-2150
Alexandre Kantorow(piano)
録音 2016年4月
BIS


ピアノ作品集
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.28
チャイコフスキー:
・18の小品 Op.72 (抜粋)
・2つの小品 Op.1 第1曲 ロシア風スケルツォ
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(抜粋)(G. アゴスティによるピアノ編)
バラキレフ:東洋風幻想曲 「イスラメイ」 Op.18

ミリイ・アレクセエヴィッチ・バラキレフ( Mily Alekseyevich Balakirev, 1837年1月~1910年5月)は、ロシアの作曲家。ロシア「五人組」の指導者として活躍。少年時代に、ロシアにおけるモーツァルトの伝記作家ウーリビチョフから、さまざまな有益な音楽教育を受けた。18歳でサンクトペテルブルクに上京、大学で数学を専攻した後、ミハイル・グリンカの面識を得る。バラキレフを中心にツェーザリ・キュイらが集まって、1862年に無料音楽学校が設立される。残された作品はあまり多くないが、ロシア民謡の要素に基づき、作品は親しみやすい。代表作のピアノ曲「イスラメイ」は、難曲として有名だが、それ以外のピアノ曲は、理想として思い描いていたショパンやシューマン、リストの影響を鮮明に示している。2曲の交響曲を残している。

東洋風幻想曲「イスラメイ」(仏語:Islamey : Fantaisie orientale)はバラキレフが1869年9月に書き上げたピアノ曲。自由なソナタ形式でまとめられた幻想曲であり、ピアノ曲の歴史において、最も演奏至難な独奏曲の一つに数えられている。作品を献呈されたニコライ・ルビンシテインにより初演された。

アレクサンドル・カントロフ(Alexandre Kantorow, 1997年~)パリ生まれのロシアのピアニスト。名ヴァイオリニスト、ジャン=ジャック・カントロフを父にもつ。5歳からピアノを習い始め、パリのスコラ・カントルム音楽院にてIgor Laszkoに師事。その後パリ国立高等音楽院にてフランク・ブラレイ(Frank Braley)、上田晴子(Haruko Ueda)に師事。 16歳のときにナントおよびワルシャワでのラ・フォルジュルネでシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演し、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を披露し、抜群のテクニックと情感豊かな演奏で聴衆を熱狂させた。
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ヤマハのコンサート・グランドの特徴である中音部~高音部の明るい響きのある音色を出した演奏で、特に難曲のイスラメイでは良い響きを醸し出した演奏に感じた。サラウンドスピーカーからの音はスタジオでのセッションだがアンビエンスな音も感じる。
収録場所はフランス、Ivry-sur-Seine、Studio-4’33

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(786) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Vivaldi
Les Quatre Saisons
CCSSA40318
Rachel Podger/Brecon Baroque
録音 2017年10月
Channel Classics


ヴィヴァルディ:
・ヴァイオリン協奏曲集「四季」
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.208「ムガール大帝」
・ヴァイオリン協奏曲ホ長調 RV.270「安らぎ」
・ヴァイオリン協奏曲ホ長調 RV.271「恋人」

レイチェル・ポッジャー(Rachel Podger,1968年~)はイギリス生まれのヴァイオリニスト。ドイツのルドルフ・シュタイナー・スクールで教育を受け、帰国後ギルドホール音楽演劇学校でミカエラ・コンバーティとデイヴィッド・タケノに師事した。在学中からバロック奏法に興味を惹かれ、バロック音楽を専門とするフロレジウムとパラディアン・アンサンブルという楽団の創設に関与する。その後も、このアンサンブルとコンサート・ツアーやレコーディングに参加し、国際的にも高く評価されている。1997年、トレヴァー・ピノックに招かれ、イングリッシュ・コンサートのコンサートミストレス兼協奏曲ソリストに就任、ますます多忙な日々となった。2015年に英国王立音楽院(RAM)のバッハ賞を受賞。最近では2018年6月~7月開催の調布国際音楽祭2018に来日し、バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番などを演奏した。
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ブレコン・バロック(Brecon Baroque)はウェールズ南部の町ブレコンにある大聖堂で行われる音楽祭“ブレコン・バロック・フェスティバル”のために,ポッジャー自身が選び抜いたメンバーを集めて創設した2007年創設の古楽アンサンブル。
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演奏はポッジャーを含め、バロック・ヴァイオリンのヨハネス・プラムゾーラー(Johannes Pramsohler)、サビン・ストファー(Sabine Stoffer)、ヴィオラのジェーン・ロジャーズ(Jane Rodgers)、チェロのアリソン ・マクギリヴレイ(Alison McGillivray)、ヴィオローネの(Jan Spencer)、テオルボのダニエレ・カミニティ(Daniele Caminiti)チェンバロ、室内オルガンのマルツィン・シヴィオントキエヴィチ(Marcin Swiatkiewicz)の計7名。

