So-net無料ブログ作成
前の30件 | -

SACDサラウンド・レビュー(825) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schubert Early Symphonies and Stage Music.jpg
Schubert
Early Symphonies and Stage Music
PTC 5186655 (2 Discs)
Lawrence Foster/ Copenhagen Philharmonic
録音 2017年10月
Pentatone


フランツ・シューベルト:
・交響曲第1番 ニ長調 D82
・交響曲第2番 変ロ長調 D125
・交響曲第3番 ニ長調 D200
・イタリア風序曲 第1番 ニ長調 D590
・劇付随音楽「ロザムンデ」(キプロスの女王ロザムンデ) D797より

ローレンス・フォスター(Lawrence Foster,1941年10月~)は、アメリカ合衆国の指揮者。 カリフォルニア州ロサンゼルスでルーマニア系の両親の元に生まれる。ズービン・メータの下でロサンジェルス・フィルハーモニックの副指揮者として研鑽を積んだ後タングルウッド音楽センターで学び、1966年にクーセヴィツキー賞を受賞する。以後NHK交響楽団を始め、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団やフランクフルト放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団など様々なオーケストラの指揮者を歴任。2012年よりマルセイユ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任。
Lawrence Foster_7.jpg


コペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団(Copenhagen Philharmonic Orchestra)はデンマークのコペンハーゲンを本拠地として活動するオーケストラ。1843年に実業家のゲオ・カルステンセン(Georg Carstensen)によるチボリ公園の開園に対して、作曲家で楽長となったハンス・クリスチャン・ロンビ(Hans Christian Lumbye)に公園の音楽を担当するよう依頼したのが始まりで、それ以来、夏の期間にチボリ公園内に在るチボリ・コンサート・ホールを本拠地として演奏会を開くので、チボリ交響楽団(The Tivoli Copenhagen Phil)とも呼ばれる。上岡敏之が2016/17シーズンより首席指揮者に就任。
Copenhagen Philharmonic Orchestra_2.jpg


1ポイントマイクをメインとした録音と思われ、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。音場は左右、奥行き方向ともに広い。サラウンドスピーカからの音はオーケストラとの距離感は有るものの、ほぼ直接音。録音場所はコペンハーゲン、王立デンマーク音楽アカデミー内コンサートホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(824) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mahler Symphony No. 7_Ivan Fischer.jpg
Mahler
Symphony No. 7
CCSSA38019
Iván Fischer/Budapest Festival Orchestra
録音 2015年9月
Channel Classics

マーラー:交響曲第7番ホ短調

イヴァン・フィッシャー(Iván Fischer, 1951年1月~ )は、ブダペスト生まれのハンガリーの指揮者。ウィーン音楽院でハンス・スワロフスキーに師事し、ウィーン交響楽団などへの客演で正当な音楽を作っている。ユダヤ系ハンガリー人で、父シャーンドル、兄アダム、従兄弟ジェルジも指揮者という音楽家の家族である。ブダペスト祝祭管弦楽団の創設にかかわり、1983年来音楽監督を務めている。また、2011年からはベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者にも就任した。代表盤は音楽監督を務めるブダペスト祝祭管弦楽団との、バルトークやコダーイ、ドヴォルザークの作品など。
Iván Fischer_9.jpg


ブダペスト祝祭管弦楽団(Budapest Festival Orchestra)は、ブダペストを本拠地とするハンガリーのオーケストラである。略称は英語ではBFO、ハンガリー語ではBFZ。2008年2月より現在に至るまで、創設者の一人、イヴァン・フィッシャーが音楽監督を務めている。1983年、指揮者のイヴァン・フィッシャーとピアニストのゾルターン・コチシュを音楽監督として創立した。構成する音楽家による自主的な演奏団体である。祝祭の名からもわかるように、当初は年に3、4回程度、ハンガリーの音楽祭などのイベントで演奏する団体であったが、1992年に常設オーケストラとなった。ハンガリー国内において、ベーラ・バルトーク国立コンサートホールやリスト音楽院大ホールで定期的にオーケストラ公演を行っている。また、定期公演中には毎年3月の「ブダペスト春の音楽祭」への出演も含まれる。近年ではザルツブルク音楽祭をはじめ世界各国の音楽祭に出演するなど、国際的な活躍も目立つ。
Budapest Festival Orchestra_8.jpg


ダイナミックレンジの大きな録音で、高域弦は音の伸びが有り、低域弦の響きも豊かである。要所にスポットマイクを配置していると思われ、金管の音がやや強調され気味。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はブタペスト、芸術宮殿(パレス・オブ・アーツ)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO2019(2) [クラシック音楽鑑賞]

L.F.J2019の二日目の今日、以下の演奏を聴いて来ました。
LFJ2019_5.4_1.jpg
LFJ2019_5.4_2.jpg
公演番号212(ホールA)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調K.219「トルコ風」
メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調op.90「イタリア」

ヴァイオリン 毛利文香
指揮   ミハイル・ゲルツ
演奏   シンフォニア・ヴァルソヴィア

毛利文香(Fumika Mouri,1994年4月~)は神奈川県出身のヴァイオリニスト。ヴァイオリンを3歳半より田尻かをり氏、7歳から現在まで水野佐知香氏に師事。桐朋学園大学音楽学部ソリストディプロマコース、及び洗足学園音楽大学アンサンブルアカデミー修了。慶應義塾大学文学部卒業。2015年9月より、ドイツ・クロンベルクアカデミーに留学し、ミハエラ・マーティン氏に師事している。2012年第8回ソウル国際音楽コンクールに日本人として初めて、最年少で優勝。第54回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第2位、エリザベート王妃国際音楽コンクール2015第6位。横浜文化賞文化・芸術奨励賞、ホテルオークラ音楽賞など受賞多数。ソリストとして、神奈川フィル、東京フィル、東京シティフィル、東京響、群馬響、大阪響、韓国響、ベルギー国立管、ブリュッセルフィル、クレメラータ・バルティカなど、国内外のオーケストラと共演を重ねるほか、サー・アンドラーシュ・シフ、タベア・ツィンマーマン、堤剛、今井信子、伊藤恵などの著名なアーティストとの共演も数多い。
Fumika Mouri_1.jpg


毛利文香の演奏は最1楽章の前半は、弓使いのせいなのか、雑音らしき音が2度ほど聴こえたが、楽章が進むにつれて、音色もだんだんと良くなってきたように感じた。カデンツアでは美しい音色を出していた。交響曲4番では楽器の編成も増え、ゲルツの指揮はVn協に比べアクションが大きくなり、躍動感のある指揮に変わった。


公演番号214(ホールA)
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」op.9
イベール:寄港地
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調op.26

アレクサンダー・ガジェヴ (ピアノ)
演奏 ウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団
指揮 リオ・クオクマン

アレクサンダー・ガジェヴ(Alexander Gadjiev,1994年~)イタリア生まれのピアニスト。10歳で初リサイタルを開く。マデルナ音楽院を経て、モーツァルテウム大学修士課程にてギリロフに師事。2015年、20歳のとき、浜松国際ピアノ・コンクールで優勝。同年フェニーチェ歌劇場にて、テミルカーノフの指揮でショスタコーヴィチの協奏曲第1番を演奏している。
Alexander Gadjiev_1.jpg


廖國敏(Lio Kuokman)はマカオ出身の指揮者。ジュリアード音楽院に留学中、カーティス音楽学校とニューイングランド音楽院でも指揮を学んだ。2014年、スヴェトラーノフ指揮者コンクールで優勝。これまで、オタワ国立芸術センター管、ソウル・フィルなどを指揮。現在、名門フィラデルフィア管のアシスタント・コンダクターを務めている。

ウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団(Ural Youth Philharmonic Orchestra)は2007年創設。エカテリンブルク内の音楽教育機関の優秀な卒業生・在校生から構成されている。毎シーズン約50公演に出演し、約40種のプログラムを披露。首席指揮者エンヘ、首席客演指揮者ルーディンのほか、フェドセーエフ、リスらの指揮で演奏。フランス、ドイツ、ブルガリア、中国で海外公演を行っている。

モンゴル出身の指揮者エンヘが、健康上の理由により来日できなくなり、急遽マカオ出身の指揮者リオ・クオクマンに変更になった。ウラル・フィルハーモニー・ユース管は弦のパートのほとんど(8~9割)が女性であったが、管楽器と打楽器は男が大半を占めていた。
イベールの「寄港地」は第2曲でアラビア風のキゾチックな旋律で2台のハープや大太鼓、ティンパニ、シンバル、カスタネット、タンバリンなどが加わった。
プロコフィエフのピアノ協3番はかなりテクニックを要する曲だと思われるが、1楽章の後半で高域鍵を強打するところなどでは、ガジェヴはかなり弾きこなしている曲だなと感じた。
LFJ2019_5.4_3.jpg

LFJ2019_5.4_5.jpg


丸ビル1階マルキューブでの芸大の学生によるエリアコンサート
LFJ2019_5.4_4.jpg


nice!(4)  コメント(0) 

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO2019(1) [クラシック音楽鑑賞]

今年で15回目の開催となるL.F.J.2019の初日に行って来ました。

LFJ2019_5.3_1.jpg
LFJ2019_5.3_2.jpg
LFJ2019_5.3_3.jpg


公演番号113(ホールA)
モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
・クラリネット協奏曲イ長調 K.622

アンヌ・ケフェレック(Pf)
ニコラ・パルディルー(Cl)
指揮   ミハイル・ゲルツ
演奏   シンフォニア・ヴァルソヴィア

アンヌ・ケフェレック(Anne Queffélec, 1948年1月~ )は、パリ生まれのフランスのピアニスト。5歳でピアノの演奏を始め、1964年にパリ音楽院に入学。1965年にピアノで、1966年には室内楽でそれぞれプルミエ・プリ(1等賞)をとる。その後、パウル・バドゥラ=スコダ、イェルク・デームス、アルフレート・ブレンデルに師事し、1968年にはミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した。それ以後も、国際舞台の中心で演奏をつづけ、経歴を重ねる。ソロのコンサート・ピアニストとして有名であるばかりではなく、室内楽の分野でもよく知られている。

ニコラ・パルディルー(Nicolas Baldeyrou,1979年5月~)はフランス生まれのクラリネット奏者。8歳からクラリネットを習い始め、パリ国立音楽院卒業。ミュンヘン国際コンクール、アメリカの国際クラリネット協会主宰ヤング・アーティスト・コンペティションで優勝。これまでソリストとして、バイエルン放送響、フランス国立菅、サンクトペテルブルク・フィルなどと共演。現在、フランス放送フィル首席クラリネット奏者、リヨン国立音楽院教授。
Nicolas Baldeyrou_1.png


ミハイル・ゲルツ(Mihhail Gerts)エストニア生まれの指揮者。音楽演劇アカデミー、ベルリン・アイスラー音楽大学で学び、エストニア国立歌劇場でオペラ、バレエなどを指揮。2015年にドイツのハーゲン歌劇場のカペルマイスターに就任。これまでケルンWDR響、ベルリン・ドイツ響、ワイマール・シュターツカペレ、NHK響など数々の楽団に客演。
Mihhail Gerts_1.jpeg


シンフォニア・ヴァルソヴィアは1984年、メニューインがポーランド室内管弦楽団をもとに設立。作曲家・指揮者のペンデレツキが97年から音楽監督、2003年から芸術監督を務めている。2010年に開始したLFJワルシャワのレジデント・オーケストラでもある。これまで、アバド、デュトワ、アルゲリッチ、ルプー、クレーメルらと共演。

モーツァルトのP協25番は2管編成での演奏。最近は毎年のようにLFJに来日し、演奏を聴かせてくれるケフェレックだが、71歳になり老練の域に達したが、彼女の奏でるモーツァルトは感情のこもった演奏だった。
Cl協はバセット・クラリネットを使用した演奏で、一楽章でバセット・クラリネットの特徴である低域音の響きが美しかった。二楽章ではピアニッシモの音を抑えた演奏にパルディルーの技術の高さを感じた。
ミハイル・ゲルツの指揮の振り方は丁寧でオーソドックスだった。


公演番号115(ホールA)
ショパン:練習曲集 OP.25より
   ・第1番 変イ長調「エオリアンハープ」
   ・第2番 ヘ短調
   ・第6番 嬰ト短調
   ・第7番 嬰ハ短調 
   ・第11番 イ短調「木枯らし」
   ・第12番 ハ短調

ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21


ピアノ       ボリス・ベレゾフスキー
コンサートマスター ヤコブ・ハウファ    
演奏        シンフォニア・ヴァルソヴィア

ボリス・ベレゾフスキー(Boris Berezovsky,1969年1月~)はモスクワ出身のロシアのピアニスト。モスクワ音楽院卒。1990年チャイコフスキー国際コンクール優勝。超絶技巧と力強さ、独自の洞察力と豊かな感性を兼ね備えた才能あふれる音楽家として高い評価を得ている。ミュンヘン・フィル、ニューヨーク・フィル、ロンドン・フィル等世界的オーケストラと度々共演。

ベレゾフスキーの演奏を聴くのは昨年のラフマニノフのピアノ協奏曲第4番に続き、4回目でした。前から5列目の舞台のピアノから低い、音質的にはあまり良くない位置での視聴でした。エチュードOp.25では11番の「木枯らし」がベレゾフスキーのテクニックが如何なく発揮された演奏であった。ショパンのP協は指揮者無しによる、ベレゾフスキーの弾き振りかと思ったが、コンサートマスターがそれを担っていた。
LFJ2019_5.3_4.jpg
LFJ2019_5.3_5.jpg
LFJ2019_5.3_6.jpg
LFJ2019_5.3_7.jpg
nice!(3)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(823) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mendelssohn Symphony No. 2_1.jpg
Mendelssohn
Symphony No.2
PTC5186639
Anna Lucia Richter (soprano)
Esther Dierkes (soprano)
Robin Tritschler (tenor)
NDR Chor
WDR Rundfunkchor
Andrew Manze/NDR Radiophilharmonie
録音 2017年6月
Pentatone


メンデルスゾーン:交響曲第2番変ロ長調 Op.52「賛歌」

アンナ・ルチア・リヒター(Anna Lucia Richter,1990年~)はドイツのソプラノ歌手。音楽家の家に生まれ、9歳から母より声楽の手ほどきを受け、ケルン大聖堂少女聖歌隊の隊員となる。2013年には、バーゼルでクルト・ヴィトマー教授(Kurt Widmer)に師事、その後ケルン音楽大学で(Klesie Kelly-Moog)に師事した。主な受賞歴としては、2008年ベルリン全国声楽コンクール年少部門第2位、2011年キッシンゲンの夏音楽祭ルイトポルト賞、2012年ツヴィッカウで行われた国際ロベルト・シューマン・コンクール優勝など。
Anna Lucia Richter_3.jpg


エスター・ディールケス(Esther Dierkes,1990年2月~)はドイツのソプラノ歌手。
13歳から歌のレッスンを受け、2009年から2015年までフランクフルト音楽芸術大学にてヘドウィグ・ファスベンダー(Hedwig Fassbender)のクラスでオペラを学ぶ。ドイツで毎年行われる青少年音楽コンクール(Bundeswettbewerb Jugend musiziert)で一等賞を獲得。
シュトゥットガルト国立歌劇場の恒久的なメンバーで、これまでにフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」のグレーテル、モーツァルトの「魔笛」のパミーナ、「ドン・ジョバンニー」のツェルリーナや「ラ・ボエーム」のミミなどの役を担った。コンサートシンガーとしては、MDR交響楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団、フランクフルト・オペラ劇場管弦楽団、hr交響楽団、ポーランド室内管弦楽団、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団などと定期的に共演している。
Esther Dierkes_2.jpg


ロビン・トリッシュラー(Robin Tritschler)はイギリス、アイルランド出身のテノール歌手。アイルランド王立音楽院とロンドン王立音楽院で学ぶ。2007年ウィグモア・ホール国際声楽コンクール(Wigmore Hall International Song Competition)で2位を受賞。2014年末までBBCの新世代アーティストに選出された。
Robin Tritschler_1.jpg


ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(NDR Radiophilharmonie)は、ドイツ、ハノーファーに本拠を置く北ドイツ放送(NDR)付属オーケストラ。厳密には北ドイツ放送ラジオフィルハーモニー管弦楽団だが、日本ではハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団と表記されている。北ドイツ放送付属としては、ハンブルクの北ドイツ放送交響楽団(1945年創立)に次いで5年後に結成された第2のオーケストラである。ヨーロッパの伝統的な古典派音楽からロマン派音楽を主なレパートリーとし、ハンブルクに本拠を置くNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団とは異なり、マーラーのような大編成の曲目や現代音楽はほとんどやらず、レパートリーの分担が確立している。2014年よりアンドルー・マンゼが首席指揮者に就いている。
NDR Radiophilharmonie_4.jpg


アンドルー・マンゼ(Andrew Manze, 1965年~ )は、イギリス生まれ。バロック・ヴァイオリニストとしては1610年から1830年までの音楽のスペシャリストとして知られ、指揮者としてはバロック音楽から古典、あるいは19世紀から20世紀音楽にまでいたる、幅広い年代の音楽のエキスパートである。演奏活動以外にも教育活動、楽譜の校訂、著作業などにも携わっている。 演奏家としては、イングリッシュ・コンサートと共に古典派のレパートリーを研究しており、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲、管弦楽曲、オラトリオ編曲作品などを手がけている。指揮者としては1996年から2003年までエンシェント室内管弦楽団の副指揮者、2003年から2007年までトレヴァー・ピノックの後任者としてイングリッシュ・コンサートの芸術監督を務める。2006/2007年のシーズンよりスェーデンのヘルシングボリ交響楽団の首席指揮者を務めている。2014/2015年のシーズンからハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(NDR Radiophilharmonie)の首席指揮者に就任。最近では2013年7月に来日し、NHK交響楽団を指揮した。
Andrew Manze_4.JPG


音響空間は左右、奥行き方向とも広く、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。 第1部の冒頭のトランペットの響きがナチュラルで快い。低域弦の響きは豊かで、ホールトーンを感じる。ソロ歌手は少し下がった位置で、ソプラノが左、テノールが右にそれぞれ定位している。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はハノーファー、NDR放送大ホール(NDR Landesfunkhaus großer sendesaal)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(4)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(822) [サラウンド・サウンド・レビュー]

JET SET!.jpg
JET SET!
PTC5186787
Gudrun Sidonie Otto(soprano)
Simon Murphy(viola)
Simon Murphy/New Dutch Academy Chamber Orchestra
録音 2017年5月(DSD録音)
Pentatone

カール・フリードリヒ・ツェルター:協奏曲 変ホ長調~ヴィオラとオーケストラのための
カール・フリードリヒ・アーベル:
・交響曲 ハ長調 Op.14-1 WK25
・交響曲 変ホ長調 Op.14-2 WK26
W.A.モーツァルト:スザンナのアリア「恋人よ、早くここへ」~歌劇「フィガロの結婚」よりK.492
ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト:交響曲 ト長調
ステファン・ストーレース:アリア「国内平和」~歌劇「ベオグラード包囲」より(サイモン・マーフィー編曲)
ジョヴァンニ・パイジェッロ:アリア「もはや私の心には感じない」~歌劇「水車小屋の娘」より


カール・フリードリヒ・ツェルター( Carl Friedrich Zelter、1758年12月~1832年5月)は、ドイツの作曲家、指揮者、音楽教師。ドイツの文豪ゲーテとは親しい間柄であり、ツェルターの作品にはゲーテの詩に付けられたものもある。彼はその経歴の中で、約200曲のリートとともに、カンタータ、ヴィオラ協奏曲、ピアノ曲を作曲した。