Vn×3、Va×1、Vc×1、Cemb or Chamber organにヴィオローネ、テオルボが参加した小編成での四季は新鮮さを感じた。各楽器とのバランスは良く、定位もしかりしている。特にポッジャーの弾くバロック・ヴァイオリンは透明感のある響きをしている。教会での収録だがアンビエンスな音はあまり感じない。収録はロンドン、St Jude’s Church

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(785) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Shostakovich & Martinů
Cello Concertos
BIS-2257
Christian Poltéra
Gilbert Varga/Deutsches Symphonie-Orchester Berlin
録音 2016年2月
BIS

ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番 ト短調 Op.126
マルティヌー:チェロ協奏曲第2番 H 304

ボフスラフ・マルティヌー(Bohuslav Martinů ,1890年12月~ 1959年8月)は、チェコ出身の作曲家。7歳からヴァイオリンを習い、12歳の時には弦楽四重奏曲を作曲している。プラハ音楽院に入学したが途中で退学。1919年にはカンタータ「チェコ狂詩曲」でスメタナ賞を受賞し、作曲家としてのデビューを飾った。大変多作な作曲家で400作を残した。6曲の交響曲を始め、様々な楽器のための30曲近くもの協奏曲、11作のオペラをはじめ、あらゆる分野で作曲を行った。

クリスチャン・ポルテラ(Christian Poltera,1977年~)スイス、チューリッヒ生まれのチェロ奏者。17歳の若さでヨーヨー・マの代役としてダヴィット・ジンマン指揮チューリヒ・トンハレ管弦楽団でエルガーのチェロ協奏曲を演奏。トリオ・ツィンマーマンのチェロ担当。使用チェロはストラディヴァリウス‘Mara’(1711年)
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ギルバート・ヴァルガ(Gilbert Varga, 1952年1月~)は、ハンガリー系イギリス人の指揮者。ロンドンに生まれる。父はヴァイオリニストのティボール・ヴァルガ。フランコ・フェラーラ、セルジュ・チェリビダッケ、シャルル・ブリュックに学ぶ。ホーフ交響楽団、フィルハーモニア・フンガリカの首席指揮者等を歴任し、現在はバスク国立交響楽団の音楽監督。エリザベート王妃国際音楽コンクールの最終選考において、ベルギー国立管弦楽団を指揮することでも有名。2013年より台北市立交響楽団(TSO)首席指揮者に就任。
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ベルリン・ドイツ交響楽団(独: Deutsches Symphonie-Orchester Berlin 略称:DSO)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。1946年、西ベルリンのアメリカ軍占領地区放送局(英: Radio In the American Sector,独: Rundfunk im amerikanischen Sektor, 通称:RIAS)のオーケストラ(独:RIAS-Symphonie-Orchester)として設立された。1956年にはベルリン放送交響楽団(独:Radio-Symphonie-Orchester Berlin, 英:Berlin Radio Symphony Orchestra)と改称した。歴代の首席指揮者はフェレンツ・フリッチャイ、ロリン・マゼール、リッカルド・シャイー、ウラディーミル・アシュケナージ、ケント・ナガノ、インゴ・メッツマッハー。2012年からはトゥガン・ソヒエフが務めている。
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ソロのチェロはあまり前に出ることもなく、バックのオーケストラとの音のバランスは良い。要所にスポットマイクを配しているが、音響空間も広く、各楽器の定位もはっきりしている。録音場所はドイツ、ベルリン、イエス・キリスト教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(784) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bartók & Kodály
Concertos for Orchestra
PTC5186626
Jakub Hrůša/Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
録音 2017年6月
PentaTone Classics