カール・フリードリヒ・アーベル(Carl Friedrich Abel,1723年12月~1787年6月)は、ドイツ出身の古典派音楽の作曲家。ヴィオラ・ダ・ガンバの名手であり、貴重な作品を残した。バッハ一族と交流があり、父親は大バッハの宮廷楽団のガンバ奏者だった。カールもまたバッハの口利きでドレスデンの宮廷に職を得ている。アーベルの作品のなかで、最もよく知られているものの一つが、「6つの交響曲集Op.7」である。

ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(Johann Friedrich Reichardt,1752年11月~1814年6月)はプロイセン王国の作曲家、音楽評論家。ライヒャルトの作曲家としての名声は、数にして約1500曲に上るリートにほとんどを負っている。原詩の作者はおよそ125人に及ぶ。中でも最も重要なのは、ゲーテの詩に曲付けされた歌曲であり、いくつかのゲーテ歌曲はフランツ・シューベルトにも影響を与えた。

ステファン・ストーレース(Stephen John Seymour Storace、1762年4月~1796年3月)はイギリスの作曲家。ロンドンでイギリス人の母親とイタリア人の父親の間に生まれる。父親はコントラバス奏者、作曲家で、幼少のころはイタリヤで教育を受けた。主な作品は歌劇「ホーンテッドタワー(The Haunted Tower ,1789年)」、「パイレーツ(The Pirates ,1792年)」、「(No song, no supper,1790年)」、など19作品の歌劇とバレエ音楽や室内楽、歌曲などを作曲した。

ジョヴァンニ・パイジエッロ(Giovanni Paisiello, 1740年5月~1816年6月)はイタリアのオペラ作曲家。美声ゆえに多くの注意を惹き付け、ナポリの音楽学校に送られてフランチェスコ・ドゥランテに師事。1763年に音楽学校を終えると劇場のためにいくつかの幕間劇を作曲。知られている限り94曲の歌劇を作曲した。教会音楽も非常に数多く、8曲のミサ曲のほかにたくさんの小曲がある。他に交響曲、ピアノ協奏曲、弦楽四重奏曲など51曲の器楽曲と、数々の独立した小品がある。

グズルン・シドニー・オットー(Gudrun Sidonie Otto,1979年~)はドイツのソプラノ歌手。1986年から1998年までロバート・シューマン音楽院にて声楽、ヴァイオリン、ピアノを習う。その後1998年から2004年まで、ワイマール・フランツ・リスト音楽院(Musik Franz Liszt in Weimar)にて声楽をHelga Bante, Mario Hoffに師事。2007年にラインスベルク城室内オペラ・国際コンクール(Schloss Rheinsberg international singing competition)の現代音楽部門で優勝。3008年から2009年のシーズンに、ドイツ・ オーストリア・ヴェッセン財団から奨学金を受ける。
Gudrun Sidonie Otto_1.jpg


サイモン・マーフィー(Simon Murphy,1973年8月~)はオランダを中心に活躍するオーストラリア出身の指揮者、ビオラ奏者、音楽学者。シドニー大学を卒業後、シドニー交響楽団にてDavid Porcelijnやハンス・フォンク(Hans Vonk)に師事し指揮者として研鑽を積んだ。1996年からはオランダに渡り古楽の若手指揮者として活躍している。 新オランダ・アカデミー室内管弦楽団(New Dutch Academy)の指揮者、音楽監督を兼任している。

新オランダ・アカデミー室内管弦楽団(New Dutch Academy)略称NDAは、オランダのハーグを拠点とした2002年創立の古楽の演奏に特化したグループ。古楽器を使用し、18世紀の音楽を中心に演奏しており、国際賞も受賞している。指揮と音楽監督にはサイモン・マーフィーが就いている。

録音レベルは大きめだが、高域弦はみずみずしく、低域弦は豊かな響きをしており、好録音。トラック7、11、12ではソプラノのソロが入るが、楽器との音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音。録音場所はオランダ、ハーグ、ゴシック・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(821) [サラウンド・サウンド・レビュー]

THE GREAT WAR CENTENARY.jpg
The Great War Centenary
CC72786
Michael Foyle (violin)
Maksim Stsura (piano)
録音 2018年4月
Challenge Classics

第1次世界大戦時代のヴァイオリン・ソナタ集
・ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L140
・ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7
・ヘスケス:Inscrizione (derivata) A Lie to the Dying
・レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P110


フォイル=シュトシュラ・デュオ(Foyle-Štšura Duo)は、ロンドンを活動拠点とする、ヴァイオリンのマイケル・フォイル(Michael Foyle)とピアノのマクシム・シュトシュラ(Maksim Stsura)からなるデュオ。'Salieri-Zinetti'国際室内楽コンクール2015と、ベートーヴェン・ピアノ協会・ヨーロッパ・デュオコンクール(Beethoven Piano Society of Europe Duo Competition)で優勝。これまで、スティーヴン・コヴァセヴィチ(Stephen Kovacevich)やマキスム・ヴェンゲーロフ(Maxim Aleksandrovich Vengerov)のマスタークラスで指導を受け、2018年現在はシティ・ミュージック財団のアンバサダーも務めている。
Foyle-Štšura Duo_1.jpg


マイケル・フォイル(Michael Foyle,1991年~)はスコットランド出身のヴァイオリニスト。ウイーン・コンセルバトリウム音楽大学でパヴェル・ヴェルニコフ( Pavel Vernikov)に師事。2008年のBBCヤングミュージシャン・オブザイヤー・テイバー・アワード2008(BBC Young Musician of the Year Tabor Award)とロイヤル海外リーグ弦楽コンクール2013(Royal Overseas League String Competition)を受賞した。2016年オランダ・ヴァイオリン・コンクール(Netherlands Violin Competition)で優勝。英国王立音楽院の教授。
Michael Foyle_1.jpg


マクシム・シュトシュラ(Maksim Stsura )はロンドンを活動拠点とするエストニア出身のピアニスト、作曲家、音楽学者。2008年の第7回エストニア・ピアノ・コンペティション優勝。2013年に英国王立音楽大学から音楽の修士号を取得。セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ、パーセルルーム、ウィグモアホールなど、イギリス各地の有名なコンサートホールでソリストおよび室内楽演奏家として幅広く活動している。
Maksim Stsura_1.jpg


ヴァイオリンはナチュラルでクリアーな響きを伴い、センターやや左に定位している。ピアノはセンター右寄りの少し下がった位置に定位している。教会での録音だがサラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はオランダ、スキーダム、Westvest Church

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

nice!(3)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(820) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mendelssohn Piano Concertos_2.jpg
Mendelssohn
Piano Concertos
BIS2264
Ronald Brautigam (piano)
Michael Alexander Willens/Die Kolner Akademie
録音   2016年7月(Piano Concerto No.1,Capriccio)
     2017年7月(Rondo,Piano Concerto No.2 ,Serenade und Allegro)
BIS



フェリックス・メンデルスゾーン :
・華麗なロンド 変ホ長調 Op.29
・ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.25
・華麗なカプリッチョ ロ短調 Op.22
・ピアノ協奏曲第2番 ニ短調 Op.40
・セレナードとアレグロ・ジョコーソ Op.43,MWVO12


ロナルド・ブラウティハム(Ronald Brautigam,1954年10月~)はブラウティガムと呼ばれることもある。オランダの主要なピアノ演奏家の一人。最初はモダンピアノの奏者としてキャリアをスタートしたが、今ではフォルテピアノの演奏家として地位を確立している。アムステルダムに生まれ、スウェーリンク音楽院でヤン・ウィーンに師事。その後、ルドルフ ・ ゼルキンについてアムステルダム、ロンドン、アメリカ合衆国で学んだ。1984 年にオランダの権威ある音楽賞のNederlandse Muziekprijsを受賞した。リッカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、ベルナルド・ハイティンク、フランス・ブリュッヘン、フィリップ・ヘレヴェッヘ、クリストファー・ホグウッド、アンドルー・パロット、ブルーノ・ワイルなどの著名な指揮者のもと、主要なヨーロッパのオーケストラと定期的に共演している。最近では2017年2月に来日し、モーツァルトやベートーヴェンのピアノ・ ソナタの公演を行った。

ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(Michael Alexander Willens)はアメリカの指揮者。ジュリアード音楽院にて指揮をジョン・ネルソン(ジュリアード音楽院)、レナード・バーンスタイン(タングルウッド)などに学ぶ。リンカーンセンターのグレート・パフォーマーズ・シリーズやドイツ、オーストリア、フランス、スペイン、イタリアなどの主要な音楽祭に出演。ケルン・アカデミーの音楽監督。

ケルン・アカデミー(Kölner Akademie)は指揮者のミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズによって、1996年に創設されたドイツのケルンを拠点とするオーケストラ。レパートリーは17世紀から21世紀までの音楽で、それらの作品をその時代の演奏解釈のもとに時代に合った楽器(バロック、クラシックなど)を使い分ける。歴史的研究を追求し、作曲家の意図を引き出すことを心がけるその演奏は新鮮で自然に聴こえ、作品の本来の姿を生き生きと響かせる。 2013年5月にブラウティハム、ヴィレンズと共に来日し、モーツアルトのピアノ協奏曲などを演奏した。
Kölner Akademie_9.jpg


使用しているピアノが音量の少ないフォルテピアノのためか、少し下がった位置に定位しており、奥行き感のある録音になっている。スポットマイクは多用せず、1ポイントマイクをメインとした録音と思われる。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。録音場所はケルン、ドイツ放送室内楽ザール(Deutschlandfunk Kammermusiksaal,Köln)


サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 

近所の春の花 [自然写真]

東京の桜の開花宣言があった翌日の一昨日(22日)、小金井公園に早咲きの桜の写真を撮りに行ってきました。小金井公園のソメイヨシノは未だ開花していませんでした。

自宅近くの千川上水縁のソメイヨシノは数輪ですが、開花していました
2019.3.22_小金井公園_1.jpg


シデコブシ
2019.3.22_小金井公園_2.jpg


小金井公園東口近くのソトオリヒメも咲き始めていました
2019.3.22_小金井公園_3.jpg


ソトオリヒメ
2019.3.22_小金井公園_4.jpg


キブシ
2019.3.22_小金井公園_5.jpg


ヤエベニシダレ
2019.3.22_小金井公園_6.jpg


ベニシダレ
2019.3.22_小金井公園_7.jpg


コブシ
2019.3.22_小金井公園_8.jpg


コブシ
2019.3.22_小金井公園_9.jpg


ヒュウガミズキ
2019.3.22_小金井公園_10.jpg


ウスズミザクラ
2019.3.22_小金井公園_11.jpg


江戸東京たてもの園内のシダレザクラ
2019.3.22_小金井公園_12.jpg


コシノヒガン
2019.3.22_小金井公園_13.jpg


ヨウコウ
2019.3.22_小金井公園_14.jpg


タイリョウザクラ
2019.3.22_小金井公園_15.jpg


タチヒガン
2019.3.22_小金井公園_16.jpg


カンヒザクラ
2019.3.22_小金井公園_17.jpg


カンザクラ
2019.3.22_小金井公園_18.jpg

nice!(3)  コメント(0) 

新宿御苑の早咲きの桜を訪ねて [自然写真]

毎年この時期恒例になってる新宿で行われる高校時代の同期会に参加した際、今年も新宿御苑に行ってきました。つい最近、時の人のカルロス・ゴーン一家が訪れてニュースになりましたが、今回も土曜日だったためか、入場券発売窓口はいつにも増して長蛇の列でした。外国人の訪問者が、さらに増したように感じました。

ジュウガツザクラ
新宿御苑_2019_1.jpg


カワズザクラ
新宿御苑_2019_2.jpg


新宿御苑_2019_3.jpg


ジャノメエリカ
新宿御苑_2019_4.jpg


新宿御苑は江戸時代に信州高遠藩主、内藤氏の屋敷があったことで知られていますが、これに因んでタカトウコヒガン(高遠小彼岸)が植えられています。
新宿御苑_2019_5.jpg

新宿御苑_2019_6.jpg

新宿御苑_2019_7.jpg


シュゼンジカンザクラ
新宿御苑_2019_8.jpg


カンザクラ
新宿御苑_2019_9.jpg


ハクモクレン
新宿御苑_2019_10.jpg


黒い雲が現れ、にわか雨が降り出しましたが10分ほどで止みました
新宿御苑_2019_11.jpg

nice!(4)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(819) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Terpsichore.jpg
Terpsichore
Apothiose de la Danse baroque
AVSA9929
Jordi Savall / Le Concert des Nations
録音 2017年7月
Alia Vox


テルプシコール~バロック・ダンス讃
ジャン=フェリ・ルベル:
・ラ・テレプシコール
・管弦楽曲「舞曲さまざま」
・田舎の楽しみ(Les plaisirs champetres)
G.P.テレマン:
・序曲(組曲)ト長調 TWV.55:G2「風変り」
・序曲(組曲)変ロ長調(ターフェルムジーク第3部第1番 TWV.55:B1)

ジャン=フェリ・ルベル(Jean-Féry Rebel,1666年~1747年)は、フランス盛期バロック音楽の作曲家、ヴァイオリニスト。不協和音に始まるバレエ音楽「四大元素 Les Eléments」によって有名(同名のバレエ音楽は、他にアンドレ・デトゥーシュによるものも存在する)。ジャン=バティスト・リュリに師事。1699年に王立音楽アカデミーとパリ・オペラ座の首席ヴァイオリニストに就任。1700年にスペインを訪問。1705年に帰国後まもなく、宮廷楽団の一つ「王の24のヴァイオリン」に入団し、宮廷作曲家、王立音楽アカデミー楽長ならびにコンセール・スピリテュエルの指揮者を歴任。

ラ・テレプシコール(La Terpsichore)はジャン=フェリ・ルベルが1720年に作曲した舞曲。テレプシコールはギリシア神話の女神で、ゼウスと記憶を神格化した女神ムネーモシュネーの間に生まれた九人のムーサ(ミューズ)の一人と云われ、合唱隊の叙情詩と舞踊を司る女神と云われている。

ジョルディ・サヴァール(Jordi Savall,1941~)はスペイン東北部カタルーニャ州バルセロナ県イグアラーダに生まれ。6歳から同市教会の聖歌隊で児童歌手となり、やがてチェロの勉強をはじめ、バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年にオリジナル楽器使用のエスペリオンXX(現エスペリオンXXI)を設立。1987年に声楽アンサンブルのラ・カペイラ・レイアルを、1989年にはコンセール・デ・ナシオンを設立。ルネサンスやバロックなどの作品を得意とするが、近年19世紀の音楽も演奏している。
Jordi Savall_9.jpg


ル・コンセール・デ・ナシオン(Le Concert des Nations)はジョルディ・サヴァールの主宰するピリオドアンサンブルで1989年の結成以来、活動の中心をバルセロナに移すと共に、バロック期のスペインないしラテン系諸国の声楽、器楽作品を新鮮な解釈と表現のもとに演奏活動に取り組んでいる。
Le Concert des Nations_7.jpg


スポットマイクは使用していないと思われ、コンサートホールの中ほどで聴くような左右の音場が広い録音。サラウウンドスピーカーからの音はほぼ直接音で録音レベルも大きめ。録音場所はオーストリア、グラーツ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(4)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(818) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Die Kunst der Fuge.jpg
J.S. Bach
Die Kunst der Fuge
AE10154
Bob van Asperen (harpsichord)
Bernhard Klapprott (harpsichord)
録音 2012年5月
Aeolus

J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080

ボブ・ファン・アスペレン(Bob van Asperen,1947年10月~)は、オランダ、アムステルダム生まれのチェンバロ奏者、オルガン奏者、指揮者。アムステルダム音楽院にてグスタフ・レオンハルトに師事した後、国際的な演奏活動に取り掛かる。オトテール四重奏団やラ・プティット・バンドの一員であるとともに、古楽器オーケストラ「メラント81」(Melante '81)の設立者でもある。1988年にアムステルダム・スウェーリンク音楽院の教授に就任し、門人にピーテル=ヤン・ベルダーらがいる。主要なレパートリーに、ジョン・ブルやヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク、アントニ・ファン・ノールトがあり、録音数も数多い。とりわけバッハのクラヴィーア曲の解釈で名高い。
Bob van Asperen_3.jpg


ベルンハルト・クラップロット(Bernhard Klapprott,1964年~)はドイツ、ハーゲン生まれのチェンバロ奏者、クラヴィコード奏者、指揮者、大学教授。ケルン・音楽大学にてチェンバロをフーゴ・ルフ(Hugo Ruf)、オルガンをミヒャエル・シュナイダー(Michael Schneider)に師事。その後アムステルダムにてチェンバロをボブ・ファン・アスペレン(Bob van Asperen)とオルガンをエワルド・クイマン(Ewald Kooiman)に師事し、チェンバロのコンサート・ディプロマを取得。ブルージュの第10回国際オルガン・コンペティションで優勝。ワイマールのフランツ・リスト音楽大学(Hochschule für Musik Franz Liszt Weimar)の古楽科教授。
Bernhard Klapprott_1.jpg


録音レベルが大きめの録音。ブックレットの写真によると、小さな教会での録音で、音量の少ない楽器のチェンバロなのにマイクを遠目にセッティングしている。しかし、弦を爪で引っ掻く、きらびやかで透明な響きをよく捉えている。サラウンドスピーカーからの音も大きめで、ほぼ直接音が占める。アスペレンが演奏しているチェンバロはドイツ、オルガネウム・コレクションのクリステアン・ゼル作(1741年)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(817) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Debussy_la mer.jpg
Debussy
La mer
PTC5186627
Gustavo Gimeno/Orchestre Philharmonique du Luxembourg
録音   2016年9月
     2018年7月
PentaTone


クロード・ドビュッシー:
・交響詩「海」-3つの交響的スケッチ
・管弦楽のための映像より第2集「イベリア」
・「映像」第1集(コリン・マシューズ編曲)
・「6つの古代のエピグラフ」(ルドルフ・エッシャー編曲)

ドビュッシーの「映像」(Images)はピアノ曲および管弦楽曲で、全部で4集からなり、第1集と第2集はピアノ曲、第3集は管弦楽曲である。ただし、第3集は単に「管弦楽のための映像」と呼ばれることが多い。
管弦楽のための「映像」は「ジーグ」、「イベリア」、「春のロンド」の3曲から構成され、各曲はそれぞれがイギリス(スコットランド)、スペイン、フランスの民族音楽的なイメージを持つ。組曲の体裁はとられているが各曲の作曲時期、楽器編成は異なっており、各曲は半ば独立した作品と見ることができる。以下の曲順は全曲の作曲後に決められたものであるが、この順に演奏する場合と、完成順に演奏する場合とがある。また、「イベリア」はしばしば単独で演奏される。
「イベリア(Ibéria)」は1905年から1908年にかけて作曲された。これ自体が「街の道と田舎の道」、「夜の薫り」「祭りの日の朝」の3曲からなる。演奏時間は約20分。

グスターボ・ヒメノ(Gustavo Gimeno,1976年 ~ )は、スペインの指揮者、打楽器奏者、室内楽奏者、音楽教師。2001年に、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席打楽器奏者に就任した後、さらなる研鑽のためアムステルダム音楽院で指揮を学ぶ。アムステルダム交響楽団コン・ブリオ(Amsterdams Symphonie Orkest Con Brio)の指揮者を経て、2012年より、アムステルダム管弦楽団のアーティスティック・リーダーおよび首席指揮者に就任する。2012年~2013年シーズンと、2013年~2014年シーズンにロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団で、マリス・ヤンソンスの副指揮を務める。2013年には、クラウディオ・アバドやベルナルト・ハイティンクの副指揮も務めた。2015年に、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。
Gustavo Gimeno_1.jpeg


ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団(仏:Orchestre philharmonique du Luxembourg, 独:Philharmonisches Orchester von Luxemburg)は、ルクセンブルク市で設立されたオーケストラである。かつてはルクセンブルク放送管弦楽団(仏:Grand orchestre symphonique de RTL)を名乗った。1933年にアンリ・ペンシスを首席指揮者に据えて発足するも、1939年に政治的な理由でいったん解散した。1996年からルクセンブルク放送局が運営を打ち切ったが、ルクセンブルク政府が基金を作ってオーケストラ運営を支援することになり、現行の名称で存続することとなった。
Orchestre philharmonique du Luxembourg_1.jpg


録音レベルは少なめだがダイナミックレンジは大きく、コンサートホールの中ほどで聴くような横への広がり感、奥行き感を感じる録音。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられており、ほぼ直接音が占める。録音場所はルクセンブルク市、フィルハーモニー・ルクセンブルク

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(2)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(816) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Beethoven Piano Sonatas Op.110 & Op.111.jpg
Beethoven
Piano Sonatas Op.110 & Op.111
BIS-2208
Yevgeny Sudbin
録音   2014年11月(Six Bagatelles)
     2016年7月(Sonata No.31,Sonata No.32)
Bis


ベートーヴェン:
・ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
・ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
・6つのバガテル Op.126

エフゲニー・スドビン(Yevgeny Sudbin, 1980年~)ロシアのサンクトペテルブルク生まれ。幼少の頃から優れた音楽的才能を発揮し、1987年にはサンクトペテルブルク音楽院へ入学。90年にベルリンで研鑽を積んだ後、97年よりロンドンに居を構え、王立音楽院でクリストファー・エルトンに師事。その間にイタリア、コモ湖国際ピアノアカデミー参加、マレイ・ペライヤ、クロード・フランク、レオン・フライシャー、スティーヴン・ハフ、アレキサンダー・ザッツにも師事する。 06年にヨーロッパ、北欧ツアーのほか、大絶賛されたカナダとアメリカツアーを実現、フリック・コレクション・シリーズでニューヨーク・デビューを果す。2007年アメリカのアスペン音楽祭、フランスのラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ニューヨークのメトロポリタン博物館ピアノ・フォルテ・シリーズでデビューをする。2010年10月、アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホールデビューを果たす。2011年1 月、初来日し埼玉と東京のリ サイタルは絶賛を博す。2019年5月に来日し、日フィルとメトネル、ピアノ協奏曲第2番を共演予定。
Yevgeny Sudbin_6.jpg


スタインウエーDの音像はセンターに集中することなく、立体感がある録音になっている。ピアノ・ソナタとバガテルで録音時期、場所が異なるが両者とも教会での録音で、サラウンドスピーカらの音はマイクを遠目にセッティングし、アンビエンスな音を捉えている。録音場所はピアノ・ソナタがイギリス、マンチェスター、ハレ・セント・ピーターズ教会。バガテルがイギリス、ブリストル、セントジョージ教会


サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(815) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Rossini OVERTURES.jpg
Rossini
OVERTURES
PTC5186719
Michele Mariotti/Bologna Teatro Comunale Orchestra
録音 2018年5月
Pentatone


ロッシーニ:序曲集
・歌劇「絹のはしご」 序曲
・歌劇「タンクレディ」第1幕 序曲
・歌劇「アルジェリアのイタリア女」 第1幕 序曲
・歌劇「セビリアの理髪師」 序曲
・歌劇「泥棒かささぎ」 序曲
・歌劇「マティルデ・ディ・シャブラン」 序曲
・歌劇「セミラーミデ」 第1幕 序曲
・歌劇「コリントの包囲」 序曲
・歌劇「ウィリアム・テル」 序曲

ミケーレ・マリオッティ(Michele Mariotti,1979年~ )は、イタリアの指揮者。ペーザロで生まれ、ロッシーニ音楽院で作曲を学ぶ。2005年、サレルノ・ヴェルディ歌劇場でのロッシーニ「セビリアの理髪師」で、オペラ指揮者としてデビューする。2007年11月、ボローニャ市立劇場でのヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」公演にて成功を収める。2008年2月より、ボローニャ市立劇場の首席指揮者を務める。 2011年9月にボローニャ市立劇場の日本公演にて初来日を果たし、ベッリーニ「清教徒」、ビゼー「カルメン」を指揮した。
Michele Mariotti_2.jpg


ボローニャ市立劇場管弦楽団 (Bologna Teatro Comunale Orchestra)はイタリアのボローニャを拠点とするオーケストラ。ボローニャ市立劇場の専属オーケストラとして、1956年に設立ボローニャ歌劇場の主要メンバーで構成されるシンフォニー・オーケストラとしての活動が活発化した。主な指揮者はリッカルド・シャイー、ダニエレ・ガッティなど。セルジュ・チェリビダッケ、エリアフ・インバル、ゾルターン・ペシュコーらが主な客演指揮者として名を連ねる。2008年2月よりミケーレ・マリオッティが主席指揮者を務めており、2016年からは吉田裕史が首席客演指揮者に就任した。
Bologna Teatro Comunale Orchestra_3.jpg


コンサートホールの中ほどで聴くような音像が横に広く、奥行き感の有る録音。サラウンドスピーカーからは打楽器などのアンビエンスな音も感じるが、ほぼ直接音が占める。
録音場所はボローニャ、聖ドメニコ修道院

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(814) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Fauré Piano Music.jpg
Fauré
Piano Music
BIS-2389
Nicolas Stavy(Piano)
録音 2018年3月
BIS

ガブリエル・フォーレ:
・夜想曲第1番 変ホ短調 Op.33, No.1
・3つの無言歌 Op.17
・ピアノ・ソナタ ヘ長調
・マズルカの形式による小品
・夜想曲第6番 変ニ長調 Op.63
・夜想曲第13番 ロ短調 Op.119
・バラード 嬰ヘ長調 Op.19

ニコラ・スタヴィ(Nicolas Stavy,1975年11月~)はフランス、パリ生まれのピアニスト。パリ国立音楽院でジェラール・フレミー(Gérard Frémy)、クリスチャン・イヴァルディ(Christian Ivaldi)に師事。その後、ジュネーヴ音楽院でドミニク・メルレ(Dominique Merlet)に学んだ後、アルフレート・ブレンデルの薫陶も受ける。ユンディ・リが優勝した2000年のショパン・コンクールで特別賞、翌2001年のジュネーヴ国際音楽コンクールでは第2位を受賞。
Nicolas stavy_1.jpg


あまり前に出ず適度な距離感のある録音で、音像はセンターに集まり過ぎず、横への広がり感がある。Steinway Dの響きも美しい。録音場所はドイツ、Neumarkt in der Oberpfalz、Reitstadel

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(813) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Rossini & Hoffmeister Quartets with Double Bass, Vol.2.jpg
Rossini & Hoffmeister
Quartets with Double Bass,Vol.2
BIS-2318
Minna Pensola(violin)
Antti Tikkanen(Violin/Viora)
Tuomas Lehto(Cello)
Niek de Groot(Double bass)
録音 2017年10月
BIS

ロッシーニ:6つの四重奏のソナタより第4番 変ロ長調
ホフマイスター:独奏四重奏曲第3番 ニ長調
ロッシーニ:6つの四重奏のソナタより第5番 変ホ長調
ホフマイスター:独奏四重奏曲第4番 ニ長調
ロッシーニ:6つの四重奏のソナタより第6番 ニ長調

ミンナ・ペンソラ(Minna Pensola,1979年~)はフィンランドの女性ヴァイオリンニスト。シベリウス・アカデミーで学んだ後、 2001年に結成された「Meta4」のメンバーとして2004年にモスクワで開催されたショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクール(Dimitri Shostakovich String Quartet Competition)と2007年ウーンで開催されたヨーゼフ・ハイドン国際室内楽コンクール(Joseph Haydn Chamber Music Competition)に優勝。The Punavuori Chamber Music Societyの創設メンバーの一人。使用ヴァイオリンはSigne ja Ane Gyllenberg Foundation借与の1732年製Carlo Bergonzi。
Minna Pensola_3.jpg


アンッティ・ティッカネン(Antti Tikkanen)はフィンランド生まれのヴァイオリン、ヴィオラ奏者。「Meta4」の創設メンバーの一人。7歳からヴァイオリンを習い始め、Jokilaakso Music InstituteにてTomasz Orzechに師事。シベリウス・アカデミーでLajos Garam、 Mi-Kyung Lee 、Kreeta-Maria Kentalaに師事。フィンランド文化財団から借与されているストラディヴァリウス”ex Berglund”を弾いている。

トゥオマス・レヘト( Tuomas Lehto,1985年~ )はフィンランドのチェロ奏者。2010年から2013年の間フィンランド放送交響楽団(Finnish Radio Symphony Orchestra)の首席奏者を務めた。2006年トゥルク・チェロコンクールで第3位。

ニーク・デ・フロート( Niek de Groot)はオランダのコントラバス奏者。1996年から2006まで10年間ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席奏者を務め、現在はソリスト。室内楽奏者としても活躍している。1996年来ドイツ、エッセンにあるフォルクヴァンク芸術大学(Folkwang University of Arts, Essen)の教授を務めている。使用楽器は1747年製ドメニコ・モンタニャーナ(Domenico Montagnana in Venice )

ロッシーニとホフマイスターを組み合わせた弦楽四重奏曲集の前作(BIS 2317)に続く第2弾で今回の音質も優秀。

Vnはクリアーでナチュラルな響きをしており、Cbは低域の響きがとても豊である。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音も捉えている。録音場所はフィンランド,ヤコブスタード、シャウマン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(812) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Beethoven Complete Piano Trios Vol.3.jpg
Beethoven
Complete Piano Trios Vol.3
CC72781
Van Baerle Trio
録音   2017年9月(Op.44)
     2018年1月(Op.70)
Challenge Classics