コダーイ:管弦楽のための協奏曲
バルトーク:管弦楽のための協奏曲

コダーイの管弦楽のための協奏曲(ハンガリー語:Konĉerto por orkestro)はシカゴ交響楽団創立50周年記念のために1939年から1940年にかけて作曲された管弦楽曲である。世界初演は1941年2月6日にシカゴでフレデリック・ストック指揮シカゴ交響楽団によって行われた。ヨーロッパ初演は1943年の同日に作曲者指揮ブダペスト市立管弦楽団により演奏された。5楽章から成り、演奏時間は約19分。

バルトークの管弦楽のための協奏曲は1943年に作曲された5つの楽章からなる管弦楽曲である。1943年当時ボストン交響楽団の音楽監督だったクーセヴィツキーが、自身の音楽監督就任20周年を記念する作品として、また亡くなったナターリヤ夫人の追憶のための作品として、彼女と共に設立した現代音楽の普及を目的としたクーセヴィツキー財団からの委嘱としてバルトークに作曲を依頼したことにより作曲された。バルトークの晩年の代表作であり、最高傑作のひとつにも数えられる。演奏時間は約38分

ヤクブ・フルシャ(Jakub Hrůša,1981年7月~ )は、チェコ、ブルノ出身の指揮者。ブルノのギムナジウムに通っていたころは、ピアノとトロンボーンを習っていたが、次第に指揮に興味を持つようになった。その後プラハ芸術アカデミーに進学し、イルジー・ビエロフラーヴェク、ラドミル・エリシュカらに指揮を学んだ。2003年 ロヴロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクール優勝。2008年よりプラハ・フィルハーモニア音楽監督兼首席指揮者、2010年より東京都交響楽団プリンシパル・ゲスト・コンダクター。2016年よりバンベルク交響楽団の首席指揮者に就任。
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ベルリン放送交響楽団(独: Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin,英語: Berlin Radio Symphony Orchestra)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。略称はRSB。1923年に設立された。第二次世界大戦後は東ベルリン側に属し、DDRラジオ放送局(Rundfunk der DDR)の放送オーケストラとなった。ドイツ再統一後の1994年にRIAS室内合唱団、ベルリン放送合唱団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団の4団体を所有する有限会社(GmbH)である"Rundfunk Orchester und Chöre GmbH Berlin"が設立され、その傘下となった。主にベルリン・フィルハーモニーおよびベルリン・コンツェルトハウスで演奏会を行っている。
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1ポイントマイクをメインとした収録と思われ、音響空間は大きく、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。サラウンドスピーカーからの音は、ほぼ直接音だが低めに抑えられている。録音はベルリン、Haus des Rundfunsk(rbb) Großer sendesaalでのセッション

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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ルーヴル美術館展 肖像芸術 [美術・絵画鑑賞]

先週の16日に有楽町で年一回6月の第2土曜日の開催が恒例になった高校時代のクラスの有志が集まる飲み会に行った帰りに、六本木の国立新美術館で開催されている「ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか」を観てきました。
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ルーヴル美術館を構成する8つの部門の古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エルトリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画が全面協力し、古代から19世紀にいたるまでの「肖像芸術」作品112点が展示されています。

印象に残った作品
・《女性の頭部》 シリア、パルミラ出土 150年~250年 石灰岩
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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・「狩りの女神ディアナとして表された若い娘の肖像」
イタリア、クマエ出土 150年~170年 大理石 
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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・《アレクサンドロス大王の肖像》、通称《アザラのヘルメス柱》 イタリア 2世紀前半 大理石
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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・アントワーヌ=ジャン・グロ 
《アルコレ橋のボナパルト》 1796年 油彩/カンヴァス
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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・クロード・ラメ
《戴冠式の正装のナポレオン1世》 1813年 大理石
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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・ヴェロネーゼ
《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》 1560年頃  油彩/カンヴァス
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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・レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン
《ヴィーナスとキューピッド》 1657年頃 油彩/カンヴァス
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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・フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
 《第2代メングラーナ男爵、ルイス・マリア・デ・シストゥエ・イ・マルティネスの肖像》 1791年 油彩/カンヴァス
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
Francisco de Goya y Lucientes, Portrait of Luis María de Cistué y Martínez.jpg