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集 第3集
・ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」 Op.70-1
・ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調 Op.70-2
・変奏曲 変ホ長調 Op.44(ピアノ三重奏曲第10番)


ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 作品70-1は1808年にピアノソナタとして書き始められ、当初はルドルフ大公に献呈する予定であったが、エルデーディ伯爵夫人がピアノ三重奏曲の新作を熱心に依頼したために当初の計画を変更し、第6番作品70-2と共に2曲のピアノ三重奏曲に変わったという。「幽霊」の愛称で親しまれており、次作である第6番と共に作品70として出版された。「幽霊」という愛称は、ベートーヴェンがシェイクスピアの悲劇「マクベス」のために書いた魔女の宴会のシーンのスケッチをこの作品に流用しようとしたためといわれている。全3楽章からなり、演奏時間は約26分。

ファン・ベーレ・トリオ(Van Baerle Trio)は2004年にピアニストのハンネス・ミンナール(Hannes Minnaar)、ヴァイオリニストのマリア・ミルシテイン(Maria Milstein)、チェリストのギデオン・デン・ヘルデール(Gideon den Herder)によって創設されたピアノ・トリオ。ファン・ベーレはオランダのアムステルダムにある通りの名前に因んでいる。3名はアムステルダム音楽院(Conservatorium van Amsterdam)学んでいた時に出会い、2011年のConcertgebou Vriendenkrans Competitionに優勝後はヨーロッパ各地で活躍している。
Van Baerle Trio_1.jpg


ピアノは今回もベルギー、クリス・マーネ(Chris Maene)社の平行弦ピアノConcert Grand built in 2017を使用している。

Vnが左、Pfはセンター、Vcが右に定位しており、各楽器の奥行き感はほぼ同じ。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はオランダ、ヒルフェルスム、MCO-1

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

nice!(3)  コメント(0) 

浅草・スカイツリー周辺散策 [その他]

先日、リフォーム会社主催のバスツアーがあり、参加してきました。午前中は汐留でのショウルーム見学とセミナー、その後、浅草の「雷5656会館」に移動して昼食。食後は約3時間の自由行動でした。

パナソニック汐留ショウルーム
DSC_0002.JPG


言問橋西よりスカイツリー
DSC_0007.JPG


墨田公園
DSC_0011.JPG


東京大空襲戦災犠牲者追悼碑
DSC_0012.JPG


言問橋よりスカイツリー
DSC_0019.JPG


牛嶋神社
DSC_0022.JPG


東京ソラマチ
DSC_0024.JPG

DSC_0027.JPG


アサヒビール本社ビル
DSC_0033.JPG


吾妻橋より
DSC_0040.JPG


隅田川ライン乗船場
DSC_0038.JPG


新仲見世道り
DSC_0042.JPG


雷門
DSC_0073.JPG


仲見世商店街
DSC_0045.JPG


浅草寺宝蔵門
DSC_0050.JPG


浅草寺本堂
DSC_0057.JPG


浅草寺五重塔
DSC_0056.JPG


花やしき入口
DSC_0058.JPG


浅草木馬館
DSC_0066.JPG


浅草公会堂
DSC_0069.JPG

nice!(4)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(811) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Concerti.jpg
Mozart
Concerti
COV91812
Hisako Kawamura(piano)
Andrea Cellacchi(bassoon)
Douglas Bostock/Rune Bergmann/Argovia philharmonic
録音   2017年3月(piano)
     2014年11月(bassoon)
Coviello Classics

モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
・ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191

河村 尚子(Hisako Kawamura,1981年5月~) は兵庫県西宮市に生まれる。5歳で渡独し、ピアノを学ぶ。ハノーファー音楽演劇大学でウラジミール・クライネフに師事。ハノーファー国立音楽演劇大学在学中に数々のコンクールで優勝、入賞を重ねる。2006年ミュンヘン国際コンクールで第2位受賞後、翌年、多くの名ピアニストを輩出しているクララ・ハスキル国際コンクールで優勝を飾り、大器を感じさせる新鋭として、一躍世界の注目をあびる。2009年度には出光音楽賞、新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞、日本ショパン協会賞を受賞。2012年、芸術選奨新人賞受賞。2013年、ホテルオークラ音楽賞を受賞。2011年5月よりドイツ・エッセンのフォルクヴァング芸術大学にて非常勤講師を務める。
Hisako Kawamura_3.jpg


アンドレア・チェラッキ(Andrea Cellacchi,1997年~)はイタリア、ローマ出身のファゴット奏者。音楽一家に生まれ、10歳でファゴットの勉強を始める。16歳でラティーナ音楽院(Music Conservatory “O. Respighi” in Latina)を卒業。ドイツのデュッセルドルフで開催された第10回アイオロス国際木管楽器コンクール(Aeolus International Competition)で第1位、スイスのムーリ国際コンクール(Muri Competition 2016)で第1位を受賞。
Andrea Cellacchi_1.jpg


ダグラス・ボストック(Douglas Bostock,1955年~ )は、イギリスの指揮者。イングランド北西部のチェシャー州ノースウィッチに生まれる。シェフィールド大学を卒業し、エイドリアン・ボールトに師事。1980年より1990年まで、コンスタンツに本拠を置く南西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、1991年より1998年まで、カルロヴィ・ヴァリ交響楽団の音楽監督・首席指揮者を務める。1992年にはチェコ室内フィルハーモニック(1989年ズデニェク・アダム等により創設)首席客演指揮者となり、1997年ミュンヘン交響楽団、2000年東京佼成ウインドオーケストラ、2002年アールガウ交響楽団の各常任指揮者を兼任。2006年より2011年6月まで、東京佼成ウインドオーケストラの首席客演指揮者を務めた。2012年4月より、東京芸術大学音楽学部招聘教授。洗足学園音楽大学客員教授も務める。
Douglas Bostock_3.jpg


ルネ・ベルグマン(Rune Bergmann)はノルウェーの指揮者。2017/18と2016/17のシーズンよりカナダのカルガリー・フィルハーモニー管弦楽団(Calgary Philharmonic)の音楽監督、およびポーランドのシュチェチン・フィルハーモニー管弦楽団(Szczecin Philharmonic)の芸術監督兼最高指揮者を務めている。
Rune Bergmann_1.jpg


アールガウ交響楽団(Argauer Symphonie Orchester (ASO))は以前アルゴビア・フィルハーモニック(Argovia philharmonic)と呼ばれていた。スイスのアールガウを本拠地としているオーケストラで、2002年から常任指揮者にダグラス・ボストック(Douglas Bostock)が就いている。
Aargauer Symphonie Orchester_2.jpg


高域弦の音の伸びは良いが、低域弦は響きの豊かさが不足気味。ピアノ協奏曲ではソロのピアノとバックのオーケストラとの音のバランスは良い。ファゴット協奏曲の方が録音は古いが音質は勝っているように感じた。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(4)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(810) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Martinů Double Concertos for Violin and Piano.jpg
Martinů
Double Concertos for Violin and Piano
PTC5186658
Sarah & Deborah Nemtanu (violin)
Magali Demesse (viola)
Momo & Mari Kodama (piano)
Lawrence Foster/Orchestre Philharmonique de Marseille
録音 2017年6月
Pentatone

マルティヌー:
・2つのヴァイオリンのための協奏曲H.329
・ヴィオラと管弦楽のためのラプソディ・コンチェルト
・2台のピアノのための協奏曲H.292

ボフスラフ・マルティヌー(Bohuslav Martinů,1890年12月~1959年8月)は、チェコ出身の作曲家。7歳からヴァイオリンを習い、12歳の時には弦楽四重奏曲を作曲している。プラハ音楽院に入学したが途中で退学。1919年にはカンタータ「チェコ狂詩曲」でスメタナ賞を受賞し、作曲家としてのデビューを飾った。1923年には奨学金を得て、念願のパリで学ぶこととなり、ルーセルに対位法を学び、フランス六人組やストラヴィンスキーなどの影響を強く受けた作品を作曲した。大変多作な作曲家で400作を残した。6曲の交響曲を始め、様々な楽器のための30曲近くもの協奏曲、11作のオペラをはじめ、あらゆる分野で作曲を行った。

ローレンス・フォスター(Lawrence Foster,1941年10月~)は、アメリカ合衆国の指揮者。 カリフォルニア州ロサンゼルスでルーマニア系の両親の元に生まれる。ズービン・メータの下でロサンジェルス・フィルハーモニックの副指揮者として研鑽を積んだ後タングルウッド音楽センターで学び、1966年にクーセヴィツキー賞を受賞する。以後NHK交響楽団を始め、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団やフランクフルト放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団など様々なオーケストラの指揮者を歴任。2012年よりマルセイユ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任。

マルセイユ・フィルハーモニー管弦楽団 ( Marseille Philharmonic Orchestra)は1965年にフランス公共放送地方オーケストラ(ORTF Regional Orchestra)が解散後に、マルセイユ・オペラ座(Orchestre de l’Opéra de Marseille)が創設した管弦楽団。1981年にはフュルスト・ヤーノシュ(János Fürst)を音楽監督に迎え本格的に独立したオーケストラとして始動。現在は88名の常任メンバーにより運営されている。2012年2月よりローレンス・フォスターが音楽監督に就任。
Marseille Philharmonic Orchestra_1.jpg

ソロの楽器はあまり前に出ることなく、バックのオーケストラとの音のバランスは良い。豊かなホールトーンを感じる録音で、低域弦の響きも豊で、音像は左右、奥行き方向にも広い。サラウンド・スピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はフランス、マルセイユ、Friche la Belle de Mai

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(4)  コメント(0) 

ルーベンス展 [美術・絵画鑑賞]

上野の国立西洋美術館で開催されている「ルーベンス展―バロックの誕生」を観てきました。
ルーベンス展_1.jpg
ルーベンス展_2.jpg
ルーベンス展_3.JPG