・ジュゼッペ・アルチンボルド 《春》 1573年 油彩/カンヴァス
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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SACDサラウンド・レビュー(783) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bach
Concertos for 2 harpsichords
AE 10087
Pierre Hantaï(Harpsichord)
Aapo Häkkinen(Harpsichord)
Helsinki Baroque Orchestra
録音 2014年
Aeolus

チェンバロ協奏曲集Vol.3 ~2台のチェンバロのための協奏曲集
J.S.バッハ:
・2台のチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調 BWV.1060
・2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調 BWV.1061
・2台のチェンバロのための協奏曲第3番ハ短調 BWV.1062
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:
2台のチェンバロのための協奏曲ヘ長調 Fk.10


ピエール・アンタイ(Pierre Hantaï,1964年2月~)はフランス、パリ出身のチェンバロ奏者、指揮者。パリでチェンバロを学んだ後、アムステルダムで巨匠レオンハルトに師事。1982年にブルッヘ国際古楽コンクールで第2位を受賞。たびたび古楽アンサンブルと共演しており、1987年にはシギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンドと、1989年にはジョルディ・サバール指揮ル・コンセール・デ・ナシオンと活動を共にした。2004年から自身の古楽団体「ル・コンセール・フランセ」を主宰。2002年、約500曲あるスカルラッティのソナタの録音プロジェクト第1弾を発表。昨年11月に第5弾をリリースしている。今年5月のラ・フォル・ジュルネTOKYOに来日した。
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アーポ・ハッキネン(Aapo Häkkinen,1976年~) はフィンランドのヘルシンキ出身のチェンバロ奏者、オルガニスト、クラヴコード奏者、指揮者。ヘルシンキ大聖堂の聖歌隊員として音楽教育を受け始め、13歳からシベリウス音楽院でハープシコードを習い始める。1995年から98年にはアムステルダムのスヴェーリンク音楽院でボブ・ファン・アスペレンとメンノ・ファン・デルフトに、1996年から2000年にはパリでピエール・アンタイにそれぞれ師事しており、グスタフ・レオンハルトの知己も得ている。またフィレンツェの鍵盤音楽の校訂を行っており、シベリウス音楽院や世界中のマスタークラスで教鞭を取っている。同時に、ヘルシンキ・バロック・オーケストラの音楽監督としても活躍している。最近では2017年11月にヘルシンキ・バロック・オーケストラと共に来日し、バッハのチェンバロ協奏曲第3番やランデンブルク協奏曲第5番など大演奏した。
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ヘルシンキ・バロック・オーケストラ(Helsinki Baroque Orchestra)は芸術監督のアーポ・ハッキネンによって2003年創立されたアンサンブル。2009年、リカルド・ミナシ(Riccardo Minasi)がアソシエイトディレクターに就任。

このアルバムでの演奏はオーケストラと名がつくものの、Vn×2、Va×1、Vc×1、Cemb×2の小さな編成。ブックレットの収録風景写真では、2台のチェンバロを直角に配置し、その内角側に弦楽器を配している。また、Vcには台を置いて他の楽器と音の出る水平方向の位置を揃えている。サラウンドスピーカーからの音はマイクの位置を後方に遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。収録場所はドイツ、ハノーファーの南西約50kmにあるマリエンミュンスター修道院(Abtei Marienmünster)にあるコンサートホール。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(782) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Korngold
Violin Concerto
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Liza Ferschtman (violin)
Jiri Malat/Prague Symphony Orchestra
Christian Vasquez/Het Gelders Orkest
録音   2017年11月(Korngold)
     2017年6月(Bernstein)
Challenge Classics

・コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
・バーンスタイン:セレナード ~プラトンの『饗宴』による

エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(Erich Wolfgang Korngold, 1897年5月~1957年11月)は、モラヴィア地方(現在はチェコ)のブリュン生まれのユダヤ系の作曲家。オーストリアとアメリカ合衆国で活躍した。11歳の時に作曲したバレー・パントマイム「雪だるま」はウィーンでセンセーションを引き起こし、21歳の作品であるオペラ「死の都」は当時有数の上演回数を誇った。当時コルンゴルトはマーラーやR・シュトラウスの後継となる作曲家と目されていた。コルンゴルトの才能は特に劇場音楽の分野で発揮されたが、 こうした才能に注目した演出家のマックス・ラインハルトの誘いを受けて、彼はアメリカへ渡り映画音楽に手を染めることになる。1938年に故国オーストリアがナチス・ドイツに併合されると、ユダヤ人であったコルンゴルトはハリウッドで映画音楽に専念するしかなく、20本の映画に音楽をつけ、その後のハリウッド映画の華麗なオーケストラ・サウンドの礎を築いた。「風雲児アドヴァース」(1936)と「ロビン・フッドの冒険」(1938)ではアカデミー作曲賞を受賞している。演奏される機会の多いヴァイオリン協奏曲は、20世紀の名曲のひとつ。


セレナード(Serenade )はレナード・バーンスタインが1954年に作曲した演奏会用作品。正式な題名は『ヴァイオリン独奏、弦楽、ハープと打楽器のためのセレナード(プラトンの『饗宴』による)』(Serenade for Solo Violin, Strings, Harp and Percussion (after Plato's "Symposium") )で、一種のヴァイオリン協奏曲になっている。正式な題名にあるように、プラトンの『饗宴』に着想を得て作曲された。ミュージカル以外ではバーンスタインの作品中、最もよく演奏されるものの一つである。クーセヴィツキー財団の委嘱によって作曲され、初演は1954年にヴェネツィアで、アイザック・スターンのヴァイオリン、バーンスタインの指揮で行われた。編成的に似通ったバルトークの『弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽』のような響きや雰囲気が感じられる部分がある一方、バーンスタインならではの躍動感やジャズ的な雰囲気、ユーモアも感じさせる。ベートーヴェンの交響曲第5番のオーボエの引用が入っていることでも有名。演奏時間は約30分。

リザ・フェルシュトマン(Liza Ferschtman,1979年~)はオランダのヴァイオリニスト。ロシア系の音楽一家に生まれ、ハーグの王立音楽院とフィラデルフィアのカーチス音楽院で学んだ。2006年、オランダで最も権威ある「オランダ音楽賞」を受賞。ユニークなプログラムと、聴き手にダイレクトに語りかける独特の演奏スタイルで人気を博している。ヘルマン・クレッバース(F.P.ツィンマーマンらの師匠)のもとで研鑽を積む。世界の名だたるオーケストラと共演しているほか、今井信子やエンリコ・パーチェらと、室内楽での共演も重ねている。
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イジー・マラート(Jiří Malát)はチェコ、プラハ出身の指揮者。 プラハ芸術大学(Academy of Performing Arts in Prague)にてヴァラク・ノイマン(Václav Neumann)に師事。1981年卒業後、ピルセン・オペラハウス(J. K. Tyl Theatre)の指揮者に就任。1985年には、ピルセン放送交響楽団(Pilsen Radio Orchestra)の指揮者、後にオストラヴァのヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団(Janáček Philharmonic Orchestra)、1988年にプラハの国立歌劇場の指揮者に就任。
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クリスチャン・ヴァスケス(Christian Vasquez,1984年~)ベネズエラ、カラカス生まれの指揮者、ヴァイオリニスト。9歳でヴァイオリンを学び始め、2001年からJoséAntonio Abreuに師事した。 2005年、シンフォニカ・ユヴェンユ・デ・アラグア・ホセ・フェリックス・リバス(JoséFelix Ribas Juvenile Symphony Orchestra of Aragua)の音楽監督に就任。 2009年にはロサンゼルス・フィルの指揮者グスタボ・ドゥダメルに指名されて、ベネズエラのテレサ・カレーニョユースオーケストラの音楽監督に就任。2010年3月にスタヴァンゲル交響楽団(Stavanger Symphony Orchestra、略称SSO)と共演し、2013年から2014年のシーズンから4年間の契約で音楽監督に就任することになった。2015/16シーズンには、アーネム・フィルハーモニー管弦楽団のプリンシパル・ゲスト指揮者に就任。
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プラハ交響楽団(Prague Symphony Orchestra)は、チェコプラハを本拠とするオーケストラである。1934年にFOK交響楽団として設立。FOKとはFilm-Opera-Koncertの略で、設立当初は映画音楽を中心的に行っていた。1952年にプラハ市公認オーケストラとなり、現在の楽団名を採用。音楽監督を置かず演奏活動を行っているが、セルジュ・ボドに名誉指揮者の称号を贈っている。2014年シーズンからフィンランド出身のピエタリ・インキネンが首席指揮者に就任した。