バロック様式が栄えた17世紀ヨーロッパを代表する画家のペーテル・パウル・ルーベンスの名は、わが国では名作アニメ「フランダースの犬」の最後の場面でベルギー、アントワープの聖母大聖堂のルーベンス作「キリストの降架」の前で、愛犬パトラッシュとともに永遠の眠りにつく、と言うことで知られています。ドイツ北西部に生まれ、フランダース(フランドルの英語名)と言う、スペイン領ネーデルラント(ベルギー)の北西部アントワープ(アントウェルペン)で育ったルーベンスは、ブリューゲルやファン=アイク兄弟などと同じフランドル派の一人です。
ウフィツィ美術館、リヒテンシュタイン侯爵家コレクションやプラド美術館、国立西洋美術館などの所蔵作品を含め、世界各国から集めた約70点が展示されています。

以下印象に残った作品

眠るふたりの子供 1612-13年頃
The National Museum of Western Art, Tokyo
ルーベンス展_4.JPG

セネカの死 1615-16年
[コピーライト]Madrid, Museo Nacional del Prado
ルーベンス展_5.JPG

聖アンデレの殉教 1638-39年 
Fundacion Carlos de Amberes, Madrid
ルーベンス展_6.JPG

バラの棘に傷つくヴィーナス 1608-10年
USC Fisher Museum of Art, Los Angeles
ルーベンス展_7.JPG

パエトンの墜落 1604-05年
Courtesy National Gallery of Art, Washington
ルーベンス展_8.JPG

マルスとレア・シルウィア 1616-17年
(C)LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienn
ルーベンス展_9.JPG

nice!(4)  コメント(0) 

平成最後の走り納め [ランニング]

本日、今年最後のジョギングで10kmあまりを走ってきました。
今日で今年の走行距離は1,958kmになりました。

昨今、体力の衰えをますます感じており、古希を迎えた昨年のシーズンからレースへの参加は止めています。ジョグのスピードもキロ/6分後半になりました。
皆様、来年もよろしくお願いいたします。
nice!(2)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(809) [サラウンド・サウンド・レビュー]

F Couperin Les Nations.jpg
F Couperin
Les Nations
Jordi Savall(viola da gamba)
Monica Huggett(baroque violin)
Chiara Banchini(baroque violin)
Ton Koopman (harpsichord)
Hopkinson Smith(Lute)
録音 1983年5月
Alia Vox

フランソワ・クープラン:「諸国の人々」
・スペインの人
・フランスの人
・神聖ローマ帝国の人々
・ピエモンテの人

「諸国の人々」は1726年に出版されたクープラン晩年の作品。トリオによるソナード(ソナタ)とサンフォニーの組曲集で、4つの組曲(オルドル)からなる。第1組曲が「フランス人」(トリオ・ソナタ「少女」にもとづく)、第2組曲が「スペイン人」(トリオ・ソナタ「幻影」にもとづく)、第3組曲が「神聖ローマ帝国の人々」(ドイツ人)、第4組曲が「ビエモンテの人」(トリオ・ソナタ「アストレ」にもとづく)という構成になっている。1曲が1分から2分程度の短い作品であり、1つの組曲は20分少々の長さ。曲にはそれぞれ標題がつけられている。

ジョルディ・サヴァール(Jordi Savall ,1941年~)スペイン東北部カタルーニャ州バルセロナ県イグアラダに生まれ、バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年に器楽アンサンブルのエスペリオンXXIを設立し、バーゼルを活動の拠点として数多くの録音を行ったが、1987年には合唱中心のグループであるレ・カペーリャ・レイアル・デ・カタルーニャを、1989年には管弦楽団ル・コンセール・デ・ナシオンを結成し、活動の中心をバルセロナに移すと共に、バロック期のスペインないしラテン系諸国の声楽、器楽作品を新鮮な解釈と表現のもとに演奏活動に取り組んでいる。最近ではサヴァール・トリオとして2017年9月に来日した。
Jordi Savall_9.jpg


1983年のデジタル、セッションでの録音だが、音質はほどほど良い。最近では古楽界の大御所になったバロック・ヴァイオリンにモニカ・ユゲット、キアラ・バンキーニ、クラヴサンにトン・コープマン、テオルボにホプキンソン・スミスなどが参加している。音像は左右に広く、各楽器間の音のバランスは良く、定位もしっかりしている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(7)  コメント(0) 

ムンク展 [美術・絵画鑑賞]

上野の東京都美術館で開催されているムンク展を観てきました。
ノルウェーの西洋近代絵画の巨匠、エドヴァルド・ムンクのよく知られている「叫び」を含めオスロ市立ムンク美術館の所蔵作品をメインとした約60点の油彩画に版画などを加えた約100点が展示されています。
ムンク展_1.jpg

ムンク展_2.jpg

ムンク展_3.jpg

ムンク展_4.jpg

ムンク展_5.jpg


以下印象に残った作品

叫び  テンペラ・油彩、厚紙 1910年?
[コピーライト]Munchmuseet
ムンク展_6.jpg

疾走する馬  油彩、カンヴァス 1910~12年
[コピーライト]Munchmuseet
ムンク展_8.jpg

太陽  油彩、カンヴァス 1910~13年
[コピーライト]Munchmuseet
ムンク展_9.jpg

生命のダンス 油彩、カンヴァス 1925年 
[コピーライト]Munchmuseet
ムンク展_7.jpg

二人、孤独な人たち 油彩、カンヴァス 1933~35年
[コピーライト]Munchmuseet
ムンク展_10.jpg

自画像、時計とベッドの間 油彩、カンヴァス 1940~43年
[コピーライト]Munchmuseet
ムンク展_11.jpg

nice!(4)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(808) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Holst Orchestral Works Volume 4.jpg
Holst
Orchestral Works Volume 4
CHSA 5192
Guy Johnston(cello)
Sir Andrew Davis/BBC Philharmonic
録音 2018年1月
Chandos

ホルスト:管弦楽作品集 4
・冬の牧歌
・交響曲 ヘ長調 「コッツウォルズ丘陵」 Op.8
・祈り Op.19 No.2
・ムーアサイド組曲(弦楽オーケストラ版)
・インドラ Op.13
・スケルツォ

交響曲 ヘ長調は1900年に作曲された。ホルストの最初のオーケストラ作品。コッツウォルズ丘陵交響曲とも呼ばれる。コッツウォルズ丘陵はイングランド中央部に広がる標高300m以上に達する丘陵地帯で、ホルストが初めてプロの音楽家として仕事をした場所。1896年に亡くなった詩人でデザイナーのウィリアム・モリスへ捧げられた。4楽章から成り、演奏時間は約23分

サー・アンドルー・フランク・デイヴィス(Sir Andrew Frank Davis、1944年2月~)は、イギリスの指揮者。エルガーやディーリアス、ヴォーン・ウィリアムズなどの近代イギリス音楽を得意とする。1970年にBBC交響楽団を指揮してデビュー。1975年にトロント交響楽団の音楽監督に就任後、レコーディングを活発に行う。1989年より2000年までBBC交響楽団の音楽監督、2005年から2008年までピッツバーグ交響楽団芸術顧問、2012年からはメルボルン交響楽団の音楽監督に就いている。
Sir Andrew Davis_4.jpg


BBCフィルハーモニック(BBC Philharmonic)は、英国放送協会(BBC)傘下にある5つのオーケストラ一つであり、イギリスのマンチェスターを拠点とする。主要コンサート会場はマンチェスターのブリッジウォーターホール。BBC交響楽団( BBC Symphony Orchestra)とは別の団体で、BBCの組織下にはこれ以外にもBBCウェールズ交響楽団(BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団)、BBCスコティッシュ交響楽団ならびにBBCコンサート・オーケストラがある。1926年に2ZYオーケストラとして設立されたものが始まりと言われている(“2ZY”は、当時マンチェスターに開局されたラジオ局のコールサイン)。1991年、BBCフィルハーモニックと改名して、サー・ピーター・マクスウェル・デイヴィスが最初の常任指揮者兼楽団付き作曲家に就任した。ジャナンドレア・ノセダ(Gianandrea Noseda)が2002年から2011年まで首席指揮者、現在は名誉指揮者に就任している。2011年9月よりファンホ・メナ(Juanjo Mena)が首席指揮者に就いている 。最近では東日本大震災直前の2011年3月初旬に来日公演を行った。
BBC Philharmonic_5.jpg



豊なホールトーンを伴う録音でコンサートホールの中ほどで聴く音に近い。音像は左右、奥行き方向にも広がっている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(6)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(807) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Tchaikovsky String Quartet No. 1 & String Sextet.jpg
Tchaikovsky
String Quartet No.1 & String Sextet
MDG90320916
Isabel Charisius(viola)
Valentin Erben (cello)
Meccore String Quartet
録音 2018年5月
MDG

チャイコフスキー:
・弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.11
・弦楽四重奏曲楽章変ロ長調 Op.post
・弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」 Op.70

メッコーレ弦楽四重奏団(Meccore String Quartet)は2007年に設立されたポーランドの弦楽四重奏団。ロンドンのウィグモア・ホールで開催された弦楽四重奏コンクールに入賞したほか、数多くのコンクールに入賞する実力を持ち、各地の音楽祭に出演、世界中のコンサートホールでも演奏している。
Meccore String Quartet_1.jpg


弦楽六重奏曲ではアルバン・ベルク四重奏団のヴィオラ担当のイザベル・カリシウス(Isabel Charisius)とチェロのヴァレンティン・エルベン(Valentin Erben)が参加している。

弦楽四重奏曲第1番と弦楽六重奏曲は音像の横への広がり感が少なく、変ロ長調の弦楽四重奏曲では定位もしっかりしており、横への広がり感もあるように感じた。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はポーランド、ワルシャワ、National Philharmonic Chamber Hall

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          6ch(2+2+2方式)

nice!(4)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(806) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schubert String Quartets.jpg
Schubert
String Quartets
BIS2268
Chiaroscuro Quartet
録音 2017年3月
BIS

フランツ・シューベルト:
・弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D.810「死と乙女」
・弦楽四重奏曲第9番 ト短調 D.173