アーネム・フィルハーモニー管弦楽団(蘭Het Gelders Orkest, 英Arnhem Philharmonic Orchestra)はオランダの東部地区を代表するオーケストラ。1889年創立以来100年以上の歴史を誇る名門オーケストラで、オランダで最初にマーラーを演奏したオーケストラとして知られている。小林研一郎が2006年から2007年のシーズンに常任指揮者になり、2007年には初めて日本を訪れた。

収録はワンポイントマイクをメインとしたと思われる、ソロのヴァイオリンは前に出て、オーケストラは後ろに下がった奥行き感のある音場になっており、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。サラウンドスピーカーからの音は直接音がメインだが、低めに抑えられている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(781) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Maurice Ravel and George Gershwin Piano Concertos.jpg
Maurice Ravel and George Gershwin
Piano Concertos
Denis Kozhukhin(Piano)
Kazuki Yamada/Orchestre de la Suisse Romande
PTC5186620
2017年7月
Pentatone

ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲ニ長調

デニス・コジュヒン(Denis Kozhukhin,1986年~)はロシアのニージニー・ノヴゴロド生まれのピアニスト。最初は母親からピアノのレッスンを受けた後、バラキレフ音楽学校で学び、14歳でディプロマを取得。23歳の2010年5月、圧倒的な評価を得て、エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝。これまでにマルタ・アルゲリッチ・プロジェクト、サハロフ音楽祭、パロマ・オシア夏季音楽祭、ルール・クラヴィーア音楽祭、ルーブル美術館オーディトリアム・シリーズ、プレステージ・シリーズ、などに招かれており、特に2003 年のヴェルビエ音楽祭・アカデミーではロイター財団賞を受賞し、翌年の同音楽祭でデビュー・リサイタルを開催した。2011年初来日、最近では2017年9月に来日し、N響第1865回定期公演 Cプログラムにてラフマニノフのピアノ協奏曲第4番を弾いた。
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山田和樹(Kazuki Yamada ,1979年~)神奈川県生まれ。東京藝術大学で指揮法を小林研一郎、松尾葉子に師事。在学中に藝大生有志とともにTOMATOフィルハーモニー管弦楽団(2005年より横浜シンフォニエッタに改名)を結成し、音楽監督に就任。2009年に、若手指揮者の登竜門として有名なブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、2011年には出光音楽賞、2012年には渡邊暁雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、そして文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞を続けざまに授賞した。日本フィルハーモニー管弦楽団正指揮者、横浜シンフォニエッタの音楽監督、オーケストラ・アンサンブル金沢のミュージックパートナー、仙台フィルハーモニー管弦楽団のミュージックパートナー、東京混声合唱団のコンダクター・イン・レジデンスなどのポストを兼任。スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者。ドイツのベルリン在住

スイス・ロマンド管弦楽団( L’Orchestre de la Suisse Romande)は1918年エルネスト・アンセルメによってジュネーヴで結成された楽団。1938年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。アンセルメの指導のもとで繊細で透明な音質を特色とする独特の個性をもつ楽団に仕上げられた。1967年アンセルメの引退後,音楽監督に1970~1977年サヴァリッシュ,1978~1985年ホルスト・シュタイン、85~97年アルミン・ジョルダン、ファビオ・ルイジ、2005年より2012年までマレク・ヤノフスキが、2012年7月から2015年まではネーメ・ヤルヴィ、2016年からはジョナサン・ノット(Jonathan Nott)が就任予定。2012/2013年のシーズンより山田和樹が首席客演指揮者になった。2014年7月に山田和樹と共に来日し、サントリーホールなどで公演を行った。