弦楽四重奏曲第14番ニ短調は、シューベルトが健康の衰えを自覚した直後の1824年に作曲された。第2楽章変奏曲の旋律が自身の歌曲「死と乙女」を引用していることからこの曲も「死と乙女」と呼ばれている。すべての楽章が短調で書かれ、当時のシューベルトの絶望的な心境が垣間見える。4楽章からなり、演奏時間は約40分

弦楽四重奏曲第9番ト短調は、1815年3月から4月にかけて作曲された。シューベルトが10代の時の作品で仲間内のアンサンブルのために作曲した。ハイドン、モーツァルトの影響が見受けられるものの、シューベルトの個性も明確になりつつある作品で、本格的な短調の作品はこれが最初。同じト短調でも例えばモーツァルトのト短調作品に見られるような悲痛な性格は薄い。4楽章からなり、演奏時間は約25分

キアロスクーロ弦楽四重奏団(Chiaroscuro Quartet)は1stVnのロシア生まれのアリーナ・イブラギモヴァを中心に2005年に結成された。絵画の「明暗法」を意味する名の通り、現代楽器にガット弦を張り、チェロ以外の3人は立って演奏。近年の主な活動は、エジンバラ国際音楽祭のデビュー、ドイツ、フランス、ベルギー、オランダの演奏会、ロンドンの新しい室内楽会場ワナメイカー劇場での演奏会。2013年、ブレーメン音楽祭に共催しているドイツのラジオ放送局のフェルデ賞を受賞、このブレーメン音楽祭には2014年夏にそのオープニングナイトコンサートで再出演が約束されている。この他に、ロンドンのウィグモア・ホール、ヨーク古楽センター、パリのルーヴル・オーディトーリアム、エクサンプロバンスのデ・ジュ・ドゥ・ポーム劇場、ディジョン劇場、リスボンのグルベキアン財団、オールドバラで演奏する。2016年4月に来日し、王子ホールなどで演奏した。
Chiaroscuro Quartet_3.jpg


各楽器はそれぞれの位置に良く定位しており、音のバランスも良い。録音レベルは大きめでサラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はドイツ、ケルン、ドイツ放送室内楽ホール(Deutschlandfunk Kammermusiksaal)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(5)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(805) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Richard Strauss Aber der Richtige....jpg
Richard Strauss
Aber der Richtige...
PTC5186653
Arabella Steinbacher(violin)
Lawrence Foster/WDR Symphony Orchestra
録音 2017年5月
Pentatone Classics

リヒャルト・シュトラウス:
・ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.8
・ロマンス ヘ長調
・5つの小品 Op.3より第4番変イ長調「スケルツィーノ」
・8つの歌 Op.10より第1番「献呈」
・3つの歌 Op.29より第1番「たそがれの夢」
・4つの歌 Op.27より第2番「ツェツィーリエ」
・5つの歌 Op.41より第1番「子守歌」
・歌劇「アラベラ」 Op.79より「私にふさわしい人が…」

ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品8は、1881年から1882年にかけて作曲されたリヒャルト・シュトラウス唯一のヴァイオリン協奏曲であると共に、彼が初めて手がけた協奏曲。ブラームスなどの影響が感じられる初期を代表する古典的な構成の大作であるものの、現在演奏の機会は少ない。ヴァイオリンの師であるベンノ・ヴァルターに献呈された。3楽章から成り、演奏時間は約30分。

ロマンス ヘ長調 AV.75は1883年に作曲された、チェロと管弦楽のための作品である。初演は1884年2月15日にバーデン=バーデンにてヴィーハンによって行われた。演奏時間は約10分。

アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Arabella Miho Steinbacher, 1981年11月~)はドイツのヴァイオリンニスト。ミュンヘンでドイツ人の父親と日本人の母親との間に生まれた。ヴァイオリンを始めたのは3歳からで、9歳時にはミュンヘン音楽大学にてアナ・チュマチェンコのもとで学んだ。ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスにも師事した経歴を持つ。2000年にハノーファーで開催されたヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクールで入賞、翌年にはバイエルン州より奨学金を授与された。ソリストとしてのキャリアは、2004年パリでの劇的で予期せぬデビューに始まる。急病のチョン・キョンファに代わって、舞台に立ち、ネヴィル・マリナー指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの協奏曲を演奏し、大成功を収める。その後も、彼女の成功が継続している理由は、20曲以上の協奏曲を含む、その多彩で奥深いレパートリーにある。即ち、全ての古典派やロマン派時代の主要な協奏曲に加えて、バーバー、バルトーク、ベルク、グラズーノフ、ハチャトリアン、ミヨー、プロコフィエフ、シュニトケ、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキー、シマノフスキー、ハルトマン、そしてグバイドゥリーナの「オフェルトリウム」と多様である。CDでの受賞には、エコー・クラシック賞(ドイツでのグラミー賞)の年間ヤング・アーティスト賞、<ル・モンド・デュ・ラ・ミュジーク>のレ・ショック・デュ・モワ賞、そして二つのドイツ・レコード批評家賞がある。以前ユリア・フィッシャーが使用していたストラディヴァリウス「Booth」(1716年製、日本音楽財団貸与)を使用している。最近では2011年5月に来日し、ドヴォルザークの協奏曲などを演奏した。
Arabella Miho Steinbacher_9.jpg


ローレンス・フォスター(Lawrence Foster,1941年10月~)は、アメリカ合衆国の指揮者。 カリフォルニア州ロサンゼルスでルーマニア系の両親の元に生まれる。ズービン・メータの下でロサンジェルス・フィルハーモニックの副指揮者として研鑽を積んだ後タングルウッド音楽センターで学び、1966年にクーセヴィツキー賞を受賞する。以後NHK交響楽団を始め、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団やフランクフルト放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団など様々なオーケストラの指揮者を務めている。
Lawrence Foster_6.jpg


WDR交響楽団(WDR Symphony Orchestra)はケルン放送交響楽団とも呼ばれ、ケルンに本拠を置く西ドイツ放送局所属のオーケストラ。1947年に北西ドイツ放送(ドイツ語版)の開局と共に発足。1954年に北西ドイツ放送が北ドイツ放送と西部ドイツ放送に分割されたため、西部ドイツ放送の所属となった。歴代の指揮者は、クリストフ・フォン・ドホナーニ、ズデニェク・マーカル、若杉弘、ガリー・ベルティーニ、ハンス・フォンク、セミヨン・ビシュコフら。2010年からはユッカ=ペッカ・サラステが首席指揮者を務めている。2019/2020年のシーズンからはルーマニア出身の米国人指揮者クリスティアン・マチェラル(Cristian Măcelaru)が首席指揮者を務める。
WDR Symphony Orchestra_1.jpg


スポットマイクは多用していないと思われ、コンサートホールの中ほどで聴くような音になっている。ソロのヴァイオリンも少し下がった位置に定位している。サラウンドスピーカーからの音にはアンビエンスな音も感じるが、直接音も入っている。録音場所はドイツ、ケルン、ケルン・フィルハーモニー(Kölner Philharmonie)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

nice!(6)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(804) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Petrushka & Jeu de cartes.jpg
Stravinsky
Petrushka & Jeu de cartes
MAR0594
Valery Gergiev/Mariinsky Orchestra
録音   2014年1月(Petrushka)
     2009年12月(Jeu de cartes)
Mariinsky

ストラヴィンスキー:
・バレエ音楽「ペトルーシュカ」(オリジナル1911年版)
・バレエ音楽「かるた遊び」

「カルタ遊び」(仏: Jeu de Cartes)は、全3場からなるバレエ音楽で、「カード遊び」や「カード・ゲーム」(英: Card Game)とも表記され、「3回勝負のバレエ」というサブタイトルが付けられている。ストラヴィンスキーの「新古典主義時代」に属する作品である。作曲は1936年6月に着手、オーケストラの総譜とピアノ譜の2種を同年12月6日に完成させた。全体は3つの部分に分けられ、それらを通してトランプのポーカーをしている様子が描かれている。演奏時間は約22分(各ラウンド約5分、9分、8分)

ヴァレリー・ゲルギエフ(Valery Abisalovich Gergiev, 1953年~ )はモスクワでオセット人の両親の家庭に生まれる。その後、北オセチア共和国の首都オルジョニキゼ(現在のウラジカフカス)に移り、オルジョニキゼ音楽学校を卒業後、レニングラード音楽院(現サンクトペテルブルク音楽院)でイリヤ・ムーシンに師事し、指揮法を学ぶ。同院在学中にカラヤン指揮者コンクール2位、全ソ指揮者コンクール1位の栄誉に輝く。1977年レニングラード音楽院を卒業し、テミルカーノフの助手としてキーロフ劇場(現マリインスキー劇場)の指揮者となる。1988年、マリインスキー劇場の芸術監督に選出され、同劇場を世界中が注目する一流歌劇場へ発展させた、カリスマ性を備えた現代屈指の指揮者。2007年よりロンドン響首席指揮者。
Valery Abisalovich Gergiev_8.jpg


マリインスキー劇場管弦楽団(Mariinsky Orchestra)旧称キーロフ管弦楽団は、ロシア・サンクトペテルブルクにあるマリインスキー劇場付属のオーケストラである。ピョートル大帝の治世のもと18世紀に創設。ロシアで最も古い音楽団体として、由緒ある歴史を誇る。マリインスキー劇場は、19~20世紀の名作オペラやバレエが多数生まれた場所であり、ボロディン「イーゴリ公」、ムソルグスキー「ボリス・ゴドノフ」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」のほか、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ等がオペラやバレエの初演を行った。最近では2017年12月にはゲルギエフと共に来日した。
Mariinsky Theatre Orchestra_5.jpg


「ペトルーシュカ」はダイナミックレンジが大きく、音場の広がり感も適度に感じる録音になっている。各パートの楽器もそれぞれの位置に定位している。ライブの録音でサラウンドスピーカーからの音には聴衆の雑音が僅かだが入っている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 
前の30件 | -