ダイナミックレンジの大きな収録で、ソロのピアノとバックのオーケストラとの音のバランスは良い。ヴィクトリア・ホールの豊かなホールトーンの中で、音像は大きく広がっている。ガーシュウインでは金管とバスドラムのダイナミックな響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音には直接音もかなり入っている。収録はスイス、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(780) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Masonic Works.jpg
Mozart
Masonic Works
BIS-2294
John Heuzenroeder(tenor)
Mario Borgioni(bass)
Willi Kronenberg(organ)
Alexander Puliaev(fortepiano)
Michael Alexander Willens/Die Kölner Akademie
録音 2016年12月
BIS

モーツァルト:フリーメイソンのための音楽集
・「われらが喜びを高らかに告げよ」 K.623
・無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが K.619
・フリーメイソンの喜び K.471
・結社員の旅 K.468
・ヨハネ分団の儀式のための讃歌 「おお聖なる絆」 K.148
・歌劇「エジプトの王ターモス」 K.345 (抜粋)
・汝、宇宙の魂に K.429
・「汝ら、われらの新しき指導者よ」 K.484
・今日こそ共に、愛する兄弟よ K.483
・フリーメイソンのための葬送音楽 K.477

ウィリィ・クローネンベルク( Willi Kronenberg,1962年~)はドイツのオルガン、チェンバロ奏者。ケルンとシュツットガルトでオルガンと教会音楽を学ぶ。 フライブルク音楽大学にてチェンバリストのロバート・ヒル(Robert Hil)に師事。アムステルダムではオルガニストのエワルド・クイマン(Ewald Kooiman)に師事。国際コンクールでいく度か優勝。2007年1月以来、セント・ジョセフ教会聖歌隊(Kirchenchöre St.Joseph)と聖トリニティ教会合唱団(Hl. Dreifaltigkeit in Köln-Poll)の音楽監督を務める。
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アレキサンダー・プリアエフ(Alexander Puliaev, 1962年~)ロシア、 レニングラード生まれのピアニスト。6歳からピアノを習い始めた。1985年にモスクワ音楽院でウラジミール・ナタンソ(Wladimir Natansson)に師事。ソリストと室内楽のミュージシャンとして数年活動後、アムステルダムのスウェリンク音楽院でチェンバロをアンネケ・ウイテボス(Anneke Uittenbosch)に、フォルテピアノをスタンリー・フーグランド(Stanley Hoogland )に師事した。1998年以来、ケルン音楽大学(Musikhochschule Köln)で教鞭を執っている。
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ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(Michael Alexander Willens)はアメリカの指揮者。ジュリアード音楽院にて指揮をジョン・ネルソン(ジュリアード音楽院)、レナード・バーンスタイン(タングルウッド)などに学ぶ。リンカーンセンターのグレート・パフォーマーズ・シリーズやドイツ、オーストリア、フランス、スペイン、イタリアなどの主要な音楽祭に出演。ケルン・アカデミーの音楽監督。

ケルン・アカデミー(Kölner Akademie)は指揮者のミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズによって、1996年に創設されたドイツのケルンを拠点とするオーケストラ。レパートリーは17世紀から21世紀までの音楽で、それらの作品をその時代の演奏解釈のもとに時代に合った楽器(バロック、クラシックなど)を使い分ける。歴史的研究を追求し、作曲家の意図を引き出すことを心がけるその演奏は新鮮で自然に聴こえ、作品の本来の姿を生き生きと響かせる。2013年5月にピアニストのブラウティガム、ヴィレンズと共に来日し、モーツアルトのピアノ協奏曲などを演奏した。
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フリーメイソンとは今から400年ほど前の16世紀後半から17世紀初頭に、「自由」、「平等」、「友愛」、「寛容」、「人道」という5つの基本理念を掲げ、「メンバー相互の特性と人格の向上」を目的とした友愛結社である。モーツァルトもその一員だったそうで、このアルバムにはモーツァルトが作曲したフリーメイスンのための音楽10曲すべてが収録されている。

高域弦の音の伸びは適度に有るが、編成が小さいためか音場の広がり感があまり感じられない。K.468はオーケストラにオルガンとテナーのソロが入り、K.148とK.619はフォルテピアノが入る。K.345はオーケストラのみの演奏。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。収録場所はケルン、ドイツ公共放送局・カンマームジークザール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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